欧州勢がスカイウルトラで上位を席巻・スカイランニング世界選手権二日目【7月9-11日開催】

スペイン・カタルーニャで開催中のスカイランニング世界選手権 Skyrunning World Championshipsは7月10日土曜日に二日目の「スカイウルトラ」競技が行われました。BUFF® Mountain Festivalの68km 4889mD+のレースは、男子がマルク・カザル・ミア Marc Casal Mir(アンドラ)、女子はマイテ・マイオラ Maite Maiora(スペイン)がそれぞれ制しました。日本代表では星野由香理 Hoshino Yukariが女子9位、馬場ゆう子 Baba Yukoが同19位、小川壮太 Ogawa Sotaが男子25位という結果でした。

(写真・スカイウルトラで優勝のマイテ・マイオラ。Photo by Jordi Saragossa / ISF)

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マルク・カザル・ミアはスタートからほぼ先頭を走り、後半からは単独リードをキープして8時間10分でバルエラのフィニッシュゲートへ。前回2019年のBuff Epic Trail 68Kでの大会記録を31分上回る新記録で世界チャンピオンの座を手にしました。マルク・カザルは2018年のスカイランナー・ワールドシリーズの年間ランキング3位をはじめ、兄のオスカーとともにスカイランニングのトップ選手として知られています。前日のバーティカル競技で5位となった兄に続いて今回の世界選手権で大きな足跡を残しました。

2位にはレース後半にトップ10圏内から順位を上げたマヌエル・アンギータ・バヨ Manuel Anguita Bayo(スペイン)が8時間12分でフィニッシュ。優勝のマルク・カザルに2分半の差まで迫りました。マヌエル・アンギータは2016年の世界選手権として行われたBuff Epic Trailの105kmのレースで4位。その後はTransvulcaniaで2018年に6位、2019年に8位、Tromso Skyraceで2019年に2位となっていました。3位にはボルハ・フェルナンデス Borja Fernandez Fernandez(スペイン)が8時間26分で続きました。

女子のレースは2016年にこの地で行われた世界選手権のスカイマラソン競技で金メダル、バーティカル競技で銀メダルのマイテ・マイオラ Maite Maiora(スペイン)が9時間23分で優勝。男女総合で13位で、2019年の大会記録を2時間半も短縮する好記録でした。マイテ・マイオラは2017年のスカイランナー・ワールドシリーズのスカイエクストリームおよび総合の年間チャンピオンで、2017年のCCCで2位、2019年のUTMBでは3位となっていました。2位にはジェマ・アレナス Gemma Arenas(スペイン)が9時間42分、3位はジウディッタ・トゥリーニ Giuditta Turini(イタリア)で9時間56分でした。

スカイウルトラを終えた日本代表の星野由香理(左)、小川壮太(中)、馬場ゆう子の各選手。Photo by Japan Skyrunning Association。

スカイウルトラを終えた日本代表の星野由香理(左)、小川壮太(中)、馬場ゆう子の各選手。Photo by Japan Skyrunning Association。

スカイランニング世界選手権は最終日の11日日曜日に42kmのスカイ競技が行われます。日本代表で初日のバーティカルで優勝している上田瑠偉選手はスカイ競技にもエントリーしており、上位入賞が期待されるほか、近江竜之介、上正原真人、楠田涼葉、上田絢加の各選手も出場します。レースは午前7時45分(日本時間午後2時45分)に男子、午前8時(日本時間午後3時)に女子のレースがそれぞれスタートし、順位速報はLiveTrailで追うことができます。また日本時間午後5時から大会公式のライブストリーミングが配信されます。

スカイランニング世界選手権2020・SkyUltra(Buff Epic Trail 68K)

リザルトはこちら

女子 Women

  1. マイテ・マイオラ Maite Maiora(スペイン) 9:23:56
  2. ジェマ・アレナス Gemma Arenas(スペイン) 9:42:01
  3. ジウディッタ・トゥリーニ Giuditta Turini(イタリア) 9:56:43
  4. アロア・シオ・セイホ Aroa Sio Seijo(スペイン) 10:21:28
  5. ペトラ・セビチコバ Petra Sevcikova(チェコ) 10:31:00
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9 星野由香理 Hoshino Yukari(日本) 11:11:14
19 馬場ゆう子 Baba Yuko (日本) 13:12:49

男子 Men

  1. マルク・カザル・ミア Marc Casal Mir(アンドラ) 8:10:20
  2. マヌエル・アンギータ・バヨ Manuel Anguita Bayo(スペイン) 8:12:56
  3. ボルハ・フェルナンデス Borja Fernandez Fernandez(スペイン) 8:26:55
  4. フランコ・コレ Franco Collé(イタリア) 8:36:08
  5. トマス・ファルニック Thomas Farnik(チェコ) 8:38:41

25 小川壮太 Ogawa Sota(日本) 14:29:22

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