国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。
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(写真・霧島えびの高原エクストリームトレイルのスタート。Photo courtesy of race organization)
トレイルランニング関連ニュース
GTWS、9月と10月のレースを差し替え
Golden Trail World Seriesはシリーズ後半のレースについて、コロナ禍で国境を跨ぐ移動が難しいことを考慮して、当初予定していた大会から差し替えることを発表しています。9月18日に予定されていたシリーズ第6戦のRing of Steall Skyrace(イギリス・スコットランド)に代わって9月25日のSkyrhune(フランス、21km)、グランドファイナルについては11月6日開催予定のK42(アルゼンチン)から、10月16日にカナリア諸島エル・イエロ島で新たに設定されるレースで行うとしています。GTWSは開幕戦がZegama-AizkorriからL’Olla de Nuriaへ、第五戦がPikes Peak MarathonからChiemgau Trail Runへと既に差し替えられています。
先週末開催のイベント
7月19日月曜日- 21日水曜日
Badwater 135
アメリカ・カリフォルニア州のデスバレーからマウントホイットニーまでの135マイル(217km)で行われるロードのウルトラマラソンは、昨年の大会が中止されたため2年ぶりの開催となりました。リザルトはこちら。
男子は2014年のこの大会のチャンピオン、ハーベイ・ルイス Harvey Lewisが25時間50分でレースを制しました。前半をリードしたイゴール・ゴツリアク Igor Gotsuliak(ウクライナ)は26時間35分で2位、セルゲイ・イオノフ Segey Ionov(ロシア)が26時間49分で3位でした。
女子はサリー・マクレー Sally McRaeが30時間48分で初優勝。続いて62歳のノーマ・ロバーツ Norma Roberts(カナダ)が33時間37分で2位。スージー・スインハート Suzi Swineheartが34時間24分で3位になりました。
7月22日木曜日 – 24日土曜日
La 6000D (67k, 42k, 11k, VK)
フランスのスキーリゾート、ラ・プラーニュで開催。67km 3400mD+の「La 6000D」ではステファン・リカール Stephane Ricardが6時間12分、ミンミ・コトカ Mimmi Kotka(スウェーデン)が7時間16分で男女それぞれのチャンピオンとなりました。リザルトはこちら。
7月22日木曜日
ルスツトレイル ソロ&リレー
北海道・ルスツリゾートで今大会初の40kmのほか、16km、4kmのレースが行われました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
7月23日金曜日 – 25日日曜日
Lakeland 100
イギリス・湖水地方のコニストン Conistonで開催される100マイル、50マイルのトレイルランニングレース。リザルトはこちら(100マイル、50マイル)
Swiss Alpine Davos (K68, K43, K23, K10)
スイス・ダボスで開催。68kmのレースはジャスミン・ニュニジ Jasmin Nunige(6時間50分)、ベネディクト・ホフマン Benedikt Hoffmann(5時間46分)が女子、男子それぞれの優勝者に。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
Montreux Trail Festival (110k, 69k, 30k)
「モントルー・ジャスフェスティバル」で知られるスイス・モントルーで開催のトレイルランニングイベント。有力選手が揃ったのは69kmの「MXAlps」で男子はドミトリ・ミチャエフ Dmitry Mityaev(ロシア)が8時間34分で優勝。2位はマシュー・ブランシャール Mathieu Blanchard(カナダ)で9時間3分、セバスチャン・ブエ Sebastien Buetが9時間12分でそれぞれ2、3位に。女子は先月のWestern Statesで3位になったばかりのラグナ・デバッツ Ragna Debats(オランダ、スペイン在住)が総合4位となる9時間38分で優勝。20分差でマリリン・ナカシェ Maryline Nakacheが2位(9時間58分)、エカテリーナ・ミチャエワ Ekaterina Mityaeva(ロシア)が10時間17分で3位でした。リザルトはこちら。
7月23日金曜日
S-Mountain The4100D マウンテントレイルin野沢温泉
長野県・野沢温泉村。野沢温泉スキー場を会場に行われる猛暑のレース。大会ウェブサイトには本稿執筆時点ではまだリザルトが掲載されていませんが、65km男子では長田豪史が6時間22分で優勝、2位に大瀬和文(6時間30分)、3位に黒河輝信(6時間44分)という結果でした。
7月24日土曜日
Speedgoat (50k、28k)
アメリカ・ユタ州のスノーバード・スキーリゾート。50kmのレースはアダム・ピーターマン Adam Petermanが5時間4分の好記録で男子優勝。アシュリー・ブラソバン Ashley Brasovanが6時間23分で女子優勝でした。リザルトはこちら。
Tatra SkyMarathon 42km
ポーランドのタトリ山脈をコースとし、コシチェリスコ Kościeliskoの町を拠点とする42km 3300mD+の山岳レースが今年のMountain Running World Cup第4戦でした。男子はピーター・フラノ Peter Fraňo(スロバキア)が4時間30分、女子は前週のDolomyths RunのVKとSkyraceで優勝のマルセラ・バシノバ Marcela Vasinova(チェコ)が5時間2分で優勝。リザルトはこちら。 7月は3週連続となったワールドカップの次のレースは8月7日のSierre-Zinal(スイス)です。
Trans D’Havet (80k)
イタリア北部・バルダーニョをメイン会場にして開催される、80km、42kmなどのトレイルランニングレース。今年の大会は80kmはキャンセルされ、42kmと24kmのレースが行われました。42km男子はアンジェラ・ディエゴ Angella Diegoが4時間29分で優勝。女子はメルロ・ステファニア Merlo Stefaniaが5時間51分で優勝という結果に。リザルトはこちら。
7月24日土曜日 – 25日日曜日
Burning River 100
オハイオ州クリーブランド郊外で開催のポイント・トゥ・ポイントの100マイルレース。リザルトはこちら。
7月25日日曜日
霧島・えびの高原 エクストリームトレイル(63k, 30k)
宮崎県えびの市・鹿児島県霧島市、湧水町。九州で有数の長距離トレイルランニング大会として2013年から開催されている大会。ロング63kmの男子は栗原健誌がリードしていましたが、48kmのチェックポイントを過ぎてからペースを落とします。一方、48kmでは3位争いの集団の中にいた駒井令は最後の登りセクションで力を温存していたかのようにペースアップ。荒木諭志に追いつき、さらに栗原もとらえて抜き去ります。結果、優勝は駒井令で7時間22分。2位には栗原健誌(7時間31分)で3位は上田太郎(7時間31分)。荒木は5位でフィニッシュ。全般に激しく順位が入れ替わる劇的な展開のレースでした。女子は伊東ありかが総合8位となる8時間16分で優勝。序盤からのリードを守り切っての勝利です。2位には上宮逸子(8時間38秒)、3位は新盛美雪(8時間48分)でした。あわせて開催のショート30kmはコース前半部、南側のループとなるコースで開催。判田誠太(3時間2分)と岩村聖華(3時間40分)が優勝しました。リザルトはこちら。
SkyRace Comapedrosa (23.8km, 18.6km, 50km)
ピレネー山脈のアンドラで開催。スカイランナー・ワールドシリーズ Skyrunner World Seriesとなっていた23.8kmのレースの男子はクリスティアン・マシス Christian Mathys(スイス)が2時間51分で優勝。ここまでシリーズ戦でマシスは第一線のMt. Awa Skyraceは出場していませんが、Livigno、Kaiserkroneに続いて三連勝となります。レオナード・ミトリカ Leonard Mitrica(ルーマニア)が2時間57分、ダニエル・アントニオリ Daniel Antonioli(イタリア)が3時間1分でトップ3に入りました。女子はデニサ・ドラゴミル Denisa Dragomir(ルーマニア)が3時間32分で優勝し、シリーズではLivignoに続いて二度目の勝利。イリス・パッセー Iris Pessey(フランス)が3時間43分で2位、リナ・エルコット Lina El Kott(スウェーデン)が3時間45分で3位でした。リザルトはこちら。スカイランナー・ワールドシリーズの次のレースは8月7日のTromsø Skyrace 57kmで行われます。
今週末開催のイベント
7月30日金曜日- 8月1日日曜日
(中止)Whalers’ Great Route Ultra-Trail® (118k, 65k, 42k, 25k, 11k)
北大西洋のアソーレス諸島(ポルトガル)のファイアル島で開催されるトレイルランニング・イベント。118kmのレースはUltra-Trail World Tourのシリーズ戦です。例年の5月に予定されていた大会が延期されて今週末に行われます。さらに、来年2022年大会は5月6-8日に開催することがアナウンスされています。【追記・大会Facebookページでは、参加予定の選手に連絡を取ったところ10%程度の選手しか実際には参加しないことが判明し他ため大会を中止とする、と先週発表されています。2021.07.29】
Elbrus Mountain Race (170k, 111k, 57k, 46k, 33k, 22k, 8k)
ロシア、そしてヨーロッパの最高峰であるエルブルス山(5642m)で開催。今年の大会には距離170km、累積獲得高度9700mD+のぐるり一周コースで「Elbrus World Race」が行われます。
スカイランニング・ユース世界選手権 Gran Sasso Skyrace
イタリア中部・ラクイラで開催のGran Sasso Skyraceで2年ぶりとなるスカイランニングのユース世界選手権が行われます。ユース世界選手権の種目は7月30日金曜日のバーティカル(3.5km 1,000mD+)、8月1日日曜日のスカイ(21.6 km 2,226mD+)で、それぞれに年齢別のユースA(16-17歳)、ユースB(18-20歳)、U23(21-23歳)の3つのカテゴリーが設けられ、男女別に表彰が行われます。日本からはユースナショナルチームからU23の小林海仁、佐俣明香莉、服部一輝、保倉敏樹、若林綾の5選手が参加。ユースナショナルチームのうち、未成年のユースA、Bの各選手は新型コロナのリスクのリスクのため今回は参加を見合わせることがJSAから発表されています。今回は世界から19ヵ国が参加。
7月30日金曜日- 31日土曜日
Canadian Death Race (125k、42k、リレー)
カナダ・アルバータ州グランドキャッシュで開催の125kmのトレイルランニングレース。
Grossglockner Ultra Trail (110k, 50k, 30k)
オーストリアのカプルーン Kaprunを拠点にオーストリアの最高峰・グロースグロックナー(標高3798m)の山麓を周回するコース。今年の大会では大会当日の30日午後8時(日本時間31日午前3時)からライブ配信が予定されています。
7月31日土曜日- 8月1日日曜日
(中止)Ijen Trail Running (100k, 70 km, 42 km / 21 km)
インドネシア・ジャワ島のカルデラ湖や硫黄の採掘地といったエリアをつなぐコースで開催される大会。昨年に続いて大会は中止となる模様。
7月31日土曜日
Audi Power of Four Trail Run (50k, 25k, 10k)
コロラド州アスペン。この大会は今週末に開催予定。昨年は新型コロナ対策として大会を土曜日と日曜日の2回に分けて開催されていましたが、今年は例年通りの土曜日の開催です。
Tushars Mountain Runs (100k, 70k, marathon, half marathon)
アメリカ・ユタ州のツシャー山地で開催されるトレイルランニングレース。昨年に続いて今年も新型コロナ対策をとった上で開催されます。
White River 50
ワシントン州シアトル郊外で開催の50マイル。新型コロナ対策を行った上で今年は大会が開催されます。
8月1日日曜日
天塩岳速登競争(6.3km 781mD+)
北海道士別市。スカイランニング北海道選手権となっています。
(中止)富士登山駅伝競走大会
静岡県御殿場市。今年で44回目の駅伝は御殿場駅前から山頂を折り返して御殿場市陸上競技場でフィニッシュする全11区。例年の約130チームから、出場を80チームに限って開催するなどの変更が発表されていましたが、その後中止とすることが発表されています。
前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。