DC Weekly 2021年11月1日 Limone、MaXi、Javelina、Eboshi、尾瀬戸倉

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

こちらの記事をベースにプラスアルファの解説や、ゲストのインタビューをライブ配信またはプレミア配信でお届けする「DC Weekly LIVE+」は11月1日月曜日21時からお届けします。今年のスカイランニング日本選手権チャンピオン(VK、SKY)で前週のSkyrace des Matheysins(フランス)に続いてLimone Extreme(イタリア)に参戦した近江竜之介 OMI Ryunosukeさんのインタビューをご覧いただきます。

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(写真・VKで男子3位の近江竜之介。Photo by Limone Extreme)

先週末開催のイベント

10月29日金曜日 – 30日土曜日

Limone Extreme

イタリア北部・ガルダ湖の湖岸の町、リモーネで開催。金曜日のバーティカルキロメーターのレース、Vertical della Mughéraはアンドレア・マイヤー Andrea Mayr(オーストリア)が大会新記録の42分43秒で女子優勝(元の記録はジュディス・ワイダー Judith Wyderによる43分47秒)。モイカ・コリガー Mojca Koligar(スロベニア)が47分37秒、カロリン・カイト Karoline Kyte(ノルウェー)が48分00秒で”続きました。吉住友里 YOSHIZUMI Yuriは5位でVK Openの最終戦を終えました。ファイナルを終えたVK Openのランキングでは吉住が首位となり、このシリーズ戦の初代年間チャンピオンとなっています。

VK Openの年間チャンピオンとなった吉住友里(左)とロベルト・デロレンジ。Photo by Limone Extreme

VK Openの年間チャンピオンとなった吉住友里(左)とロベルト・デロレンジ。Photo by Limone Extreme

一方、男子はエルハウジン・エラザウィ Elhousine Elazzaoui(モロッコ)が38分26秒で優勝、2位にアンドレア・ロスタン Andrea Rostan(イタリア)が38分41秒、そして3位に近江竜之介 OMI Ryunosuke(日本)が38分57秒で続きました。この日は8位のロベルト・デロレンジ Roberto Delorenzi(スイス)がVK Openの年間チャンピオンとなっています。

翌日の日曜日に行われた27kmのスカイレースではナディール・マゲ Nadir Maguet(イタリア)がリードしながらもほぼ集団で選手が続いていましたが、最後の下りでマゲがリードして2時間23分3秒で優勝。6分半以上の差で2位にエルハウジン・エラザウィ Elhousine Elazzaouiが2時間29分41秒、3位にロベルト・デロレンジ Roberto Delorenziが2時間29分57秒という結果でした。近江竜之介 OMI Ryunosukeは2時間46分20秒で34位となっています。女子はデニサ・ドラゴミル Denisa Dragomir (ルーマニア)がスタートからトップを走り続けて2時間55分23秒で優勝、2位にジョアンナ・アストロム Johanna Astrom(スウェーデン)が2時間59分52秒、3位にファビオラ・コンティ Fabiola Conti(イタリア)が3時間0分16秒。リザルトはこちら

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このレースがファイナルとなった今年のスカイランナー・ワールドシリーズはシーズン前半のLivigno、KaiserKrone、Comapedrosaを制したクリスティアン・マシス Christian Mathys(スイス)、この日のLimoneのほかLivigno、Comapedrosa、Hochköning、Gorbeia Suzienで首位のデニサ・ドラゴミル Denisa Dragomirがそれぞれ男女の年間チャンピオンと決まりました。

10月30日土曜日 – 31日日曜日

GreenWeez MaXi-Race (110k, 80k, 40k, 15k)

フランス・アヌシー Annecyをメイン会場に開催されるトレイルランニングの大会。例年開催される二日間のステージレースやリレーが今年は見送られたものの、合わせて11のレースに3218人が参加する大きな大会となりました。82kmのMaxi-Raceの男子は中盤までダビデ・チェラズ Davide Cheraz(イタリア)とゴーティエ・エリオ Gautier Airiau(フランス)が並んで先頭を走りますが、後半に先行したチェラズが9時間45分で優勝、1分差の9時間46分でエリオが2位でフィニッシュ。モイセス・ジメネス Moisés Jimenez(ベネズエラ)が10時間1分で3位。女子はカスリン・ゲッツ Kathrin Götz(スイス)が11時間31分で優勝、ジョセリン・ポーリー Jocelyne Pauly(フランス)が11時間46分、ステファニー・レイモン Stéphanie Reymond(フランス)が13時間18分でトップ3に入りました。リザルトはこちら

Javelina Jundred (100m / 100k)

アメリカ・アリゾナ州。砂漠地帯の周回コースを5周する100マイル。例年通りハロウィン直前の週末に開催され、Ultra-Trail World Tourのレースに加えて、来年6月のウェスタンステイツへの出場権がかかったGolden Ticket Raceでもありました。男子は集会の2周目以降はリードを守ったアーレン・グリック Arlen Glickが13時間14分で優勝し、2位にライアン・モンゴメリー Ryan Montgomeryが13時間33分で続きました。上位の二人が来年のウェスタンステイツのチケットを獲得。3位はコール・ワトソン Cole Watsonで13時間49分でした。女子は24時間走の世界チャンピオンとして知られるカミーユ・ヘロン Camille Herronが後続へのリードを広げ続けて14時間3分でフィニッシュ。男女総合4位の好記録です。2位にはウェスタンステイツで2019年2位、2021年4位のブリタニー・ピーターソン Brittany Peterson(イギリス)で、ヘロンに90分差の15時間47分。3位をめぐってはテッサ・チェッサー Tessa Chesserロティ・ザイラー Lotti Zeilerが争う展開でしたが、最後の30マイルで差を広げたチェッサーが16時間25分で優勝。ウェスタンステイツのチケットはヘロンとチェッサーが手にしました(ピーターソンは前回トップ10入りで出場権あり)。リザルトはこちら。Golden Ticket Raceの次のレースは1月8日のBandera 100kとなります。

10月31日日曜日

Eboshi Skyrun

長野県上田市。土曜日のバーティカルは烏帽子岳(標高2,066m)山頂まで7.5km、標高差1,200mのコースで開催。スカイランナー・ジャパンシリーズとなるエリートの部の男子は宮川朋史が58分6秒で1位、2位に牛田美樹(58分13秒)、3位に小田切将真(58分20秒)。同じく女子優勝は秋山穂乃果で1時間9分41秒。上田絢加が1時間10分49秒、楠田涼葉が1時間12分51秒でそれぞれ2位、3位でした。リザルトはこちら

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日曜日は25km 1,550mD+のスカイレースが行われ、エリートの部では小田切将真が2時間12分で優勝し、2位に牛田美樹(2時間15分)、3位は金澤拓則(2時間20分)。女子は秋山穂乃果が前日のVKに続いて2時間29分で優勝。2位の上田絢加(2時間38分)と3位の楠田涼葉(2時間38分)はわずか17秒差でしたが、トップ3は前日のVKと同じになりました。リザルトはこちら

スカイランナー・ジャパンシリーズの次のイベントは11月13-14日のびわ湖バレイバーティカル、スカイレースとなり、これがそれぞれの種目の最終戦となります。

尾瀬戸倉 尾瀬国立公園マウンテンマラソン

群馬県片品村の尾瀬戸倉スキー場で、富士見峠コース(18km 800mD+)、キッズレース(1.0km 70mD+)の二つのレースが行われました。富士見峠コースの女子は星野由香理 HOSHINO Yukariが1時間42分で優勝し、2位は星野まゆみ HOSHINO Mayumi(1時間44分)、3位は伊藤暁子 ITO Akiko(1時間48分)でした。男子は横内佑太朗 YOKOUCHI Yutaroが1時間14分で優勝し、大塚良軌 OTSUKA Yoshiki(1時間12分)、山本祐輔 YAMAMOTO Yusuke(1時間28分)がトップ3になっています。リザルトはこちら

尾瀬国立公園マウンテンマラソンで女子優勝の星野由香理。Photo by © 計測工房

尾瀬国立公園マウンテンマラソンで女子優勝の星野由香理。Photo by © 計測工房

尾瀬国立公園マウンテンマラソンで男子優勝の横内佑太朗。Photo by © 計測工房

尾瀬国立公園マウンテンマラソンで男子優勝の横内佑太朗。Photo by © 計測工房

今週末開催のイベント

11月3日水曜日

Adventure in Fujimi (VK, MTB)

長野県・富士見町の富士見パノラマリゾートで開催。以前は8月に開催されていたイベントですが、昨年は10月、今年は11月に行われます。山本健一のプロデュースする「バーティカルKm」とマウンテンバイクのダウンヒルレースが行われます。

水見色トレラン (22km、16km)

静岡市の水見色小学校を会場に高山、大山の両山頂を通る22km、16km。当初予定されていた10月3日から延期して開催されます。

(中止)トレニックワールド in おごせ・ときがわ 50km & 30km

埼玉県越生町のニューサンピア埼玉おごせをスタート、オーパークおごせをフィニッシュの会場とするロング41.6km、ミドル27.8kmのレース。昨年に続いて今年の大会も中止となっています。

11月5日金曜日 – 7日日曜日

(延期)Translantau (100k, 50k, 25k)

香港・ランタオ島で開催の100kmなどのトレイルランニングレース。100kmのレースはランタオ島のフェリーターミナルのあるMui Woをスタート・フィニッシュとする100km 5,800mD+のコースで行われます。例年この11月初めに行われれる大会ですが、次回は2022年3月4-6日を予定すると発表されています。

(中止)Bromo Tengger Semeru Ultra (170k, 102k, 70k)

インドネシア・ジャワ島の東ジャワのテンガー山脈で開催。170kの累積獲得高度は10,000mD+に達するという本格的な山岳レース。昨年に続いて今年の大会も中止と発表されています。

11月5日金曜日 – 6日土曜日

OSJ KAMI 100

兵庫県美方郡香美町。2019年まで開催された「OSJ氷ノ山山系トレイル」をもとに、37kmの周回コースを3周する約112km(100Kの部)と1周の37Kの部の二つのレースを行う大会にリニューアルして開催されます。

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Kullamannen (168km 4,300mD+)

スウェーデン・ボースダードを拠点にクッラベリ半島の海と山のテクニカルなトレイルをコースとする100マイル、50km、22km、12kmのレース。100マイルの完走率は3割ほどというレースでUltra-Trail World Tourのシリーズ戦となっています。昨年は延期ののち、コースが変更されて今年8月に開催されましたが、今回はオリジナルの海沿いのトレイルをメインとするコースで行われます。

Salomon K42

アルゼンチン、ビジャ・ラ・アンゴストゥーラ Villa La Angostura。今年も当初はGolden Trail World Seriesの最終戦となる予定でしたが、コロナ禍の中でアスリートの移動が難しいことから最終戦からは外れ、先日行われたカナリア諸島エル・イエロ島の大会が最終戦となりました。大会自体は今週末に開催されます。

11月6日土曜日 – 7日日曜日

Trans Jeju (112k, 50k, 10k)

韓国の最南端に位置する火山の島、済州島(チェジュ島)で開催。昨年2020からUltra-Trail World Tourのシリーズ戦に加わっています。今年の大会は当初予定の10月9日から延期されて今週末に開催されます。

Moab Trail Marathon (42k / 21k / 5k)

アメリカ・ユタ州モアブで開催。例年通り、42kmのレースはUSAFTのトレイル・マラソン全米選手権となっています。

Pinhoti 100

アメリカ南部、アラバマ州で開催のPoint to Pointの100マイルトレイルランニングレース。

11月6日土曜日

Rio Del Lago 100

アメリカ・カリフォルニア州サクラメント郊外で開催。アメリカン川、フォルサム湖沿いの100マイルのコースで開催される大会です。

Leona Divide 50m

アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスの郊外で開催される50マイルのレース。4月24日に予定されていましたが、今週末に延期して開催されます。

11月7日日曜日

中能登トレジャートレイルラン(50k, 25k, 10k)

石川県中能登町。ブナ林や宿場町を通るコースで鏑木毅さんがプロデュースする大会。今年は50kmのドリームコースと、25kmのゴールドコースの二つが行われます。

甲州アルプスオートルートチャレンジ(67km, 50km, 30km)

山梨県甲州市。小川壮太さんがプロデュースする甲州アルプスをぐるりと周回するルートで開催される大会です。

四国中央スカイラン

愛媛県四国中央市の「霧の森」を会場とする秋のバーティカルレース。今年もスカイランニング中四国選手権・VKのレースとなっています。

富士吉田杓子山パノラマトレイルラン(21k, 15k)

山梨県富士吉田市。杓子山山頂などを含むコースで開催。UTMFのフレンドシップ・レースとなっているほか、上位入賞選手のほか抽選で来年7月の富士登山競走の出場権が得られる特典があります。

(中止)神流マウンテンラン&ウォーク(50k/40k/27k)

群馬県神流町。一昨年の台風被害からの道路、林道などの復旧が続いており、大会は今年も3年連続での中止となっています。

(中止)陣馬山トレイルレース(23.5k)

神奈川県相模原市。新型コロナウィルスのため昨年に続いて今年も大会は中止に。

(中止)大月桃太郎伝説 扇山~百蔵山トレイルラン(25km/13km/3km)

山梨県大月市。桂川ウェルネスパークを会場にして開催。今年も開催見送りとなりました。

(中止)可部連山トレイルランinあさきた(22k/16k)

広島市安佐北区。広島市の北部に連なる標高700mの可部連山で行われるレース。昨年に続いて中止となっています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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