DC Weekly 2022年2月7日 Hong Kong Four Ultra Trails Challengeで男女ともに新記録、スカイスノー世界選手権

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

*今週はライブ配信番組「DC Weekly LIVE+」はお休みします。

Sponsored link


ClubhouseではDogsorCaravanのルーム「トレイルランニング・ジャーナル」を開いています。毎週日曜日の朝に「サンデートレイル」で雑談したりしています。フォローしていただけたら次回のお知らせも届きます。

(写真・スペイン・アンダルシアで開催されたスカイスノー世界選手権。©josemiguelmunoze)

先週末開催のイベント

2月2日水曜日 – 4日金曜日

Hong Kong Four Ultra Trails Challenge (298km)

香港の4つのロングトレイル計298km 14,500mD+を走破する今年のチャレンジにはファウンダーのアンドレ・ブルームバーグ Andre Blumbergが選考した男女それぞれ8名の計16人が挑戦しました。2日水曜日午前9時(日本時間同日午前10時)から時間差で選手はスタート。2019年のUTMB®︎で6位のウォン・ホーチュン Wong Ho Chung 黃浩聰が46時間55分で完走。3つ目のHong Kong Trailの終点からフェリー乗り場への移動に自動車は不可、鎮痛薬(NSAIDs)の使用不可といった新たなルールにも関わらず、前回のジャッキー・レオン Jacky Leungの49時間26分を大幅に短縮して大会新記録となりました。女性ではチュン・マンイー Cheung Man Yee 張敏怡が57時間51分で完走。昨年の自身のタイム、62時間47分を上回り、この大会が始まってから女性として二人目の「フィニッシャー」(60時間以内)に。2019年のニッキ・ハン Nikki Hanの58時間20分を上回ってこちらも大会新記録となりました。今年は5名(男性4名、女性1名)が「フィニッシャー」、2名(男女それぞれ1名)が75時間以内の「サバイバー」となりました。

2月4日金曜日 – 5日土曜日

SkySnow World Championships

スペイン・アンダルシア州のシエラネバダスキーリゾート。ISF(国際スカイランニング連盟)による、新競技「スカイスノー SkySnow」の第一回世界選手権が行われました。スカイランニングの中で雪や氷河の上を走る経験から生まれたという新競技は、マイクロクランポンを装着して雪上を走る競技で「バーティカル」(距離5km以下で斜度は15%以上)と「クラシック」(距離9km以上で全体を通しての斜度が3%以上で10%を超えるセクションを含む)の2種目が設けられています。先週末の世界選手権は金曜日に4.3km 950mD+で標高3050mでフィニッシュするバーティカル、土曜日の早朝に12.5km 925mD+のクラシックのレースが行われ、14カ国から約50人の各国代表選手が出場(日本代表選手の出場も予定されていましたが、コロナ禍のために派遣が見送られました)。バーティカルではルカ・デルペロ Luca Del Pero(イタリア)が39分37秒、リナ・エルコット Lina El Kott(スウェーデン)が46時間31分でそれぞれ初代世界チャンピオンに(リザルト)。クラシックも男子はルカ・デルペロ Luca Del Peroが1時間6分で二冠、女子はバージニア・ペレス Virginia Perez Mesonero(スペイン)が1時間18分で優勝しました(リザルト)。

2月5日土曜日 – 6日日曜日

Rocky Raccoon 100 (100 mi, 100k)

アメリカ、テキサス州ハンツビルの20マイルの周回コースで開催。男子はロバート・ランダウアー Robert Landauerが2位に75分差の14時間50分で優勝、女子はニコール・ラフトン Nicole Laughtonが総合6位となる17時間47分で優勝でした。リザルトはこちら

これも読む
DC Weekly 2023年12月6日 IAU24時間走世界選手権で仲田光穂が世界新記録で優勝、スカイランニングアジア選手権、おごせ・ときがわ、身延山七面山修行走

2月5日土曜日

Sean O’Brien (100k, 50M)

アメリカ・カリフォルニア州マリブで開催の100km、50マイルのトレイルランニングレース。リザルトはこちら

(延期)Ultra Fiord (55k, 42k, 28k, 16k)

チリ南部のパタゴニアの核心部となるトーレス・デル・パイネ国立公園などの間近で行われるトレイルランニングレース。先週末の5日金曜日、大会のFacebookに今年の大会を4月22-23日に延期することがアナウンスされました。

今週末開催のイベント

2月5日土曜日 – 12日土曜日

The Coastal Challenge (230km, 6 stages)

南米コスタリカで開催される6日間のステージレースで、合計230m、累積獲得高度10,000mD+のコースとなります。2月6日日曜日に初日にステージ1(33.5km、883mD+)が行われ、ジウディッタ・トゥリーニ Giuditta Turini(イタリア)が3時間46分、ヘイデン・ホークス Hayden Hawks(アメリカ)が2時間35分でそれぞれ女子、男子のトップでした。大会は今週金曜日まで続きます。リザルトはこちら。昨年秋のサハラ砂漠マラソンで女子2位の尾藤朋美 BITOH Tomomiが日本からこの大会に参加予定でしたが、コスタリカに到着後のPCR検査で陽性となったため今回はDNSとなりました。尾藤さんのYouTubeでの報告はこちら。

2月12日土曜日 – 13日日曜日

Black Canyon Ultras (100k, 60k)

アメリカ・アリゾナ州で開催。土曜日に100km、日曜日に60kmのレースが行われます。100kmのレースがWestern Statesへの出場権がかかったHOKA Golden Ticket Races。下で紹介しているとおり、Tarawera Ultramarathonの中止により、ウェスタンステイツへの出場権は男女ともひと枠追加されて3人ずつとなります。

2月12日土曜日

(中止)Tarawera Ultramarathon by UTMB (100m, 102k, 51k, 21k)

ニュージーランド北島で開催。今年から始まるUTMB®︎ World Seriesの最初のイベントとなるはずでしたが、新型コロナウィルスの感染拡大により1月下旬からニュージーランド全土で厳しい制限が行われており、今年の大会は中止となりました。UTMB®︎ World Seriesの開幕戦は4月7-10日のIstria 100 by UTMB®となります。またこの大会の102kmのレースはWestern Statesへの出場権がかかったHOKA Golden Ticket Racesとなっていました。Taraweraの男女それぞれ二人の出場枠は、続いて開催されるBlack Canyon(アメリカ・アリゾナ州、2月12日)、The Canyons(アメリカ・カリフォルニア州、4月23日)をそれぞれ3人ずつとすることが発表されています。

2月13日日曜日

(延期)くだまつ笠戸島アイランドトレイル(32k, 19k)

山口県下松市の沖合、瀬戸内海に浮かぶ三日月形をした島、笠戸島で開催 される大会。5月22日に延期となっています。

(延期)白山(東讃富士)スカイスピード

香川県三木町の白山で今回初開催となる予定だった大会で、山頂までの距離650m、標高差154mを駆け上がる「スカイスピード」競技のレースが予定されていました。新型コロナウィルスの感染拡大のため、延期となっています。今後の状況を見極めて、来週にも3月または4月への延期とすることが検討されています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link