UTMB®︎ Mont-Blancを頂点とするUTMB®︎ World Seriesを主催するUTMB®︎ Groupは、2月24日からのロシアによるウクライナへの侵攻に始まる事態を受けて、ロシアおよびベラルーシの国籍を有する選手のシリーズ戦への参加権を停止することを3月2日に発表しました。同時にUTMB®︎ Mont-Blancへの参加資格を得られる大会として世界中の大会に対して認められる「クオリファイアー」レーベルについて、両国の大会にすでに認めたものを即時剥奪することも明らかにしています。
UTMBのプレスリリースでは「今回の決定はウクライナとその国民との連帯、スポーツの健全性を守る必要性への信念、そしてロシアの指導者による残虐行為に対する非難を反映したものです。」としています。
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さらに「私たちの大会にエントリーしているすべてのウクライナ人ランナーに全面的な支援を提供し、できる限りの方法で各個人のエントリーをサポートするつもりです。UTMB®ブランドのすべての大会を代表して、この時期にウクライナの友人たちに強い支援のメッセージを送ります。」とウクライナに対するメッセージを発信しています。
一方、ITRA(国際トレイルランニング協会)も同日に声明を発表。ロシアおよびベラルーシについて、マウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権への参加を支持しないこと、両国が世界選手権の開催国となることを支持しないことを表明。IOCによる両国選手の国際競技大会への参加を認めないとする勧告に従うとしています。
【追記】3月1日にはISF(国際スカイランニング連盟)もIOCの勧告に沿って、ロシアおよびベラルーシの選手の国際大会への参加を禁止。同日、WMRA(世界マウンテンランニング協会)はワールドアスレティックスが両国に課す処分を全面的に支持すると表明しています。
【追記】IAU(国際ウルトラランナーズ協会)は2月28日にウクライナと同国のウルトラランニング界への連帯と支援、ウクライナに対するロシアの行為を非難する声明を発表。ただ国際競技大会への参加については、ロシアが国家的なドーピング行為により2015年から2022年まで処分を受けているために現在は同国が選手団を派遣することはできないことに触れるにとどめています。この説明はWMRAの声明の中でも触れられています。