8月6日土曜日の深夜12時にミラージュランド(魚津市)をスタートしたトランスジャパンアルプスレース Trans Japan Alps Race 2022(TJAR)は昨日11日木曜日に土井陵選手が大会記録を更新して最初のフィニッシャーとなりました。6日目となる今日12日金曜日は大雨の中を、木村直正、石尾和貴、望月将悟、馬場誠の四選手が大浜海岸に到達して完走を果たしました。
(写真 フィニッシュまであとわずかとなり笑みのあふれる馬場誠選手。© Sho Fujimaki )
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すでに昨日木曜日の夕方に土井選手がフィニッシュする前から静岡市内は雨が降っていましたが、この日は台風の接近により、南アルプスも大雨の一日だったようです。
スタートから土井選手に続いて他の選手たちをリードしてきた木村直正選手がこの日の午後2時7分に大浜海岸にフィニッシュ。熊野古道でのトレーニングに加えてロードでも走力を鍛えた努力が実って初出場で2位でのフィニッシュとなりました。
続いて午後5時51分に石尾和貴選手が3番手で大浜海岸に到達して完走。今回最年少の33歳で富山県出身。子どもの頃からなじみのあるミラージュランドをスタートして今回完走を果たしました。
そしてTJARで4度優勝した経験を持ち、昨日まで大会記録保持者であった望月将悟選手が午後6時37分に4位でフィニッシュ。地元静岡市の誇るレジェンドの完走に一際大きな歓声が上がりました。望月選手は今回で6回目の完走を果たし、歴代最多記録を伸ばしました。
さらに午後10時51分に馬場誠選手が5位でフィニッシュ。昨年の2020年大会に参加したものの大会の中止で完走を果たせず。今年は春に滋賀一周ラウンドトレイルを完走するなど、準備を整えてきました。
続いて12日金曜日の深夜12時時点では貝瀬淳選手がフィニッシュまで数km、野寄真史選手が残り10kmほどの地点に到達しています。
この日12日金曜日の午後5時が南アルプス・三伏峠のチェックポイント(268km)の締切となっていました。最後尾でコースを進んでいた河田英樹選手が締切時刻に到達するのは難しく、確実なルートで下山すると冷静な判断で午前中に野呂川越(249km)でリタイアを選択。三伏峠のチェックポイントの締切後に松本貴宏、稲崎謙一郎の両選手が到着してレースからは退きました。
台風のため明日13日は今日よりも強い雨となるという予報となっており、コースを進んでいる選手にとっては試練が続きます。次の締切時刻は井川オートキャンプ場のチェックポイント(328km)の14日日曜日午前4時となっています。
6日目の12日24時10分ごろにGPSによるトラッキングが示す各選手の位置は次の通りです。
- フィニッシュ:土井陵(4日間17時間33分<大会新記録>)
- フィニッシュ:木村直正(5日間14時間7分)
- フィニッシュ:石尾和貴(5日間17時間51分)
- フィニッシュ:望月将悟(5日間18時間37分)
- フィニッシュ:馬場誠(5日間22時間51分)
- あと1.5km(静岡市内):貝瀬淳【その後13日土曜日午前12時43分ごろフィニッシュ】
- あと8km(静岡市内):野寄真史
- あと15km(安倍街道):牧野高大
- あと36km(玉川橋):大畑匡孝
- あと58km(井川ダム):林田裕介、井出善啓
- 303km付近(横窪沢小屋付近):保田直宏、佐藤崇樹
- 301km付近(茶臼小屋):駿谷明宏
- 299km付近:佐合要
- 295km付近(聖岳の先):今崎治男
- 288km付近(百間洞付近):関淳志、横井秀輔、吉川賢一
- 287km付近(百間平付近):中島裕訓
- 277km付近(高山裏避難小屋の先):井嶋健一
- 276km付近(高山裏避難小屋):野田憲伍
- 275km付近(板屋岳):三上満
- 271km付近(小河内岳避難小屋):久保和範
- リタイア
- 竹内雅昭:三日目朝、双六小屋
- 西田敦洋:三日目夜、頂上山荘
- 坪井伸一:四日目夕方、駒ヶ根
- 河田英樹:六日目午前、野呂川越
- 稲崎謙一郎:六日目午後、三伏峠でタイムアウト
- 松本貴宏:六日目午後、三伏峠でタイムアウト
今回もダイジェストをお送りするにあたっては、トレイルランニングの撮影で著名なフォトグラファー、後藤武久 Takehisa Goto、武部努龍 Doryu Takebe、藤巻翔 Sho Fujimaki、茂田羽生 Hao Moda、小関信平 Shimpei Kosekiの皆さんに写真をご提供いただいています。