2022年スカイランニング世界選手権・スカイウルトラはトゥリーニ、ミノッジョとイタリアが男女とも金メダル、甲斐大貴11位、若林綾13位

イタリア・オッソラで開催中のスカイランニング世界選手権 Skyrunning World Championships 2022は二日目の10日土曜日にスカイウルトラ競技が行われました。レースが行われたのは57.8 km 3,558mD+のBettelmatt SkyUltraで、一部は標高3,000mを超えるという山岳コースです。24カ国から79人の各国代表選手が参戦しました。

(写真 スカイランニング世界選手権・スカイウルトラで金メダルのジウディッタ・トゥリーニ Photo by Ian Corless / ISF)

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男子のレースは今回のコースとなっているフォマッツァ谷のダムで技師として働いているという38歳のクリスティアン・ミノッジョCristian Minoggio (ITA) が5時間28分25秒で制しました。2位に35分を超える差をつけての圧倒的な勝利。スカイランニングでは2019年の欧州選手権(イタリア)のウルトラスカイマラソンで優勝、2021年欧州選手権(ポルトガル)のスカイレースで準優勝。今シーズンは7月のマウンテンランニングW杯のレースでもあるGiir di Montで2位となる実力の持ち主。今回初めて世界選手権に挑戦して世界チャンピオンのタイトルを手にしました。女子のレースもイタリア、それも開催地と同じピエモンテ州出身の33歳、ジウディッタ・トゥリーニ Giuditta Turini (ITA) が6時間49分59秒で優勝。昨年開催のスカイランニング世界選手権(スペイン)での銅メダルを経て、今回は世界の頂点となる金メダルに輝きました。トゥリーニはウルトラディスタンスでは昨年のTDSで2位となった経験も持っています。

スカイランニング世界選手権・スカイウルトラで金メダルのクリスティアン・ミノッジョ Photo by Ian Corless / ISF

スカイランニング世界選手権・スカイウルトラで金メダルのクリスティアン・ミノッジョ Photo by Ian Corless / ISF

男子の銀メダルはオーストラリアのブレイク・ターナー Blake Turner (AUS) が獲得、銅メダルはアレハンドロ・マヨール Alejandro Mayor (ESP) となりました。

銀メダルのブレイク・ターナーはオーストラリアに今大会で初のメダルをもたらした。 Photo by Ian Corless / ISF

銀メダルのブレイク・ターナーはオーストラリアに今大会で初のメダルをもたらした。 Photo by Ian Corless / ISF

女子はジェマ・アレナス Gemma Arenasサンドラ・ セビジャーノ Sandra Sevillanoのスペイン勢がそれぞれ銀メダルと銅メダルを獲得。アレナスは昨年開催の2020年世界選手権に続く銀メダル、セビジャーノは昨年の欧州選手権の金メダルに続く快挙です。

この日の日本勢は男子では甲斐大貴 Hiroki Kaiが11位、小田切将真 Shoma Otagiriが16位、宮川朋史 Tomofumi Miyagawaが22位。女子は若林綾 Aya Wakabayashiが13位、枝元香菜子 Kanako Edamotoが16位、星野由香理 Yukari Hoshinoが18位でした。

世界選手権は9日のバーティカル、10日のスカイウルトラに続いて、最終日の11日日曜日にスカイ(La Veia SkyRace、31km 2,600mD+)が行われます。スカイには日本代表チームから秋山穂乃果 Honoka Akiyama、上田絢加 Ayaka Ueda、高村貴子 Takako Takamura、上田瑠偉 Ruy Ueda、近江竜之介 Ryunosuke Omiが出場予定です(上正原真人はケガのため出場見送り)。また、初日のバーティカルのタイムとの合算で競うコンバインドには上田絢加、上田瑠偉、近江竜之介が参加することになります。個人のレースに加えて、国別団体*では現在日本がイタリア、スペインに続いて3位となっており、こちらもメダル獲得の期待がかかっています。(*国別団体は選手の順位に基づくポイントの上位4選手の合計ポイント数を三つのレースについて合算して競う。)

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2022年スカイランニング世界選手権・スカイウルトラ リザルト

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女子 Women

  1. ジウディッタ・トゥリーニ Giuditta TURINI (ITA) 6h49’59”
  2. ジェマ・アレナス Gemma ARENAS (ESP) 7h04’56”
  3. サンドラ・セビジャーノ Sandra SEVILLANO (ESP) 7h05’25”

13 若林綾 Aya WAKABAYASHI (JPN) 8:00:26
16 枝元香菜子 Kanako EDAMOTO (JPN) 8:16:40
18 星野由香理 Yukari HOSHINO (JPN) 8:17:41

男子 Men

  1. クリスティアン・ミノッジョ Cristian MINOGGIO (ITA) 5h28’25”
  2. ブレイク・ターナー Blake TURNER (AUS) 6h04’46”
  3. アレハンドロ・マイヨール Alejandro MAYOR (ESP) 6h05’23”

11 甲斐大貴 Hiroki KAI 6:30:05
16 小田切将真 Shoma OTAGIRI 6:46:59
22 宮川朋史 Tomofumi MIYAGAWA 6:55:17

甲斐大貴 Photo by 丸山将真 / JSA

甲斐大貴 Photo by 丸山将真 / JSA

星野由香理 Photo by 丸山将真 / JSA

星野由香理 Photo by 丸山将真 / JSA

小田切将真 Photo by 丸山将真 / JSA

小田切将真 Photo by 丸山将真 / JSA

若林綾 Photo by 丸山将真 / JSA

若林綾 Photo by 丸山将真 / JSA

宮川朋史 Photo by 丸山将真 / JSA

宮川朋史 Photo by 丸山将真 / JSA

枝元香菜子 Photo by 丸山将真 / JSA

枝元香菜子 Photo by 丸山将真 / JSA

スカイを終えた日本代表女子選手。Photo by 丸山将真 / JSA

スカイを終えた日本代表女子選手。Photo by 丸山将真 / JSA

スカイを終えた日本代表男子選手。Photo by 丸山将真 / JSA

スカイを終えた日本代表男子選手。Photo by 丸山将真 / JSA

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