UTMBワールドシリーズは来年2023年のシリーズに新たに加わるシリーズ戦にアルゼンチン、ブラジルで開催される二つのレースが加わることを発表しました。同シリーズにとって南アフリカで開催される大会が加わるのは初めてとなります。
(写真 © Projeto Eu Amo Paraty @euamoparat)
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ブラジルの歴史的街並みと緑の海岸と山をつなぐParaty Brazil by UTMBは9月開催
ブラジル南東部、リオデジャネイロとサンパウロの間の海沿いに位置するパラチー Paratyは歴史的な街並みが残る観光都市。リオデジャネイロ州政府、パラティ市役所、ICMBio(ブラジル保護地域管理連邦機関)の支援により、2023年9月22日から24日に開催されるのが「Paraty Brazil by UTMB」です。
急峻な山々に囲まれたパラチーは、ポルトガル植民地時代の街並みが絶妙に保存され、17~18世紀の建物が多く残る石畳の道や、コスタベルデと呼ばれる50以上もの美しい海岸があり、ブラジルで最も観光客が訪れる場所の一つとなっています。
この町はユネスコの世界遺産に登録されているセラ・ダ・ボカイナ国立公園に隣接しており、106,000ヘクタール以上の面積のほとんどが大西洋岸原生林で構成されています。ランナーはパラチー周辺の海岸から、標高1,840mのブラジル有数の山脈まで、この地域の変化に富んだ風景を楽しみながら、海岸、原生林、山、地元の村々をつなぐトレイルに挑戦します。初開催の来年の大会は21km、35km、50km、100kmのレースが予定されており、2022年12月からエントリー受付が始まります。
Paraty Brazil by UTMBのレースディレクター、ラファエル・ミランダ Rafael Miranda氏のコメントは次のとおり。
「UTMBワールドシリーズをブラジルで開催することは夢のようです。このイベントを開催する興奮は、私が初めてCCCに参加したときのスタートラインで感じたものと同じです。ブラジルは並外れたレースを開催する準備ができています。ブラジルのホスピタリティ、豊かな自然、チャレンジングなルートは、経験豊かなアスリートたちをも驚かせるに違いありません。2023年9月、夢を実現させましょう!」
アルゼンチンの中心を走る「Valhöll Argentina by UTMB」は5月開催
アルゼンチン中部、コルドバ州にある山村、 ビージャ・ヘネラル・ベルグラノ Villa General Belgranoで開催され、来年で4回目となる大会が2023年のUTMBワールドシリーズに加わります。
この大会「Valhöll Argentina by UTMB」は、ビージャ・ヘネラル・ベルグラノ村、コルドバ州スポーツ局、コルドバ州観光局の支援を受けています。ドイツからの移民が拓いた村であることから、ビージャ・ヘネラル・ベルグラノは特徴的なバイエルン様式の建築物が立ち並び、ドイツ料理やオクトーバーフェストでも知られています。この町は「多くの文化が共存する町」として年間約60万人が訪れ、その独特の文化や自然とのつながりに魅了されています。
カラムチタ渓谷に位置し、標高2,790mのコルドバ州最高峰セロ・チャンパキ Cerro Champaquiを含む2つの山脈に囲まれており、山頂まで続くトレイルを走ることができます。その途中では多くの滝や絶景の眺めを楽しむことができるでしょう。
2023年大会は5月12日〜14日に開催され、今年10月末にエントリー受付を開始します。従来の13km、20km、33km、47km、78kmに加え、新たに128kmのレースと、キッズレースが追加される予定です。どのコースもテクニカルな地形を利用した急な上り坂と目まぐるしい下り坂を含みます。スタート、フィニッシュ地点となるビージャ・ヘネラル・ベルグラノでは選手にとってレース後の祝杯とくつろぎの地となるでしょう。
Valhöll Argentina by UTMBのレースディレクターのゴンサロ・カスティーヨ Gonzalo Castillo 氏のコメントは次のとおり。
「アルゼンチンで最もタフでテクニカルなこのレースは、選手にとって大きな挑戦であり、さまざまな感動と人々の温かさを体験することができるでしょう。Valhöll Argentina by UTMBのコースのほとんどは山の中のトレイルです。ランナーは山々の稜線や美しい頂を越える、独特の雰囲気の中を走ります。私たちは魅力的で多様なこの地の大会で皆さんを歓迎し、驚かせる準備を整えています。」
UTMBワールドシリーズの2023年シーズンはこれで29大会の開催が明らかにされています。