スポーツアクティビティはコロナ前の水準へ、トレイルスポーツの人気は引き続き上昇。Stravaが2022年の「Year In Sport」を発表

は自らのサービスから1年間のスポーツアクティビティの世界的なトレンドを分析した恒例の年次報告書「Year In Sport」2022年版を発表。世界的にマラソンやスノースポーツのアクティビティが回復し、海外旅行先でのアクティビティも新型コロナのパンデミック前に迫る回復であることを明らかにしました。このほか、日本のアスリートにみられるアクティビティの特徴についても紹介されました。

Stravaは 「Year In Sport」の発表にあわせて東京都内で発表イベントを開催。STRAVA AWARDの受賞者発表と表彰式に先立って、カントリーマネージャーの三島英里さんによるプレゼンテーションや「コネクテッド・フィットネス革新」と題したトークセッションが行われました。

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Strava Japan カントリーマネージャーの三島英里さん

世界的にみればコロナ前の水準に迫るアクティビティの回復ぶり

この1年間の全世界のアスリート(会員)がStravaにアップロードしたランニングやバイクライドをはじめとするスポーツアクティビティのトレンドを分析した2022年版「Year In Sport」の最大のトピックは、パンデミック前の水準への復活です。

国境を越えた旅行の規制が緩和された今年は、自国外でアクティビティを記録したアスリートは昨年の約2倍、コロナ前の2019年の水準にあと3%という回復ぶり。マラソンを走るアクティビティを記録したアスリートも昨年から倍増していて、多くのアスリートが再開されたマラソンイベントに参加している様子が伺えます。国別ではオランダではフルマラソンを完走したアスリートは前年比3倍、日本でも1.6倍に達したといいます。

日本のアスリートがアクティビティを記録した外国で最も多かったのはアメリカだった。

マラソンを完走したアスリートの数は主要国でいずれも前年を大きく上回り、各地で大会が復活したことがうかがえる。

マラソンを完走したアスリートの数は主要国でいずれも前年を大きく上回り、各地で大会が復活したことがうかがえる。

スポーツアクティビティの種類別では、近年続いているトレイルスポーツの人気の高まりが続いています。例えばハイキングはこの3年間で3倍のアクティビティを記録。今年はなんとアスリート全体の52%が何らかのトレイルでのアクティビティを記録しています。

日本のアスリートに特徴的なトレンドとしては、日本のランナーはグループで走る時よりもソロで走る時の方がより長く走る傾向があることが紹介されました。世界全体で見ると、ランニングでもライドでも1人の時よりも複数で一緒に走る方が時間も距離もより長くなる傾向があります(特にライドで顕著)。しかし、日本の18-29歳、および49歳以下の男性のランナーについては主要国の中で唯一、1人の時の方が時間も距離も長いという結果が現れたといいます。日本の男性ランナーはストイック?なのでしょうか。

世界全体で見ると、ライドでもランでも2人以上で一緒にした時の方が時間も距離も長くなる。

しかし、日本のランニングについては世界のトレンドとは異なり、複数特に3人以上の時は一緒に走ると時間も距離も短くなる。

インターネットを通じたアスリートのコミュニティとコミュニケーションはさらに深化


イベントでは3人のゲストが登壇して「コネクテッド・フィットネス革新」と題したトークセッションも行われました。

Kentaroさん

人気のポッドキャスト、Replicant.fmのファウンダーでポッドキャスターのKentaroさんは、Stravaの自らのアクティビティをソーシャルメディアでシェアする際に、一工夫したことで反応が大きくなり、イベントの開催にまで発展したといいます。「Stravaのおかげで僕も新しい人とつながり、新しい遊びを知ることができたし、周りにもそうしたことが起きていますね。」とStravaを通じた経験を披露。

千葉達雄さん

株式会社SOTOEの代表取締役プロデューサー、千葉達雄さんは)や TRAIL Journeyなどのイベントの主催者。近年はライブ配信を通じた参加者とのコミュニケーションに手応えを感じているといいます。「大会に対して参加者の期待が高い中で、文字だけで顔が見えないコミュニケーションをしているだけではギスギスしてしまう。ライブ配信で顔を見せてコミュニケーションすることで、われわれ主催者も同じ人間として参加者と一緒に大会を作っていくという姿勢を示せる。」と話しました。ライブ配信の中で視聴者からの質問に積極的に答えることで、細かいニュアンスも伝わり、大会に対する問い合わせも減ったといいます。

福田暢彦さん

Zwift Japan カントリーマネージャーの福田暢彦さんはバイクライドのトレーニングやレースのプラットフォームとして成長しているZwiftが、画面とインターネットを通じて世界中のアスリートと繋げることで、みんなのモチベーションを高めている、とその役割を紹介。そのつながり方もライド中にDiscordでお互いに繋がりながらとか、でライブ配信したりと深化しているといいます。「今までは誰かスーパーヒーローがすごいパフォーマンスをしているのを見て楽しんでいただけだとすれば、Zwiftではみんながスポーツの主人公になれる」とZwiftを通じたコネクテッドフィットネスの魅力を紹介。このほか、海外ではシーズン中は実際に外を走るためか会員が減りライドの頻度も下がるのに対し、日本ではシーズンのオンオフで会員数が増減することがない、と日本のZwiftユーザーの特徴を紹介。Zwiftのトレーニングとレースの機能のうち、日本ではトレーニング機能を使う人が割合が高いとのこと。

Strava Japan カントリーマネージャーの三島さんは「デジタルを活用される皆さんのアクティブライフの中で、私たちStravaが中心的な存在となれるよう、今後も試行錯誤しながらサービスを作っていきたい」とこのトークセッションを締め括りました。

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