(タイトル写真・藤巻翔)
トレイルランニングをするときのショートパンツはいくらでも選択肢があるような気がするのですが、本当に快適で使いやすいものにはなかなか出会えないものです。筆者も気付けばお気に入りを生地が破れるまで履いていたりします。
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筆者の歴代のランニング・ショーツの座を何度も占めてきたパタゴニアから今シーズン新たに登場するのが「ストライダー・プロ・ショーツ Strider Pro Shorts」。今シーズンのショーツのラインナップの中でも長時間のランニングに対応した最もテクニカルな製品となります。発売前の製品を試してみたのですが、素材もカットも新しくなったこのショーツは早くも筆者のギア一軍入り決定です。この製品にはパタゴニアが今春から採用する「OceanCycle」認定の再生ポリエステル素材が使用されています。
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ウィメンズ・ストライダー・プロ・ショーツ 3インチ 写真・藤巻翔
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メンズ・ストライダー・プロ・ショーツ 5インチ 写真・藤巻翔
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再生ポリエステルとスパンデックスに伸縮性の高い生地が使われている。写真・藤巻翔
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ウィメンズモデル。腰から腿にかけてのサドル部は生地に重なりを持たせている。写真・藤巻翔
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メンズモデル。男女でデザインは少し異なるが、サドル部のデザインは共通している。写真・藤巻翔
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左右と背中に合わせて5つのポケット。写真・藤巻翔
実際に筆者がストライダー・プロ・ショーツを試したのは1月末の伊豆大島。パタゴニアの体験会に参加させていただきました。
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伊豆大島での体験会に参加された、パタゴニア・アンバサダーの上野朋子さん(右)と木村大志さん。写真・藤巻翔
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雰囲気のある森の中のトレイルを進む。写真・藤巻翔
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雲に覆われた神秘的な雰囲気の伊豆大島。写真・藤巻翔
筆者はたまらずロングタイツを着用しての試着となったのですが、ストライダー・プロ・ショーツの快適さを実感しました。タイツに加えて、最近の筆者はやや体重が増加気味で、腰回りやもも周りはレース仕様にはほど遠いというのが正直なところ。ストライダー・プロ・ショーツが窮屈に感じるのではと思ったのですが、心配は無用でした。お尻も窮屈に感じることはなく、腰までしっかりサポートされる感覚があります。
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伊豆大島の表砂漠を走る筆者。写真・藤巻翔
サドル部のギミックの威力を体感したのはトレイルで急な登りで足を大きく上げた時。何の違和感もなくスッと脚を上げられるけど、登りを終えて稜線で強風に吹かれてもショーツの記事がバタつく感じがありません。
ランニングを終えて、改めてストライダー・プロ・ショーツの説明を受けて感銘を受けたのは素材に用いられている「OceanCycle認定」の再生ポリエステルのお話。海から50km以内で、リサイクル制度や再生施設が他には十分にない地域で調達された素材を使うことで、海洋汚染の原因となるプラスチック廃棄物を適切に管理することにつながるのだといいます。従来の再生ポリエステルは再生に必要なインフラが整った国と地域で生産されていますが、パタゴニアでは2023年春からインドネシアのジャワ島、スマトラ島北海岸から素材を調達。ストライダー・プロ・ショーツなど複数の製品に「OceanCycle認定」の素材を使用するのだそうです。
今シーズンのパタゴニアのランニング向けショーツはストライダー・プロ・ショーツのほか、「マルチ・トレイルズ・ショーツ」と「トレイル・ファーラー・ショーツ」をラインナップしています。マルチ・トレイルズ・ショーツは名作ナイントレイルズ・ショーツの後継で左右にジップ付きポケットがあって普段使いにも使いやすいモデル。トレイル・ファーラー・ショーツはインナーショーツを設けず、自由に使えるモデルとなっています。
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左からマルチ・トレイルズ、トレイル・ファーラー、ストライダー・プロの各製品。写真・藤巻翔
各モデルの詳細はパタゴニアのウェブサイトで見ることができます。
- W’s Strider Pro 3” Shorts
- W’s Multi Trails 5.5” Shorts
- W’s Trail Farer 4.5” Shorts
- M’s Strider Pro 5 + 7” Shorts
- M’s Multi Trails 8” Shorts
- M’s Trail Farer 6” Shorts