定員の3倍のエントリー、日本からのエントリーは減少。2023年のUTMB Mont-Blanc のエントリー状況

少しモンブランは遠くなりましたが、いずれまた身近になるのでしょうか。

UTMBワールドシリーズはシリーズの頂点を決める「ファイナル」に位置付けられるUTMB Mont-Blancの今年2023年大会へのエントリーに関するデータを明らかにしました。今年の大会は8月28日から9月3日に開催され、2003年に始まった大会は20周年を迎えます。

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エントリー総数は定員の約3倍に

2023年大会のUTMB Mont-Blancのエントリーの仕組みは、従来のITRAポイントによるエントリー資格から、UTMBインデックス取得によるエントリー資格とシリーズ戦を完走することで得られるランニングストーンを抽選券からなる仕組みに完全に移行しました。新しいエントリーの仕組みのもとで、どれくらいのエントリーが集まるか注目されていましたが、結果としては定員の3倍のエントリーがあったといいます。レース別では100マイルのUTMBが2.86倍。最も倍率が高かったのは56kmのOCCで4.31倍でした。なお、現時点でもUTMBワールドシリーズのファイナルとなっていないTDS(145km)と昨年初開催でエントリー資格不問の15kmのETCについてはエントリーが可能となっています。

  • 各レースのエントリー数
    • UTMB: 6,578 人(定員2,300人)
    • CCC: 5,249人(定員1,900人)
    • OCC: 5,171人(定員1,200人)
    • PTL: 応募チーム数244、選考通過チーム124
    • MCC: 定員を充足
    • YCC: 定員を充足
    • TDS および ETC: エントリー受付中

2022年にUTMB®︎ ワールドシリーズがスタート、モンブラン出場には新シリーズ参加が条件に、IRONMANグループとの提携も

2021.05.06

追記あり 詳細・2022年にスタートするUTMB®︎ World SeriesとUTMB®︎ Mont-Blancの新しいエントリーの仕組み、クオリファイアの位置付け、エリート枠など

2021.05.09

107ヶ国から参加、日本は国別参加者数ランキングでは8番目に

国別の参加者数では2022年の100ヶ国から107ヶ国へとさらなる国際化が進みました。参加者数が多いのはフランス、スペイン、イタリア、イギリスの上位4ヶ国は変わりませんが、今年はアメリカが5番目となっています。6番目がスイス、7番目が香港、8番目が日本。コロナ前は日本は5番目となっていました。エントリーの仕組みが変更されてランニングストーンを得るには海外レースへの参加が必要でしたが、昨年までコロナ禍で海外旅行には制約が大きかったことが、日本からのエントリーが少なかった大きな理由でしょう。加えて為替相場や物価の上昇で航空券や宿泊費が高騰していることも影響しているかもしれません。アジア諸国ではコロナ前には日本を上回るほど参加者が多かった中国は上位15ヶ国から外れている一方、タイが11位となっています。

女性の参加者は着実に増加、エリート選手では男女同数の参加枠を確保

大会全体では女性の参加者が年々増えており、今年は全体の21.5%が女性となります。エリート選手については、今年からシリーズ戦のそれぞれの上位選手がファイナルとなるモンブランへの参加権を得る仕組みになりましたが、この参加枠は男女同数となるように設計されており、この点も今年の特徴となります。

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