ロングトレイル87kmはルビオルとデレスピエールのフランス勢が勝利、秋山穂乃果が9位に【WMTRC世界選手権・インスブルック、ステューバイ】

WMTRC世界選手権では、6月9日にステューバイをスタートしてインスブルックまでの86.9kmを結ぶ「ロングトレイル」競技が行われました。

男子のレースでは、23歳のベンジャミン・ルビオル Benjamin ROUBIOL（FRA）が見事な勝利を飾りました。マウンテンランニング・トレイルランニング世界選手権のロングトレイル競技において6500mの獲得標高を走りきり、昨年のチェンマイ大会3位のアンドレアス・ライタラー Andreas REITERER（ITA）を破りました。スロバキアのピーター・フラノ Peter FRAŇOが銅メダルを獲得しました。

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Photo © WMTRC2023 Roast Media

男子のレースではレース開始直後に甲斐大貴、吉野大和、川崎雄哉の3選手がレースをリードする一幕もありました。

ライタラーは45km以上にわたって今日のレースをリードしました。追走するランナーたちに対するリードは最大で6分まで開きました。しかし、3つのピークとフラットな68kmのクラネビッテンへのアプローチを経て、ノルドケッテへの上りで苦しむと、ルビオルが徐々に接近します。73km付近でライタラーの背中を捉えてて、残り約7kmで8分差をつける快走を見せて金メダルを手にすることになりました。ライタラーは2位でフィニッシュし、フラノに1分23秒差をつけました。

女子のレースはマリオン・デレスピエール Marion DELESPIERRE（FRA）が順位が激しく入れ替わる緊迫したレースを制しました。しのぎを削るレースとなってカタリナ・ハートムート Katharina HARTMUTH（GER）とマノン・ボハール Manon BOHARD CAILLER（FRA）が銀メダルと銅メダルをそれぞれ獲得。今回は女子トップ5は23分27秒差、女子トップ10は38分59秒差というハイレベルで僅差のレースでした。

銀メダルを獲得したハートムートは優勝候補として注目されて、今日のレースをリードしましたが、最後にはデレスピエールによる逆転を許すことに。ノルドケッテへ向けた舗装路のセクションでハートムートが追い上げますが、最終盤のアスパッハヒュッテへの登りでデレスピエールの速さについていくことができず、また3番手のボハールにも迫られる展開に。しかし、ハートムートはこの困難を乗り越え、見事に銀メダルを獲得しました。

日本代表チームは秋山穂乃果が女子9位に。前回のチェンマイ大会での14位に続く快挙でした。

秋山穂乃果

Male
1. Benjamin ROUBIOL (FRA) 9:52:59
2. Andreas REITERER (ITA) 10:00:46
3. Peter FRAŇO (SVL) 10:02:10
4. Thibaut GARRIVIER (FRA) 10:14:49
5. Drew HOLMEN (USA) 10:15:40

30 小笠原光研 Koken OGASAWARA (JPN) 11:04:57
31 川崎雄哉 Yuya KAWASAKI (JPN) 11:05:51
36 甲斐大貴 Hiroki KAI (JPN) 11:13:59
81 西村広和 Hirokazu NISHIMURA (JPN) 12:37:31
DNF : 吉野大和 Yamato YOSHINO、近江竜之介 Ryunosuke OMI

Female
1. Marion DELESPIERRE (FRA) 11:22:31
2. Katharina HARTMUTH (GER) 11:29:14
3. Manon BOHARD CAILLER (FRA) 11:34:22
4. Martina VALMASSOI (ITA) 11:44:50
5. Rosanna BUCHAUER (GER) 11:45:58