【編者より・週末に開催されたUTMB World Seriesの大会について、プレスリリースの情報を元にお伝えします。】
Trail 100 Andorra by UTMBの第3回大会では大会記録が更新され、女子はエステル・フェルホーファー Esther Fellhofer (AUT) がこれまでの記録を2時間以上更新しました。男子ではジャン・フィリップ・チュミ Jean-Philippe Tschumi (SUI) とベン・ディマン Ben Dhiman (USA) の二人が一緒に13時間36分38秒でフィニッシュ。こちらも大会新記録でした。
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「あのようなトレイルでは苦しいことも多いけれど、オルディーノのような村でみんなの声援を受けながらゴールしたときは、とても感動的で、信じられないような気持ちになる。レース中、もう無理だと思ったこともあったけれど、すると追加の力が湧いてきて、まるでジェットコースターのようだった」とディマンは語ります。
地元で人気のパウ・カペル Pau Capell (ESP) は優勝タイムから13分12秒の差で3位に。カペルのタイムもこれまでの大会記録を上回っています。彼は「アンドラを貴重なものにしているのは、その自然と山々であることは言うまでもないですが、加えて人々こそがアンドラを特別なものにしています!」と話しました。
女子優勝のフェルホーファーのタイムは17時間13分03秒。2位のYuanyuan Wu ユアンユアン・ウー (CHN) に90分の差をつける圧倒的な勝利でした。フェルホーファーのタイムは、それまでイルディコ・ヴェルメシャー Ildikó Wermescher (HUN) が保持していたコースレコードを2時間以上更新しました。
50kmのレースでは、クリスチャン・マイヤー Christian Meier (CAN) がオズワルド・ルイス・メディナ・グティエレス Oswaldo Luis Medina Gutiérrez (ESP) 、マルク・ピンサック・ルビローラ Marc Pinsach Rubirola (ESP) を抑えて優勝を飾りました。このレースで際立ったパフォーマンスを見せたのは、総合8位でフィニッシュして女子優勝のアニャ・タラソワ Anya Tarasova (ESP) で、女子レースではカトリン・ゲッツ Kathrin Goetz (SUI) を抑えて約30分差をつける圧勝でした。レナ・グラスブレナー Lena Glasbrenner (GER) が3位で表彰台に上がるとそのコメントで、最後の20kmで荒れたレース展開の中でモチベーションを高めてくれたトレイルランニングのコミュニティに感謝しました。
21kmのレースはアンドレス・ガルシア・ブランコ Andres Garcia-Blanco (ESP) が2:20:53のタイムで男子優勝。2位には3分差でジェニス・ポルケラス・シモ Genis Porqueras Simo (ESP) が入り、3位にはフアン・パブロ・ルラノス Juan Pablo Llanos (CHI) が入りました。女子ではアリアドナ・フェネス Ariadna Fenes (AND) が2022年に続いて優勝、総合でもトップ10入りを果たしました。レジェンドのラウラ・オルゲ Laura Orgué (ESP) が2位に。3位はメルセデス・ベラスコ Mercedes Velasco (ESP) が表彰台に立ちました。
54カ国から2,400人以上のランナーがスタートラインに立ち、今回は忘れられない大会となりました。105kmでトップ10入りしたオマール・エル・サウィ Omar El Sawy (EGY) は大会後に「私はUTMBワールドシリーズのコンセプトの最大のファンです。今回で7回目のUTMBワールドシリーズのレースで、これからはUTMB Mont-Blancに集中するつもりです。でも近いうちにシリーズのすべての大会を完走するという大きな目標を持っています。」と話しました。
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