【編者より・週末に開催されるUTMB World Seriesの大会について、プレスリリースの情報を元にお伝えします。】
今週末、UTMBワールドシリーズはスペイン・ピレネー山脈へと舞台を移し、80カ国から5,400人の参加者が集まり、7月5 – 9日の日程で「Val d’Aran by UTMB」として開催されます。3回目の開催となる今年2023年もヨーロッパにおけるUTMBワールドシリーズ・メジャーとなっており、選手はフィニッシュアーチに吊り下げられたこの大会を象徴するベルを鳴らすことを目標にコースを走ります。
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UTMBワールドシリーズ・メジャーとなっているこの大会の100マイル、100K、50Kの各カテゴリーのレースで上位10位以内に入った男女それぞれのランナーは、UTMBワールドシリーズ・ファイナルとしてモンブランで開催されるそれぞれに対応するレースへの出場資格を獲得します。年齢別カテゴリーの出場枠も加えると、Val d’Aranでは225人のランナーがUTMBワールドシリーズ・ファイナルへのチケットを手にすることになります。もちろん、全ての完走者にはランニングストーンが与えられ、そのストーンの数は他のシリーズ各レースの2倍となります。
「ピレネーのエッセンス」とも称されるVal d’Aranにおいて、100マイルの「VDA」のコースではこのエリアの最高のセクションを選手は体験します。大会の拠点となるビエリャ Vielha を出発したランナーたちは、レース序盤で2つの2000m以上のピークに挑みます。その後、50以上の壮大な湖を誇るピレネー最大の氷河湖を含むコースを進みます。このセクションは100kmの「CDH」のコースとも重なります。
今年の大会にも世界中から有力なアスリートが参加します。VDAではトビアス・ダール・フェンレ Tobias Dahl Fenre (NOR) とアリッサ・クラーク Alyssa Clark (USA) がトップを目指します。
ダール・フェンレは次のようにコメントしています。「非常に高いレベルのアスリート、プロフェッショナルな主催者、そして壮大な自然の風景の組み合わせに引きつけられて、Val d’Aran by UTMBにエントリーすることになりました。今シーズンの目標であるシャモニーで開催されるUTMBワールドシリーズ・ファイナルに向けた準備として完璧なレースです。今回は妻と一緒に大会に参加し、彼女は100kmのCDHを走ります。素晴らしいロングディスタンスレースに参加すること以上にロマンチックな旅はありません。」
CDHに参加するマイテ・マイオラ Maite Maiora (ESP) は今年5月のTrail Alsace Grand Est by UTMBで優勝するなど好調で女子のレースを再び制する可能性は高いでしょう。男子ではこの大会の2021年の第1回大会で優勝したアリッツ・エゲア Aritz Egea (ESP) が2度目の優勝を狙いますが、先月のオーストリアで開催されたWMTRC世界選手権・ロングで3位になったピーター・フラノ Peter Frano (SVK) をはじめ、強敵が立ちはだかります。
55kmの「PDA」では現在UTMBインデックスの世界ランキング9位のマヌエル・メリリャス Manuel Marillas (ESP) がスタートラインに立ちます。2週間前にLa Sportiva Lavaredo Ultra Trail by UTMBの20kmのレースで準優勝のアンナ・コメット・パスクア Anna Comet Pascua (ESP) もPDAに向けた準備は万全でしょう。
Val d’Aran by UTMBではトレイルランニング界の未来のスターのための16~19歳のレースも含め、「20K」カテゴリーのレースが3つ開催されます。これらのレースでは誰もが楽しめる距離のコースで渓谷の景色を楽しむことができます。
Val d’Aran by UTMBでは各レースのライブトラッキングのほか、ライブストリーミングが提供されます。
https://www.youtube.com/watch?v=LBKWyM8HOCY
https://www.youtube.com/watch?v=m7zNLa9uev4