世界のトップブランドと提携して高性能フィットソリューションを開発する BOA Technology 社は同社のテクノロジーとトレイルランニングにおけるパフォーマンスへの利点を検証する論文を発表しました。シューズに搭載した同社の「BOA PerformFit Wrap」構造がアスリートのスピード、敏捷性、持久力を向上させることが科学的に証明された、としています。
査読済みの論文を発表したのはBOA Technology 社に2018年に設けられた「パフォーマンスフィットラボ」で、執筆には3人の博士号を持つ開発・研究の責任者が当たっています。この研究では
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同社の開発するBOAフィットシステムのうち、「BOA PerformFit Wrap」構造を適用したシューズについてパフォーマンス上の利点を検証しました。その結果、中足部を包み込んでフィットさせることで優れたヒールロック、ミッドソールとの接続の強化、前足部の自由度の向上を実現。
これにより、同じレベルの運動で最大1.5%のスピードを達成したほか、足首のローテーション速度が最大7%減少することで安定性が向上したといいます。さらにかかとのホールド性が最大3%向上してエネルギー効率が最適化。方向転換の効率が9%向上して急速な加速と減速を可能にしたことが証明されています。
このほか、デュアルダイヤル BOA 構成によりシューズのアッパーの複数のゾーンに微調節機能を提供することで、アスリートの固有の足の形状に合わせた確実なフィット感とトゥボックス内のスペースの確保が可能になるとしています。この利点は長距離のランニングにおいて自然な足の位置の維持に特に有益だとしています。
この研究に参加したアスリートは BOA PerformFit Wrap 構造によりトレイルランニングのパフォーマンスと自信が大幅に向上した、といいます。その一人で BOA アスリートのディラン・ボウマンは「今のところ、BOA 以外は考えられません。フィット感がすべてだからです。これなしで、トレイルシューズのデザインに携わったり、ウルトラトレイルを走ったりすることは考えられませんでした」と語っています。
最近発売された BOA PerformFit Wrap を採用したトレイルランニングシューズとしては、SCARPA「RIBELLE RUN KALIBRA」、SPEEDLAND「GS:TAM」、LA SPORTIVA「JACKAL II BOA」があります。
(Source: BOA Technology)