ゴールデントレイルシリーズ、グランドファイナルを10月19-22日にイタリアで開催、日本のナショナルシリーズの男女各トップ3選手も参戦

トレイルランニング、特に42km以下のサブウルトラにフォーカスした国際的なシリーズ戦である「Golden Trail Series(ゴールデントレイルシリーズ)」は今シーズンの最終戦「グランドファイナル」を10月19日木曜日から22日日曜日にかけてイタリアで開催します。レースが開催されるのはリグリア地方の地中海に面したイル・ゴルフォ・デル・イソラ Il Golfo dell Isolaです。今シーズンのシリーズ戦で素晴らしいパフォーマンスを見せてきたアスリートが集まるほか、各国のゴールデントレイル・ナショナルシリーズ(GTNS)でそれぞれ上位となることで出場資格を得た選手たちもレースに参加します。日本からは女子の冨井菜月、石原菜美、上野友実、男子の甲斐大貴、田村健人、牛田美樹の各選手が出場します。

1つのタイトルを目指して30人のアスリートが競う

今シーズンのゴールデントレイル・ワールドシリーズ(GTWS)は6つのレースで構成され、これらのレースで上位に入った選手が出場資格を得て、GTWSのグランドファイナルに参加します。出場資格を得られるのは6つのレースのそれぞれの結果により獲得したポイントランキングの男女各上位30人のアスリートとなります。イル・ゴルフォ・デル・イソラで開催されるグランドファイナルでは「タイムトライアル」と「ファイナルレース」の二つのイベントが行われます。これまでの6つのイベントでの獲得ポイントは最大200ポイントであったのに対し、グランドファイナルの獲得ポイントは最大400ポイント(タイムトライアルで最大100、ファイナルレースで最大300)となっています。

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現在のポイントランキングではスイスのレミ・ボネ Rémi Bonnet(Salomon/Red Bull)が男子のランキングをリードし、女子ではアメリカのソフィア・ラウクリ Sophia Laukli(Salomon)とスイスのジュディス・ワイダー Judith Wyder(Hoka/Red Bull)が僅差で競り合っています。しかし、グランドファイナルの結果によってはまだ逆転のチャンスがどの選手にも残されています。

大会史上最も豪華なエリート選手のフィールド

GTWSのファイナルに参加する男女各30人の選手のラインナップは今日の世界のトレイルランニングのトップオブトップといえる顔ぶれです。とりわけ、トップ10の選手たちのITRAパフォーマンスインデックスの平均は男子選手は920.6、女子選手は780.9という超ハイレベルとなっています。

以下はGTWSグランドファイナルに参加するランキングトップ10のリストです。

男性

  1. レミ・ボネ Rémi Bonnet (Salomon/Red Bull – SUI – ITRA: 947): 600 pts
  2. ロベルト・デロレンジ Roberto Delorenzi (Brooks – SUI – ITRA: 905): 520 pts
  3. マヌエル・メリリャス Manuel Merillas (Scarpa – ESP – ITRA: 925): 516 pts
  4. エリ・ヘミング Eli Hemming (Salomon – USA – ITRA: 910): 514 pts
  5. パトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (Run2gether – KEN – ITRA: 944): 512 pts
  6. フィレモン・キリアゴ Philemon Kiriago (Run2gether – KEN – ITRA: 926): 464 pts
  7. バート・プシェドヴォイェフスキ Bart Przedwojewski (Salomon – POL – ITRA: 911): 446 pts
  8. エルハウジン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (Holyfat – MAR – ITRA: 916): 431 pts
  9. ダニ・オサンズ Dani Osanz (Adidas Terrex – ESP – ITRA: 899): 430 pts
  10. ダニエル・パティス Daniel Pattis (Brooks – ITA – ITRA: 911): 421 pts
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女性

  1. ソフィア・ラウクリ Sophia Laukli (Salomon – USA – ITRA: 803): 600 pts
  2. ジュディス・ワイダー Judith Wyder (Hoka/Red Bull – SUI – ITRA: 803): 588 pts
  3. マレン・オサ Malen Osa (Salomon – ESP – ITRA: 733): 488 pts
  4. シルビア・ノードスカー Sylvia Nordskar (Hoka/Dælhie – NOR – ITRA: 746): 472 pts
  5. ミャオ・ヤオ Miao Yao (Salomon – CHN – ITRA: 733): 463 pts
  6. テレーズ・ルブーフ Theres Leboeuf (Compressport – SUI – ITRA: 766): 457 pts
  7. ケイトリン・フィールダー Caitlin Fielder (Salomon – NZL – ITRA: 775): 440 pts
  8. ダニエラ・オイムス Daniela Oemus (Salomon – GER – ITRA: 758): 438 pts
  9. マダリナ・フロレア Mădălina Florea (CSM Sighisoara – ROU – ITRA: 758): 432 pts
  10. エリーズ・ポンセ Élise Poncet (Millet – FRA – ITRA: 756): 430 pts
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ゴールデントレイルナショナルシリーズもファイナルを迎える

今回のグランドファイナルには、GTWSの年間ランキングの勝者を決めるエリート選手に加えて、各国・地域のナショナルシリーズ(GTNS)で男女それぞれのトップ3に選手も加わります。走るレースは同じですが、順位についてはGTNSの固有のランキングが集計されます。

GTNSランキングでトップ3に入った男性選手、女性選手は来シーズンのGTWSのレースのうち、3つに招待される「ゴールデンチケット」を獲得します。この個人戦に加えて、各国・地域のGTNSからの参加選手のタイムのうち、男性選手上位2名、女性選手上位2名のタイムの合計で競う団体戦も行われます。

レースは女性、男性のレースを別の日に分けて4日間にかけて開催、いずれもYouTubeでライブ配信

各選手は「タイムトライアル」と「ファイナルレース」の二つのレースをそれぞれ別の日に走ることになります。最初に走るのは海に面した町をスタート・フィニッシュとする距離8.7km、獲得高度400mの「タイムトライアル」です。このレースは4人の選手のグループが1分毎にスタートするタイムトライアル形式で行われます。次に走る「ファイナルレース」は大きく三つのループからなり、町に設けられた「ファンゾーン」をスタートして、各ループを終えて通過してからフィニッシュするという花形のコースデザインとなります。距離は26km、累積獲得高度は1,430mとなります。

レースは女性と男性のレースが別の日に開催されます。これによりYouTubeでのライブ配信(欧州ではEurosportでも配信)で男性女性のそれぞれのレースをフルにカバーすることができ、選手たちは互いのレースを応援することができるよう、配慮されています。

当サイト、DogsorCaravanでは現地からこのグランドファイナルを取材する予定です。大会期間中のレースの結果をタイムリーにお伝えするほか、日本から参加する選手の皆さんのインタビューもお届けする予定です。

10月19日(木)16:30 (日本時間同日23:30):女性のタイムトライアル
10月20日(金)16:30 (日本時間同日23:30):男性のタイムトライアル
10月21日(土)10:00 (日本時間同日17:00):女性のファイナルレース
10月22日(日)10:15 (日本時間同日17:15):男性のファイナルレース

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