キリアン・ジョルネ、自らの原点であるピレネー山脈で485km・累積43,000mを8日間で走破

キリアン・ジョルネ Kilian Jornet (ESP) はピレネー山脈を西から東に縦走するプロジェクトをコンプリートしました。10月2日月曜日にピレネー山脈東部のフロンデージャ Frondella の麓をスタートしたキリアンは10月10日火曜日にアンドラにほど近いピレネー山脈西部のピカ・デ・エスタッツ Pica d’Estats の山頂に到着。距離にして485.65km、累積獲得高度で43,000mD+を155時間で走破しました。キリアン・ジョルネはカタルーニャ出身の山岳アスリートで、トレイルランニングにおいては15年以上にわたって世界トップクラスのランナーとして活躍。昨年2022年はZegama-Aizkorriで十回目、UTMBで四回目、Hardrock 100で五回目の優勝を果たして話題になりました。

キリアンにとっては少年時代に親しんだ山々を訪れる旅でした。8日間で3,000メートル以上のピークを177箇所を走り抜けたのちに山から下りたキリアンは今回の旅を「途方もない経験だった」といい、「忘れていた山々を再発見する壮大な経験ができましたが、同時にこれまで取り組んだ中で最も困難な挑戦になりました」と振り返りました。

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ピレネー山脈の名峰であるビニャマーレ Vignemale、モンテ・ペルディド Monte Perdido、最高峰であるアネト Aneto は、多くの山岳愛好者と同じく、キリアンにとっても目標であり続けていました。少年の頃から通い親しんでいたこれらの山々を繋ぐ旅を、キリアンは数年前から夢見ていたといいます。「今年はいくつかのレースに参加したかったのですが、ケガのために実現しませんでした。ようやく回復したのでいくつかのプロジェクトを検討し始め、ピレネーの3,000m級のピークを繋ぐ旅はどうだろうと考えました。」しかしそれはキリアンにとっても容易な冒険ではありません。「アイディアはいつも頭にありましたが、実際に実行可能なのか確信がありませんでした。今回はピレネーのルートに非常に詳しい人々に助言を求めて相談した後、実行することを決めました。」と説明します。

今回のキリアンの冒険は、10月2日の月曜日にフロンデージャの山麓をスタートして、合計で3,000m以上の177のピークを越えてピレネーを横断することが目標でした。実際にはピレネー山脈を象徴するピークを含め、一日で40以上のピークを繋いだほか、39時間連続で走って歩いて、次のセクションまでは自転車で移動するという行程でした。「ピレネーの尾根を進むことは私にとって喜びであり、今回のルートを楽しみました。13歳の時にこれらのピークを登ったはずなのですが全く覚えていませんでした。今回再び訪れてみて風景が強烈に目に焼き付くような経験をしました。」と話します。

今回のキリアンの挑戦は10月10日の朝、ピカ・デ・エスタッツの山頂に朝日が差した時に終了。キリアンはその後、無事に下山して自らの今回の経験を噛み締めました。

合計で485.65km、累積獲得高度は43,000mD+以上、155時間以上の今回のアクティビティで、キリアンは自らが立ち上げたブランド、NNormalの異なるプロトタイプをテストしています。「製品に対する数年分の負荷がこの一週間に集中することになりました。今回は素晴らしい実地テストでした。」といいます。

今回のキリアン・ジョルネのピレネー山脈での旅はキリアンのInstagramStravaのアカウント、およびNNormalのInstagramで振り返ることができます。

(Source: NNORMAL)

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