国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。
(写真 Golden Trail World Series 開幕戦の神戸トレイル Kobe Trailの表彰式 Photo ©DogsorCaravan)
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先週末開催のイベント
4月12日金曜日 – 22日月曜日
MDS Legendary (旧・Marathon des Sables) (240km/5days)
モロッコ南部のサハラ砂漠で開催される6つのステージからなる合計250kmのステージレース。今年からカナリア諸島やヨルダンなどで開催される姉妹イベントに対して、オリジナルのモロッコでのイベントは「MDS Legendary」と位置付けられています。
先週のこのコラムでは第一ステージの結果まで伝えていましたが、男子のレースはラシッド・エルモラビティ Rachid EL MORABITY (MAR) とモハメド・エルモラビティ Mohamed EL MORABITY (MAR)の兄弟にアジズ・ヤチョウ Aziz YACHOU (MAR) が加わって3人が上位を走り続けました。第二ステージでは3人が揃って一緒にフィニッシュ。85kmのロングステージとなった第三ステージはモハメドが二人に54分のリード。3人が僅差の第四ステージを経て、第五ステージではラシッドとアジズが40秒を隔てて1位、2位となったものの、モハメドは中盤から大きくペースを落として二人に52分遅れで完走。3人の累計タイムがほぼ揃ったところで迎えた最終ステージではラシッドがわずか2秒早くアジズに先んじてフィニッシュし、1分後にモハメドが3位。測ったような僅差でラシッドが累計で10回目となるMDSでの優勝者となりました。総合2位は兄に25秒差でモハメド、ラシッドから2分差でアジズが総合3位でした。女子のレースは第一ステージに続いて第二ステージも昨年2位のアジザ・エルアムラニー Aziza EL AMRANY (MAR) が続く選手に20分の差をつけて首位、2位はアジザ・ラージ Aziza RAJI (MAR) 、3位にアドリアナ・モーザー Adriana MOSER (NED) 。ロングの第三ステージも同様の展開。第四ステージでは2人のアジザのリードは同じですが、モーザーは足のマメがきっかけで第四ステージの途中でDNFを選ぶことになります。第五、第六ステージもエルアムラニーとラージが同じ順位でフィニッシュ、してエルアラムニーが初の優勝者となりました。2021年優勝のラージが2位、3位はジェマ・ゲーム Gemma Game (GBR) でした。
リザルトはこちらのリンクから見ることができます。
4月19日金曜日 – 21日日曜日
Ultra-Trail Mount Yun by UTMB (100m, 100k, 50k, 20k, 3k)
中国・山西省のマウントユン(雲丘)で開催されたUTMBワールドシリーズの大会です。100マイル男子はチョウ・ジアジュ Jiaju Zhaoが17:05で優勝、同女子はシー・ウェンフェイ Wenfei Xieが23:03で優勝となりました。
100K男子ではドー・ジ Ji DUOが9:36で男子優勝、11分差でチョウ・フー Hu Zhaoで2位、その12分後にシェン・ジアシェンが続いて3位という結果でした。100K女子はイ・アンナ Anna Liが総合7位となる11:53で優勝、10分差でチェン・ウェンロン Wenrong Zhengが2位、さらに10分おいてワン・リピン Liping Wangが3位という結果でした。
50K男子はルー・タオ Tao Luoが4:03で優勝、メン・グアンフ Guangfu Mengが4:09で2位、ウー・アーチン Erqing Wuが4:14で3位で続きました。50K女子はタイトなレースをチャン・ティン Ting Zhangが4:51で優勝、わずか1分半の差でシャン・フージャオ Fuzhao Xiangが2位に。チャン・ナ Na Zhangが5:09で3位でした。女子トップ3は総合トップ10に入るハイレベルなレースでした。
リザルトはこちら。
Iznik Ultra (160k, 90k, 75k, 50k, 25k, 14k, 5k)
トルコ・ブルサ県の湖畔の町、イズニックを拠点に開催。リザルトはこちら。
4月20日土曜日 – 21日日曜日
Kobe Trail (21.3km)
神戸市の摩耶山掬星台を会場として今年初めて開催され、初日の21kmのレースがGolden Trail World Seriesの開幕戦でした。男子はテクニカルなコースながらパトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno(KEN) が持ち前のスピードを発揮して勝利、女子は2021年のシリーズチャンピオンのモード・マティス Maude Mathys (SUI) が足の手術からの復帰戦で鮮やかな勝利を勝ち取りました。日本のアスリートでは髙村貴子 Takako Takamuraが女子9位となり表彰台に立ちました。近江竜之介 Ryunosuke Omiが12位、上田瑠偉 Ruy Uedaは17位でした。雨の1日となった大会二日目には15kmや4kmのソロ、駅伝、ペアなどのレースが行われました。初日のGTWSのレースについては当サイトのリザルト記事で詳しく紹介しています。
4月20日土曜日
Leona Divide (100m, 100k, 50m, 50k, 30k)
アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスの郊外で開催される100マイル、100k、50マイル、55kのレース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
Penyagolosa Trails (115k, 63k)
スペイン・カスティリョンで開催される山中の聖堂への参道を再生したコースで開催される大会です。106kmの「CSP」ではレース後半にリードを奪ったラモン・レカタラ Ramon Recatala Vera (ESP) が11:07で優勝。2位にアレクセイ・トルステンコ Aleksei Tolstenko (RUS) が11:14、3位にダニエル・コロン Daniel Colom Masip (ESP) が11:30で続きました。昨年のこのレースで3位の西村広和 Hirokazu NISHIMURAは13:40で男子18位でした。女子は総合4位となる12:21でカミーユ・ブリュイアス Camille Bruyas (FRA) が優勝。メルセデス・ピラ Mercedes Pila Viracochaが13:58で2位、ヘシカ・ティパン Jessica Tipan Gutierrez (ECU) が14:04で3位でした。
63kmの「MiM」はホセ・アンヘル・フェルナンデス Jose Angel Fernandez Jimenez が5:23で男子優勝。ユレン・カルボ Julen Calvo Vigaraが5:26で2位、ビクター・デル・アグィータ Victor Del Aguila Pellicerが5:32で3位でした。女子はヘマ・アレナス Gemma Arenas Alcazarが6:23で勝利、マル・パストル Mar Pastor Garrigaが6:28が2位、カルラ・ピタルチ Carla Pitarch Albadoが6:37で3位でした。リザルトはこちら。
4月21日日曜日
奥武蔵もろやまトレイルラン(24km)
埼玉県毛呂山町で開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
チャレンジ富士五湖 ウルトラマラソン(118km、100km、71km)
富士五湖をつなぐコースで行われる人気のウルトラマラソンです。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
多度山トレイルラン(23k, 11k)
三重県桑名市多度町。23kmのチャレンジコースと11kmのエンジョイコースの二つのレースが行われました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
さくらおろち湖トレイルラン大会 (30km, 17km, 8km)
島根県雲南市、奥出雲町。今回が12回目の開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
北九州・平尾台トレイルランニングレース(40k/17k)
福岡県北九州市。北九州国定公園・平尾台のカルスト地形の美しい景観の中のコースを走ります。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
RunRunトレイルかごしまinグリーンファーム(12.5k, 7.5k)
鹿児島市観光農業公園グリーンファームで開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
Country of Origin (30km)
香港・ランタオ島で「9 Dragons」の主催者チームが開催するトレイルランニングのイベントで、同じ国籍の3人のチームで走るというもの。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
今週末開催のイベント
4月26日金曜日 – 27日土曜日
Mt. FUJI 100 (165k, 69k)
富士山を周回するコースで開催される、春の100マイルレースは前回までのウルトラトレイル・マウントフジから名前を改めて、マウントフジ100 Mt. FUJI 100 として今週末に初めて開催されます。今年から立ち上がったGran Canaria World Trail Majorsのメンバーとして開催されることも今年の話題となっています。レースは距離166.6km、累積標高7,039mのコースを走る「FUJI100mi」と、そのコース後半にあたる距離69.4km、累積標高3,493mの「KAI70k」の二つ。FUJI100miには、昨年にWestern States、Hardrock 100、UTMBの三つのビッグイベントで優勝するという快挙を成し遂げたコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalterがエントリーしていることが注目を集めています。2018年に女子優勝して以来、6年ぶりの参加となります。今回のMt. FUJI 100については当サイトのプレビュー記事で詳しく紹介しています。
Canyons by UTMB (100M, 100K, 50K, 25K)
アメリカ・カリフォルニア州オーバーン。 UTMB World Seriesのアメリカ・メジャーの大会となっているほか、今回も100kmのレースがWestern States 100への出場権をかけたGolden Ticket Raceの最終戦となります。有力選手の層が厚いのはやはり100Kで、女子では2022年UTMBチャンピオンで2023年ウェスタンステイツ2位のケイティ・シャイド Katie Schide、昨年のこの大会の100Kで5位のアディ・ブレイシー Addie Bracy、そして日本から宮﨑喜美乃 Kimino Miyazakiがエントリーしています。男子は2022年ウェスタンステイツのチャンピオンで同年のチェンマイでのWMTRC世界選手権金メダリストのアダム・ピーターマン Adam Peterman、2022年CCC優勝のペーター・エンダール Petter Engdahl、2022年ウェスタンステイツ5位で2023年WMTRC世界選手権5位や同年CCC5位の実績を持つドリュー・ホルメン Drew Holmenがエントリーしています。
4月27日土曜日 – 28日日曜日
Four Sisters Mountain Trail – Mt Siguniang (22k, 17k, 29k, 44k)
中国・四川省の四姑娘山(スーグーニャンシャン)で開催される距離22km、1530mD+のレースが、神戸に続くGolden Trail World Seriesの第二戦となります。
MIUT, Madeira Island Ultra-Trail (115k, 85k, 60k, 42k, 16k)
北大西洋のマデイラ島(ポルトガル)で開催される大会で、Mt. FUJI 100とともに今週末に開催されるGran Canaria World Trail Majorsの大会です。
4月27日土曜日
赤城山トレイルリレーフルマラソン
群馬県前橋市の国立赤城青少年交流の家を会場にして開催されるイベントで、2.5kmの周回レースでトレイルフルマラソンのソロ、リレーのレースや親子トレランのイベントが行われます。
軽井沢トレイルランニングレース (43km, 19km, 5km)
長野県軽井沢町、群馬県安中市、長野原町。リゾート地として名高い軽井沢で今回で3回目の開催です。
Korea 50k (50k, 25k, 10k)
韓国・ソウル近郊の東豆川(Dongucheon)市で開催され、Golden Trail National Seriesの韓国シリーズのレースとなります。
3 Peaks Race (37.4km)
イングランド北部、ヨークシャーデールズ国立公園の中にある三つの山をコースにしたフェル・ランニングのレース。
Ultra Race of Champions (UROC) 100k / 50k /25k
アメリカ・バージニア州で開催。
4月28日日曜日
いしおかトレイルラン大会(50k, 24k, 15k)
茨城県石岡市。50kmのスーパーロング、24kmのロング、16kmのミドル、9kmのショートの各レースが行われます。
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