ジョイス・ニエル、パトリック・キプンゲノが勝利。Four Sisters Mountain TrailはGolden Trail World Series第二戦

2024年4月27日、中国・四川省の四姑娘山(スーグーニャンシャン)でFour Sisters Mountain Trailが開催されました。距離22km、1530mD+のレースがGolden Trail World Seriesの第二戦で、ジョイス・ニエル Joyce Njeru (KEN)とパトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (KEN)がそれぞれのカテゴリーで勝利を収めました。このレースは全長22km、獲得標高1,530mという過酷なコースで行われました。前週のシリーズ第一戦、Kobe Trailに続くアジアシリーズの後半戦となります。

(男子優勝のパトリック・キプンゲノのフィニッシュ。Photo @GoldenTrailSeries | @Four Sisters Trail Race | @Colin Olivero)

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パトリック・キプンゲノがアジアで二連勝

Kobe Trailでは下馬評を覆し、テクニカルなトレイルでもそのスピードを発揮したパトリック・キプンゲノですが、今回は現地入りしたところコースがウェットな泥濘状態となっていたことを懸念していたといいます。幸いにも大会前に天候が回復し、コースは完全に乾燥した状態となりました。このことがキプンゲノには好条件となってレースの当日はスタートから先頭に立つとそのままリードをキープして勝利を成し遂げました。神戸に続いてアジアでの二つのレースで勝利を収め、総合ランキングでトップに立地ました。

「前週に続いての勝利にとても興奮しています。今シーズンはケガもなく、全力を尽くせる状態です。昨年はシーズン終盤に苦しみましたが、2ヶ月間完全に休養を取り、より強くなって戻ってこれました。次に予定しているSierre-Zinalが待ち遠しいです。レミ・ボネ Rémi Bonnetとの直接対決が楽しみです」とキプンゲノは述べています。

キプンゲノのフィニッシュから6分差で2位のエルハウシン・エラザウィ Elhousine Elazzaoui (MAR) 、3位のダニエル・パティス Daniel Pattis (ITA) が続きました。日本勢は上田瑠偉 Ruy Uedaが11位、小笠原光研 Koken Ogasawaraが20位でした。

男子2位のエルハウシン・エラザウィ。Photo @GoldenTrailSeries | @Four Sisters Trail Race | @Colin Olivero

ジョイス・ニエル、完璧な初勝利

ジョイス・ニエルもまたコースが泥でぬかるんでいないかが気になっていましたが、晴れた天気を最大限に活用して見事なスピードを披露しました。ほぼ完全に乾燥したコースで優勝しました。ジョイス・ニエルにとってGolden Trail World Seriesのレースでは初勝利となります。

優勝したジョイス・ニエル。Photo @GoldenTrailSeries | @Four Sisters Trail Race | @Colin Olivero

「とても嬉しいです。スタートラインに立った時、必ず勝ちたいと思っていたし、自分にはそれが可能だと考えていました。でも、スタートしてからは落ち着きを取り戻し、自分のペースで進みました。今日は他の選手との戦いではなく、自分自身との戦いでした。登りも下りも強いことを証明しました」とニエルは語っています。

前週の神戸でケガからの復帰を印象付ける勝利をおさめたモード・マティス Maude Mathys (SUI)は4分差で2位に。さらに5分弱の差でグレイソン・マーフィー Grayson Murphy (USA) が3位で続きました。

今回は3位となったモード・マティス。Photo @GoldenTrailSeries | @Four Sisters Trail Race | @Justin Galant

次は欧州での第3戦、バスクの熱いレース

2週にわたるアジアシリーズを終えて、Golden Trail World Seriesはバスク地方の伝説的な山岳マラソン、Zegama Aizkorriへと向かいます。第三ステージは5月26日に開催され、バスクの熱気が選手たちを待っています。

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リザルト

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男子

  1. パトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (KEN – Run2gether ON AG): 01:59:10
  2. エルハウシン・エラザウィ Elhousine Elazzaoui (MAR – Nnormal): 02:05:39
  3. ダニエル・パティス Daniel Pattis (ITA – Brooks): 02:05:51
  4. フィレモン・オンボゴ・キリアゴ Philemon Ombogo Kiriago (KEN – Run2gether ON AG): 02:08:08
  5. ジョーイ・ハドーン Joey Hadorn (SUI – Salomon): 02:08:20
  6. アラン・サンタマリア・ブランコ Alain Santamaría Blanco (ESP – Salomon): 02:10:59
  7. チャン・フオフア Huohua Zhang 张火话 (CHN – Salomon): 02:12:05
  8. アディル・ムサウイ Adil Moussaoui (MAR): 02:16:14
  9. アレックス・ガルシア・カリージョ Alex Garcia Carrillo (ESP – Brooks): 02:16:27
  10. バンリン・ファン Banglin Fan 范邦林 (CHN – Salomon): 02:16:38

11 上田瑠偉 Ruy Ueda (JPN) 02:17:54

20 小笠原光研 Koken Ogasawara (JPN) 02:37:28

女子

  1. ジョイス・ニエル Joyce Njeru (KEN – Atletica Saluzzo): 02:25:27
  2. モード・マティス Maude Mathys (SUI – Asics): 02:29:44
  3. グレイソン・マーフィー Grayson Murphy (USA – Saucony): 02:34:26
  4. ナイアラ・イリゴエン・インダベ Naiara Irigoyen Indave (ESP – A4XKM): 02:34:56
  5. マレン・オサ・アンサ Malen Osa Ansa (ESP – Salomon): 02:36:17
  6. ヤオ・ミャオ Yao Miao 姚妙 (CHN – Salomon): 02:39:19
  7. サラ・アロンソ Sara Alonso (ESP – Asics Trail Team): 02:41:30
  8. フリア・フォント・ゴメス Julia Font Gomez (ESP – Brooks): 02:43:21
  9. シルビア・ノルスカー Sylvia Nordskar (NOR – Hoka): 02:48:24
  10. ロサ・ララ・フェリウ Rosa Lara Feliu (ESP – Compressport): 02:52:04
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