国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。
(写真はメキシコで行われたGTWS第6戦、Tepec Trailのスタート。Photo © Colin Oliveiro / Rising Story / GTWS)
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先週末開催のイベント
6月25日水曜日 – 6月29日日曜日
Lavaredo Ultra Trail by UTMB (120k, 80k, 50k, 20k, 10k)
イタリア北部ドロミテ山塊の中心地で2026年冬季五輪の開催地となっている、コルティナ・ダンペッツォを拠点とする大会で、UTMBワールドシリーズの大会です。今年の大会はアメリカ人選手が活躍する結果となりました。
累積標高5,800m・距離120kmのコースを走るメインイベント「Lavaredo 120K」はベン・ディマン Ben Dhiman (USA) が序盤からレースをリードし、後続に一度も追いつかれることなくフィニッシュ。完走タイムは11時間49分16秒で、ハンネス・ナンベルガーによる大会記録、11時間57分15秒(2024年)を8分短縮する新記録となりました。2位争いは激しいレースとなりました。前半はアントワーヌ・シャルヴォラン Antoine Charvolin (FRA)とトビアス・ガイザー Tobias Geiser (ITA)が競り合いましたが、夜が深まるにつれてルーマニアのラウル・ブタッチ Raul Octaviu Butaci (ROU) が次第に順位を上げ、12時間02分09秒でフィニッシュして準優勝となりました。続いて地元の南チロル出身であるアンドレアス・ライテラー Andreas Reiterer (ITA)が12時間05分24秒で3位に入りました。
120Kの女子は、トレイルランニング界のレジェンド、コートニー・ドウォルター Courtney Dauwalter (USA) が圧巻の走りを見せました。スタート直後から独走態勢となり、そのままリードを守り切って14時間14分40秒でフィニッシュし、優勝のタイトルを手にしました。女子2位には同じくアメリカのアリッサ・クラーク Alyssa Clark (USA) が14時間43分51秒で入り、アメリカ勢がワンツーフィニッシュを飾りました。3位はポーランドのカロリナ・ヴィエシュホヴィアク Karolina Wierzchowiak (POL)でした。地元イタリアの有力選手としてマルティナ・ヴァルマッソイ Martina Valmassoi (ITA)が注目されていましたが、体調不良でスタートからまもなくDNFを選びました。

Lavaredo 120K女子優勝のコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalter。Photo © UTMB
同日に合わせて行われた80kmのレース(累積4,600mD+)でもアメリカ勢の強さが際立ちました。男子は終盤までオーストリアのドミニク・マット Dominik Matt (AUT)がリードしていましたが、最終盤でドリュー・ホルメン Drew Holmen (USA)が見事な追い上げでレースを逆転し、7時間54分29秒で優勝しました。2位となったマットに続き、3位にはノア・ウィリアムズ Noah Williams (USA)が続き、アメリカ勢の好調を印象付けました。
80kmの女子はアンナ・タラソワ Anna Tarasova (ESP) が8時間44分30秒で優勝。タラソワは4月に日本のKAI70kで優勝しています。イングヴィル・カスペルセン Yngvild Kaspersen (NOR)が2位、マリオン・ドゥレスピエール・モパン Marion Delespierre Mauppin (FRA)が3位で表彰台に上がりました。
リザルトはこちら。
提供されたリザルトに基づき、各レースの男女別上位6位までのリストは以下の通りです[1]。
LAVAREDO 120K 男子
- ベン・ディマン Ben DHIMAN (USA) 11:49:16
- ラウル・オクタヴィウ・ブタッチ Raul Octaviu BUTACI (ROU) 12:02:09
- アンドレアス・ライテラー Andreas REITERER (ITA) 12:05:24
- トビアス・ガイザー Tobias GEISER (ITA) 12:13:25
- アントワーヌ・シャルヴォラン Antoine CHARVOLIN (FRA) 12:20:11
- フィリップ・アウサーホーファー Philipp AUSSERHOFER (ITA) 12:41:30
LAVAREDO 120K 女子
- コートニー・ドウォルター Courtney DAUWALTER (USA) 14:14:40
- アリッサ・クラーク Alyssa CLARK (USA) 14:43:51
- カロリナ・ヴィエシュホヴィアク Karolina WIERZCHOWIAK (POL) 16:19:57
- ルイーザ・デマッテイス Luisa DEMATTEIS (ITA) 16:21:00
- ニコル・グイドリン Nicol GUIDOLIN (ITA) 16:30:40
- アンヌ=リーズ・ル・ケレ Anne-Lise LE QUÉRÉ (FRA) 16:41:04
LAVAREDO 80K 男子
- ドリュー・ホルメン Drew HOLMEN (USA) 07:54:29
- ドミニク・マット Dominik MATT (AUT) 07:56:20
- ノア・ウィリアムズ Noah WILLIAMS (USA) 08:10:35
- マルティン・ハラース Martin HALASZ (SVK) 08:18:20
- ティツィアーノ・スカトリン Tiziano SCATOLIN (ITA) 08:43:17
- ミケーレ・メリディオ Michele MERIDIO (ITA) 08:49:27
LAVAREDO 80K 女子
- アンナ・タラソワ Anna TARASOVA (AIN) 08:44:30
- イングヴィル・カスペルセン Yngvild KASPERSEN (NOR) 08:58:35
- マリオン・ドゥレスピエール・モパン Marion DELESPIERRE MAUPPIN (FRA) 09:08:12
- カタジナ・ドンブロフスカ Katarzyna DOMBROWSKA (POL) 09:33:05
- マリーヌ・カンタール Marine QUINTARD (FRA) 09:42:53
- カタジナ・ヴィルク Katarzyna WILK (POL) 10:00:31
LAVAREDO 50K 男子
- フランチェスコ・プッピ Francesco PUPPI (ITA) 04:02:31
- ルカ・デル・ペーロ Luca DEL PERO (ITA) 04:09:24
- アレックス・オーバーバッハー Alex OBERBACHER (ITA) 04:14:31
- ゴーティエ・ボンヌカレール Gautier BONNECARRERE (FRA) 04:20:24
- コンスタンティノス・パライソプロス Konstantinos PARADEISOPOULOS (GRE) 04:21:10
- トゥオマス・カリ Tuomas KARI (FIN) 04:23:21
LAVAREDO 50K 女子
- トニ・マッキャン Toni MCCANN (RSA) 04:45:12
- ソフィア・ポロクナヴェッツ Sofiia POROKHNAVETS (UKR) 04:54:12
- イヴァナ・リシュコヴァー Ivana LÍŠKOVÁ (SVK) 05:09:20
- カミラ・マリアーノ Camilla MAGLIANO (ITA) 05:10:32
- マルゲリータ・ヴィターリ Margherita VITALI (ITA) 05:24:47
- マデリーン・レオポルド Madeline LEOPOLD (USA) 05:26:01
6月26日木曜日 – 6月29日日曜日
Marathon du Mont-Blanc (42k, 90k, 23k)
フランス・シャモニーで毎年6月下旬に開催される欧州のトレイルランニングを象徴するクラシックイベント。昨年までのゴールデントレイルワールドシリーズのラインナップからは外れましたが、今年もトップ選手が集まる華やかなイベントとして開催されました。
2,250人のランナーが参加して日曜日に行われたメインイベント、42kmのレースは、序盤にシャモニー渓谷の底を走ったのちにアイギレット・デ・ポゼット l’Aiguillette des Posettes への登り、ヴァロルシーヌ Vallorcine とフレジェール la Flégère 間のテクニカルなセクションを経て、シャモニー Chamonixの中心部へと下るコースを走ります。男子のレースは中盤のヴァロルシーヌを過ぎたところではエゼキエル・ルット Ezekiel Rutto (KEN)がそのままリードして勝利を手にするかに見えました。しかしルットはフレジェールへの登りで失速。代わって23歳のラウル・ラウス Raoul Raus (BEL)が先頭に立ちます。ここからが今日のレースの始まりでした。主役は2019年のこのレースの勝者、ダヴィデ・マニーニ Davide Magnini (ITA)。ヴァロルシーヌではトップから4分遅れの6位だったマニーニは、ここから驚異的な追い上げを見せます。フレジェールから最後の下りが始まるまでの間に先行する選手を抜き去ってトップに立ちます。下りでも追随を許すことなく3時間42分55秒で優勝しました。3分差でラウル・ラウス Raoul Raus (BEL)が2位、トマ・カルダン Thomas CARDIN (FRA) が3位でした。日本の近江竜之介 Ryunosuke OMI (JPN) も中盤から後半にかけて順位を上げて7位、3時間55分でフィニッシュしています。

モンブランマラソンの男子トップ3。Photo © David Gonthier
42kmの女子のレースではジョイライン・チェプンゲノ Joyline Chepngeno (KEN) が序盤から独走態勢を固めます。しかし、昨年の覇者であるジュディス・ワイダー Judith Wyder (SUI) がレース終盤のテクニカルな下りで驚異的なスピードで猛追します。しかしチェプンゲノが逃げ切って4時間15分20秒でこのレースを制しました。ワイダーはわずか1分8秒差の2位でフィニッシュしました。3位はナオミ・ラング Naomi LANG (GBR) でした。

モンブランマラソンの女子トップ3。Photo © David Gonthier
遡ること金曜日に行われたのは距離92km、累積標高6,330mの「90km」のレースでした。男子は、フランスのテオ・デティエンヌ Théo Detienne (FRA) が冷静なレース運びで10時間54分13秒で優勝しました。序盤は5番手でコースを進み、中盤から徐々に順位を上げてトップに立つと、そのまま独走でフィニッシュという展開でした。女子のレースでは、同じくフランスのブランディーヌ・リロンデル Blandine L’Hirondel (FRA) がスタートから他を圧倒する走りを見せ、後続に約30分の差をつけて12時間31分51秒で優勝しました。
リザルトはこちら。
42km 男子
- ダヴィデ・マニーニ Davide MAGNINI (ITA) 03:42:55
- ラウール・ラウス Raoul RAUS (BEL) 03:46:00
- トマ・カルダン Thomas CARDIN (FRA) 03:46:29
- エゼキエル・ルット Ezekiel RUTTO (KEN) 03:50:25
- ヴァレンティン・マルション Valentin MARCHON (SUI) 03:51:17
- ミゲル・ベニテス Miguel BENÍTEZ (ESP) 03:51:58
- 近江竜之介 Ryunosuke OMI (JPN) 03:55:19
- ペッター・エングダール Petter ENGDAHL (SWE) 03:57:16
- シモン・ギニャール Simon GUIGNARD (FRA) 04:00:33
- アントニー・フェルベール Anthony FELBER (FRA) 04:02:06
42km 女子
- ジョイライン・チェプンゲノ Joyline CHEPNGENO (KEN) 04:15:20
- ユーディト・ヴィダー Judith WYDER (SUI) 04:16:28
- ナオミ・ラング Naomi LANG (GBR) 04:17:43
- ロサ・ララ・フェリウ Rosa LARA FELIU (ESP) 04:18:33
- ファビオラ・コンティ Fabiola CONTI (ITA) 04:18:53
- クレマンティーヌ・ジョフレ Clémentine GEOFFRAY (FRA) 04:25:44
- テレス・ルブフ Theres LEBOEUF (SUI) 04:25:49
- イーダ・アメリエ・ロブサム Ida Amelie ROBSAHM (NOR) 04:37:43
- ソフィア・ラウクリ Sophia LAUKLI (USA) 04:41:00
- オイアナ・コルタサル Oihana KORTAZAR (ESP) 04:42:53
90km 男子
- テオ・デティエンヌ Theo DETIENNE (FRA) 10:54:13
- ヴィルジル・モリゼ Virgile MORISET (FRA) 10:59:11
- ジャン=フィリップ・チュミ Jean-Philippe TSCHUMI (SUI) 11:01:12
- ゴーティエ・エリオ Gautier AIRIAU (FRA) 11:01:13
- ラモン・マネッチュ Ramon MANETSCH (SUI) 11:06:16
- ヤニック・ノエル Yannick NOEL (FRA) 11:20:26
- ヴァンサン・エスミオル Vincent ESMIOL (FRA) 11:26:45
- ティボー・マルケ Thibault MARQUET (FRA) 11:26:47
- ジル・ルー Gilles ROUX (ITA) 11:40:14
- ニコラ・グルドン Nicolas GOURDON (FRA) 11:43:50
90km 女子
- ブランディーヌ・リロンデル Blandine L’HIRONDEL (FRA) 12:31:51
- ジュリー・ルー Julie ROUX (FRA) 12:57:22
- エカテリーナ・ミチャエワ Ekaterina MITYAEVA (RUS) 13:03:16
- アナスタシア・ダヴィドワ Anastasia DAVYDOVA (AUS) 13:27:15
- マルヨ・リーカネン Marjo LIIKANEN (FIN) 13:43:13
- メラニー・ドゥラソワ Mélanie DELASOIE (SUI) 13:50:02
- ポーリーヌ・グラーデル Pauline GRARDEL (FRA) 14:08:19
- セリア・ジグー Célia GIGOUT (FRA) 14:09:03
- ローラ・メイニエル Laura MAYNIEL (FRA) 14:09:52
- エマ・スチュアート Emma STUART (IRL) 14:19:41
KV 男子
- テディ・ダニエル Thedy DANIEL (ITA) 00:36:54
- リュシアン・メルミヨン Lucien MERMILLON (FRA) 00:37:45
- ステファヌ・タンピエ Stéphane TEMPIER (FRA) 00:37:55
- ロマン・ディシェール Romain DISCHER (FRA) 00:38:07
- ジェデオン・ポシャ Gedeon POCHAT (FRA) 00:38:18
- マチュー・ル・フュール Matthieu LE FUR (FRA) 00:38:53
- フルーリー・ルー Fleury ROUX (FRA) 00:39:26
- クロヴィス・シャヴロ Clovis CHAVEROT (FRA) 00:39:37
- フィリップ・ブルガー Philipp BRUGGER (AUT) 00:39:47
- バンジャマン・ルビオル Benjamin ROUBIOL (FRA) 00:40:44
KV 女子
- クリステル・ドゥヴァル Christel DEWALLE (FRA) 00:42:31
- ヒラリー・ジェラルディ Hillary GERARDI (FRA) 00:44:41
- ライア・モントーヤ・ガルシア Laia MONTOYA GARCÍA (ESP) 00:45:38
- マルゴ・ラヴィネル Margot RAVINEL (FRA) 00:46:44
- カンディス・フェルタン Candice FERTIN (FRA) 00:47:51
- ブルヌウェン・エルー Bleunwenn HELEU (FRA) 00:48:22
- ロザリー・ジョルジュ Rosalie GEORGES (FRA) 00:49:34
- イザベル・オブロム・ドラートル Isabelle OBLOM DELATTRE (SWE) 00:51:15
- コリーナ・ゾンマー Corina SOMMER (SUI) 00:51:38
- エレーヌ・ミショー Helene MICHAUX (FRA) 00:52:13
6月27日金曜日
Kaiserkrone Skyrace (25km, 56km, 20km, 16km)
オーストリアのワイルドカイザー山脈を舞台にしたテクニカルなコースで行われるスカイランニングのレース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
6月27日金曜日 – 6月28日土曜日
Olympus Marathon (44km, 71km, VK)
ギリシャ神話の神々が住むとされるオリンポス山で開催される国際的なトレイルランニングイベントです。リザルトはこちら(44km、71km)。
6月27日金曜日 – 6月29日日曜日
Deep Japan Ultra (160k, 80k, 30k)
新潟県魚沼市、長岡市、三条市、加茂市で、「自分の深いところを見つめる」という大会が行われました。
「Deep Japan 160k」は距離171.5km、累積獲得高度9,110mD+を46時間以内での完走を目指します。男子のレースは前田皓大が中盤以降は単独リード、コースを進むにつれて後続へのリードを広げる力強い展開で26時間17分でフィニッシュして優勝。2023年の土井陵による26時間40分を上回る大会新記録となりました。前田は今年に入って比叡山50マイルでの優勝、Mt. FUJI 100での10位に続く好成績を挙げました。2位には髙橋知彦が28時間55分でフィニッシュ。3位は佐口達也で29時間26分。佐口は一昨年、昨年のそれぞれ2位に続く3年連続のトップ3入りとなりました。前回優勝の中谷亮太は4位でした。女子は坪井光穂がスタートからリードを守り、総合9位となる33時間28分でフィニッシュして勝利を挙げました。坪井は2024年の球磨川リバイバル167kmに続いて、100マイルで2度目の優勝となりました。その後に続いていた村井絢子が38時間22分で2位、松島優が42時間10分で3位でした。
距離77.4km、累積獲得高度3,893mD+の「Uonuma 80k」は100マイルのコースのうち、守門岳より南側をたどるコースで行われました。男子のレースは喜多村久がリードし、小林海仁が続く展開で始まりますが、小林は体調不良のため2位で到着した36kmのエイドでリタイア。喜多村は51kmのエイドを出てからコースをロストしたため、コースに戻るまで40-50分ほどのロスがあった模様です。その結果、二人の後に続いていた駒井令が57kmのCPをトップで通過、4分半の差で荻須創太が2番手、荻須からさらに13分半の差で喜多村が3番手で追うことになりました。その後の守門岳への登り下りを経てもこの順位は入れ替わらず、駒井が優勝、10分差で荻須が2位、さらに13分半の差で喜多村が3位という結果になりました。女子では矢吹沙樹がリードして始まりますが、前半の浅草岳の登り下りを経たのちには和田みほが首位、堀田安代が2位、続いて矢吹と順位が入れ替わります。三人の順位は入れ替わらず、和田が13時間18分で優勝、堀田が2位、矢吹が3位となりました。
今年新たに設けられた「Sumon 30k」は距離30.4km、累積獲得高度1595mD+で守門岳を登って下りるコースで行われました。男子ではゲディミナス・グリニウス Gediminas GRINIUS (LTU)が3時間7分で優勝、谷允弥が2位、今藤真一が3位に。女子は清宮由香里が総合6位となる4時間29分で優勝、1時間20分差で須藤真代が準優勝、田中園子が3位となりました。
リザルト速報はこちら。
DEEP JAPAN 160km 男子
- 前田 皓大 26:17:17
- 髙橋 知彦 28:55:01
- 佐口 達也 29:26:31
- 中谷 亮太 29:52:48
- 間野 幸浩 30:21:04
- 上田 太郎 31:07:20
DEEP JAPAN 160km 女子
- 坪井 光穂 33:28:59
- 村井 絢子 38:22:42
- 松島 優 42:10:38
- 伊藤 礼子 43:00:25
- 今田 和美 43:11:29
- 小林 恵理子 44:19:41
UONUMA 80km 男子
- 駒井 令 10:15:05
- 荻須 創太 10:25:15
- 喜多村 久 10:38:54
- 石井 新 11:38:24
- 佃 直樹 11:59:38
- 梅沢 崇 12:14:34
UONUMA 80km 女子
- 和田 みほ 13:18:19
- 堀田 安代 13:52:56
- 矢吹 沙樹 14:03:59
- 石井 陽子 15:52:16
- 山保 美香 16:33:14
- 高橋 厚子 18:07:28
SUMON 30km 男子
- ゲディミナス・グリニウス Gediminas GRINIUS (LTU) 3:07:49
- 谷 允弥 3:09:35
- 今藤 真一 3:49:31
- 井原 知一 3:55:00
- 高橋 和之 4:01:13
- 武石 優 4:49:04
SUMON 30km 女子
- 清宮 由香里 4:29:03
- 須藤 真代 5:50:07
- 田中 園子 6:03:52
- 金子 明子 6:14:33
- 渡邉 由里子 6:29:11
- 青柳 真弓 6:37:02
Altai Ultra Trail (108k, 67k, 42k, 29k, 12k)
ロシア・シベリアのアルタイ山脈で開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
Brisbane Trail Ultra (160k, 111k, 61k, 35k, 25k, 10k)
オーストラリア・クイーンズランド州の州都ブリスベンで開催される大会。コースはブリスベンの市街地からほど近い美しい森や山々を巡ります。リザルトはこちら。
Riano Trail Run (3 stages – 100k, 48k)
スペイン北部、カスティーリャ・イ・レオン州のリャーニョRiaño を中心に開催されるイベントで、三日間のステージ型のトレイルレース。リザルトはこちら。
6月28日土曜日
CroTrail (110k, 33k)
イタリア北部ピエモンテ州のリモーネ・ピエモンテ(Limone Piemonte)から地中海沿岸のサンレモ(Sanremo)まで、アルプスから海へと駆け抜けるというコンセプトのトレイルランニングイベントです。リザルトはこちら。
Tepec Trail (32k)
メキシコのウアスカ・デ・オカンポ Huasca de Ocampo でGTWS(ゴールデントレイルワールドシリーズ)のシリーズ第6戦が開催されました。標高3,000m近くまで駆け上がる距離34km、累積獲得高度1850mD+のレースに世界のトップ選手が集結しました。

Photo © ANTHONY DEROEUX / Rising Story / GTWS
男子はエルハウシン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (MAR) が5月のゼガマ、先週末のBroken Arrowに続いて3連勝を成し遂げました。女子はローレン・グレゴリー Lauren Gregory (USA) がGTWSで初の優勝を手にしました。
男子は今シーズンの定石通り、エラザウィとケニアのフィレモン・キリアゴ Philemon Kiriago (KEN)、パトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (KEN) の3人がレースをリードする展開となりました。8km地点まではさらに大きい先頭集団で進みましたが、11km地点までにこの3人が抜け出し、31km地点までトップグループを形成してレースをリードしました。最終盤はエラザウィとキプンゲノが優勝を争う展開となり、最後はエラザウィがスパートしてわずか10秒差で勝利を手にしました。2位のキプンゲノにわずか12秒差でキリアゴが3位となりました。

男子優勝のエルハウシン・エラザウィ。Photo © Colin Oliveiro / Rising Story / GTWS
女子のレースは、序盤からマダリーナ・フロレア Madalina Florea (ROU) とジョイス・ニェル Joyce Njeru (KEN) がレースを牽引し、二人を追う3番手のグレゴリーとの差は8km地点で45秒に広がっていました。11km地点でフロレアが単独リードとなりますが、その後のレース中盤に二度の転倒、一時は意識を失うというアクシデントがあり失速を余儀なくされました。先頭争いはグレゴリーとニェルの一騎打ちとなりました。最後の登りでグレゴリーがニェルの背中を捉え、ダウンヒルで一気に突き放すようにリードを奪います。グレゴリーはそのままトップでフィニッシュして優勝、2位のニェルとの差を5分まで広げる鮮やかな勝利でした。ニェルから16分差でフロレアが3位でフィニッシュしました。リザルトはこちら。

女子優勝のローレン・グレゴリー。Photo © Colin Oliveiro / Rising Story / GTWS
GTWSの次のレースは8月2日にオーストリアのチロル地方で開催されるピッツ・アルパイン・グレーシャー・トレイル Pitz Alpine Glacier Trail となります。
女子トップ10
- ローレン・グレゴリー Lauren Gregory (USA) – 3:26:28
- ジョイス・ンジェル Joyce Njeru (KEN) – 3:31:10
- マダリーナ・フロレア Madalina Florea (ROU) – 3:47:12
- カルメン・トリニダード・ラミロ Carmen Trinidad Ramiro (MEX) – 3:52:38
- コートニー・コッピンガー Courtney Coppinger (USA) – 3:53:36
- レイナ・イセラ・リベラ Reyna Isela Rivera (MEX) – 3:54:27
- ホセフィナ・ペレス Josefina Pérez (MEX) – 3:57:25
- サラ・カーター Sarah Carter (MEX) – 4:03:07
- レイチェル・トマジク Rachel Tomajczyk (USA) – 4:24:19
- シルビア・エルナンデス Silvia Hernández (MEX) – 4:36:39
男子トップ10
- エルサイン・エルアザウイ Elhousine Elazzaoui (MAR) – 3:00:01
- パトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (KEN) – 3:00:11
- フィレモン・キリアゴ Philemon Kiriago (KEN) – 3:00:23
- ロベルト・デロレンツィ Roberto Delorenzi (SUI) – 3:14:07
- エデル・ベルモント Eder Belmont (MEX) – 3:23:17
- ミゲル・アンヘル・ペレス Miguel Ángel Pérez (MEX) – 3:25:48
- ニコラス・ターコ Nicholas Turco (USA) – 3:26:05
- アンダース・キョレビク Anders Kjrevik (NOR) – 3:27:49
- フアン・ベルマン Juan Belman (MEX) – 3:28:36
- フアン・カルロス・カレラ Juan Carlos Carera (MEX) – 3:31:51
Ultra Trail Singapore(UTSG) (50k)
今年で3回目を迎えるこの大会はシンガポールのアクセスしやすい自然エリアを最大限に活用したコース設計が特徴です。Asia Trail Masterのシリーズ戦となった50kmのレースでは昨年のシリーズチャンピオンのジェフ・キャンベル Jeff Campbell (CAN) がレースをリードしましたが、終盤でマーキングを見落としたことでコースをロスト。この間に先頭に立ったウェン・シェン Wen Sheng (SGP) がそのままフィニッシュしてこのレースで勝利を掴みました。5分差でキャンベルが2位、3位にはシウ・ホン Siu Hong (HKG) が入りました。日本の選手では安部晋吾 Shingo Abeが6位となりました。女子は日本の苅尾知里 Chisato Karioがシンガポール在住のLJ・ベニテス LJ Benitez (PHL)との間のレースを最終盤に逆転して優勝。2位にベニテス、3位はフー・シファン Hu Shifan (CHN)、4位にはうえき・みき Miki Ueki (JPN)が続きました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
6月28日土曜日 – 6月29日日曜日
Western States Endurance Run (100m)
Western States 100は、カリフォルニア州のシエラネバダ山脈を横断するトレイルで、今回は52回目の開催。カリフォルニア州のオリンピックバレー Olympic Valleyからオーバーン Auburnまでの約161km、累積標高差が登り約5,500m、下り約7,000mのコースに369名のランナーが挑みました。今年は最高気温が約38℃に達する厳しい暑さの中での開催となりました。レースの結果は男子はケイレブ・オルソン Caleb Olson (USA)、女子はアビー・ホール Abby Hall (USA)がそれぞれ優勝。厳しいコンディションながらも高速レースが展開され、特にオルソンは大会史上2番目という好タイムでのフィニッシュとなりました。
男子優勝のオルソンは29歳で、今回の14時間11分25秒というタイムは2019年にジム・ウォルムズリー Jim Walmsley が樹立した大会記録(14時間9分28秒)に続く好記録でした。レースは序盤から高速ペースで展開し、オルソンは48マイル地点のデビルズサム Devil’s Thumbの登りでクリス・マイヤーズ Chris Myers (USA)と並んでレースをリードします。その後、56マイル地点のミシガンブラフ Michigan Bluffでマイヤーズを引き離して単独リードとなると、残り45マイルを独走を続けてオーバーンでフィニッシュしました。オルソンはこの大会に初挑戦の昨年は14時間40分で5位で、今回はその才能を見事に発揮しました。6分差で昨年10位のマイヤーズがフィニッシュして準優勝。2011年のこの大会のチャンピオンであるキリアン・ジョルネ Kilian Jornet (ESP)がマイヤーズに2分差で続き3位となり、その強さが健在であることを示しました。4位のジェフ・モガヴェロ Jeff MOGAVERO、5位のダニエル・ジョーンズ Daniel JONES (NZL)、6位のセス・ルーリング Seth RUHLINGの6人は14時間台でのフィニッシュとなり、ハイレベルなレースとなったことを印象付けました。日本から参戦した甲斐大貴 Hiroki Kai は序盤を20位圏内で走ったのち、後半に入って徐々に順位を上げ、最後の10マイルでトップ10に食い込みます。そのまま16時間22分46秒で完走、男子10位となる快挙となりました。
女子では2023年に脚の骨折でレースから遠ざかっていたアビー・ホールが見事な復活を遂げました。16時間37分16秒というタイムは大会史上4番目で、2位のシャン・フージャオ FuZhao Xiang (CHN)に10分差をつけての勝利でした。この日のホールは序盤から積極的なレース展開を見せ、スタート直後の登りを経た4マイル地点のエスカープメント Escarpmentで早くもトップに立ちます。その後は順位を落としたシーンもありましたが、55マイル地点で再びトップに浮上すると、そのまま独走態勢を築きました。2位には昨年に続いてシャン・フージャオ。3位はマリアンヌ・ホーガン Marianne HOGAN (CAN)でした。
リザルト速報はこちら。
男子
- ケイレブ・オルソン Caleb OLSON 14:11:25
- クリス・マイヤーズ Chris MYERS 14:17:39
- キリアン・ジョルネ Kilian JORNET (ESP) 14:19:22
- ジェフ・モガヴェロ Jeff MOGAVERO 14:30:11
- ダニエル・ジョーンズ Daniel JONES (NZL) 14:36:17
- セス・ルーリング Seth RUHLING 14:59:36
- ライアン・モンゴメリー Ryan MONTGOMERY 15:54:29
- ハンス・トロイヤー Hans TROYER 16:06:52
- ペテル・フラノ Peter FRANO (SVK) 16:10:44
- 甲斐大貴 Kai HIROKI (JPN) 16:22:46
- ハンネス・ナンベルガー Hannes NAMBERGER (GER) 16:59:33
- ダン・グリーン Dan GREEN 17:14:23
- ローレン・ニューマン Loren NEWMAN 18:01:33
- ジョー・マコノヒー Joe MCCONAUGHY 18:02:34
- ヨハネス・オーバーミュラー Johannes OBERMUELLER (GER) 18:05:56
- ロブ・モルケ Rob MOLKE 18:12:33
- リッキー・ウィン Ricki WYNNE (IRL) 18:41:19
- ジェフ・ブラウニング Jeff BROWNING 19:12:58
- ジェレミー・マルクッチーリ Jeremie MARCUCCILLI (FRA) 19:47:24
- ゲイレン・ファリス Galen FARRIS 19:55:59
女子
- アビー・ホール Abby HALL 16:37:16
- シャン・フージャオ Fuzhao XIANG (CHN) 16:47:09
- マリアンヌ・ホーガン Marianne HOGAN (CAN) 16:50:58
- イーダ・ニルソン Ida NILSSON (SWE) 17:00:48
- フィオナ・パスカル Fiona PASCALL (GBR) 17:21:52
- ハウ・ハー Hau HA (VNM) 17:23:47
- ハンナ・オールグッド Hannah ALLGOOD 17:39:02
- ケイトリン・フィールダー Caitlin FIELDER (NZL) 17:47:26
- キーリー・ヘニンガー Keely HENNINGER 17:57:24
- エミリー・ホーグッド Emily HAWGOOD (ZWE) 18:11:05
- エリン・クラーク Erin CLARK 18:52:22
- ヨハンナ・アンティラ Johanna ANTILA (FIN) 19:13:16
- アイリーン・ビスカーハ Eileen BISCAHA 20:01:09
- ナンシー・ジャン Nancy JIANG (NZL) 20:17:24
- ペイジ・ボルヘス Paige BORGES 20:46:04
- シェイ・アクイラーノ Shea AQUILANO 21:08:06
- メリッサ・オスタシェフスキ Melissa OSTASZEWSKI 21:27:10
- アンバー・ワイベル Amber WEIBEL 21:28:17
- ジュン・リウ Jun LIU (CHN) 22:45:09
- メーガン・コウノ Megan KONO 23:17:41
Swiss Irontrail (20km、49km、53km、102.4km)
スイス最大の自然公園であるParc Ela(パルク・エラ)を舞台に、グラウビュンデン州サヴォニン Savognin を拠点として開催されるトレイルランニング大会。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
6月29日日曜日
サロマ湖100kmウルトラマラソン (100k / 50k)
北海道オホーツク地方の湧別町をスタートし、北見市常呂までのサロマ湖を巡る100kmロードのウルトラマラソン。男子では香港のツェ・コック・ワイ Tse Kok Wai 謝覺偉 (HKG)が6時間28分39秒で優勝しました。ツェは昨年のサロマ湖を6時間40分、男子5位で完走していましたが、今回は自らの100kmの自己ベストを更新し、レースでも頂点に立ちました。昨年12月のインド・ベンガルールで開催されたIAU100km世界選手権に香港代表として出場し、6時間46分で8位となっています。2位には昨年の丹後100kmで5位の大江剛俊が6時間42分、3位は松尾尚輝で6時間45分でした。
女子では太田美紀子が7時間32分21秒でこの大会で見事3連覇を達成しました。太田のサロマ湖100kmへの挑戦は2008年に始まり、2017年に3位、2018年と2019年に準優勝という結果も残しています。2位には2023年、2024年の丹後100kmチャンピオンでサロマ湖に初挑戦の丸一晃子が入り、タイムは7時間39分。24時間走世界記録保持者で2023年の世界チャンピオンで、昨年のベンガルールでのIAU100km世界選手権4位、サロマ湖2位の仲田光穂が3位となりました。
100km 男子
- ツェ・コック・ワイ Tse Kok Wai 謝覺偉 (HKG) 6:28:39
- 大江 剛俊 6:42:01
- 松尾 尚輝 6:45:20
- 山内 英昭 6:47:32
- 能城 秀雄 6:49:37
- 藤原 拓 6:51:27
- 鴨志田 遼太郎 6:54:00
- 葛窪 千晴 6:56:27
- 水島 彰宏 7:09:23
- 土橋 晋也 7:10:47
100km 女子
- 太田 美紀子 7:32:21
- 丸一 晃子 7:39:04
- 仲田 光穂 7:51:10
- 大野 薫子 7:59:00
- 藤澤 舞 8:03:26
- 川崎 由理奈 8:03:58
- 松本 咲子 8:11:55
- 冨髙 結香 8:13:38
- 弓削田 眞理子 8:24:02
- 屋代 沙由未 8:33:30
IBARRA SKYRACE (23k-SWS, 60k, 12k, 5k, VK)
2025年Merrell Skyrunner World Seriesの第13戦として、エクアドルでイバラ・スカイレースが開催されました。距離21km、標高差2,000メートル、最高地点4,560メートルという過酷なコースながらも、当日は完璧な天候と青空に恵まれました。しかし、天候が変化し、レース途中で高地ルートが閉鎖されることとなり、女子では上位の7名のみが締切時刻をクリアし、当初予定されていたフルコースを完走することができました。
男子レースでは、ペルーのホセ・マヌエル・キスペ Jose Manuel Quipe (PER)とジョエル・モントヤ Joel Montoya (PER)が序盤の登りを牽引します。しかしピークを超えるとアライン・サンタマリア Alain Santamaria (ESP)がレースをリードし始めました。サンタマリアは追ってくる選手を振り切り、2時間36分44秒で今シーズンのSWSで2勝目を飾りました。2位にはエクアドルのマルセロ・オリボ Marcelo Olivo (ECU)が2時間38分53秒で入り、ホセ・マヌエル・キスペが2時間40分21秒で3位表彰台を締めくくりました。
女子のレースはスペインのナイアラ・イリゴイエン Naiara Irigoyen (ESP)がスタートからフィニッシュまで一貫してリードをキープして3時間13分42秒でゴールを切りました。2位にはエクアドルのブランカ・ジュミキンガ Blanca Llumiquinga (ECU)が6分差で続き、ペルーのロサリア・セガラ Rosalia Zegarra (PER)が3時間31分04秒で3位に入りました。
今週末開催のイベント
7月2日水曜日 – 7月6日日曜日
HOKA Val d’Aran by UTMB (163k, 110k, 55k, 32k, 15k)
スペイン・カタルーニャ地方のピレネー山脈中心部、バル・ダラン渓谷で開催される大会です。UTMBワールドシリーズのヨーロッパメジャーとなっており、ヨーロッパ各地から多くのランナーが参加し、トレイルランニング界で重要な地位を築いています。今年の第五回大会には83カ国から約6,000人のランナーが参加します。コースは会場となる町、ビエリャ Vielha を中心に、ガロンヌ川沿いの伝統的な羊飼いの道や高山の草原、圏谷など、標高2,000メートルを超える山岳地帯に設けられており、100マイルのほか、100K、50K、32K、15Kなどのレースが行われます。DogsorCaravanではこの大会の紹介記事を公開しています。
7月3日木曜日 – 7月6日日曜日
Quebec Mega Trail (135k, 80k, 50k, 32k, 25k, 15k, 6k, 1k Vertical)
カナダ・ケベック州で開催される World Trail Majors のメンバーとなっている大会です。雄大なセントローレンス川のほとりからスタートし、サンタンヌ川の渓谷や広大なローレンシャン山脈の麓を駆け抜ける、ワイルドなコースが特徴です。メインの135kmレース(累積獲得標高約6,000mD+)を筆頭に、6kmから80kmまで計8つのレースが開催されます。
Ultra Trail Cordillera Blanca (Cordillera Blanca Skyrace 25km, 50km, 12km, VK)
ペルーのワラスで開催されるのは世界で最も高い熱帯の山脈として知られるブランカ山脈で開催される大会です。25kmのレースは1,450mの累積標高差があり、メレル・スカイランナー・ワールドシリーズの一戦になっています。標高3,000mを超える高地に位置するワスカラン国立公園が開催エリアで、コースでは氷河やターコイズブルーに輝くチュルップ湖などの絶景を楽しめますが、最高で標高4,500mに達する高地のレースです。
7月3日木曜日 – 7月5日土曜日
Restonica Trail by UTMB (110k, 69k, 33k, 17k)
地中海のフランス領コルシカ島で開催される、UTMBワールドシリーズの大会です。島の中心都市コルテを拠点とし、コルシカの手つかずの自然が広がる山岳地帯を巡るコースはレベッカ渓谷やタヴィニャーヌ渓谷、ニヌ湖の湿地帯、カピテル湖やメル湖といった氷河湖など、息をのむような景色の中を進むほか、険しい登りやテクニカルな岩稜の下りといった難所も含まれています。距離110km、累積獲得標高7,200mD+をはじめとする4つのレースが行われます。
Skyrunning European Championships 2025 Skymarathon La Maratona del Cielo
隔年開催のスカイランニング欧州選手権(Skyrunning European Championships)は今年が開催年で、イタリアのコルテノ・ゴルジとアプリカで開催されます。初日の3日にバーティカル競技の「Aprica Vertical」(4.5km / 960mD+)が開催されるのを皮切りに、5日のスカイ競技「Half SkyMarathon」(23km / 1,864mD+)とスカイウルトラ競技「Skymarathon」(42km / 2,700mD+)へと続きます。欧州選手権は「天空のマラソン」の名を持つイタリアの名大会「La Maratona del Cielo」の中で行われます。
7月4日金曜日 – 7月6日日曜日
志賀高原 100(100km, 55km, 21km)
長野県の志賀高原で開催。志賀高原は日本有数の国立公園でありユネスコエコパークにも認定されている自然の宝庫で、スタート地点が標高約1,600m、コース最高地点は標高約2,200mに達する高山エリアを走ります。コースは一ノ瀬エリアを起点に、横手山や焼額山、竜王エリアなどを巡ります。今年からAsia Trail Master (ATM) のシリーズ戦に加わり、今後は世界からランナーを集める大会となることが見込まれています。
Luchon Aneto Trail (85k, 65k, 45k, 21k,10k)
ピレネー山脈で開催される大会で、フランスの温泉地バニェール=ド=リュションを拠点として開催されます。ピレネーの雄大な自然を体感できるコースでは、初心者から経験豊富なウルトラランナーまで、あらゆるレベルの参加者が楽しめる5つの距離カテゴリーのレースが行われます。45kmのレースで新たに二人一人で走るペア参加のカテゴリーが新設されます。
Ultra Trail Côte d’Azur Mercantour (160k, 120km, 75km, 50km, 30km, 10km, Vertical 5km)
フランスのコート・ダジュール地方で開催されるトレイルランニングの大会です。ウルトラディスタンスのレースでは「海から山へ」という大会コンセプトの通り、モナコをスタートし、メルカントゥール国立公園の山岳地帯にあるサン=マルタン=ヴェジュビーを目指します。
7月4日金曜日
Mount Marathon Race (5km)
毎年アメリカ独立記念日の7月4日にアラスカ州スワードで開催される大会です。このレースの起源は1915年、地元のバーでの「この山を1時間以内に登って下りてこられるか」という賭けに遡るといわれています。コースの距離は約5km(3.1マイル)と短いものの、標高差約922m(3,022フィート)の山をほぼ一直線に駆け上がり、そして一気に駆け下ります。急峻な登りと、岩や砂利の滑りやすい危険な下りが特徴で、完走者はしばしば泥や擦り傷にまみれてフィニッシュラインにたどり着くという過激な大会です。今日ではアラスカの伝統とスワードの街を象徴する一大イベントとして地域の人々に親しまれています。
7月5日土曜日 – 7月6日日曜日
中央アルプススカイラインジャパン (90k, 38k, 20k, 10k, 4k)
長野県駒ヶ根市、伊那市、宮田村にまたがる中央アルプスの麓で開催される大会で、1913年に行われた「西駒登山マラソン全国大会」を受け継いで現代的なトレイルランニングレースとして蘇ったイベントです。「Golden Trail National Series Japan 2025」の開幕戦となる距離37.5km、累積標高+2,571mの「スカイライン38K」のほか、距離86.7kmの「CASJ 90k」や「ハイランド20k」、「こまかっぱ10k」といったレースが予定されています。
Ozeiwakura Sky Valley(7km, 15km, 30km)
群馬県片品村のホワイトワールド尾瀬岩鞍スキー場を舞台に開催されるイベントで、「片品村から世界へ」をスローガンとして世界基準のコース設定を誇る山岳ランニング大会です。30kmの他にも、15km、7kmのレースも行われ、幅広い参加者層が楽しめるようになっています。
Chongli World Cup (Uphill, Classic)
中国の河北省張家口市崇礼区にある雲頂(Yunding)スキーリゾートで開催されるUltra-Trail 168 Chongliは中国最大級のトレイルランニング大会として成長している大会です。その大会の中でWMRAのマウンテンランニングのW杯「Valsir Mountain Running World Cup」のレースが今年初めて開催されます。WMRAのW杯にとっては初めての中国での開催となります。レースは7月5日土曜日のアップヒル競技の7kmと6日日曜日の21kmのクラシック競技が行われます。開催地の崇礼は、2022年の冬季五輪の開催地で、標高1,500mを超える高地となります。
High Trail Vanoise (70k, 41k, 19k, 8k, VK)
フランス・アルプスのスキーリゾート、ヴァル・ディゼールで開催される大会です。今年は例年と同じくメインレースとなる「High Trail Vanoise」(72.4km / 累積標高5,056m+)などのレースがこの週末に行われるほか、この大会を2週にわたって開催する形で翌週の7月12-13日にトレイルランニング・フランス選手権の開催が予定されています。このフランス選手権は今年9月にスペイン・ピレネー山脈で開催のWMTRC世界選手権のフランス代表選手の選考レースとなります。
7月5日土曜日
南阿蘇カルデラトレイル(50km, 30km, 18km, 2km)
熊本県南阿蘇村を舞台に開催されるトレイルランニングの人気イベントで2021年から夏、秋に開催されており、今週末は第10回の記念大会となります。熊本県野外劇場アスペクタを拠点とし、南外輪山のダイナミックなトレイルを駆け抜ける50km、30km、18km、2kmのコースが設定されています。
Grossglockner Mountain Run (Berglauf 13.3km)
オーストリアの最高峰グロスグロックナー(3,798m)の麓、ハイリゲンブルート村を舞台に開催されるマウンテンランニングイベントです。メインとなるレースは距離13.3kmで累積標高約1,300mを駆け上がるアップヒル形式となります。コースは麓の農村風景から始まり、森林、高山の牧草地、そして東アルプス最長のパステルツェ氷河を望む氷河地帯へと、多様な植生の変化を体感できるのが特徴です。
7月6日日曜日
つるぎ山麓トレイルdu上市(41km, 24km)
富山県上市町を舞台に開催される、まちおこしとトレイルランニングの魅力を融合させた大会として昨年立ち上げられた大会で、今年は第二回大会として行われます。「ロングの部」となる56km(累積標高2,150mD+)や、28kmの「ショートの部」、3kmの「親子ペアの部」などのイベントが開催されます。
前週末の主大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。















