国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。
(写真はWMRAワールドカップとして開催されたGiir di Mont 32kで3位となったマルティナ・クメラート Martina Cumerlato。Photo © WMRA)
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ニュース
ルーマニアのBucovina Ultra Rocksで嵐により選手が死亡、レースは中止に
先週末、ルーマニアのクンプルング・モルドヴェネスク Campulung Moldovenescで開催された「ブコヴィナ・ウルトラ・ロックス Bucovina Ultra Rocks」において、レース中に発生した急な嵐により、選手1名が亡くなりました。この事故を受け、大会は全てのカテゴリーのレースを中止しました。
事故は、大会のメインレースである88kmのレース中に発生しました。現地が急激な天候の悪化に見舞われた結果、参加していた男性ランナー1名が命を落としました。
大会の中止が決定される前に、88kmのレースでは17人の選手がフィニッシュしていました。男子優勝はロバート・ハイナル Robert Hajnal (ROU)でタイムは12時間6分、女子優勝はアレクサンドラ・ウングレアーヌ Alexandra Ungureanu (ROU)で14時間43分でした。
亡くなられた選手のご冥福を心よりお祈りするとともに、ご家族、ご友人の皆様に心からお悔やみ申し上げます。
リザルトはこちらのリンクから確認できます。
先週末開催のイベント
7月24日木曜日 – 7月27日日曜日
Grossglockner Ultra Trail (110k, 84k, 57k, 35k)
オーストリア最高峰のグロスグロックナーをはじめとする山々を眺めながら走る山岳トレイルレースは今年で10回目の開催を迎えました。しかし強風に雨、低気温など、例年を上回る厳しい気象条件となったことから、複数のカテゴリーでレースは打ち切りとなりました。110kmカテゴリーでは、マティアス・ドイチュバウアー Mathias Deutschbauer (AUT)と、フローリアン・グラゼル Florian Grasel (AUT)が13時間54分で同時にフィニッシュして、タイ優勝となりました。グラゼルは2016年、2019年に続く3度目の優勝となりました。
その後、雨が降り続いたほか、高山エリアでは気温が下がったために選手の救助要請も発生。主催者は開催中のレースをいずれも中止とすることを決定しました。今回の110kmでは男子選手8名が当初のコースを完走しています。リザルトはこちら。
7月25日金曜日
富士登山競走(21k/15k)
山梨県富士吉田市で第78回大会が開催されました。となる歴史ある大会です。標高770mの富士吉田市役所前をスタートし、山頂でフィニッシュする21kmの山頂コース、五合目でフィニッシュする五合目コースの二つのレースが行われました。山頂コース男子では、箱根駅伝での活躍ののち今年春からロードとトレイルの二刀流を宣言する吉田響が注目されていましたが、前日に出場見送りを発表。レースは前々回、前回のチャンピオンである近江竜之介と、昨年6位でこの大会に三度目の挑戦となる上田瑠偉の二人の間で争われるかに見えましたが、近江は五合目に2位で到着後にリタイア。レースは上田瑠偉が2時間36分43秒でフィニッシュして山頂コースで初めてのタイトルを手にしました。しかし、事前に宣言していた大会記録(2時間27分41秒、宮原徹、2011年)の更新はならず、歴代6位のタイムでした。昨年5位だった山口大河が2時間43分17秒で2位でフィニッシュ。山口は一昨年に続いて二度目の準優勝でした。3位には菊嶋啓が続きました。女子では2位に13分近い差をつけて吉住友里が3時間8分36秒で優勝し、連続優勝は7回となりました。2位には山頂コースで四度優勝の小川ミーナが3時間21分で続きました。小川は昨年に続く準優勝です。3位は一昨年2位、昨年3位の好士理恵子でした。五合目男子は2018年五合目コース優勝の山田雄喜がカムバックし、1時間18分49秒で二度目の勝利となりました。女子は一昨年の五合目コース優勝の田中礼美が1時間45分54秒で制しました。リザルト速報はこちら。
山頂男子
- 上田 瑠偉 2:36:43
- 山口 大河 2:43:17
- 菊嶋 啓 2:51:33
- 上正原 真人 2:52:20
- 藤 飛翔 2:53:22
- 宮川 朋史 2:56:52
- ケセテ ハブテシオン 2:58:20
- 板垣 辰矢 3:01:48
- 乾 碩 3:02:17
- 佐谷 尚紀 3:03:35
山頂女子
- 吉住 友里 3:08:36
- 小川 ミーナ 3:21:21
- 好士 理恵子 3:24:08
- 枝元 香菜子 3:28:52
- 秋山 美由 3:30:28
- 布施 愛里 3:31:56
- 仁平 良子 3:35:42
- 池神 悠希 3:37:26
- 鮒子田 麻衣 3:38:29
- 平田 ひより 3:39:06
五合目男子
- 山田雄喜 1:18:49
- 和田壮平 1:25:25
- 羽生祥成 1:25:34
- 河崎鷹丸 1:26:27
- 上田誠人 1:27:47
- 齋藤拓也 1:29:39
- 永田大岳 1:30:21
- 加藤淳司 1:30:35
- 松本翔 1:30:36
- 土井洋志 1:30:46
五合目女子
- 田中礼美 1:45:54
- 山内菜摘 1:48:16
- 大原梓 1:48:17
- 早崎麻美 1:52:04
- 地石三奈 1:54:55
- 倉田優子 1:55:27
- 杉田侑菜 1:55:47
- 大島梢 1:58:11
- 川名亜実 2:00:25
- 小早瀬幸枝 2:02:46
7月25日金曜日 – 7月26日土曜日
Davos X-Trails (68k, 43k, 23k, 10k)
スイスのダボスで開催されるトレイルランニングのイベント。今週末はこちらでも強風、冷たい雨、雪が降る悪天候になったことから、「Gold」(43km)のほか、「Diamond」(68km)のレースは途中でキャンセルとなりました。一部の上位の選手は当初のコースを完走した模様ですが、そのほかの選手は代替ルートを進んだほか、68kmのレースは43kmに短縮されるなどの措置が取られてました。リザルトはこちら。
Speedgoat by UTMB (50k, 31k, 10k)
アメリカ・ユタ州のスノーバード・スキーリゾートで開催のUTMBワールドシリーズの一戦です。50k(累積標高約3,450mD+)では昨年7位のライアン・ベッカー Ryan Becker (USA) が5時間17分26秒でフィニッシュ。エリック・ソレンソン Erik Sorenson (USA) の終盤の追い上げを6秒差でかわして勝利を手にしました。3位にはアンソニー・ウィリアムズ Anthony Williams (USA) が入っています。
50K男子
- ライアン・ベッカー Ryan Becker (USA) – 5:17:26
- エリック・ソレンソン Erik Sorenson (USA) – 5:17:32
- アンソニー・ウィリアムズ Anthony Williams (USA) – 5:20:08
- アダム・ルーミス Adam Loomis (USA) – 5:22:44
- グラント・バーネット Grant Barnette (USA) – 5:24:26
女子のレースはジェニファー・リクター Jennifer Lichter (USA) がスタートまもなくから独走態勢に入り、このレースで女子で初めて6時間を切る快挙となる5時間54分45秒でフィニッシュし、大会新記録となりました。2位はカナダのエマ・クック=クラーク Emma Cook-Clarke (CAN) が6時間1分5秒、3位はグレイソン・マーフィー Grayson Murphy (USA) が6時間2分36秒で続きました。
50K女子
- ジェニファー・リクター Jennifer Lichter (USA) – 5:54:45
- エマ・クック=クラーク Emma Cook-Clarke (CAN) – 6:01:05
- グレイソン・マーフィー Grayson Murphy (USA) – 6:02:36
- ジャズミン・ロウザー Jazmine Lowther (CAN) – 6:15:10
- ロビン・レッシュ Robyn Lesh (USA) – 6:18:48
28k(累積標高約2,000mD+)はともに50Kで優勝経験を持つクリスチャン・アレン Christian Allen (USA) が2時間50分で男子優勝、セイジ・キャナデイ Sage Canaday (USA) が17分差で2位。3位にはセス・ウィーリング Seth Wealing (USA) が入りました。女子はコディ・クレーベン Kodi Kleven (USA) が3時間44分で優勝。シャリン・ジアリンガー Shalyn Gieringer (USA) が3時間50分で2位、サンディ・ナイペーバー Sandi Nypaver (USA) が3時間51分で3位でした。
リザルトはこちら。
7月25日金曜日 – 7月27日日曜日
Golden Ring Ultra-Trail (100km, 80km, 50km, 30km, 20km, 10km, 5km)
ロシアの古都、スーズダリで開催。リザルトはこちら。
Lakeland 50 & 100
イングランド最大の国立公園である湖水地方を舞台として開催される、英国を代表するウルトラトレイルの大会。「Lakeland 100」は距離105マイル(約169km)、累積標高約6,300mD+のコースで行われ、ダミアン・ホール Damian Hall (GBR)が男子優勝となりました。タイムは19時間33分33秒でした。女子はアンナ・ルウェリン Anna Llewellyn (GBR)が独走でリードし、22時間20分29秒で優勝。男女総合6位でした。リザルト速報はこちら。
7月26日土曜日
Tatra SkyMarathon (46k-SWS, 36k, 15k, 5k)
ポーランド南部・コシチェリスコ Kościeliskoのタトラ山脈で行われる予定だった距離約46km、累積獲得標高3,300mD+のレースが Merrell Skyrunner World Seriesの一戦となっていました。こちらも悪天候が予想されたことから、主催者は参加選手の安全を最優先してレースを打ち切りとすることを決めました。上位の8人の男子選手はすでに打ち切り地点を越えていたため、当初のコースを進みましたが、それ以降の選手は安全なルートで下山することとなりました。ワールドシリーズでは各選手の最後の通過関門でのタイムをもとに成績が認定し、年間ランキングに反映することを発表しています。
男子のレースはマルティン・ニルソン Martin Nilsson (SWE)が31km地点を3時間22分のタイムでトップ通過してこの日の勝者となりました。2位のルカ・デル・ペロ Luca Del Pero (ITA)は5分差でした。女子レースは序盤からエレナ・カランフィロスカ Elena Karanfiloska (MKD)、そしてルーマニア勢のデニサ・ドラゴミル Denisa Dragomir (ROU)、マダリナ・アマリエイ Madalina Amariei (ROU)の三選手の競り合いとなります。打ち切りとなった23.9km地点の関門にはアマリエイとドラゴミルが並んでやってきますが、アマリエイがドラゴミルにわずか0.3秒差で先行して通過したとして、アマリエイが2時間46分58秒で勝者となりました。ドラゴミルは2位となり、カランフィロスカが2分遅れで3位に入りました。日本の楠田涼葉がこのレースに参戦し、6位でした。
Tatra Skymarathonでの悪天候による中止、短縮は昨年に続いて2年連続です。リザルトはこちら。
White River 50 (50m, 50k)
アメリカ、ワシントン州のマウント・レーニアの麓で開催される、伝統あるクラシックイベントです。リザルトはこちら。
Trans D’Havet (80km, 42km, 24km)
イタリア北部のヴィチェンツァ県で開催。リザルトはこちら。
7月26日土曜日 – 7月27日日曜日
OMM LITE Hakuba/Otari
夏の白馬・小谷エリア(長野県)で開催され、今年で10周年を迎えました。ランとハイクで二日間のロゲイニングのステージレース形式で獲得ポイントを競う「LITE」は浅野貴生・浅野ゆかりが混合で一位、総合で首位となりました。男性一位は福島渉・渡辺悟史、女性一位は伊部琴美・近藤花保でした。リザルトはこちら。
Burning River Endurance Run (100m, 50m, 42km)
アメリカ中西部オハイオ州で100マイル、50マイル、マラソン、100マイルのリレーといった種目が行われました。リザルトはこちら。
Giir di Mont (32km-WMRAWC, 18km, uphill-WMRAWC)
イタリア北部、コモ湖に近いプレマナの町で開催されるマウンテンランニングの伝統ある一戦。今年の大会は土曜日のアップヒルレース、日曜日の32kmのクラシックレースともにWMRAのW杯のレースとなりました。
マウンテンランニング・ワールドカップの第11戦、「Giir di Mont Uphill」がイタリアのプレマナ Premanaで開催されました。ワールドカップのシリーズ争いが佳境に入る中、重要な一戦となるこの大会にはトップアスリートが集結。雨が降り、滑りやすいコンディションの中、女子はワールドカップランキング首位のスカウト・アドキン Scout Adkin (GBR)が、男子はリチャード・オマヤ・アトゥヤ Richard Omaya Atuya (KEN)がそれぞれ優勝を飾りました。
アップヒル
土曜日にはW杯第11戦となるアップヒルレースが行われました。2022年からこの伝統ある大会の新たな種目として加わりました。コースは最初の1kmこそ走りやすいものの、続く6.5kmで800mを駆け上がります。特に最後の1kmで一気に400mを登る急勾配が来るというプロファイルになっています。
男子はW杯の現在のランキングでトップ3を占める、ポール・マチョカ Paul Machoka (KEN)、フィレモン・キリアゴ Philemon Ombogo Kiriago (KEN)、マイケル・サオリ Michael Selelo Saoli (KEN)に加え、リチャード・オマヤ・アトゥヤ Richard Omaya Atuya (KEN)、ジョスファット・キプロティッチ Josphat Kiprotich (KEN)といった、強力なケニア勢アスリートが集結するレースとなりました。加えて、イタリアのアップヒル選手権も兼ねていることから国内の有力選手たちも多数出場しました。ケニア勢がリードした先頭集団から抜け出したリチャード・オマヤ・アトゥヤ Richard Omaya Atuya (KEN)が39分49秒でレースを制しました。続いて40分07秒でフィレモン・キリアゴ Philemon Ombogo Kiriago (KEN)が2位、40分17秒でポール・マチョカ Paul Machoka (KEN)が3位でフィニッシュしました。
アップヒル男子トップ5
- リチャード・オマヤ・アトゥヤ Richard Omaya Atuya (KEN) 39:49
- フィレモン・オンボゴ・キリアゴ Philemon Ombogo Kiriago (KEN) 40:07
- ポール・マチョカ Paul Machoka (KEN) 40:17
- ジョスファット・キプロティッチ Josphat Kiprotich (KEN) 40:32
- マイケル・セレロ・サオリ Michael Selelo Saoli (KEN) 40:45
女子ではW杯ランキング首位のスカウト・アドキン Scout Adkin (GBR)、7度の世界選手権覇者であるアンドレア・マイヤー Andrea Mayr (AUT)、そしてランキング2位、3位につけるヴァレンタイン・ジェプコエチ・ルト Valentine Jepkoech Rutto (KEN)とジョイス・ムソニ・ンジェル Joyce Muthoni Njeru (KEN)らがスタートラインに立ちます。さらにグロリア・チェベト Gloria Chebet (KEN)、スザンナ・サープンキ Susanna Saapunki (FIN)、フィラリーズ・ジェルティッチ・キサン Philaries Jeruto Kisang (KEN)も顔を揃えました。
レースはめまぐるしく先頭が入れ替わる緊迫した接戦となりました。最終的に抜け出したのはアドキンでした。地元の声援を受けるフランチェスカ・ゲルフィ Francesca Ghelfi (ITA)の猛追を振り切り、47分52秒でフィニッシュテープを切りました。2位にはわずか6秒差の47分58秒でゲルフィが入り、3位にはベテランのマイヤーが48分31秒で続きました。
アップヒル女子トップ5
- スカウト・アドキン Scout Adkin (GBR) 47:52
- フランチェスカ・ゲルフィ Francesca Ghelfi (ITA) 47:58
- アンドレア・マイヤー Andrea Mayr (AUT) 48:31
- ヴァレンタイン・ジェプコエチ・ルト Valentine Jepkoech Rutto (KEN) 48:46
- グロリア・チェベト Gloria Chebet (KEN) 49:24
32k
日曜日にはこの大会のフラッグシップレースとなる32kmのレースが開催されました。前日のアップヒルレースが雨に見舞われたのとは一転、快晴のもと気温が上昇する中のワールドカップ第12戦となりました。32kmのコースは、この地域の12の牧草地を結ぶ周回コースで、途中に三つの大きな登りがあり、テクニカルな下りセクションも含まれています。
男子レースの序盤にリードを奪ったのは地元イタリアのダヴィデ・マニーニ Davide Magnini (ITA)。最初のチェックポイントをトップで通過しますが、そのすぐ後ろには前日のアップヒルで3位のポール・マチョカ Paul Machoka (KEN)がつけます。その後にノルウェーのスティアン・アンゲルムンド Stian Angermund (NOR)らが集団を形成して追う展開となりました。マニーニは先頭を維持するものの、マチョカがすぐ背後でプレッシャーをかけ続けます。レースが後半に入り、コース最高地点を通過する頃には、マニーニがマチョカに対して40秒とリードを広げていました。さらにその後方から追い上げてきたスティアン・アンゲルムンドがマチョカを抜いて2位に浮上、マッティア・タナーラ Mattia Tanara (ITA)も続き、マチョカは4位に後退します。最終的にこの日のリードを守り切ったダヴィデ・マニーニ Davide Magnini (ITA)が3時間14分4秒でフィニッシュし、地元の激しいレースを制しました。2位にはスティアン・アンゲルムンド Stian Angermund (NOR)が3時間15分35秒でフィニッシュ。3位にはマッティア・タナーラ Mattia Tanara (ITA)が3時間18分34秒で入りました。
32k 男子トップ5
- ダヴィデ・マニーニ Davide Magnini (ITA) 3:14:04
- スティアン・アンゲルムンド Stian Angermund (NOR) 3:15:35
- マッティア・タナーラ Mattia Tanara (ITA) 3:18:34
- ポール・マチョカ Paul Machoka (KEN) 3:19:15
- ロレンツォ・ロータ・マルティル Lorenzo Rota Martir (ITA) 3:20:18
女子のレースはスタートから果敢に飛び出したヴァレンタイン・ジェプコエチ・ルト Valentine Jepkoech Rutto (KEN)がリード。イタリアのロベルタ・ジャクイン Roberta Jacquin (ITA)をはじめとする選手が後続集団となって続きました。しかしルトは確実にリードを広げていき、コースレコードを更新する3時間58分28秒でフィニッシュ。圧巻の勝利でした。2位争いは、最終盤の下りでロベルタ・ジャクイン Roberta Jacquin (ITA)が先行していたマルティナ・クメラート Martina Cumerlato (ITA)を捉えます。ジャクインは4時間7分45秒でフィニッシュして2位の座を獲得。クメラートが3位となりました。
32k 女子トップ5
- ヴァレンタイン・ジェプコエチ・ルト Valentine Jepkoech Rutto (KEN) 3:58:28
- ロベルタ・ジャクイン Roberta Jacquin (ITA) 4:07:45
- マルティナ・クメラート Martina Cumerlato (ITA) 4:08:47
- チェチーリア・バッソ Cecilia Basso (ITA) 4:13:49
- マチルド・サニエス Mathilde Sagnes (FRA) 4:18:42
Kadamaian Ultra (110k, 60k, 35k)
マレーシア・サバ州のユネスコ世界遺産であるキナバル山の麓で開催、「KAR Ultra」の通称でも知られています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
Mountain Festival Comapedrosa(36km, 24km, 19km 8km Vertical)
XTERRAトレイルランワールドシリーズのラインナップの中の大会で、シリーズ戦としてはマラソン(36km)とハーフマラソン(24km)の2種目が行われました。マラソン(36km)のレースでは、男女ともにスペインの選手が制しました。男子ではロドリゴ・モナソル Rodrigo Monasor (ESP)が5時間12分で優勝。女子ではイラティ・アスカゴルタ Irati Azkargorta (ESP)が6時間24分で優勝しました。一方、ハーフマラソン(24km)では、男子はヤン・カスティージョ Jan Castillo (ESP)が3時間11分で優勝。女子はスロバキアのニコラ・マトコヴァ Nikola Matkova (SVK)が4時間6分で勝利を収めました。リザルトはこちら。
Tushar Mountain Runs (100k, 70k, 42k, 21k)
アメリカ・ユタ州のイーグルポイント・スキーリゾート Eagle Point Ski Resortを拠点に開催されました。100kのレースでは、マイケル・ヴァースティーグ Michael Versteeg (USA)が12時間38分、女子では セゼール・マッキニー Cessair McKinney (USA) が17時間50分でそれぞれ優勝しました。70kのレースでは、ニコラス・ソンダス Nicolas Sondaz (USA) が9時間34分で男子優勝。女子は ブライアー・ヤングフレイシュ Brier Youngfleish (USA) が10時間2分でトップでフィニッシュしました。リザルトはこちら。
今週末開催のイベント
7月31日(木) – 8月2日(土)
La 6000D(69km, 43km, 30km, 11km)
フランス・サボア地方のラ・プラーニュで開催。コースは約69kmの距離に3400mの累積獲得標高というもので、標高677mのアーム村から標高3050mのベルコート氷河の頂上へと駆け上がり、その後森を抜けてイゼール川沿いにフィニッシュします。このほかにも複数人で走る3区間のリレーや、11km、5kmなども開催されます。
8月1日(金) – 8月3日(日)
Elbrus Mountain Race(137k, 78k, 59k, 41k, 31k, 18k, 8k, VK)
ヨーロッパ大陸最高峰である、ロシア・カフカス地方のエルブルス山(5,642m)を背後に開催される大会です。
Gran Sasso Skyrace, Youth Skyrunning World Championships 2025
イタリア中部アブルッツォ州の名峰グランサッソで開催される「Gran Sasso Skyrace」で今年で9回目となる「ユース・スカイランニング世界選手権 Youth Skyrunning World Championships」が開催されます。8月1日に垂直1,033mを一気に駆け上がる「バーティカル」(3.8km)と、8月3日に標高2,226mの累積獲得高度を誇る「スカイレース」(23km)が予定されています。15歳~23歳の4カテゴリー(ユースA/B/C/U23)で個人、コンバインド、国別団体のタイトルを目指します。今年の大会には世界約30カ国から200人以上が集結予定となっています。日本からも代表チーム「AOZORA JAPAN」として13名が参加します。
Quito Trail Ecuador by UTMB(77km, 52km, 30km, 20km, 8.4km)
南米エクアドルの首都キトで開催されるUTMBワールドシリーズのイベントです。標高2,850mに位置するユネスコ世界遺産の街・キトを拠点に、ピチンチャ火山やアタカソ火山の絶景、滝や渓谷、ジャングルトレイルといったドラマチックな自然の中を駆け抜けるコースが魅力です。5つの距離カテゴリーのレースが開催されます。80K Oso(77km・4,400mD+)、50K Nutria(52km・2,400mD+)、30K Tucán(30km・1,500mD+)、20K Quinde(20km・920mD+)、8K Humboldt(8.4km・450mD+)のうち、80Kと50Kはモンブランで開催されるUTMBワールドシリーズファイナルへのダイレクトエントリー権をかけたレースとなります。
Salomon Pitz Alpine Glacier Trail(23.5k-GTWS, 103k, 87k, 63k, 45k, 43k, 27k, 16k)
標高3,000m級の氷河とアルプスの絶景に抱かれるオーストリア・チロル州ピッツタールで開催される大会で、この中で行われる23.5km、1,700mD+のレースが今年初めてGTWS(ゴールデントレイルワールドシリーズ)のシリーズ戦に加わります。技術力と脚力を問われる急登や、氷河越えのワイルドなセクションが盛り込まれたコースに世界各地から集まるトップ選手が集結します。
8月2日(土) – 8月3日(日)
Angeles Crest 100
米国カリフォルニア州のサンガブリエル山脈で開催される100マイルレースは、1986年から続くアメリカを代表するウルトラランニングイベントです。約162km/累積標高6,000m超に及ぶポイントトゥポイントのコースで、ランナーは真夏の灼熱と夜間の低気温という厳しい条件の中、急峻でテクニカルなトレイルを走ります。
Canadian Death Race(118km, 42km)
カナダ・アルバータ州グランデキャッシュで2000年から続くこの大会は、標高1,280mの町をスタート、フィニッシュ地点とし、カナディアンロッキーの3つの山頂(1,800m超)を越える、距離118km、標高差5,200mD+のコースを走ります。ソロ118kmのほか、42kmの「Near Death Marathon」やリレー、キッズレースが行われます。
Piz Tri Vertical, Fletta Trail
イタリア北部ロンバルディア州のマロンノで開催されるマウンテンランニングの歴史あるイベントです。土曜日の「Piz Tri Vertical」(約3.5km/標高差1,000m)、日曜日の「Fletta Trail」(約21km/累積1,100m)はいずれもWMRAマウンテンランニングW杯のイベントとなっています。世界トップクラスのランナーによる熱戦と、地元のコミュニティによる熱い応援が作り出す雰囲気が魅力の大会です。
Waldo 100k
アメリカ・オレゴン州ウィラメットパス・スキーエリアで開催される大会で、選手は累積標高差3,350mD+超・総距離100kmのコースに挑みます。コース後半はアクセス困難な深い山間地を通り、野性味あふれる雄大な景色と静寂が続きます。
8月2日(土)
野沢トレイルフェス(27k/12k など)
長野県・野沢温泉スキー場エリアで「夏の野沢温泉を思いっきり楽しもう!」というテーマで開催されます。ダウンヒルを貴重とする爽快感が楽しめるコースが魅力です。ロング27km、ショート12km、キッズ1km・2kmの種目が開催されます。
8月3日(日)
富士登山駅伝競走大会
御殿場市陸上競技場を発着点に富士山頂までの往復、全長約48.2km・標高差3,199mの全11区間で争われる世界にも稀な山岳登山駅伝の大会は、今回で第50回大会となります。スピード勝負のロード区間、酸素の薄い環境、最大傾斜35度の急登、そして豪快な襷リレーが見る者を引きつける砂走り区間など、ドラマチックな駅伝大会です。1チーム6名(往路復路で2回出走)の精鋭が全国から集い、一般・自衛隊部門で栄冠を競います。z
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