いよいよ日曜日のレース当日。4時半に起床。レースに出るわけではないとはいえ、スィーパーは初めてなので装備にも気を使う。準備を整え、少しゆっくりしてから同宿のメンバーと一緒に荷物をもってコイコイアイランドへ。顔見知りの皆様と立ち話をしている間にあっという間にスタート10分前。コイコイ橋を渡ってスタート地点へ。まだ6時前、さすがにまだ薄暗いのだが、ランナーの熱気でスタート地点は盛り上がる。
(以下、まずはレース編。これとは別に神流MR&Wが日本のトレイルレースに示した可能性、装備の振り返りを改めて書く予定。)
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今回、スィーパーに誘ってくれた男塾の誇る俊足、JOZY王子と一緒に記念写真。
(前半)
走行しているうちにあっという間にスタート直前。写真をとったりしているうちに午前6時となり、スーパーロングペアの50キロがスタート。下はスタートのビデオ。
我々スィーパーも後ろからゆっくりとスタート。まだ日がのぼりきっていないのでスタート肌寒く感じるが、体を動かしているうちに温まってくる。しばらくは川沿いの道を走る。
2、3キロ行った辺りからいよいよ登りのトレイルが始まる。標高差で700m位を登るので決して楽ではない。歩きながら、風景も楽しみながら進んで行くと 日ものぼりきり、朝日に輝く山々が見える。幸いに天気は最高に良い。体を動かすうちにだんだん暑くなってきてウェアを調節。
手前のピークの後、結構深く下っての登り返すと8キロ位のところで父不見山山頂に到着。
我々の前におられる最終ランナーは苦しそうではないが、走るのはも う少し先に温存しようという感じ。杉ノ峠まで降りてくると後は一気に下る。車道にでてからは少しロードを走って万場に出てくる。約2時間半経過。万場では 地元のみなさんが盛んに手をふってくださり、年配のおじいちゃんおばあちゃんとハイタッチ。こういうトレイルレースは珍しい。UTMBのことを思い出し た。
十石峠街道から北へ奴郷平を経て若御子尾根への登りにとりつく。この辺りもゆっくり。右側にはみかぼ高原荘が見えてくる。最終ランナーの方とお話ししたり しながらきつい登りに取り組む。この辺りは余裕もあって、JOZY王子といろいろよもやま話、特に豊富な恋愛経験に基づくアドバイスを頂戴しながら進む。 時おり、スィーパーのお仕事であるメッセージボード(「風景も楽しんで」「みんなでこのトレイルを作りました」とか)の取り外し。
第一関門の西御荷鉾山登山口は制限時間が30分のびて11時となったため、制限時間に引っかかった人はなし。西御荷鉾山への登りの足を止めて背後をふりかえると、ガスの向こう、そのまた向こうと山稜が続く美しい風景。
西御荷鉾山頂にはハイカーの方もいて賑やか。登りをご一緒したお二人と写真をとり合う。お茶目なスタイルだが、ウルトラマラソンに何度も出場していらっしゃるとのこと。
ここからは林道とトレイルを行ったり来たりする。途中でリタイアするペアも現れる。時々手をつなぎながら歩くカップルさんのペアの後ろをついて、写真をとりながら歩く。
(後半)
最終ランナーとともに30キロ地点手前の第二関門、みかぼ森林公園管理棟についたのは1時半近く。制限時間の正午はとっくにすぎ、エイドも撤収中。少し コーラと水をいただき、先程のエイドでもそうしたようにジェルを摂取。人影はまばらだが、塾生仲間の番長さんとk尾さんを発見。
ここで制限時間がきたことで、現在の最終ランナーは一時間以上も前にここを出発したはず。ここから最終ランナーに追いつくのはかなり大変。JOZY王子と 二人、第二関門から走り始めたのだが、非常に辛い。走っていないとはいえ、30キロを歩いてから走り出すのはずっと走っているより辛く感じた。歩いても 走っても足の筋肉は使ってしまう。
JOZY王子が軽やかに登りを走って行くのを膝押しで追いかけていると、ちょっとしたサポートも受け(笑)、杖植峠まて到着。ここからコース最高地点の白 髪山を経て下りに入る。いわゆる山深い場所で、ランナーが過ぎ去ったあとのせいもあってか、静かさを感じる。コース全体を通じてだが、コース上にはたくさ んのスタッフの方、自衛隊のかたが安全確保のため立っておられるので、ここのように山深いところでも不安はない。
しばらくは鏑木さん自慢の極上トレイルが楽しめる。小さな小屋が見えてくるとそこが上御僧様で持倉へ向けた急な下りのスタート。この辺りからまたもや左膝 のITBこと腸脛靭帯が痛み始める。スィーパーとしては不甲斐ないが、持倉までJOZY王子に先にいってもらうことにする。この時、実は膝だけでなく血糖 不足か少々ふらついてきたので、下りを歩きながら超高カロリー、一個370カロリーの固形食、PRO BARをかじる。この辺り、行動しながら固形食を食べるのも長距離レースのトレーニングのつもり。食べると安心感からか多少しっかりしてきたので、少し足 を早める。下りでもゆるいところなら走れる。
持倉の第三関門についたのは2時半すぎ。持倉のおばちゃんたちに混じってemigonさんのお姿。わが畏友、のりさんがおばちゃんたちにモテモテだった話しなどを聞く。
ここで午後1時半の制限時間は大幅にすぎており、ロングクラスのスイーパー、M田さん、プロダワさんが制限時間後にスイーパーとして出発しているとのことなので、最終ランナーについて行くお仕事はひとまず完了。ここでスイーパー業務は終了とすることもできそうだ。
足が遅くなっている当方を気遣ってか、ここで待ってくれていたJOZY王子は「あとは自分がやりますよ」と先にエイドをでそうになっている。考える間もなく「ちょっと待って、
俺も行く」と呼び止め、残しておいてくださったそばなどをかきこんで残り10キロを道のりをスタート。
ここからは前方に王子の姿をみながらできるだけ走る。姿が影で見えなくなったとき、
大会スタッフの方が待っているところでは立ち止まってくれているので、その度に追いつく。時々ゴミを拾ったり、取り残したメッセージボードを回収したり。大会スタッフの方々は我々の通過を待って撤収することになるので申し訳ない。
急な下り坂に膝が痛みながらも、安取峠の臨時エイド到着。残りはわずかだが心強いエイド。急な下り以外なら何とか走れる。
千軒山からの急な下り坂に悲鳴をあげながらも、とうとうトレイルを抜けた。JOZY王子とともに民家の間を走る。最後を走る我々にも庭先からみなさんが「またきてね」と声援を送ってくれる。
時刻は4時すぎ。制限時間も過ぎ、10分ほど前には最終ランナーを迎えたと思われる花火も鳴った。我々のフィニッシュもひっそりしたものかもしれないと 思っていると、ゴール地点からは我々がまもなく到着する、とのアナウンスが聞こえる。ならば、とスィーパー用の赤いジャケットをキチンとき直し、フィニッ シュに向けて正装。
16時13分頃、JOZY王子と私のスィーパーコンビが万場に到着。すでにとっくに戻ってきたロングやミドルのスイーパーの皆さん、塾生仲間の皆さんに途 中から迎えられながらコイコイアイランドへ。フィニッシュ地点におられ鏑木さんと三人で抱き合った後、スイーパーの6人と鏑木さんでフィニッシュ!
その後も塾生の皆さま、いろんなセミナーでご一緒した皆様に声をかけていただく。選手でもないのに選手以上の感激で、このレースで誰よりも長くコースを楽しんだ我々の神流マウンテンラン&ウォークは幕を閉じた。
(写真は姐さん)
(鏑木さんブログから拝借)