今週末のヨーロッパで注目のトレイルランニングレースといえばGrand Raid de la Réunion/グラン・レイド・レユニオン。アフリカ・マダガスカル島沖の南インド洋に浮かぶフランス領レユニオン島で行われるレースで、当方がUTMBでシャモニーにいった際にはフランス人ランナーの憧れのレースだと聞いた。2700人のランナーが参加して18日木曜日から21日日曜日まで開催される。
UTMBと同様に距離とコースが異なる複数のレースが開催されるが、メインレースは170kmで累積獲得高度+10,845mD+という”La diagonale des fous”だ。現地時間18日木曜日午後10時(日本時間19日金曜日午前3時)にスタートする。
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今年は日本からもUTMBなどを完走している経験豊富なトレイルランナーが多数参加されている、”La diagonale des fous”。フランスのEndurance Trail誌による今年の見どころを紹介したい。
男子では世界最強のトレイルランナー、Kilian Jornet/キリアン・ジョネット(スペイン)が前週のキナバル・クライマソンに続いて参戦。一体どこまで強いのか。昨年のUTMBでKilianに続いて2位だったIker Karrera/イケル・カレラ(スペイン)、アメリカで今年の夏のHardrock 100で2位だったJoe Grand/ジョー・グラント(アメリカ)も。
フランスからは昨年のこのレースや今年のUTMB各レースで上位に入ったAntoine Guillon、Pascal White、Lionel Trivel(2009年UTMBで横山峰弘さんと最後まで競って5位となっている)、François Faivre。
参加が予定されていたアメリカのAnton Krupicka/アントン・クルピチカ、日本の鏑木毅はそれぞれ足の故障などから走らない模様。
女子ではUTMF/ウルトラトレイル・マウントフジで今年優勝したNerea Martinez/ニレア・マルチネス(スペイン)が参戦。フランスからはEmilie Lecomteや今年のCCCでEllie Greenwoodに続いて二位だったMaud Combarieuも参戦。
現地にはサイクロンが近づいており、天候はあまり好ましくない模様。場合によってはスタート時間の変更などがあるかもしれないが、安全にレースが開催されることを祈りたい。
Joe Grantのブログにはレユニオン島の美しくも厳しいトレイルの写真が多数掲載されている。