[DC] 有力選手紹介・6月8日日曜日にスリーピークス八ヶ岳トレイル/Three Peaks Yatsugatake Trail が開催 #T38

Three Peaks Yatsugatake Trail logo

梅雨入り前から早くも夏のような暑さの6月ですが、各地で毎週トレイルランニングレースが開催されます。今週末の山梨県北杜市の八ヶ岳南麓では今年が2回目の開催となるスリーピークス八ヶ岳トレイル/Three Peaks Yatsugatake Trailが開催されます。本年からプレシーズンとして開催のスカイランナー・ジャパン・シリーズ/Skyrunner Japan Seriesの開幕戦となるこのレースを当サイトは現地からレポートする予定です。

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日時と場所

  • 日時:2014年6月8日日曜日 午前7時 One Pack Line 38kスタート、午前7時半 Attack Line 23kスタート
  • スタート・受付会場:三分一湧水館《山梨県北杜市》
  • コース:One Pack Line 38k(38km)、Attack Line 23k(23km)
  • 制限時間:One Pack Line 38kは10時間、Attack Line 23kは9時間半

コースの概要

ThreePeaks-logoスタートは八ヶ岳南麓の名水のシンボル・三分一湧水を紹介する三分一湧水館。One Pack Line 38kは武田信玄ゆかりの棒道を進んだ後、屏風山への登りがスタート。編笠山展望台まで標高差550mを登った後に最初のエイドステーション・観音平(10km地点)へ。ここからコース最高地点の三ツ頭分岐(標高2540m)まで約5キロは標高差1000mの登りとなります。

ThreePeaks-Course map

スリーピークス八ヶ岳トレイルのコース概要。大会サイトより。

ThreePeaks-Hl map

スリーピークス八ヶ岳トレイルのコース高低図。大会サイトより。

三ツ頭分岐からはややテクニカルな下りを経て第二エイドの天の河原(20km地点)へ。ここからは八ヶ岳横断歩道のトレイルをたどり、分岐から下って第三エイドの鐘掛松(30km地点)。ここからは西に向かって、最初に通った棒道遊歩道で三分一湧水館でフィニッシュ。コースの95%は舗装されていないトレイルとなります。

Attack Line 23kは棒道から観音平を経ずに鐘掛松に向かい、八ヶ岳横断歩道の一部を周回するループを通って鐘掛松に戻って、棒道へと向かいます。

有力選手紹介

今年は多くの有力選手がエントリーしているOne Pack Line 38kについて当サイトの注目する選手を紹介しましょう。

女子

Yumiko-Ohishi

大石由美子

Kanako-Hasegawa

長谷川香奈子

女子では順当にいけば大石由美子(La Sportiva)が優勝候補の一番手となるでしょう。昨シーズンもハセツネでの優勝などの活躍が目立ちましたが、今年もハセツネ30k、道志村トレイルレースで優勝、5月にはフランスのニボレ・リバード/Nivolet-Revardで2位。ターゲットとするレースを見直して今年はコンディションもよいと話すハセツネ30kでのインタビューもご覧ください。

さらに昨年のこの大会2位の佐藤光子にも注目です。昨年のハセツネでも大石に次いで2位でしたが、今年はどんな展開となるか。また、昨年のOJSおんたけスカイレース優勝、上州武尊山で2位の長谷川香奈子もレースをリードする存在となるでしょう。急な登り下りや高山での山岳レースは経験豊富で今回のレースではその実力に期待したいところ。昨年4位の政正恵、5位の福田由香里も上位を走ることになりそうです。

男子

Dai-Matsumoto

松本大

Yoshihito-Kondo

近藤敬仁

男子の優勝候補としては4人の名前を挙げられます。まず昨年優勝の松本大(Salomon)。昨年は富士登山競走優勝、Kinabalu International Climbathon2位などの実績を残しており、今シーズンは大きな成果を狙っているはず。自身がジャパン・スカイランニング・アソシエーションの代表としてスカイランニングの普及に力を入れていることからも、このレースには力が入るはず。そして、近藤敬仁(La Sportiva)は5月にフランスのニボレ・リバード/Nivolet-Revardで優勝。優勝後の当サイトとのインタビューでも今シーズンは好調と話しており、松本に先を譲らない展開もあるでしょう。松本、近藤は今月の6月27日-29日にフランス・シャモニーで開催されるSkyrunning World ChampionshipのレースであるMont Blanc Marathonと80km du Mont Blancにそれぞれ出場予定です。

Kota-Araki

荒木宏太

Toru-Higashi

東徹

優勝候補として続くのは九州と広島をそれぞれ拠点に活動する荒木宏太(ASICS)と東徹。荒木は自衛隊・滝が原出身で昨年はOJSおんたけスカイレースで優勝。有力選手の集まるこのレースでは実力を見せつけたいはず。そして東徹は以前からロードでのスピードに定評のあるランナーでしたが昨年のハセツネでダコタ・ジョーンズの大会記録を破る7:19というタイムで優勝した実力の持ち主(ハセツネ優勝後のインタビューはこちら)。スリーピークスでも優勝争いに絡む存在といえるでしょう。

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この4人とともに表彰台(上位6人)を狙うランナーとして注目されるのは次の方々。

  • Kei-Kikushima

    菊嶋啓

    菊嶋啓(La Sportiva):実力の高さはファンの間ではよく知られている通りだが、今年は4月のSTYでリタイア、5月の道志村では2位だったが本調子ではなかった様子。どこまで調子を取り戻せているか。

  • 小川壮太(Salomon):このレースで昨年2位。今年のUTMFは残念ながら途中でリタイアとなり、リカバリーの具合が気になるところ。
  • 山本健一(Houdini):山梨県在住でこのレースの地元といえる山本の実力は誰もが知るところだが、先月のUTMFでは最終盤でリタイア。ケガや故障がなければ今回のスリーピークスでは活躍が期待できそう。
  • 奥宮俊祐(Montrail / MontainHardwear):今年は1月のVibram HK 100で海外勢とともに走って7位に。山岳レースでも昨年の富士登山競走で4位。4月にUTMFを完走(27:52)。
  • 望月将悟(La Sportiva):トランスジャパンアルプスレース(TJAR)二連覇で知られる望月もケガからのコンディションの回復度合いが気になるところ。4月にUTMFを完走(25:37)。
  • 村井涼:昨年の富士登山競走3位、5月の鹿沢VERTICAL500でも宮原徹に続いて2位。登りの実力派で今回は上位に食い込む可能性も。

さらに、青木光洋牛田美樹石田賢生別府浩司武藤尚一郎渡邊千春の皆さんにも注目です。

なお、前回第一回大会のOne Pack Line 38kの優勝タイムは男子が3:51:06(松本大)、女子が5:17:08(大石由美子)。Attack Line 23kは男子が1:47:18(根岸純)、女子が2:17:15(坂井優里)でした。

スカイランナー・ジャパン・シリーズ/Skyrunner Japan Series

スリーピークス八ヶ岳トレイルはジャパン・スカイランニング・アソシエーション/Japan Skyrunning Association(JSA)が本年からプレシーズンとして開催するスカイランナー・ジャパン・シリーズ/Skyrunner Japan Seriesのシリーズ戦の開幕戦。本年はこのレースに続いて、7月25日開催の富士登山競走/Fuji Mountain Race、8月24日開催のOSJおんたけスカイレースの3レースから構成され、各レースの順位に基づくポイントにより年間シリーズチャンピオンが決まります。

当サイトのレポート

当サイトではレース前日から現地に入り、このレースの模様やランナーの表情をご紹介します。レース当日はOne Pack Line 38kを中心にコース上の主なポイントからライブでレースの模様をお届けする予定です。当サイトの情報については@DogsorcaravanのTwitterDogsorCaravan.comのFacebookページをご覧ください。

参考

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