[DC] 信越五岳トレイルランニングレース / Shinetsu Five Mountains Trail 110k 2014 プレビュー #SFMT #信越五岳

日本のトレイルランニングレースで、100kmを超えるロングレースとして知られ、今回で6回目となる信越五岳トレイルランニングレース/SHINETSU FIVE MOUNTAINS TRAIL 110kmが今週末の9月14日(日)の5:30に斑尾高原スキー場をスタートします。

当サイトでは前日のウェルカムパーティの模様や上位ランナーを中心とした当日のレースの模様などを現地からライブでレポートします。

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この信越五岳の概要と有力選手を紹介します。

信越五岳トレイルランニングレースとは

SFMF Logoトレイルランナー・石川弘樹さんがプロデュースする信越五岳トレイルランニングレース/SHINETSU FIVE MOUNTAINS TRAIL 110kmはその名前にもあるように長野県と新潟県にまたがるエリアの5つの山(斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山)に囲まれたエリアで開催される110kmのトレイルランニングレース。累積獲得高度は4670mD+、コースの最高地点は1748m(瑪瑙山頂)です。

スタート地点の斑尾高原スキー場から斑尾山を経て妙高高原駅方面へ。関川の河川敷に沿って緩やかに登って黒姫高原、笹ヶ峰へ。ここか戸隠に向かい、飯縄山の手前にある瑪瑙山に登ってから飯綱高原スキー場へ。ほとんどが舗装されていないトレイルでありながら、テクニカルな岩場や危険な急斜面はなく、いわゆる走れるコースとなっています。

信越五岳トレイルランニングレースのコース概要。大会ウェブサイトより。

信越五岳トレイルランニングレースのコース概要。大会ウェブサイトより。

信越五岳トレイルランニングレースの高低図。大会ウェブサイトより。

信越五岳トレイルランニングレースの高低図。大会ウェブサイトより。

レースの運営においても参加者は680名程度と国内の人気レースとしては比較的少人数に限られ、後半以降はペーサーが同行したり、家族や仲間がランナーをサポートできる仕組みを設ける等、北米のトレイルランニングレースの仕組みを取り入れているのが特徴です。

これまで2009年の第1回大会から相馬剛/Tsuyoshi Somaさんが3連覇したほか、2012年には原良和/Yoshikazu Haraさんが優勝。女子ではアメリカから参加したクリッシー・メール/Krissy Moehl(2010年)、ジェン・シェルトン/Jenn Shelton(2011年)が優勝しています。昨年2013年は台風の影響で中盤以降のランナーは第三関門(92km、戸隠スキー場)がフィニッシュ地点となりました。

110kmとなった第二回大会以降の大会記録は男子が11:05:57(2011年、相馬剛/Tsuyoshi Soma)、女子が12:09:25(2011年、ジェン・シェルトン/Jenn Shelton)となっています。

信越五岳トレイルランニングレースのコースマップ

  • 当サイト岩佐が2011年に参加した際のGPSログです。

有力選手は?

男子 / Men

原良和/Yoshikazu Hara

原良和/Yoshikazu Hara

今年の男子の優勝候補といえばまず名前を挙げたいのは2013年UTMF優勝で世界に知られるウルトラ・トレイルランナー、原良和/Yoshikazu Hara(HOKA One One)。8月末にUTMBに出場(リタイア)したばかりですが、信越五岳の走りやすいコースとの相性はよいはず。トレイルランニングのレースへのデビューのシーズンだった2012年のこの大会での優勝は印象的でした。

そして信越五岳では上位常連の西城克俊/Katsutoshi Saijo(patagonia / Altra)は過去5回全てで入賞(2009年から順に5位、3位、2位、5位、2位)しています。この大会の上位常連としては過去の大会では2009–12年に3位、4位、4位、8位という実績の中辻悠貴/Yuki Nakatsuji(patagonia / Altra)にも注目です。

小原将寿/Masatoshi Obara

小原将寿/Masatoshi Obara

若手の小原将寿/Masatoshi Obara(Inov–8)は昨年のこの大会でトップから20分差の4位。昨年のハセツネで4位、今年のUTMFで17位と最近活躍が注目されるランナーです。しかし先月末に完走したばかりのUTMBからのリカバリーがどれくらい進んでいるかが気になるところ。

そして、今回初めての信越五岳出場となる山田琢也/Takuya Yamada(Montrail / MountainHardwear)にとっては自分の地元ともいえるこの大会ではきっと気合いが入るでしょう。昨年ハセツネ7位、今年6月のスカイランニング世界選手権・Mont Blanc 80kで28位でした(レース後のインタビュー)。

さらに、上位6人となる表彰台を狙いそうなのは次の方々。

  • 山谷良登/Yoshito Yamadani:昨年のこの大会でトップから26分の5位。8月末に7位に入った志賀高原エクストリームトライアングルからのリカバリーが気になるところ。
  • 三浦誠司/Seiji Miura(RWS):6月のSPA TRAILで6位。昨年の信越五岳で9位。
  • 井原知一/Tomokazu Ihara:アメリカの100マイルレースで活躍し、今年もAntelope Island Buffalo Run(ユタ州)で2位。昨年の信越五岳で10位。
  • 山屋光司/Koji Yamaya:2012年6位、2013年8位となったUTMFでの活躍で知られ、今年もおんたけウルトラトレイルの100マイルで2位。信越五岳では2010年、2011年にともに6位。先月末に走ったUTMBからのリカバリーは如何に。
  • 中野正道/Masamichi Nakano(ミズノRC):2012年の信越五岳でトップから11分の4位。2011年富士登山競走で13位、2013年UTMFで19位。
  • 中野賢一/Kenichi Nakano:斑尾高原トレイルランニングレースで3回優勝(昨年の斑尾高原の優勝後のインタビュー)。

女子 / Women

優勝候補の筆頭としてはやはり上宮逸子/Itsuko Uemiya(patagonia)の名前が挙がるところ。信越五岳では過去4回トップ10入りで、特に2位だった昨年のタイム(13:40:50)は歴代4位の好タイムでした。最近では8月のNozawa Trail Fesの28kmで優勝しています。

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さらに上位を狙いそうなのは昨年のこの大会3位で13時間台のタイムだった髙島由佳子/Yukako Takashima。今年はROCKIN BEARモントレイル黒姫トレイルランニングレース(36km)で優勝、モントレイル戸隠マウンテントレイル(20km)で2位など地元ともいえるこのエリアでのレースで活躍しています。

また、弘中志保/Shiho Hironaka(Haglofs)は2013年にはOSJ奥久慈(50km)で優勝、神流MR&W(40km)2位、2012年STYで5位。今年に入ってからもモントレイル戸隠マウンテントレイル(20km)で3位、OSJおんたけスカイレースで6位。100kmのトレイルレースでどのような結果を出すか注目です。

この他上位6人の表彰台を狙うのは次の方々。

  • 岡さゆり/Sayuri Oka:ウルトラマラソンで世界選手権日本代表に選ばれるなど、長距離に強み。昨年オランダで開催の24時間走世界選手権6位。信越五岳でも2010年以来、昨年までトップ10入りしています(2010年から順に7位、8位、4位、8位)。
  • 澁谷佳代/Kayo Shibuya(Inov–8):今年はSTYで4位、北丹沢で4位。富士登山競走の上位常連で今年は11位。
  • 遠藤和子/Kazuko Endo:2013年にSTYで4位、西丹沢アドベンチャーラン(42km)2位、斑尾高原トレイルランニングレース5位。
  • 鹿島田真理子/Mariko Kashimada:信越五岳で2012年に5位、昨年10位。今年は北丹沢で6位、西丹沢アドベンチャーラン(短縮で26㎞)で優勝しています。

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参考

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