上田バーティカルレース/太郎山登山競走 2016 プレビュー #JapanSkyrunning #上田VK

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2016年もスカイランニングは長野県・上田で開幕です。連休中の5月3日(火)に上田市の太郎山で開催される上田バーティカルレース/太郎山登山競走(上田VK)は昨年に続いて2回目の開催で、今年はJSAの2016年スカイランナー・ジャパンシリーズ(SJS)の開幕戦、そして新設のユース日本選手権にもなっています。今年7月にスペインで開催の世界選手権に日本代表として出場するアスリートも集結し、見どころの多いイベントとなってします。

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UedaVK-2016_logo当サイトでは今年も上田VKを現地で取材します。レースの模様や結果、有力選手の表情などを現地からタイムリーにお送りするほか、大会前後に予定されている記者会見日本代表壮行会の模様もお伝えする予定です。当サイトのTwitterアカウントFacebookページをフォロー、「いいね」をしてお楽しみください。

上田を見守る太郎山の山頂がフィニッシュ地点

今年の上田VKは昨年とほぼ同じコースとなっており、上田市の北側にそびえる太郎山(標高1164m)への登山道がコースとなります。スタートは上田市内の大星神社で、山頂がフィニッシュ。南側から登る表登山道で一気に山頂を目指す「真田幸村コース」(3300m / 700mD+)と中盤に一旦標高差で300mほどの下りが入る「猿飛佐助コース」5000m / 1000mD+)があるのも昨年と同じ。より経験者向きの「猿飛佐助コース」がユース日本選手権およびSJSシリーズ戦となります。ノーマルレースとされる「真田幸村コース」ではジュニアや年代別のカテゴリーが設けられます。

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上田VKのコースイメージ。一旦登ってから左手に下りて登り直す赤線が5km/1000mD+の「猿飛佐助コース」。大会ウェブサイトより。

今年も世界のバーティカルキロメーターのレースに準じてスタートは時間差となります。スタートは午前9時半から午前11時の間にランナーがあらかじめ決められた順番に一人ずつ10秒おきにスタート【追記・15秒おきとしていたのを訂正しました】。概ね走力のあるランナーほどあとからスタートします。山頂のフィニッシュ地点での締め切りは12時です。

昨年以上に注目選手が集結

昨年の上田VKもスカイランニングの有力選手だけでなく、スキーなどのトップ選手が集結して注目を集めましたが(昨年についての紹介記事はこちら)、今年はさらに選手層が厚くなっています。スカイランニング・トレイルランニングのファンにとっては見逃せないレースとなりそうです。猿飛佐助コースで上位を競うことになりそうなアスリートをまとめてみました。

女子

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小林由貴

小林由貴(岐阜日野自動車スキークラブ)はノルディックスキーで世界選手権日本代表の経験を持ち、今年も3月に開催された全日本選手権では優勝しているアスリートです。昨年の上田VKでは58分32秒で優勝し、2位に7分という大差で圧勝しています。昨年の尾瀬岩鞍VKでの女子の結果を見ても(さらにコースが異なることを考慮しても)昨年の小林のタイムに届く女子選手は本人以外にはいないかもしれません。

しかし、今回はスカイランニングやトレイルランニングのレースで活躍するランナーが多く参加します。彼女たちがどこまで小林に迫るかに注目です。中でも小川ミーナは富士登山競走で3回の優勝経験が登りの実力を示しています。昨年の日本選手権・美ヶ原80kで優勝の福田由香理はウルトラディスタンスで国内の第一人者ですが、VKでの走りにも期待したいところ。ただ先週末に韓国のKorea 50kを走って優勝したばかりで、リカバリーの程度が懸念材料です。高村貴子は昨年のハセツネで3位、4月にはハセツネ30kで2位となっている若手。スキーでも活躍しているバックグラウンドを考えると小林のタイムに迫るかもしれません。そしてロードマラソンで2:39のPRを持つは幻の記録とはなったものの4月のハセツネ30kで実力の高さを示しており、今回の上位入賞をねらいます。

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小川ミーナ

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福田由香理

高村貴子

高村貴子

次の皆さんも表彰台に上ることができるか注目です。

  • 岩楯志帆:昨年はこの大会で2位、西米良で優勝、スカイランナー・ジャパンシリーズ(SJS)年間ランキング2位でした。2014年もSJSで3位、アジア選手権のSai Kung 50kで5位。
  • 須藤吉仕子:昨年のこの大会で3位、西米良で2位、SJSは5位。59歳にしてスカイランニングのレースでは上位の常連です
  • 松浦佐知:昨年のこの大会4位、SJSで7位。
  • 折戸小百合:昨年の峨山道4位、先週の奥三河70kで10位。53歳のウルトラマラソンランナー。
  • 齋藤美紀:昨年のハセツネ・カップ8位、OSJ奥久慈トレイル30k優勝。今年4月にはハセツネ30kで4位に。

男子

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宮原徹

男子のレースでは、最近はバーティカル・キロメーターに絞り込んでレースに出場し、この競技では世界に届く実力の持ち主であるバーティカルの皇帝・宮原徹(滝ヶ原自衛隊)を上回る選手は今回も見当たりません。昨年はこの上田VKでも10月の尾瀬岩鞍VKでも続く日本人選手に3分以上の差をつけている宮原には、どこまでタイムを縮めることができるかに注目したいところ。ちなみに昨年の上田VKでの優勝タイムは44分14秒52です。

一方で宮原に続いて上位に入る選手を考えてみると、今回は昨年以上にそれぞれの強みを持ったアスリートが集結していて、表彰台に誰が上るのか予想するのは至難の技です。

昨年、上田VKでも尾瀬岩鞍VKでも宮原に続いたのは渡辺良治。宮原と同じくVKのスペシャリストを自ら任じる渡辺にとっては、宮原以外の後に続くことは考えていないでしょう。その渡辺に僅差で両大会で続いたのが加藤淳一で、今年も上位入りをねらいます。昨年の上田VKで4位の馬場直人は大学生でノルディックスキーでは日本でトップクラスのアスリート。若いアスリートが成長した結果を見せれば上位入りするでしょう。

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渡辺良治

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加藤淳一

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馬場直人

昨年5位の星野和昭、6位の小出徹は昨年SJSでそれぞれ5位、7位。星野は昨年のアジア選手権・Sai Kung 28kで6位、Lantau 2 Peaksで9位など海外でも活躍して、秋には蔵王温泉で2位となりました。小出は昨年のびわ湖バレイで優勝。柳澤隼人は昨年の9位。石井克弥は尾瀬岩鞍VKで6位、昨年の日本選手権・菅平42kで3位でした。尾瀬岩鞍VKで8位の永里剛毅、15位の高瀬裕行も出場します。高瀬はびわ湖バレイVKで優勝しています。

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星野和昭

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小出徹

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石井克弥

以上のバーティカル・キロメーターで実績のある名前に対して、おそらく今回が初めてのVKのレース出場となる人たちがいます。牛田美樹は昨年のSJS年間チャンピオン。昨年の日本選手権のチャンピオンである菅平42k優勝の上田瑠偉、美ヶ原80k優勝の東徹。富士登山競走優勝の。そして美ヶ原80kで2位、王滝50k優勝の小川壮太、アジア選手権のSai Kung 26kで2位の近藤敬仁。それぞれ先週のレースで活躍したばかりの、佐々木侑一(東丹沢宮ヶ瀬優勝)、川崎雄哉(多良の森優勝)、吉原稔(奥三河2位)にも注目したいところ。また、昨年のこの大会ではノルディックスキーで活躍するアスリートが注目を集めましたが、今年も冬季オリンピック3大会連続出場で現在は日本代表コーチの成瀬野生が参戦します。

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牛田美樹

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上田瑠偉

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東徹

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松本翔

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小川壮太

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近藤敬仁

この大会は「ユース日本選手権」となっており、今年7月のユース世界選手権の日本代表選考レースともなっています。高校生以上23歳以下(2016年7月1日時点の年齢)のユース日本代表枠(男子は上位4人)を誰が埋めるかも注目です。上にあげた上田瑠偉吉原稔馬場直人のほか、現役大学生の名取将大鈴木龍弥藤飛翔吉野大和菊川惠大の結果に注目したいところ。

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加えて、今回の上田VKのエリートレースとなる「猿飛佐助コース」には韓国から10名(女子2名、男子8名)のランナーが参加します。

今年の日本でのスカイランニングのスケジュール

Japan Skyrunner Series今年2016年のスカイランニング関連のレースは次の日程で開催されます。

スカイランナー・ジャパン・シリーズ(SJS)

SKYカテゴリー(50km未満)

VKカテゴリー(5km / 1,000mD+)

スカイランニング日本選手権(Japan Championships)

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DC Weekly | 先週末は富士登山競走、Skyrace Comapedrosa、ユース世界選手権など、今週末は富士登山駅伝、トロムソなど・2017年7月31日

ジャパンカップ/Japan Cup

参考

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