海外のトレイルランニングについても広くご紹介している当サイトには、様々な大会の情報が寄せられます。その中でも先週末の7月8日に開催されたスペイン・バスクの100マイルトレイルランニング大会であるウルトラトレイル・エフンミラク / Ultra-Trail Ehunmilakについてご紹介します。
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フランスと並ぶ欧州のトレイルランニング大国のスペインで、北部のバスクもトレイルランニングの人気が高いのは例外ではありません。スカイランニングのシリーズ戦として国際的に知られているゼガマ・マラソン / Zegama-Aizkorriをはじめとして多くの大会が開催されており、イケル・カレラ、ハビエ・ドミンゲスなどの有力アスリートを輩出しています。
そのバスクで100マイルのトレイルランニングレースとして2010年にスタートしたのがウルトラトレイル・エフンミラク / Ultra-Trail Ehunmilakです。バスク州の都市、ベアサイン / Beasainをスタートして周囲の山を周回する168kmのコースの標高の最高は1,528m(アイスコリ / Aizkorri 山)ですが、鋭く切り立った山の形容から「バスクのマッターホルン」の異名を持つチンドキ / Txindoki山(1,346m)などを通るほか、バスク山地の無数のアップダウンにより累積獲得高度は11,000mD+に達します。この100マイルのレースには今年、14カ国から355人が参加。そのうち女性は21人のみ。合わせて88km / 6,000mD+と42km / 2,300mD+のレースも開催され、あわせて17カ国から1,100人以上が参加しました。
今年の男子のレースを制したのはハビエ・ドミンゲス / Javi Dominguez Ledoで、23時間22分53秒。130km付近でコースを見失い1時間近くのロスでしたが今回で3回目の優勝を果たしました。ハビエ・ドミンゲスは2013年のUTMBで3位に入って以来、広く世界各地のトレイルランニングレースで活躍しています。

ハビエ・ドミンゲス / Javi Dominguez Ledoが23時間22分53秒で今年のエフンミラク100マイルを制した。Photo courtesy of Sergio Garasa Mayayo / Carrerasdemontana.com