前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weekly。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。2016年の国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーもぜひご利用ください。
(写真・スカイランニング世界選手権となったBuff Vertical Kilometerをコース上で応援する東徹。© Koichi Iwasa / DogsorCaravan.com)
先週末のイベント
7月22日金曜日 – 24日日曜日:BUFF Epic Trail、スカイランニング世界選手権
- BUFF® Epic Trail (105k, 42k, 21k, VK) / スカイランニング世界選手権:スペイン・カタルーニャのピレネー山脈の麓となるバル・デ・ボイ / Vall de Boíで開催。今年はスカイランニング世界選手権として開催されました。当サイトでは、105km(Ultra)、42km(Sky)そしてバーティカル・キロメーターのそれぞれについてリザルト記事をお送りしています。このあと、日本からの参加選手のレース後のインタビュー動画もお届けします。
7月22日金曜日:富士登山競走
- 富士登山競走:今回が69回目となる富士山頂までの21km、3,000mD+を走る登山競走大会ですが今回は雨と山頂付近の低気温のため、山頂コースは5合目で打ち切りとなりました。打ち切りは2009年以来。5合目打ち切りとなった山頂コースでは昨年のチャンピオン、松本翔が1時間19分22秒、女子は今回この大会に合わせて来日した2013年スカイランナー世界シリーズチャンピオンであるスティービー・クレマー / Stevie Kremmer(Salomon)が1時間36分45秒でそれぞれ優勝。男子2位には加藤聡、3位に2012年大会優勝者のジョナサン・ワイアット / Jonathan Wyatt(Salomon)が続きました。女子では2位に萩原真紀、3位は大庭知子でした。今回の5合目コースでは男子が今年の箱根駅伝で2位の東洋大のアンカーを務めた五郎谷俊(コモディイイダ)、今年の上田VKや比叡山50kで圧倒的な実力を見せつけた吉住友里がそれぞれ優勝しています。その優勝タイムは五郎谷が1時間17分5秒、吉住が1時間34分18秒でそれぞれ山頂コース優勝者のタイムを上回り、五郎谷のタイムは大会新記録でした。来年の山頂コースが面白くなりそうです。サロモンの海外アスリートで注目されていたレミ・ボネ / Remi Bonnetはケガのため参加を見送りました。
7月23日土曜日 – 24日日曜日:大雪山
- 大雪山ウルトラトレイル(80k/40k/15k):北海道・遠軽町白滝村を拠点に開催。80kでは市原宏基が8時間39分4秒で男子優勝、女子は18歳の滝澤空良が11時間43分51秒で優勝。40kではスカイランニングユース世界選手権(Gran Sasso Skyrace、イタリア)を控えた高村貴子が4時間44分9秒で男女を通じた総合優勝という快挙でした。リザルトはこちらから。
7月23日土曜日:アメリカ、イギリスのスカイランニング
- Kendall Mountain Run (12m):コロラド州シルバートン。Hardrock 100の拠点として知られるこの町のすぐそばにそびえる山に登るコースで開催され、今年のアメリカのスカイランニング・ナショナルシリーズの大会です。優勝はダコタ・ジョーンズ / Dakota Jonesでリザルトはこちら。
- Lakes Sky Ultra (54k):イギリスのイングランド北部・湖水地方で開催される54km / 4300mD+の山岳レース。イギリスのスカイランニング・ナショナルシリーズのレースです。リザルトはこちら。
- Trans D’Havet (80k):イタリア北部・ピオヴェーネ・ロッケッテを拠点に開催される80kmのレースの累積獲得高度は5,500mD+。リザルトはこちら。
7月24日日曜日: 霧島・えびの高原
- 霧島・えびの高原 エクストリームトレイル(63k/30k):宮崎県・鹿児島県にまたがる霧島連峰、えびの高原エリアで開催。男子は河野健一が6時間58分27秒、2位に18分のリードで優勝。女子は吉田広美が8時間36分56秒で優勝しています。リザルトはこちら。
今週末のイベント
7月28日木曜日 – 30日土曜日:La 6000D
- La 6000D (63k, 27k, 11k, VK):フランス・サヴォワ県のスキーリゾート、ラプラーニュで開催されるトレイルランニングレース。
7月29日金曜日 – 30日土曜日:Lakeland 100、Rinjani 100など
- Lakeland 100:2008年から開催されている、イギリス・イングランドの湖水地方で行われる100マイルの大会。
- Rinjani 100 (100 km / 60 km / 36 km):インドネシアのバリ島の東隣にあるロンボク島。この島の活火山であるリンジャニ山(3726m)のピークを経由するトレイルランニングレース。こちらはAsia Trail Masterのシリーズ戦です。
- The Magnificent Merapoh Trail (100 km / 60 km / 30 km):マレーシアのマレー半島中央部に位置するメラポーを拠点に開催。セメント原料の採掘のために石灰岩の洞窟群が破壊されようとしているのに歯止めをかけようとする動きの中で昨年開催された大会。好評を得て今年は100kmのレースが加わりました。こちらもAsia Trail Masterのシリーズ戦です。
7月30日土曜日 – 31日日曜日:Canadian Death Race
- Canadian Death Race (125k):カナダ・アルバータ州グランドキャッシュ / Grande Cacheで開催されるトレイルランニングレース。「デス・レース」と恐ろしい名前が付いていますが、美しいトレイルとフレンドリーな運営の大会です。当サイトにも2013年の大会に参加した小林大允(こばやしひろまさ)さんにレースレポートを寄稿していただいています。
7月30日土曜日:White River 50、Swiss Alpine Davosなど
- Jupiter Peak Steeplechase(16マイル):ユタ州パークシティで開催。スキーリゾートで開催され、コースは25kmで1,000mD+。La Sportiva Mountain Cup Race Seriesの最終戦となっています。
- White River 50:ワシントン州・クリスタルマウンテンで開催。シアトルのトレイルランニング・コミュニティの重鎮、スコット・マコブリー / Scott McCoubreyさんがレース・ディレクターを務める50マイルのトレイルランニング大会です。
- Swiss Alpine – Davos:スイスの著名なリゾート地であるダボスで1986年から開催されているトレイルランニング大会。78km、42kmのほか、多数のレースが開催される大きな大会です。
7月31日日曜日:Giir di Mont、Comapedrosa、Gran Sasso
- Giir di Mont (32k):イタリア北部、プレマーナで開催される山岳レースで32km / 2,400mD+のほか、20km / 1,110mD+のコースでレースが開催されます。ヨーロッパの山岳レースの中では長い歴史を持つ大会として知られ、イタリアの大会で構成されるLa Sportiva Mountain Cupの一戦です。
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- SkyRace Comapedrosa (21k):ピレネー山脈の中の国、アンドラで開催。21kmの距離に対して累積獲得高度が2,280mD+、コース上の最高地点の標高が2,942mに達し、距離2kmで登りが1000mという区間があるかなり難度が高めのスカイレース。スカイランナー・世界シリーズのSkyカテゴリーのシリーズ戦です。
- Gran Sasso Skyrace(21.6k、VK):イタリア中部、アペニン山脈で最も高い山の集まるグランサッソで行われるスカイレース。21.6k、VKともにスカイランニング・ユース世界選手権 / Youth World Skyrunning Championshipが開催されます。日本からも5月の上田VKで行われたユース日本選手権の結果を受けて次のメンバーが日本代表として出場予定です。
- 高村貴子 / Takako Takamura
- 池田華子 / Kako Ikeda
- 上田瑠偉 / Ruy Ueda
- 藤飛翔 / Tsubasa Fuji
- 名取将大 / Masahiro Natori
- 鈴木龍弥 / Ryuya Suzuki