前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyを今年もお届けします。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。
(写真・先週末の山道最速王決定戦が開催された箱根ターンパイク。Photo by Koichi Iwasa)
トレイルランニング関連ニュース
- Nathanの2017年プロチーム:下の記事でも紹介している、アメリカのトレイルランニングで注目の若手選手であるヘイデン・ホークス Hayden Hawksがネイサン Nathanのプロ・チームに加わることが発表されました。25歳のホークスは昨年のSpeedgoat 50kで優勝、TNF 50 mile championshipで2位、今年2月のMoab Red Hot 55kで優勝。先週末には下のようにChuckanut 50kで2位。今シーズンの活躍が期待されています。ネイサンはアメリカではRob Krar、Stephanie Howe、Jim Walmsley、Zach Miller、Camille Herron、Emily Harrison、Sage Canaday、Michael Wardianと最近注目を集めているアスリートを集めています。
- Altraの2017年プロチーム:Altraも2017年のプロチームを発表。今年から加わった中で注目はリトアニアのゲディミナス・グリニウス Gediminas Griniusでしょう。そのほかもアメリカだけでなく欧州のアスリートも充実した顔ぶれです。
- サロモンの日本独自のウェブサイトがオープン:サロモンの情報発信サイト「TIME TO PLAY」がオープン。各地で開催されるイベントの告知のほか、新製品のレビュー、インタビューなどの記事があります。今シーズンのアンバサダー一覧のページも。
先週末のイベント
3月16日木曜日 – 19日日曜日:Eco Trail de Paris
- Eco Trail de Paris:フランス・パリの公園や森をつなぐコースで開催される大会で、今年で10回目を迎えました。注目の80kmのレースはエマニュエル・ゴー Emanuel Gaultが5時間48分で4回目の優勝を勝ち取りました。この大会はこれまで8回出場、4回の優勝のほか、3回は2位、残る1回は3位とこの大会の上位を占め続けているます。昨年優勝のニコラ・デュハイル Nicolas Duhailが5時間56分で2位に続きました。女子はジャスミン・ニュニジ Jasmin Nunige(スイス)が6時間28分で優勝。男女合わせても7位という好記録です。リザルトはこちら。
3月17日金曜日 – 18日土曜日:Antelope Island Buffalo Run
- Antelope Island Buffalo Run (100m / 50m / 50k / 25k):アメリカ・ユタ州のグレートソルトレークのアンテロープ島で開催。50マイルのレースは6時間46分でソンドル・アムダール Sondre Amdhalが優勝しています。リザルトはこちら。
3月18日土曜日 – 19日日曜日:Snow Vertical Down、OSJ新城、Northburn
- Snow Vertical Down – Naeba Rising – (5k):苗場スキー場で開催。リザルトは掲載され次第リンクします。来月4月8日には白馬岩岳でもSnow Vertical Downのイベントが開催されます。
- OSJ新城トレイル11K、32K&ダブル64K:愛知県新城市の愛知県民の森で開催。土曜日の11kmでは栗原孝浩 Takahiro Kuriharaと上宮逸子 Itsuko Uemiyaがそれぞれ男女で優勝。32kの男子は3時間55分で近藤敬仁 Yoshihito Kondoが優勝、女子は上宮逸子 Itsuko Uemiyaが前日の11kmに続いての優勝でした。32kを二周するダブル64kでは阪田啓一郎 Keiichiro Sakataが優勝した模様です。リザルトはこちら(掲載され次第リンクします)。
- Northburn 100 Ultra Mountain Run (100m, 100k, 50k):ニュージーランド南島・クロムウェルで開催。100マイルは57人が完走し、トップでフィニッシュしたのはMartin Kernで21時間52分でした。リザルトはこちら。
3月18日土曜日:Chuckanut 50k
- Chuckanut 50k:アメリカのシアトル近郊、ベーリンガムで開催され、今年は25回目の開催でした。男子では3:33:11でマックス・キング Max Kingが優勝。自身の大会記録を2分上回りました。キングは今年で37歳ながらその実力を発揮しました。2位は陸上のバックグラウンドを持ち昨年から頭角を表しているヘイデン・ホークス Hayden Hawksでキングに31秒差でした。3位には3時間40分でセイジ・カナディ Sage Canadayが続いています。女子は4時間17分でラディア・アルバートソンLadia Albertson-Junkansが優勝。50kのレースは初挑戦。2位はイオウ・ワン YiOu Wangで4時間23分でした。今年6月10日にイタリアで開催されるIAUトレイル世界選手権のアメリカにおける選考レースともなっていて、男子優勝のキングはすでに代表入りが内定しているコディ・リードCody Reedとザック・ミラー Zach Millerに続くことになりました。リザルトはこちら。
3月19日日曜日:山道最速王決定戦、森林セラピー(大分)、RUN UP a HILLなど
- 山道最速王決定戦(13k):箱根ターンパイクを貸し切って行われた登りのみ、13kmで1000mD+というロードレースには神野大地、鏑木毅、大学駅伝の現役選手がゲスト参加して話題となりました。当サイトでは当日の模様やリザルトをレポートしています。
- 森林セラピートレイルランニング大会(40k):大分市の大分県県民の森・平成森林公園で開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
- RUN UP a HILL(43k / 21k / 10k):茨城県石岡市の常陸風土記の丘公園で開催。常陸風土記の丘や龍神の森をつないで丘陵地の坂が連続する約10kmのコースを周回します。43kmでは大滝健司が2時間43分、松丸浩巳が3時間43分でそれぞれ男女で優勝しました。リザルトはこちら。
- Trail du Ventoux (46k / 26k /15k):フランス南部のベドアンで開催。フランスのOver the mountain running challengeの開幕戦であり、この大会もIAUトレイル世界選手権のフランスにおける選考レースともなっていました。男子ではスイスのマルク・ローレンスタイン Marc Lauensteinが3時間48分で優勝でした。2位に昨年のUTMBチャンピオンのルドビック・ポムレ Ludvic Pommeretが3時間49分、3位は昨年のこの大会優勝のニコラ・マルタン Nicolas Martinで3時間50分でした。グザビエ・テベナール Xavier Thevenardは9位でした。女子はアデリーヌ・ロッシュ Adeline Rocheが4時間24分で優勝。これはカロリーヌ・シャヴェロが持つ大会記録を6分上回る好タイムでした。IAUトレイル世界選手権の男子チームにはポムレ、マルタンのほか今回4位のロマン・マイラー Romain Maillard、そしてシルバン・コー Sylvain Court、ベヌワ・コリ Benoît Cori、セドリック・フラートン Cédric Fleuretonが内定しています。
今週末のイベント
3月24日金曜日 – 26日日曜日:Buffalo Stampede
- Buffalo Stampede (75k / 42k / 26k / 12k):オーストラリアのマウント・バッファロー国立公園で開催されるレースはオーストラリアのスカイランニングの代表的な大会で、2015年に続き今年もスカイランニング・オセアニア選手権のレースとなっています。
3月25日土曜日 – 26日日曜日:六甲キャノンボール、熊野古道中辺路、バルセロナ
- 六甲縦走キャノンボールラン(110k, 55k):神戸市。須磨浦公園から宝塚まで六甲全山縦走路を往復(または片道)するというこちらのイベントは限りなくゆるい雰囲気がファンを集めます。5人一組のTEAMや男女ペア、同性ペアなどの部も。
- 熊野古道中辺路マウンテンランレース(31k/18k/9k):和歌山県田辺市中辺路町。熊野古道の中でもメインルートともいうべき中辺路が通るエリアを走るトレイルランニングレース。
- Ultra Trail Barcelona (100k, 70k, 42k, 21k, 2-6k):バルセロナ郊外の町、ベゲスを拠点に開催されるトレイルランニングレース。大都市のそばとはいえ、100kmの累積獲得高度は4,700mD+に達します。
3月25日土曜日:ドラケンスバーグ
- Drakensberg Northern Trail (40k):南アフリカの高山であるドラケンスバーグ山脈で開催。南アフリカのスカイランニング・ナショナルシリーズの大会です。
3月26日日曜日:瀬戸内アイランドトレイル
- 瀬戸内アイランドトレイル in 呉・とびしま(22k/11k):広島県呉市の瀬戸内海の島、上蒲刈島(かみかまかりしま)」はとびしま海道で呉市と繋がっていますが、島らしい独自の雰囲気が魅力が残る場所。奥宮俊祐さんがプロデュースするこの大会は今年から藻塩づくりやシーカヤックなどの前日体験イベントや前夜祭が開催されます。