DC Weekly | 先週末は上田VK、成木の森、Miwokなど、今週は阿蘇、比叡山、Transvulcaniaなど・2017年5月10日

Mt-Hiei-50k-2016-Oose-Osugi

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyを今年もお届けします。このDC Weeklyへ皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

(写真・昨年の2016年のMt. Hiei International Trail Runより、中盤のせりあい地蔵給水所を出たばかりの大瀬和文と大杉哲也。二人は昨年の大会をタイで優勝した。Photo by Koichi Iwasa / DogsorCaravan.com)

トレイルランニング関連ニュース

  • アートスポーツが自己破産申請へ:トレイルランニングの愛好家の間でもおなじみの「アートスポーツ」や「OD BOX」などのショップやECサイトを展開するアートスポーツが5月9日に東京地方裁判所に自己破産を申請したことが報じられました(Fashionsnap.comより)。東京・御徒町の松坂屋パークプレイスにある本店とANNEX、アートスポーツ渋谷店は9日で営業終了に。ISG石井スポーツグループとの業務提携によって運営されるその他の店舗の営業は継続されるとのこと。2013年にISG石井スポーツグループとの業務提携が発表されていましたが、突然の自己破産申請となりました。トレイルランニングに関連しては信越五岳トレイルランニングレースのメインスポンサーの一つであり、大会への影響が気になるところです。

先週末のイベント

4月30日日曜日 – 5月5日金曜日:川の道

  • 日本横断「川の道」520kmフットレース(520km/254km):東京から新潟を目指す520kmのレース。荒川、千曲川、信濃川沿いの道をたどって日本を横断する520kmの部では男子は森貞文、女子は甲斐愛子がいずれも昨年に続いて連覇という結果でした。リザルトはこちら(こちらのページに掲載の見込みです)。

5月1日月曜日 – 5月2日火曜日:Yading Skyrun

  • Yading Skyrun (VK, 29km, 46km):中国・四川省で開催。今年のスカイランナー・世界シリーズ Skyrunner World Seriesの開幕戦でした。Sky Classicカテゴリーとなる29kmのレースは最高で標高4664mに達するというコースで、優勝したのはビム・グルン Bhim Gurung(ネパール)が3時間6分、メーガン・キンメル Megan Kimmel(アメリカ)が3時間33分で、二人とも昨年からの連覇、グルンは昨年の自分の優勝タイムを13分上回りました。男子ではアンディ・ワッカー Andy Wacker(アメリカ)、ジ・デュオ Duo Ji(中国)が2位、3位に続きました。女子2位はキンメルから33分と大差でラグナ・デバッツ Ragna Debats(オランダ)、3位はカトリーヌ・ビルムセン Katrine Villumsen(デンマーク)でした。合わせて行われたバーティカルキロメーターはスウェーデンのイーダ・ニルソン Ida Nilsson、中国のジ・デュオが優勝。46kmのレースは女子はイーダ・ニルソン、男子は中国のミン・キー Qi Minが優勝。2位に9分差でフランソワ・デンヌ François D’Haene(フランス)でした。46kmでは女子3位に野村泰子 Yasuko Nomuraが入っています。リザルトはこちら

5月3日水曜日:上田バーティカルレース

  • Skyrunner-Japan-Series-logo-768x744上田バーティカルレース/Ueda Vertical Race(5km):長野県上田市で開催。太郎山の山頂を目指すバーティカルキロメーターのレースはスカイランナー・ジャパンシリーズの開幕戦でした。男子では宮原徹 Toru Miyaharaが大会新記録で3連覇を達成。2位に上田瑠偉 Ruy Ueda、3位に永里剛城 Goki Nagasato。女子は50分を切る圧倒的なタイムで吉住友里 Yuri Yoshizumiが優勝。2位に小林由貴 Yuki Kobayashi、3位に高村貴子 Takako Takamuraでした。詳しくは当サイトの記事をご覧ください。
これも読む
DC Weekly 2023年11月15日 Translantau by UTMB、神流

5月6日土曜日 – 7日日曜日:Massanutten 100

  • Massanutten 100:アメリカ・バージニア州で開催の100マイルトレイルレースです。リザルトはこちら

5月6日土曜日:Miwok 100、7 Sisters、Ingeli SkyMarathon®︎

  • Miwok 100k:アメリカ・カリフォルニア州。サンフランシスコの北側に広がるトレイルを使ってスティンソンビーチ Stinson Beachを拠点に開催。リザルトはこちら
  • 7 Sisters Trail Race (12m):アメリカ北東部、マサチューセッツ州で開催。リザルトはこちら
  • Ingeli SkyMarathon® (42k):南アフリカ東部のインゲリ・フォレストリゾートで開催。リザルトはこちら

5月7日日曜日:TOKYO成木の森、Tengri、Dirty Feet Kal Park

今週末のイベント

5月11日木曜日 – 14日日曜日:Transvulcania

  • Transvulcania (VK/74.3k / 47.3k / 24.48k):スペイン・カナリア諸島ラ・パルマ島の火山のトレイルで開催される大会は、スカイランニングの春のビッグイベントとして毎年注目を集めています。今年も74km 4350mD+のレースがスカイランナー・世界シリーズ Skyrunner World Series (Sky Ultra)の開幕戦となっています。Sky Ultraのレースが開催されるのは13日土曜日。男子では昨年優勝のルイス・アルベルト・ヘルナンド Luis Alberto Hernando(スペイン)が今月イタリアで開催されるIAUトレイル世界選手権を控えて出場しません。男子のレースはニコラ・マルタン Nicolas Martin(フランス)、パウ・カペル Pau Capell(スペイン)、ヘイデン・ホークス Hayden Hawks(アメリカ)、トム・オーウェンス Tom Owens(イギリス)、ルドビック・ポムレ Ludovic Pommeret(フランス)、グザビエ・テベナール Xavier Thévenard(フランス)など。若手の注目株、パウ・カペル、グザビエ・テベナールは先月のMIUTに出たばかり。当サイトとしてはニコラ・マルタンの勝利を予想します。女子は昨年優勝のイーダ・ニルソン Ida Nilsson(スウェーデン)がエントリーしていますが前週に中国でYading Skyrunを走ったばかり。このほかにはアナリス・ルセ Anne Lise Rousset(フランス)、ラグナ・デバッツ(オランダ)、アンドレア・ヒューザー Andrea Huser(スイス)、ヒラリー・アレン Hillary Allenミンミ・コトカ Mimmi Kotka(スウェーデン)、キャシー・スカロン Cassie Scallon(アメリカ)など。昨年大活躍のカロリーヌ・シャヴェロ Caroline Chaverot(フランス)は相次いでの活躍の反動か体調を崩しており、今回の出場を見送ります。女子の優勝はアンドレア・ヒューザーを予想します。
  • なお、Sky Ultraのレースに先立って11日木曜日には今年からスタートするVertical Kilometer World Circuitの第二戦としてTransvulcania VKが開催され、このレースには日本の吉住友里 Yuri Yoshizumiが出場します。昨年の上田VKで初めてバーティカルキロメーターを走って以来、日本の女子選手としては群を抜く成績を上げ、先週の上田VKでも昨年の自身の大会記録を更新しています。Transvulcania VKのコースは7.6kmで標高差1200mを登るというもので、ヨーロッパの主なバーティカルキロメーターのレースに比べると距離は長めで、日本のバーティカルキロメーターに近いといえます。吉住友里が欧州のトップ選手とのレースでどんな結果を見せるかに注目です。スタートは現地時間午後5時(日本時間12日金曜日午前1時)から。当サイトでも吉住のリザルトが分かり次第お伝えします。
これも読む
DC Weekly 2023年4月3日 全日本スカイスノー選手権、ハセツネ30K、青梅高水山、平尾富士、湯来

5月13日土曜日 – 14日日曜日:Be Run, Penang, North Downs Way

  • Be Run(80k):フランスのアネシー湖とブルジュ湖をつなぐコースで開催される80kmのトレイルレースで昨年までInterlac Trailとして開催されていました。
  • Asia_Trail_MasterPenang Eco Trail(100 miles / 100 km / 50 km):マレーシアのペナン島の向かい側のマレー半島側の町、Bukit Mertajamで開催。Asia Trail Masterのシリーズ戦です。
  • North Downs Way(50m):イギリス・イングランドのロンドン南郊で開催される50マイルのトレイルランニングレース。

5月13日土曜日:阿蘇、Mt. Hiei、Ice age、UROC

  • Aso Round Trail 阿蘇ラウンドトレイル(109km):熊本県の阿蘇カルデラの外輪山を中心としたコースをぐるっと一周するコースで開催。昨年プレ大会開催直後に熊本地震で大きな被害が出た阿蘇ですが、復興への願いをこめて開催されます。当サイトでは現地から大会の模様をレポートします。プレビュー記事はこちら
  • Mt.Hiei International Trail Running Race (50k、50mile):滋賀県大津市の比叡山で開催。比叡山の根本中堂をスタート、フィニッシュするコースで、今年は50マイル(80km)の部が設けられて注目を集めています。砂防工事の伴う危険箇所を避けるためコース変更が発表されています。注目選手では50マイルでストン・ツァン Stone Tsang大杉哲也土井陵、50kmで近藤敬仁山田琢也がエントリーしています。
  • Ice Age 50m:アメリカ・ウィスコンシン州のアイス・エイジ・トレイルで開催。1982年から続く歴史ある大会です。
  • Ultra Race of Champions (UROC) 100k / 50k /25k:全米から実力ある選手を集めて、トレイルランニング、ウルトラマラソンのチャンピオンを決める、というコンセプトで開催される大会は今年はアメリカ・バージニア州のブルーリッジ・マウンテンズで開催されます。

5月14日日曜日:道志村、奥四万十、山の里

  • 道志村トレイルレース(41k/20k):山梨県道志村。大きなアップダウンのあるトレイルは日本でも有数の難易度の高いコースです。今年は最初のトレイルへの入り口での渋滞対策で迂回路が設けられました。今回もTeam Sportivaを中心に有力選手がエントリーしており、41kでは加藤淳一、名取将大、加藤昌文、栗原孝浩、吉田賢治、そして女子の松井一葉。20kは小山真一、柳澤隼人、森口広也、そしてクイーン・大石由美子が出場予定です。
  • 奥四万十トレイルレース in 松葉川(35km):高知県四万十町。一斗俵沈下橋や松葉川温泉のある松葉川地区をメイン会場に前夜祭も充実した内容のようです。奥宮俊祐さんがプロデュースする大会です。
  • トレイルランニングin山の里(30kなど):兵庫県赤穂郡上郡町で開催。ピュアランド山の里周辺の遊歩道と林間トレイルを組合わせた未舗装の特設コース約3kmの周回コースで行われる大会です。
この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link