フランソワ・デンヌとアンドレア・ヒューザーが2017年ウルトラトレイル・ワールドツアー Ultra-Trail®︎ World Tour チャンピオンに #UTWT

今年のウルトラ・トレイルで世界最強のランナーは男子がフランソワ・デンヌ François D’Haene(フランス)、女子はアンドレア・ヒューザー Andrea Huser(スイス)と決まりました。世界各地の代表的な長距離トレイルランニングイベントからなるシリーズ戦、ウルトラトレイル・ワールドツアー Ultra-Trail®︎ World Tour(UTWT)は、全22戦のうち残り2戦を残して今年の年間チャンピオンを発表しました。


ウルトラトレイル・ワールドツアーの年間ランキングはシリーズの各レースの順位に基づいてポイントを各選手に付与。選手が各レースで得たポイントのうち最も高いもの二つの合計で年間ランキングが決まります。全22戦はセリエ・ボーナス、セリエ、プロ、チャレンジャーの4つのレーベルに分かれ、獲得できるポイントはレーベルにより大きく差があります(詳しくはこちらから)。

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フランソワ・デンヌが出たUTWTのレースは4月のMIUT(マデイラアイランド・ウルトラトレイル、プロレーベル)と8月のUTMB®︎(セリエ・ボーナスレーベル)の二つのみ。MIUTでは若手のパウ・カペル Pau Capell(スペイン)、グザビエ・テベナール Xavier Thevenard(フランス)を退けて優勝。近年まれにみる有力選手の激突となったUTMB®︎ではキリアン Kilian Jornet(スペイン)とのハイレベルなレースを展開し、19時間1分という驚異的なタイムで優勝。10月にはアメリカの360kmのジョン・ミューア・トレイルを2日と19時間26分で完走し、FKT(最速走破記録)を大幅に更新したことでも話題になりました。現在31歳で2014年に続いて2度目のUTWT年間チャンピオンです。

UTMB®︎でレースをリードするフランソワ・デンヌ François D’Haene。

シーズンを通して次々とレースに出るアンドレア・ヒューザーはUTWTのこれまでの20戦のうち6つに出場。2月のトランスグランカナリア Transgrancanariaでは2位、4月のMIUTで優勝、6月のウェスタン・ステイツで10位、7月のアイガー Eiger Ultra Trailで優勝。そして年間ランキング首位の決め手となったのは8月のUTMBでの2位と先週末のレユニオン Diagonale des Fous(セリエレーベル)での優勝でした。年間に12から13のレースに出場してほぼ毎回上位に入るのは2015年のシーズンから続いていて、まさに鉄の女というべき43歳です。UTWTの年間ランキングでは2015年に5位、2016年に2位となっていました。

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今年のTransgrancanariaで2位になったアンドレア・ヒューザー Andrea Huser。

なお、先週のレユニオンまでの年間ランキングで日本のアスリートは、女子で丹羽薫 Kaori Niwaが6位。男子では大瀬和文 Kazufumi Oseが46位、奥宮俊祐 Shunsuke Okunomiyaが56位、土井陵 Takashi Doiが59位、松永紘明 Hiroaki Matsunagaが82位となっています。

今年のUTWTは残り2戦に。今週末の10月28日にハベリナ・ハンドレッド Javelina Jundred(100マイル、アメリカ)、12月2日にウルトラトレイル・ケープタウン Ultra-Trail®︎ Cape Town(100km、南アフリカ)が開催されます。

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