今年は2年に一度開催されるスカイランニング世界選手権が9月13日から15日の日程でイギリス・スコットランドで開催されますが、この世界選手権に参加する日本代表チームがJSA(日本スカイランニング協会)から発表されました。あわせて8月に開催されるユース世界選手権の日本代表チームも発表されています。
(写真・前回の2016年スカイランニング世界選手権では国別ランキングで日本が3位に。Photo by Koichi Iwasa DogsorCaravan.com)
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2018年スカイランニング世界選手権の日本代表チームのメンバーは、昨年のスカイランナー・ワールドシリーズ(SWS)で上位に入っている上田瑠偉 Ruy Uedaや吉住友里 Yuri Yoshizumi、高村貴子 Takako Takamura、松本大 Dai Matsumotoをはじめ、スカイランニングの国際的な大会で上位を経験している選手が揃いました。さらに箱根駅伝での活躍で知られ、昨年の富士登山競走で歴代2位の好タイムで優勝した五郎谷俊 Shun GoroutaniがVKの日本代表となっています。その富士登山競走のレコードホルダーでバーティカルの皇帝・宮原徹 Toru Miyaharaが久々に世界選手権に参戦するのも注目です。
スカイランニング世界選手権はイギリス・スコットランドのキンロックリーバン Kinlochlevenで開催されるSalomon Skyline Scotlandにおいて開催。9月13日木曜日のVKカテゴリーのSalomon Mamores VK(5km 1,000mD+)で開幕し、14日金曜日にULTRAカテゴリーのSalomon Ben Nevis Ultra(65km 4,300mD+)、15日土曜日にSKYカテゴリーにSalomon Ring of Steall SkyRace(29km 2,500mD+)と続きます。このほか、世界選手権ではありませんが、16日日曜日にはスカイランナー・ワールドシリーズのレースとなっているSalomon Glen Coe Skyline(55km 4,750mD+)も行われます。
一方、8月3-5日にはイタリア中部のラクイラ L’Aquilaで開催される、グランサッソスカイレース Gran Sasso Skyraceにおいてスカイランニング・ユース世界選手権が開催されます。U23<21-23歳>、ユースB<18-20歳>、ユースA<16-17歳>の3カテゴリーでVK(3.5km 1,000mD+)とSKY(21.6km 2,226mD+)のレースが行われます。日本からは日本代表チームとして6人、オープン参加で2人が参加します。
5月3日、4日に長野県上田市で行われる上田バーティカルレース・スカイレースの後、4日午後6時から行われる後夜祭では世界選手権・ユース世界選手権の日本代表壮行会も行われます。
JSAでは世界選手権、ユース世界選手権に挑戦する日本代表選手の渡航費用や宿泊費を援助するための「世界選手権基金」を設立し、寄付を募っています。寄付の方法についてはJSAのウェブサイトをご覧ください
以下、選手名は五十音順で紹介します。
スカイランニング世界選手権(Salomon Skyline Scotland、イギリス)
VK(バーティカルキロメーター)
- 女子
- 小川ミーナ Mina Ogawa: 2017年蔵王VKで2位、2011年と12年の富士登山競走で優勝。
- 吉住友里 Yuri Yoshizumi: 2016年および2017年のスカイランナー・ジャパンシリーズVKカテゴリー年間チャンピオンおよび日本選手権VKカテゴリー優勝。2017年富士登山競走優勝。2016年スカイランニング・アジア選手権VKカテゴリー優勝。
- 男子
- 上田瑠偉 Ruy Ueda: 2017年はスカイランニング日本選手権SKYカテゴリー優勝のほか、ワールドシリーズのZegamaで8位、Dolomites Skyraceで9位、Skyrace Comapedrosaで3位。2014年と2017年のハセツネCUP優勝および大会記録保持者。2016年CCCで2位。
- 五郎谷俊 Shun Goroutani: 2017年富士登山競走優勝。2016年箱根駅伝5区区間3位。
- 新牛込崇史 Takashi Shinushigome: 2017年スカイランナー・ジャパンシリーズVKカテゴリーで3位。
- 永里剛城 Goki Nagasato : 2017年スカイランナー・ジャパンシリーズVKカテゴリーで2位。
- 宮原徹 Toru Miyahara : 2016年および2017年スカイランナー・ジャパンシリーズVKカテゴリーで年間チャピオン、スカイランニング日本選手権VKカテゴリーで2015年から3連覇中。
SKY
- 女子
- 高村貴子 Takako Takamura: 2017年スカイランナー・ジャパンシリーズのSKYカテゴリーで年間チャピオン、Skyrace Comapedrosaで3位。2016年、2017年とスカイランニング日本選手権SKYカテゴリー、そしてハセツネCUPで連覇。
- 男子
- 上田瑠偉 Ruy Ueda
- 加藤聡 Satoshi Kato: 2017年スカイランナー・ジャパンシリーズのSKYカテゴリーで年間チャピオン。
- 近藤敬仁 Yoshihito Kondo: 2017年スカイランナー・ジャパンシリーズのSKYカテゴリーで2位。年間チャピオン。2017年スカイランニング日本選手権SKYカテゴリーで3位。
- 松本大 Dai Matsumoto: 2017年のワールドシリーズのThe Rut 28kで7位。2016年世界選手権SKYカテゴリーで8位、2015年アジア選手権SKYカテゴリーで優勝。
ULTRA
- 女子
- 星野由香理 Yukari Hoshino: 2017年スカイランニング日本選手権でULTRAで優勝、SKYで2位、アジア選手権ULTRAカテゴリーで2位。
- 男子
- 大瀬和文 Kazufumi Ose: 2017年スカイランニング日本選手権でULTRAで3位。2017年はこのほかUltra-Trail Australia 100kで9位、Penyagolosa Trails CSPで8位、スパトレイル優勝など。
- 東徹 Toru Higashi: 2017年スカイランニング日本選手権でULTRAで優勝。2017年はこのほか恐羅漢で優勝、ハセツネCUPで5位。2016年世界選手権ULTRAで22位。
- 三浦裕一 Yuichi Miura: 2017年はスカイランニングアジア選手権でULTRAで2位、日本選手権でULTRAで5位のほか上州武尊山120kで優勝。
- 矢嶋信 Makoto Yajima: 2017年スカイランニング日本選手権でULTRAで3位。
スカイランニング・ユース世界選手権(Gran Sasso Skyrace、イタリア)
女子U23
- 柿本恵理 Eri Kakimoto
- 滝澤空良 Sora Takizawa: 昨年のユース世界選手権ではユースBでVKで2位、SKYで5位。
男子U23
- 鈴木龍弥 Ryuya Suzuki: 昨年U23でVKで8位、SKYで8位。
- 宮崎大夢 Hiromu Miyazaki
男子ユースB
- 服部一輝 Kazuki Hattori: 昨年ユースAでVK8位、SKYで5位。
男子ユースA
- 近江竜之介 Ryunosuke Oumi
このほかオープン参加(B代表)として、加藤晟人 Akihito Kato(男子ユースB)、菊川惠大 Keita Kikugawa(男子U23)が参加します。