DC Weekly | 先週末はWestern States、Lavaredo、サロマ湖100km、今週はMarathon du Mont-Blanc・2018年6月26日

アメリカのWestern Statesではジム・ウォルムズレイが3回目の挑戦で優勝、大会記録を更新。UTMFでの活躍が記憶に新しいコートニー・ドウォルターも好タイムで優勝しました。一方、国内ではサロマ湖100kmで風見尚が20年ぶりとなる世界記録更新というニュースもありました。今週末はGolden Trail Seriesのレースでフランス・シャモニーで開催されるMarathon du Mont-Blancに注目です。【追記・サロマ湖100kmの女子の結果について、総合2位が太田美紀子であることを追記し、以降の選手の順位を訂正しました。2018.06.26】

(写真・スパトレイルで優勝した小林誠治のフィニッシュ。 by (c) 計測工房)

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先週末のイベント

6月21日木曜日 – 6月24日日曜日: Lavaredo

  • The North Face® Lavaredo Ultra Trail (119k / 47k / 20k): イタリア北東部の山岳エリア、ドロミーティで開催。120km 5,800mD+のレースがUltra-Trail World Tourの第12戦、セリエ・レーベルの大会でした。男子は最初の50kmはチー・ミン Min Qi(中国)とパウ・カペル Pau Capell(スペイン)がリードしましたが、チー・ミンが脱落してリタイア。67kmのエイドではパウ・カペルに2分差でティム・トレフソン Tim Tollefson(アメリカ)。この時はトップから6分差の5番手を走っていたヘイデン・ホークス Hayden Hawks(アメリカ)が独走していたパウ・カペルの背後に迫り、96kmのエイドまでにはリードを奪いました。ヘイデン・ホークス Hayden Hawksは12時間16分で優勝。4分差の2位はパウ・カペル Pau Capell。3位はティム・トレフソン Tim Tollefsonでホークスから28分差。トレフソンと1分足らずの差で4位にステファン・ユーゲンシュミット Stephan Hugenschmidt(ドイツ)という結果になりました。女子はヤオ・ミヤオ Miao Yao(中国)がリードし続けますが、104kmのエイドでは後続との差は1分程に詰められます。独走するミヤオを追っていたのはケイトリン・ゲッツ Kathrin Götz(スイス)とケリー・ウルフ Kelly Wolf(アメリカ)の二人でしたが、フィニッシュまでの下りを制したのはウルフでした。14時間37分で23歳のケリー・ウルフ Kelly Wolfが優勝。UTWTでは2月のTaraweraに続いての勝利をつかみました。15分差の2位にヤオ・ミヤオ Miao Yao、ミヤオから11分でケイトリン・ゲッツ Kathrin Götzが3位となりました。このほか、女子の注目選手では4位にミラ・ライ Mira Rai(ネパール)、5位にキーリー・ヘニンガー Keely Henninger(アメリカ)、6位にフェルナンダ・マシェール (ブラジル)、7位にエンマ・ロカ Emma Roca(スペイン)、9位にクレア・ギャラハー Clare Gallagher(アメリカ)、12位に丹羽薫 Kaori Niwa(日本)となっています。このほか、48kmのレースではザック・ミラー Zach Miller(アメリカ)、ヒラリー・アレン Hillary Allen(アメリカ)が男女それぞれで優勝しています。全般的に今回のLavaredoではアメリカ勢の活躍が目立つ結果となりました。リザルトはこちら
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6月23日土曜日 – 24日日曜日: Western States

  • Western States 100: アメリカ・カリフォルニア州。アメリカで最初に始まった100マイルのレースで、Ultra-Trail World Tourの第13戦、セリエ・レーベルのレースでした。例年を上回る暑さの中でのレースはスタートからまもなく、ジム・ウォルムズレイ Jim Walmsleyが単独でリードします。一昨年、昨年と同じく、コースレコードを上回るペースで進んでいくウォルムズレイの快走にギャラリーに驚きはあまりなく、そのままフィニッシュまで持ちこたえることができるのかを見守ることになったことでしょう。結局ウォルムズレイは一昨年のようにアメリカン川の渡りで無謀にも泳ぐこともなく、コースをロストすることもなく、昨年のように胃腸をこわして停滞することもありませんでしたが、今回は最後の10kmほどのところでコース上からクマの親子が去るのを見送るのに10分ほどのロスがあった模様ですが、14時間30分4秒でフィニッシュ。2012年のティモシー・オルソン Timothy Olsonによる大会記録・16時間46分44秒を16分40秒も縮める大記録とともに3回目の挑戦で優勝を果たしました。2012年は雨で気温があまり上がらなかった好コンディションの年であったこと、クマの親子で10分ロスしたことを考えると、ウォルムズレイの記録は前人未到の記録として記憶されることでしょう。84分差の2位はフランソワ・デンヌ François D’Haene(フランス)、3位は昨年も3位だったマーク・ハモンド Mark Hammond、4位のイアン・シャーマン Ian Shermanと5位のジェフ・ブラウニング Jeff Browningはベテランらしいスマートな走りで先行していた若手をおさえました。日本関係ではシアトル在住の藤岡正純 Masazumi Fujiokaが18時間52分で19位と健闘しました。女子は4月にUTMFで優勝したコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalterが後半に入ってレースをリード、17時間27分0秒で優勝。このタイムは2012年のエリー・グリーンウッド Ellie Greenwoodによる大会記録・16時間47分19秒に続く歴代2位という好記録です。73分差でケイトリン・ガービン Kaytlyn Gerbinが2位、ガービンから19分差の3位にルーシー・バーソロミュー Lucy Bartholomew。オーストラリアの22歳の18時間59分で女子トップ3に入る活躍に注目が集まりました。リザルトはこちら。UTWTの次のレースは7月13日のEiger Ultra-Trail(スイス)となります。
  • West Highland Way 95m: イギリス・スコットランドのグラスゴー近郊で開催。95マイル(153km)の累積獲得高度は4,500mD+。リザルトはこちら

6月23日土曜日: Olympus、San Juan、黒姫

  • Olympus Marathon (42.2km): ギリシャ・オリンポス山で開催。44km 3,200mD+のミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズのSky Classicカテゴリー第4戦です。男子のレースはこの大会で3度優勝しているテオドラカコス・ディミトリオス Theodorakakos Dimitrios(ギリシャ)が4時間37分43秒で優勝。コースを熟知するディミトリオスは得意の下りで勝負をかけ、先行していたマルク・カサル Marc Casal Mir(アンドラ)を残り2kmで抜きさって勝利を手にしました。2位のカサルは4時間39分52秒でフィニッシュ、3位はギリシャのディミトリオス・セレティス Dimitrios Seletisで4時間40分14秒でした。女子はスウェーデンのリナ・エルコット Lina El Kott Helanderが5時間21分42秒で優勝、姉妹のサンナ・エルコットSanna El Kott Helander が1分29秒差で2位に。3位はスティービー・クレマー Stevie Kremmer(アメリカ)でした。リザルトはこちら。ミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズの次のレースは今週末の7月1日のBuff Epic Trail 42k(スペイン)となります。
  • San Juan Solstice 50m: コロラド州レイクシティで開催。コロラドでも非常に山深く、美しい高山帯が広がるサンフアン山地をコースとする大会です。リザルトはこちら
  • “ROCKIN’ BEAR”黒姫トレイルランニングレース(42k/13k): 長野県信濃町。黒姫高原をスタートし、新潟県妙高市の笹ヶ峰牧場などをめぐって黒姫に戻るコースで開催。42km男子は牧野公則 が4時間1分で優勝、2位は土屋克則 Katsunori Tsuchiya(4時間4分)、3位に駒村俊介 Shunsuke Komamura(4時間7分)。女子は吉田千暁 Chiaki Yoshidaが5時間19分で優勝。2位に村山ユカ Yuka Murayama(5時間23分)、3位に狩野幸子 Sachiko Kano(5時間39分)が続きました。リザルトはこちら
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6月24日日曜日:サロマ湖、スパトレイル、両神山麓、山中温泉

  • サロマ湖100kmウルトラマラソン(100k / 50k): 北海道北見市、湧別町、佐呂間町で開催。風見尚 Nao Kazami(愛三工業)が6時間9分14秒でフィニッシュ、20年ぶりに世界新記録を更新して優勝する快挙をみせました。これまでの記録は同じくサロマ湖100kmで作られた6時間13分33秒(砂田貴裕、1998年)でこれを4分19秒上回りました。風見尚は駒澤大学出身の35歳。Japan Running Newsによれば、今回2位になった早坂光司 Koji Hayasaka(6:20:49)、行場竹彦 Takehiko Gyoba(6:22:55)がレースで先行し、75km地点で風見は二人から30秒差。ここから風見が差を縮めて勝利を掴みました。4位には100km世界選手権金メダリストの山内英昭 Hideaki Yamauchi(6:23:49)、5位は川内鮮輝 Yoshiki Kawauchi(6:28:35)でした。女子は藤澤舞 Mai Fujisawaが7時間37分56秒で優勝、太田美紀子 Mikiko Otaが7時間44分1秒で2位。前半に藤澤に先行していたトライアスリート・安曇樹香 Konoka Azumiは7:47:07で3位、4位は兼松藍子 Aiko Kanematsuで7:49:18でした。【追記・女子2位が太田美紀子であることを追記し、以降の選手の順位を訂正しました。なお、安曇樹香は陸連非登録の一般の部での出場のため陸連登録選手の部の順位からは外れます。2018.06.26】リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • スパトレイル〔四万to草津〕(72.3k / 38.2k): 群馬県の四万温泉から草津温泉草津国際スキー場へ向かうコースで開催。72.3k男子は小林誠治 Seiji Kobayashiが6時間53分で優勝。 Yuichi が7時間4分、渋川裕二 Yuji Shibukawaが7時間8分で2位、3位となりました。女子は秋山穂乃果 Honoka Akiyamaが8時間37分で優勝。望月千幸 Chiyuki Mochizuki(9時間3分)、 Eri Hayashi(9時間40分)が続きました。38kmは町田知宏 Tomohiro Machidaが3時間35分、桑原絵理 Eri Kuwaharaが4時間22分でそれぞれ勝ちました。リザルトは大会ウェブサイトから。
  • 日本百名山・両神山麓トレイルラン(20.2km/10.7km/5.4km): 埼玉県小鹿野町。「新緑の奥武蔵 トレイルランシリーズ」の最終戦となります。リザルトはこちら
  • OSJ山中温泉トレイルレース(80k, 30k):  石川県加賀市。山中温泉をメイン会場とする80kmのレースはが10時間16分、上宮逸子が12時間16分でそれぞれ男女で優勝しています。リザルトはこちら(80km, 30km)。
  • World Mountain Running Association Long Distance Championships(36.2km):マウンテンランニングの国際競技団体WMRAが主管するマウンテンランニング長距離世界選手権はポーランド・カルパチを会場に36km 2,111mD+のコースで開催されました。女子はシャーロット・モーガン Charlotte Morgan(イギリス)が3時間8分26秒で優勝。2位はドミニカ・ステルマッハ Dominika Stelmach(ポーランド)が3時間8分48秒と僅差で続きました。3位には昨年のチャンピオン、シルビア・ランパッソ Silvia Rampazzo(イタリア)が続いて3時間10分33秒。男子はアメリカのアンディ・ワッカー Andy Wackerが序盤からレースをリードしますが、コースが下りに転じる手前でアレッサンドロ・ランバルディーニ Alessandro Rambaldini(イタリア)がスパートをかけてリードを奪い、そのまま2時間39分18秒で優勝。ランバルディーニは2016年の長距離世界選手権に続いて2回目のチャンピオンとなります。2位はロバート・クルピチカ Robert Krupicka(チェコ)で2時間40分55秒。2016年のマウンテンランニング世界選手権チャンピオン(長距離でない)のジョー・グレイ Joseph Gray(アメリカ)は2時間41分2秒の3位でした。国別団体の女子はオーストリアが金メダル、イギリスが銀、ルーマニアが銅。男子は金がチェコ、銀にアメリカ、銅がイタリアとなりました。リザルトはこちら。長距離でないマウンテンランニング世界選手権9月16日にアンドラで11.9km 1,028mD+(19歳以上の部)、7.3km 576mD+(16-19歳の部)というコースで開催されます。
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今週末のイベント

6月29日金曜日 – 7月1日日曜日: Marathon du Mont-Blanc、Buff Epic Trail、Penalara

  • Marathon du Mont-Blanc (90k, 42k, 23k, VK): 6月末のフランス・シャモニーで開催されるトレイルランニングの大きな大会。42kmのレースが、今シーズン初開催のGolden Trail Seriesの第二戦となっています。
    • 90km: 昨年まで80kmとして開催されていたレースは今年から90kmと名前を改めて開催。男子ではセバスチャン・スペーラー Sébastien Spehlerシルバン・コー Sylvain Courtファビアン・アントリーノス Fabien Antolinosマキシム・カザジャス Maxime Cazajousジュリアン・ショリエ Julien Chorierジウリオ・オルナティ Giulio Ornati(イタリア)、女子ではカロリーヌ・シャヴェロ Caroline Chaverotオードレイ・タンギィ Audrey Tanguyが注目の有力選手です。29日金曜日に開催されます。
    • 42km: こちらはケガに伴う手術を受けてから、今シーズンの復帰戦として出場しるキリアンをはじめ、男女ともかなり選手層の厚いレースとなります。1日日曜日開催。
      • キリアン・ジョネット Kilian Jornet Burgada(スペイン):この大会で2012年、2013年、2014年、2017年に優勝。
      • レミ・ボネ Rémi Bonnet(スイス):先月のZegama Marathonで優勝
      • スティアン・アンゲルムント・ビク Stian Angermund-Vik(ノルウェー):先月のZegama Marathonで2位、昨年のこの大会で2位。
      • アリツ・アゲア Aritz Egea(スペイン):先週末のOlympus Marathonで優勝、先々週のLivigno Skymarathonで2位。
      • マルク・ラウエンスタイン Marc Lauenstein(フランス):昨年のOCCで優勝、先月のZegama Marathonで4位。
      • グザビエ・テベナール Xavier Thevenard(フランス):昨年の80km du Mont-Blancで優勝、UTMBで4位。
      • セイジ・カナディ Sage Canaday(アメリカ):昨年のLake Sonoma 50で優勝、この大会で8位。
      • アレクシス・スベネク Alexis Sevennec(フランス):昨年のGlen Coe Skyline 55kで3位。
      • ティボー・バロニアン Thibaut Baronian(フランス):昨年のOCCで2位、先月のZegama Marathonで7位。
      • アンディ・ワッカー Andy Wacker(アメリカ):今年のYading Skyrun 30kで2位。
      • ライアン・バック Ryan Bak(アメリカ):2015年TNF 50mileで3位。
      • アレックス・バーナー Alexander Varner(アメリカ):2015年のLake Sonoma 50で優勝。
      • フランソワ・ゴーノン Francois Gonon(フランス):2014年Sierra Zinalで4位。
      • メーガン・キンメル Megan Kimmel(アメリカ):この大会で2014年に2位、昨年優勝。
      • イーダ・ニルソン Ida Nilsson(スウェーデン):先月のZegama Marathonで優勝、今年のTransvulcaniaで優勝。
      • ルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド):昨年のTempliers 76kで優勝、先月のZegama Marathonで3位。
      • イオウ・ワン Yiou Wang(アメリカ):昨年のLake Sonoma 50で優勝。
      • マグダレナ・ブーレ Magdalena Boulet(アメリカ):今年のMDSで優勝。Western Statesでは2015年優勝、2017年2位。
      • アナリス・ルセ Anne Lise Rousset(フランス):Transvulcaniaで2016年、2017年と2位。
      • ラウラ・オルゲ Laura Orgue(スペイン):先月のZegama Marathonで2位。
      • アマンディーヌ・フェラート Amandine Ferrato(フランス):昨年のトレイル世界選手権で2位。
      • ミシェル・マイアー Michelle Maier(ドイツ):昨年のSierra Zinalで2位、Limoneで2位。
  • BUFF® Epic Trail (65k, 42k, 26k, 11k): カタルーニャ・バルエラで開催。42km 3,200mD+のレースがミグラン・スカイランナーワールドシリーズのSky Classicシリーズ第5戦となっています。
  • Gran Trail Peñalara (116k / 65k / 11k): スペイン・マドリード近郊の名山、ペニャララ山(2428m)のピークを踏む山岳トレイルレース。116km 5100mD+のコースはSpain Ultra Cupのシリーズ戦となっています。
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6月30日土曜日: 美ヶ原

  • 美ヶ原トレイルラン(90k/80k/45k/ほか): 長野県長和町。ブランシュたかやまスキー場をメイン会場にして、美ヶ原の爽やかな高原エリアをコースとする人気の大会です。今年は80kmのコースにテクニカルな山岳トレイルの10kmのループを加えた90kmのレースが加わっています。
  • V3K Ultra (55k): イギリス・ウェールズのスノードンで開催される山岳トレイルレース。

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