DC Weekly 2019年3月4日 – Translantau、Taiwania、Caumsett Park、Way Too Cool、Marchesato

温暖な香港からは大瀬和文 Kazufumi Oseが先月に続いて2度目の勝利、台湾からは三浦裕一 Yuichi Miuraをはじめ日本の選手が大活躍。イタリアからも長田豪史 Goshi Osadaがトップ10入りのニュースが入っています。

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

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(写真・Trail del Marchesato 38kを9位でフィニッシュした長田豪史。Photo courtesy of Trail del Marchesato)

先週末のイベント

3月1日金曜日 – 3日日曜日:Translantau

  • Translantau (100k, 50k, 25k): 香港・ランタオ島で開催。100kmのレースでは大瀬和文 Kazufumi Oseが優勝という快挙でした。深夜にスタートしたレースは大瀬とフランスの48歳の鉄人・アントワーヌ・ギュイヨン Antoine Guillonが並走してリード。早朝の58km地点・CP6 Tai Oにも二人はほぼ同時に到着。しかしここからケーブルカー直下の階段の急登を経たCP7 Ngong Ping(76.5km)では大瀬が単独リードとなりギュイヨンが5分差で続きました。しかしここで大瀬を追うギュイヨンがコースをミス。正規のコースよりも急な登りがあるものの距離が短いルートをとってしまったため、CP8 Pak Kung Au(89km)に大瀬よりも19分早く到着(より詳しくいえば、今回のコースはNgong PingとPak Kung Auで行きと帰りのコースが交差する二連の八の字になっています。往路はLantau Peakを経由する急で短いコース、復路は一旦下ってから登り返す長いコース。ギュイヨンはNgong Ping付近の復路の交差ポイントで誘導スタッフが不在の時に一般の観光客にコースを示されて往路のコースを逆走してしまった模様)。コースミスに気づいたギュイヨンは主催者に電話で連絡、CP8で大瀬を待って二人で先へと進みます。結果二人は揃ってフィニッシュしましたが、ギュイヨンには10分のペナルティが加算された結果、優勝は大瀬で12時間2分、2位がギュイヨンで12時間12分という結果に。大瀬は先月、ジュリアン・ショリエを制して優勝した9 Dragons Ultraに続いて、今回も欧州のトップ選手を制して勝利を掴みました。3位はこの日ずっと二人に続いていたデン・ゴーミン Guomin Deng(中国)で12時間17分。女子は女性では昨年のTDS®︎女子優勝のオードレー・タンギー Audrey Tanguy(フランス)が圧倒、男子三人に続いて総合4位の13時間36分でフィニッシュして優勝。2位となった地元香港のカレン・ツェ Tze Wai Karen Tseに3時間の大差でした。このほか、男子では4位にサロモン・ウェトスタイン Salomon Wettstein(スイス)、5位にクリストフ・ルソー Christophe Le Saux(フランス)、6位に高橋和之 Kazuyuki Takahashi(日本)、7位に原良和 Yoshikazu Hara(日本)が入っています。リザルトはこちらから。

3月2日土曜日:Taiwania、Caumsett Park、Way Too Cool

  • 棲蘭100km林道 Taiwania Ultra Trail: 台湾で開催のトレイルランニング大会でほぼ往復のコースとなる100km 2,480mD+と54km 1,325mD+の二つのレースが行われました。昨年も日本から参加した選手の活躍が話題となりましたが、今年も100kmでは昨年以上に日本からの選手が参戦しました。男子優勝は昨年のスペインでのトレイル世界選手権で6位のマリオ・メンドーザ Mario Mendoza(アメリカ)が8時間25分で優勝。2分41秒差で日本の三浦裕一 Yuichi Miuraが2位、三浦から39分差で木幡帝珠 Teishu Kohataが3位となりました。迎えた台湾のトップ選手、チョウ・チン Chin Chou 周青は木幡から僅差の4位に。日本の選手では小川壮太 Sota Ogawaが6位、野本浩礼 Hironori Nomotoが7位、石川佳彦 Yoshihiko Ishikawaが10位。女子は羅曉惠が10時間58分で優勝。日本の星野由香理 Yukari Hoshinoが5位(12時間8分)でした。リザルトはこちら
  • Caumsett Park 50K: アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドで開催されたUSATFのロード50k全米選手権。男子はザック・オーネラス Zachary Ornelas(2:50:01)、女子はエリザベス・ノーザン Elizabeth Northern(3:24:06)がそれぞれ優勝しています。9月1日にルーマニアで開催されるIAU50km世界選手権の選考レースでした。リザルトはこちら
  • Way Too Cool 50k: アメリカ・カリフォルニア州で開催。カリフォルニアのシーズン最初のハイレベルなレースとして知られる50kmのトレイルランニングレースです。男子は12月にカリフォルニア国際マラソン(CIM)を2時間13分で走っているアンソニー・コスタレス Anthony Costalesが3:17:19、女子は一昨年のCCC®︎優勝のクレア・ギャラハー Clare Gallagherが3:53:10でそれぞれ優勝しています。リザルトはこちら
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3月3日日曜日:Marchesato

  • Trail del Marchesato (38k, 16k):イタリア・リグーリア州のフィナーレ・リーグレ Finale Ligureで開催。地中海を見下ろす38km 2,200mD+のコースで行われたレースで、日本から参加した長田豪史 Goshi Osadaが9位になりました。リザルトはこちら(に掲載の見込み)。

今週末のイベント

3月9日土曜日:Antelope Canyon

  • Antelope Canyon (100m, 50m, 55k, & half marathon): アメリカ・アリゾナ州ページ近郊、砂岩が削られた回廊のようなトレイルが有名なアンテロープ・キャニオンで開催されます。

3月10日日曜日:大山、養老渓谷、奈良、十和、Cordillera

  • 大山登山マラソン(9k):神奈川県伊勢原市。伊勢原駅北口の一の鳥居前から大山阿夫利神社下社までの標高差650m、約9kmのコースで行われる登山マラソンは今回が34回目の開催。下社までの1,610段の階段を登り切ってフィニッシュします。
  • SATOYAMA養老渓谷トレイルラン(32k/16k):千葉県市原市。今年で11回目となる春の房総で開催の大会です。32kmの石尊山縦走コースの当サイトの注目選手としては岩井⻯太、尾崎弘和、栗原健誌、中野沙知、町田知宏、峰村かな、山本浩平の名前がエントリーリストにあります。
  • トレイルランナーズカップ奈良(8.38k, 4.19k):奈良公園(奈良市)。松永紘明さんのトレイルランナーズによる初心者でも安心してトレイルランニングを体験できるイベント。ゲストには土井陵さん。
  • 十和トレイルランニング(17k/10k):高知県四万十町。12戸の小さな集落で開催されるアットホームな大会です。
  • Asia_Trail_Master Cordillera Mountain Ultra (47k): フィリピン・ルソン島のウゴ山南麓で開催されるフィリピンの代表的なトレイルランニング・レース。Asia Trail Masterの第四戦です。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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