先週末はポルトガルでトレイル世界選手権・Trilhos dos Abutresが開催され、世界のトップ選手が44kmのコースでしのぎを削りました。日本からも代表選手10人が出場し、当サイトでは現地からレポートをお届けしました。今週末は日本時間の6月15日土曜日にUTWTのシリーズ戦で小原将寿が出場するmozart 100がオーストリアで、スカイランナーワールドシリーズで上田瑠偉が出場するLivigno Skymarathonがイタリアで開催されます。
国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーも2019年中の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。
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(写真・トレイル世界選手権・Trilhos dos Abutres。Photo by Koichi Iwasa, DogsorCaravan)
トレイルランニング関連ニュース
- 今年のHardrock 100は残雪のため中止に:今年は7月19日にスタートが予定されていたアメリカの山岳100マイルレース、Hardrock 100は、コースとなるサンフアン山地で例年に比べて残雪が多く、コース整備の目処が立たないほか雪崩のリスクもあることから今年の大会の開催を見送ることを発表しました。140人の参加予定者とウェイトリストについては、今年のエントリーフィーの払い戻しを求めない限り来年へとそのまま持ち越されます。
先週末のイベント
6月7日金曜日 – 10日月曜日:Chartreuse
- Chartreuse Terminorum (300k):ベヌワ・ラヴァルさんが地元、フランス・シャトリューズで開催するフランス版のBarkley Marathons。5周で300kmを完走とし、各周回の制限時間は16時間というもの。第一回は2周目の完走者が1人、第2回は2周目の完走者が4人。今回ははじめて3周目の完走者が2人出て、うち1人が4周目に挑んでリタイアという結果でした。
6月7日金曜日 – 9日日曜日:6666、San Diego
- Grand Raid 6666 (121k, 70k, 27k, 11k, 27+11k): 南フランスの121km 7700mD+などのコースで開催。121kmの男子はセドリック・シャベ Cedric Chavetが15時間53分、女子はアンドレア・ヒューザー Andrea Huserが18時間38分でそれぞれ優勝しています。リザルトはこちら。
- San Diego 100: アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ郊外。男子はザック・ビター Zach Bitterが16時間49分、女子はテレサ・カイザー Teresa Kaizerが20時間18分でそれぞれ優勝。リザルトはこちら。
6月8日土曜日:トレイル世界選手権、Mt. Difficulty、South Dawns Way、サナダバーティカル
- トレイル世界選手権・Trilhos dos Abutres(44k): ポルトガル中部のミランダ・ド・コルヴォ Miranda do Corvoで開催。44.6km 2,150mD+のレースを制したのはジョン・アルボン Jonathan Albon(イギリス)とブランディーヌ・リロンデル Blandine L’hirondel(フランス)でした。今回は日本から10人の代表選手が出場し、吉住友里 Yuri Yoshizumiが女子16位。当サイトではリザルトおよび日本代表メンバーのインタビューをお送りしました。
- Mt Difficulty Ascent (44k, 25k): ニュージーランド・クロムウェルで開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
- South Dawns Way 100m: イギリス、イングランド南部のサウス・ダウンズ・ウェイトレイルで行われるポイント・トゥ・ポイントの100マイル。リザルトはこちら。
- サナダバーティカル100 (200-300 meters): 長野県菅平高原。距離300mで標高差100mを一気に登るという競技。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
6月9日日曜日:奥武蔵スピード、八重山、スリーピークス八ヶ岳、菅平、飛騨高山、山の里、セキアヒルズ
- Comrades Marathon (89km): 南アフリカで開催される、参加者25,000人という世界最大級のウルトマラソン大会は今年で94回目という歴史ある大会です。男子は初出場の昨年に4位だったエドワード・モツィビ Edward Mothibi(南アフリカ)が5時間31分33秒で優勝。一昨年、昨年と連覇しているボングムサ・ムテンブ Bongmusa Mthembu (南アフリカ)がわずか25秒差の2位に。昨年のサロマ湖で100kmの世界新記録を更新して優勝した風見尚 Nao Kazamiは初出場ながら3位という好成績。タイムは5時間39分でした。女子は昨年2位のゲルダ・スタイン Gerda Steyn(南アフリカ)が2位に約20分という大差で勝利。このレースはポイント・トゥ・ポイントのコースで方向が毎年入れ替わりますが、今年の登り方向のコースでの女子の大会記録を更新する5時間58分を記録しました。2位はアレクサンドラ・モロゾワ Alexandra Morozova(ロシア)で6時間17分、3位にカイトリオナ ジェニングス Caitriona Jennings(アイルランド)でした。リザルトはこちら。
- 奥武蔵スピードトレイルチャンピオンシップ(10.5k, 21k, 42k): 埼玉県飯能市。今回初公開となるトレイルランニング専用のコース・「奥武蔵スピードウェイトレイル」(10.73km)で開催。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
- 八重山トレイルレース(38kなど): 山梨県上野原市。NES第3戦でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
- スリーピークス八ヶ岳トレイル(38k/23k): 山梨県北杜市。三分一湧水館を拠点に八ヶ岳中腹の編笠山、三ツ頭、八ヶ岳横断歩道などを通るコースで開催される人気の大会。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
- スカイライントレイル菅平(50k, 22kほか): 長野県菅平高原。昨年までの菅平スカイライントレイルランレースから名称を改めて今回が11回目の開催。12回目となる今回はスカイランニング・中日本選手権となっています。50kのスカイマラソンでは、矢嶋信が4時間50分で後続に16分という大差で優勝。2位はロマン・デマーレ Romain Demare(5時間6分)、3位に相良孔太(5時間12分)。女子は枝元香菜子が5時間53分で優勝、男女総合6位。木下久美(6時間12分)、星野由香理(6時間14分)が続きました。リザルトはこちら。
- 飛騨高山ウルトラマラソン(100km、71km): 岐阜県高山市。ウルトラマラソン世界遺産シリーズの大会です。100kmでは昨年2位の間宮秀幸が7時間27分で優勝。7分差の7時間34分で原良和が2位、7時間41分で矢口裕和が3位でした。昨年優勝の石川佳彦は7時間49分で4位に。女子は岡田奈巳が優勝(9時間1分)、2位に三木楓美子(9時間6分)、3位に坂上由美子(9時間11分)でした。71kmは宮地健太(5時間13分)、加納佐知子(6時間6分)がそれぞれ優勝。リザルトはこちら。
- トレイルランニングin山の里(30kなど): 兵庫県赤穂郡上郡町で開催。リザルトはこちら。
- セキアヒルズトレイル駅伝(4k5周): 熊本県南関町のセキアヒルズで開催。リザルトはこちら。
今週末開催のイベント
6月14日金曜日 – 15日土曜日:Zugspitz, Scenic Trail, Bighorn
- Zugspitz Ultratrail (100k): ドイツ南部のオーストリアの国境の町、グライナウを拠点に開催される今年で9回目の大会。102.5km 5,480mD+のほか、82km, 64km, 39km, 25kmのレースも行われます。
- Scenic Trail 113k, 54k, 27k, 13k: スイス南部のイタリア語圏であるティチーノ県で開催。
- Bighorn 100:アメリカ・ワイオミング州のビッグホーン国立森林公園で開催される歴史あるトレイルランニングレース。
6月15日土曜日 – 16日日曜日:ちいさなUTMF、白龍走、Moon 100
- ちいさなUTMF: 静岡県御殿場市のときの時之栖 MTBパーク FUTAGOで開催。大人も子供も安心してトレイルランニングを楽しめるイベントとして今年初開催。3時間のリレーレースのほか、3km、2km、1kmのキッズ・ファミリーレースが行われます。 UTMFフレンドシップレースの第二弾。
- Red Bull 白龍走: 熊本県下益城郡美里町。日本一の長さを誇る石段3,333段でのステアークライムを含む、総距離3,333mの上り坂レース。昨年と同じく日曜日に行われる個人戦に先立って、土曜日に学生チーム戦が開催されます。
- The Moon 100 (103k, 62k): タイ南部のKo Phangan(パンガン島)で開催の100kmなどのレース。Asia Trail Masterのシリーズ戦です。
6月15日土曜日:Livigno, mozart 100, Stockholm, Mohican, 湯沢
- Livigno Skymarathon (35k): アルプス山脈の山中の村、リヴィーニョで開催。ミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズの第6戦で、5月のTransvulcaniaに続いてランキング・ポイントが50%増となるボーナスレース。34km 2,500mD+のコースは標高3,000mを超えますが、今年は積雪のためにコースが一部変更されます。有力選手としては上田瑠偉 Ruy Uedaがエントリーしているほか、粟ケ岳で上田と競り合ったオリオル・カルドナ Oriol Cardona(スペイン)、オスカー・カサル Oscar Casal Mir(アンドラ)、キリル・ニコロフ Kiril Nikolov(ブルガリア)、パブロ・ビジャ Pablo Villa(スペイン)にくわえ、ペター・エングダール Petter Engdahl(スウェーデン)、ジア・エレンジャ Jia Erenjia(中国)もエントリー。スペインのヒーロー、ルイス・アルベルト・ヘルナンド Luis Alberto Hernandoは先週末のトレイル世界選手権に続いてのレースとなります。女子は粟ケ岳で優勝、準優勝のエリサ・デスコ Elisa Desco(イタリア)、ヒラリー・ジェラルディ Hillary Gerardi(アメリカ)、先週のトレイル世界選手権で3位のシェイラ・アビレス Sheila Aviles(スペイン)、先月のSkyrace des Matheysinsで優勝したエレナ・ルキリャダ Elena Rukhlyada(ロシア)、4月にUTMFで優勝したシャン・フージャオ Fuzhao Xiang(中国)が出場します。レースは6月15日土曜日午前8時30分(日本時間同日午後3時30分)にスタート。
- mozart 100® (109k, 63k, 42k, 32k, 21k, 9k): オーストリアの古都でモーツアルトの生地、世界遺産の街として知られるザルツブルグを拠点に開催。昨年からは約7kmほど距離が伸び、累積獲得高度も500m増しとなった109km 5000mD+のレースがUltra-Trail World Tourのレースとなっています。男子ではパウ・カペル Pau Capell(スペイン)、アンドリス・ロニモイス Andris Ronimoiss(ラトビア)、小原将寿 Masatoshi Obara(日本)、女子はテレサ・ニームズ Teresa Nimes(スペイン)、カティア・フォリ KatiaFori(イタリア)、サリー・マクレー Sally Mcrae(アメリカ)がエントリーしています。 レースは6月15日土曜日午前5時(日本時間同日正午)にスタート。
- Eco Trail Stockholm (80k, 40k, 16k): スウェーデン・ストックホルム。街とその近郊の自然をつなぐ都市型トレイルランニング、Eco Trailがストックホルムで開催されるのは今回が3回目です。
- Mohican 100: アメリカ・オハイオ州で開催の100マイルトレイルランニングレース。
- 湯沢スカイエクストリーム(55k、27k、15k): ガーラ湯沢スキー場をメイン会場にした55kmと27km、15kmのレース。55kmのコースの前半には標高差1400mの登りで標高2000mまで登ります。エントリーリストはこちら。
6月16日日曜日:テイネトレイル、Echigo、飯能トレイルラン、青梅市民体育大会
- SAPPORO★テイネトレイル(33k, 17k): 北海道札幌市。テイネスキー場エリアで昨年に続いて2回目の開催。
- Echigo Country Trail (53k): 新潟県長岡市小国町。松永紘明さんプロデュースの旅するトレイルランニングの累積獲得高度は2500mD+。Asia Trail Masterのシリーズ戦です。
- FunTrails Round 飯能トレイルランレース 50k: 埼玉県飯能市。飯能中央公園を起点・終点にした50km 2,500mD+のコース。
- 青梅市民体育大会トレイルラン(10k): 東京都青梅市。風の子太陽の子広場をスタートする5kmの往復コース。
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