高校の教師として生徒に向き合う姿、一昨年のスペインでの無念のリタイア、そして昨年のスイスでの鮮やかな復活。今年4月、プロ・トレイルランナーに転じて注目を集めている山本健一 Kenichi Yamamotoを追ったドキュメンタリー「ON THE CORNER」が公開され、現在Vimeoにおいて19分の映像作品を視聴することができます。
(追記・記事中の誤記を訂正しました。2019.06.24)
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(Photo (c) Sho Fujimaki)
山本健一さんといえば、ハセツネCUP優勝(2008年)、UTMB®︎8位(2009年)となって以来、日本を代表するトレイルランナーとして知られています。最近は海外の山岳コースの100マイルのレースを中心に結果を残していて、当サイトでも2016年のAndorra Ultra Trail、2017年のEhunmilakに出た山本さんを取材しています。
それで私は山本さんについては、レースの結果よりもトレイルを走ることそのものの楽しさを大切にしながら、そして高校教師としての充実した仕事とアスリート活動はうまくバランスが取れている、と考えていました。だから教師を辞してプロ・トレイルランナーになる、という決断には驚きました。
プロとなることを発表したあと山本さんにお話を聞く機会があり、一人の選手としてどこまでやれるか心置きなく挑戦したい、という思いを聞くことができました。今回のこの映像作品を観て、そうした思いに至る転換点を知ることができたように思います。
教鞭をとった山梨県立北杜高校、足首の腱鞘炎でリタイアしたスペイン・バスクのEhunmilak Ultra-Trail、そして復活を遂げてタイで2位でフィニッシュしたスイスのUltra Tour Monte Rosa。19分のドキュメンタリーからは、山本さんから影響を受けた生徒の皆さんや山本さんを支えた人、レースの地元の皆さんの声や表情から、山本健一という人物とトレイルランニングの本質に触れることになるでしょう。
映像作品「ON THE CORNER」は優れたトレイルランニングの映像作品を世界各地で上映する「Trails In Motion 7」に参加しています。今シーズンに選出された5作品から作品賞、映像賞、上映イベント主催者選出賞を選ぶ企画も予定されています。
以下はVimeoの「ON THE CORNER」の公開ページより。
2019年より、プロトレイルランナーとしての活動をスタートした山本健一選手を追ったドキュメンタリームービー。映像の内容は山本選手がプロに転向する以前、高校教師として勤務していた時代にフォーカスしています。山本選手にとって、ランナーとしての活動の岐路となった2018年。山本選手は大きな壁を乗り越えていました。
映像はトレイルランニングをテーマにした国際フィルムツアー「Trail in Motion 7」に選出され、世界各国で上映中。 また、フィルムツアーでは視聴者による優秀作品の投票も行われていますので、フィルムツアーホームページを是非ご覧ください。
trailsinmotion.com
- 映像作品「ON THE CORNER」の公開ページ(Vimeo)