Garmin Enduro レビュー・バッテリー、Garmin Pay、「ウルトララン」などの機能を深掘り【実践編】

ソーラー充電機能によりGPSモードで最長80時間という圧倒的なバッテリー持続時間が注目を集めているGarmin Enduro(エンデューロ)が発売されました。基本的なスペックはfenix 6シリーズから受け継ぎつつも、バッテリー持続時間に加えてVO2Max(最大酸素摂取量)計測機能やClimbPro機能をトレイルランニング向けに強化し、エイドステーション滞在時間を記録する休憩タイマー機能を搭載。また、4月下旬以降に予定されるソフトウェア更新で血中酸素トラッキングにも対応することが発表されています

Garmin Enduro(エンデューロ)

Garmin Enduro(エンデューロ)

当サイトでは日本での発表にあわせて、外観や機能を中心にレビューした記事をお届けしました。その続編として、この記事ではGarminから提供していただいたEnduroを実際にトレイルランニングやウルトラマラソンでどのように活用できるか、試してみました。

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Garmin Enduro レビュー・ウルトラ&トレイルにフォーカスしてGPSモードで最長80時間記録可能【外観・スペック編】

2021.03.25

Enduroのバッテリーマネジメントの設定を極めよう

Enduroの新機能で最大のアピールポイントはバッテリー持続時間が大幅に強化されたこと。アクティビティ中は通常のGPSモードで最長80時間、バッテリーを最も節約したGPSモードで最長300時間、アクティビティをしないでウォッチとして使用した場合は通常で最長65日間、バッテリー節約ウォッチモードで1年間(いずれもソーラー充電機能を使用した場合)。fenix 6X Dual Powerと比べても圧倒的に長時間の使用が可能になっています。

ここで、Enduroのバッテリー関連の設定項目をチェックしてみます。Menuキー長押しから「パワー管理」→「バッテリー節約」を開くとアクティビティ中以外のウォッチとして使用する場合のバッテリー節約モードの設定ができます。デフォルトでは次のような設定になっています。

  • ウォッチフェイス:元の設定を使用、低電力(デフォルト)
  • スマートフォン:元の設定を使用、未接続(デフォルト)
  • ライフログ:元の設定を使用(デフォルト)、オフ
  • 光学式心拍計:元の設定を使用、オフ(デフォルト)
  • バックライト:元の設定を使用、オフ(デフォルト)
(左上)設定の「バッテリー節約」を選択(右上)現時点でバッテリー節約モードにした場合の130日間とオフにした場合(通常の場合)の49日間を確認(左下)「編集」からバッテリー節約モードの設定をカスタマイズした場合にバッテリー持続時間に与える影響を確認しながら変更できる(右下)電池残量がわずかとなった場合の通知についてもカスタム可能

(左上)設定の「バッテリー節約」を選択(右上)現時点でバッテリー節約モードにした場合の130日間とオフにした場合<通常の場合>の49日間を確認(左下)「編集」からバッテリー節約モードの設定をカスタマイズした場合にバッテリー持続時間に与える影響を確認しながら変更できる(右下)電池残量がわずかとなった場合の通知についてもカスタム可能

設定を変えた場合にバッテリー持続時間がどれだけ伸びるか(あるいは縮むか)も表示され、バッテリーへの影響を見極めながら自分好みの設定にカスタムすることも可能。こうして設定したバッテリー節約モードへの切り替えはこのメニューの中で行うほかにも、ウォッチ左上のLightキー長押しで現れる、ディスプレイの円周に沿って機能が並ぶ「コントロール」からも設定可能です。

Lightボタンを長押しすると「コントロール」が現れ、ディスプレイの円周に沿って並ぶ機能を呼び出せる。ここに並べる機能も追加、削除が可能

Lightキーを長押しすると「コントロール」が現れ、ディスプレイの円周に沿って並ぶ機能を呼び出せる。ここに並べる機能も追加、削除が可能。

これとは別に、アクティビティ中のGPSモードを使用する際にバッテリー持続時間を伸ばすパワーモードの設定は「パワー管理」→「パワーモード」から。デフォルトでは「バッテリー最長」と「光学式心拍計無効」の二つのパワーモードが用意されており、前者は満充電200時間、後者は満時間77時間(いずれもソーラー充電機能はカウントしない数字)。具体的に変更可能な機能は下のようになっており、それぞれの項目に変更するとバッテリー持続時間にどれだけ影響するかも数字で表示されます。さらに自分でカスタムしたパワーモードを三つ目、四つ目、として設定することもできます。ここで設定したパワーモードは後でみるようにアクティビティを開始するときに選択、またはアクティビティの途中で変更できるようになっています。

(左上)設定からパワーモードを選択(右上)バッテリー最長と光学式心拍計無効の二つの設定が並ぶ(左下)バッテリー最長を選択してその設定を変更できる(右下)変更した場合にバッテリー持続時間がどれだけ長くまたは短くなるかを確認しながら変更できる

(左上)設定からパワーモードを選択(右上)バッテリー最長と光学式心拍計無効の二つの設定が並ぶ(左下)バッテリー最長を選択してその設定を変更できる(右下)変更した場合にバッテリー持続時間がどれだけ長くまたは短くなるかを確認しながら変更できる

  • GPS:元の設定を使用(光学式心拍計無効)、オフ、標準、UltraTrac(バッテリー最長)、GPS+GLONASS、GPS+GALILEO
  • スマートフォン:元の設定を使用(光学式心拍計無効)、未接続(バッテリー最長)、接続
  • 光学式心拍計:元の設定を使用、オフ(バッテリー最長、光学式心拍計無効)、オン
  • 地図:有効(光学式心拍計無効)、無効(バッテリー最長)
  • ディスプレイ:常時オン(光学式心拍計無効)、タイムアウト(バッテリー最長)
  • バックライト:元の設定を使用(光学式心拍計無効)、オフ(バッテリー最長)
  • アクセサリー:有効(光学式心拍計無効)、未接続(バッテリー最長)

このようにかなり細かくバッテリー関連の設定はカスタマイズ可能、しかも簡単にできるのですが、GPSモードで80時間もバッテリーが持つのなら普段はデフォルトの標準のままで変更が必要になることはあまりないかもしれません。

Garmin PayにVisaデビットとSuicaを登録、Suicaはラピッドパスカードに設定可能

Enduroでトレイルランに出かける前に、Garmin Payの設定をしておきます。Garminのウェアラブルデバイスを非接触端末にかざすだけで支払いができ、最近はキャッシュレスで支払いができるシーンが増えているのでますます便利な機能です。

まずはデビットカードをGarmin Payに登録。現在日本では対応した銀行のデビットカードを登録することでVisaのタッチ決済が利用可能です。私はPayPay銀行のVisaデビットカードを登録(このほかにも現時点では三菱UFJ-VISAデビットとSony Bank WALLETが登録可能)。

そして今回はSuicaの登録にもチャレンジ。先程のデビットカードの登録と同じく、AndroidまたはiPhoneのGarmin Connectアプリから登録していきます。SuicaのチャージにはGoogle Payを使うので、あらかじめGoogleアカウントにログインしてGoogle Payの支払いに使うクレジットカードを登録しておきます。このGoogle Payの設定さえ済ませておけば、Suicaの登録はいたってスムーズ。Garmin ConnectにはVisaデビットカードと並んでSuicaが表示され、EnduroでもGarmin Payアプリでも両方が登録できたのが確認できました。

(左)Garmin PayでSuicaを発行、チャージはGoogle Payから。(右)VisaデビットとSuicaをGarmin Payに設定。パスコードなしで支払いができるラピッドパスカードに指定できるのはSuicaのみ。

(左)Garmin PayでSuicaを発行、チャージはGoogle Payから。(右)VisaデビットとSuicaをGarmin Payに設定。パスコードなしで支払いができるラピッドパスカードに指定できるのはSuicaのみ。

GarminのデバイスでSuicaが利用可能になったのは昨年から。Suicaは電車やバスの支払いはもちろん、国内でキャッシュレス決済ができる場面では使えることが多いのでGarminデバイスを使う支払いは格段に便利になりました。さらに、SuicaについてはGarmin Connectアプリでラピッドパスカードに指定しておけば、デバイスを操作しなくてもかざすだけで支払いができる点が便利です。ただし、本稿執筆時点ではGarminデバイスのSuicaでは一定の残高を下回った場合にオートチャージする機能が使えない、定期券としての使用ができない、グリーン券を購入できないといった制約があります。また、iPhoneなどのモバイルSuicaをGarminに移行したり残高を引き継いだりすることもできないことは要注意。今後の対応に期待したいところです。

一方、Visaデビットによるキャッシュレス決済は海外で普及率が高いのが強み。コロナ禍が落ち着いて再び海外に行けるようになれば、Visaデビットを入れたGarmin Payの便利さを実感することができるでしょう(ちなみに国内でVisaデビットが使えるお店は一昨年fenix 6Xをレビューした際にはまだ少なかったですが最近ではどんどん増えています)。Visaデビットの支払いの際には数字4桁のパスコードを入力してアンロックするという一手間がかかりますが、その分セキュリティは高いといえます。

「コントロール」からGarmin Payを選択してパスコードでアンロックするとタッチレス決済できる画面が現れる。

「コントロール」からGarmin Payを選択してパスコードでアンロックするとタッチレス決済できる画面が現れる。

Garmin PayにSuicaを設定し、さらにラピッドパスカードに指定した場合はただかざすだけでOK。コントロールからGarmin Payを呼び出したりパスコードを入れる必要もない。

Garmin PayにSuicaを設定し、さらにラピッドパスカードに指定した場合はただかざすだけでOK。コントロールからGarmin Payを呼び出したりパスコードを入れる必要もない。

心拍、ストレス、ボティバッテリー、睡眠などのヘルスケアデータはリアルタイムにEnduroでチェック可能

Enduroに登録したSuicaを使って今日のトレイルまでは電車で移動。移動の間にEnduroのウィジェットをチェック。3分割された画面に表示されるウィジェットを上下ボタンでスクロールしていきます。天気予報はこの後12時間の気温と降水確率の推移まで確認できます。トレイルランニングでは大事な情報である日の入りの時間も、その後真っ暗になるまでのトワイライトの時間とあわせてウィジェットで確認。

(左上)UPキーまたはDOWNキーで要否されるウィジェットは上中下の三段で表示されて見やすい(右上)天気を呼び出す(左下)DOWNキーを押すとさらに詳しい天気の推移が表示される(右下)こちらは日の出、日の入りのウィジェットを呼び出したところ。安全にトレイルランを楽しむに活用したい。

(左上)UPキーまたはDOWNキーで要否されるウィジェットは上中下の三段で表示されて見やすい(右上)天気を呼び出す(左下)DOWNキーを押すとさらに詳しい天気の推移が表示される(右下)こちらは日の出、日の入りのウィジェットを呼び出したところ。安全にトレイルランを楽しむに活用したい。

そのほか、現在のフィットネスの状態も移動中の隙間時間にチェック。ウィジェットで「健康情報の統計」としてまとめられているのは心拍数、ストレス、ボディバッテリーの三つのデータ。心拍数はスマホのGarmin Connectでは毎日の安静時の平均と最大値が1日、7日間、4週間、1年のそれぞれの推移をグラフで確認できます。睡眠不足の日が続くと安静時の心拍が高めになっているのに気づきます。ストレスは心拍変動(HRV)をもとに1日を通じたストレスのレベルをリアルタイムに捕捉。1日を振り返ると、気を遣う打ち合わせとか、原稿を書いていて上手く書き進められずに行ったり来たりしている時、時間に追われて慌てて家事をしている時などはストレスレベルが上がっていて、なるほどと思います。ボディバッテリーはHRVのほか、睡眠の質やランニングなどのアクティビティに基づいてアルゴリズムで計算される「体のエネルギーゲージ」。ストレスがフロー的な指標であるのに対し、ボディバッテリーはストック的な指標といえそうです。ストレスの多い1日で夜にはボディバッテリーが底をついているなら早く寝ようとか、前夜の夜ふかしで朝になって目が覚めてもボディバッテリーがフルに戻っていないから今日は無理せず穏やかにして長時間の運転は気をつけよう、というような形で利用できるでしょう。ボディバッテリーという言葉からは食事や飲み物でバッテリーが充電されるのをイメージしますが、Garminのボディバッテリーには食事などは直接影響しません。このあたりはぜひGarminで将来対応してもらえたらと思います。

(左上)健康情報のウィジェットを選ぶとさらに心拍数、ストレス、ボディバッテリーの三つのウィジェットが表示される(右上)心拍数の推移をリアルタイムで表示(下段)さらに過去1週間の推移も確認できる。

(左上)健康情報のウィジェットを選ぶとさらに心拍数、ストレス、ボディバッテリーの三つのウィジェットが表示される(右上)心拍数の推移をリアルタイムで表示(下段)さらに過去1週間の推移も確認できる。

(左上)今日のストレスの推移を確認(右上)今日のストレスのレベルの内訳(左下)過去1週間のストレスレベルの推移(右上)決定キーを押すとストレスを和らげるための深呼吸のアクティビティへ。

(左上)今日のストレスの推移を確認(右上)今日のストレスのレベルの内訳(左下)過去1週間のストレスレベルの推移(右上)決定キーを押すとストレスを和らげるための深呼吸のアクティビティへ。

(左)ボディバッテリーはストレスが身体にもたらす影響のわかりやすい指標(右)ボディバッテリーの推移。

(左)ボディバッテリーはストレスが身体にもたらす影響のわかりやすい指標(右)ボディバッテリーの推移。

睡眠のトラッキングも、EnduroのウィジェットとスマホのGarmin Connectの両方から確認可能。Enduroを腕につけたまま眠ることで睡眠に入った時間、起床した時間のほか、睡眠中の状態の推移を深い眠り、浅い眠り、レム睡眠、覚醒の四段階で記録します。スマホだけでなくウォッチのウィジェットでも睡眠の質や評価の要約をテキストで確認することができます。睡眠の評価の難しさは当サイトの先日のポッドキャストでも話題に上りましたが、ボディバッテリーの回復が睡眠中に進んでいない場合は、睡眠時間をきちんと取ったり睡眠がとりやすい環境に改めるといった工夫をするための気付きにしていくのがよさそう。

(左上)前夜の睡眠時間とその質の評価。スマホのGarmin Connectアプリだけでなくウォッチ本体でも確認できる(右上)前夜の睡眠の深さのレベルの推移(左下)睡眠の深さの内訳(右下)睡眠の質を高めるためのアドバイスも。

(左上)前夜の睡眠時間とその質の評価。スマホのGarmin Connectアプリだけでなくウォッチ本体でも確認できる(右上)前夜の睡眠の深さのレベルの推移(左下)睡眠の深さの内訳(右下)睡眠の質を高めるためのアドバイスも。

このほか、呼吸回数はスマートウォッチがトラッキングするデータとしては珍しいと思います。私の場合はいつもだいたいだいたい安定していてあまり意識しませんが、呼吸の異常が前兆となって気づく病気もあるでしょうからもっと意識して確認していこうと考えています。

(左)1分間の呼吸回数(右)呼吸回数の推移。筆者のように安定していると呼吸回数の増減を意識することはないが、この機能を必要とする人にとってはGarminは貴重な選択肢かもしれない。

(左)1分間の呼吸回数(右)呼吸回数の推移。筆者のように安定していると呼吸回数の増減を意識することはないが、この機能を必要とする人にとってはGarminは貴重な選択肢となりそう。

新登場の「ウルトララン」は休憩タイマーが使える、地図は表示されないもののナビゲーション機能もトレイルで役出つ

さて、目的地についてこれからトレイルランニングの開始です。Enduroの右上キーをプッシュして、スポーツアクティビティを選択します。今回はEnduroにあわせて新たに登場した「ウルトララン」という新しいスポーツアクティビティを試してみます(「ウルトララン」および後述のClimbProの新機能はEnduro発売直前にfenix 6Xでもソフトウェア更新で追加されました)。

Enduroの登場と合わせて新たに「ウルトララン」というアクティビティが選べるように。

Enduroの登場と合わせて新たに「ウルトララン」というアクティビティが選べるように。

アクティビティの最中に表示されるディスプレイに表示する項目や位置ベージの項目数はページごとにカスタムできる。現時点ではこのカスタマイズはウォッチ本体でしかできない。スマホやPCのGarmin Connectでできるともっとやりやすいはずなので、今後の改善に期待したい。

アクティビティの最中に表示されるディスプレイに表示する項目や位置ベージの項目数はページごとにカスタム可能。このほかアラートや自動ラップなどなどの機能もアクティビティごとに細かく設定できる。ただ、現時点ではディスプレイのカスタマイズはウォッチ本体でしかできない。スマホやPCのGarmin Connectでできるともっとやりやすいはずなので、今後に期待したい。

「ウルトララン」を選んでから左中のMenuキーを押すと、設定オプションのメニュー画面に(なお、アクティビティの途中でもMenuキーを長押しすると同様のメニュー画面が現れ、設定を変更できます)。「ナビゲーション」を選ぶとあらかじめGarmin Connectに登録してあるコースを選択して読み込みます。

今回はPCのブラウザでGarmin Connectを開き、コース作成機能を使った。できたコースを「デバイスに送信」し、Enduroをスマホと同期するとコースが転送される。

今回はPCのブラウザでGarmin Connectを開き、コース作成機能を使った。できたコースを「デバイスに送信」し、Enduroをスマホと同期するとコースが転送される。

コースを読み込んだら右上キーを押してランニングをスタート(もちろんコースを読み込まずにスタートすることもできます)。早速コースに沿ったナビゲーションが始まります。ディスプレイをナビゲーションのページに切り替えると、緑色のコースに自分が進んだ軌跡が黒い線で表示され、その先に自分の現在地が表示されます。そのコースに沿って進むと、左右に曲がるまでの距離を表示し、曲がるポイントが近づいてくると3-40m手前でアラート、曲がるポイントになると再びアラートを出してくれます。このほか、コースから外れると「オフコース」、コースに戻ると「オンコース」と知らせてくれます。

(左上)fenix 6シリーズとは違い地図は表示されないが、緑色の線でコースが表示される。次の右ターンまで242mと表示されている(右上)ターンまで30mほどで通知(左下)ターンするポイントで再度通知(右下)コース画面以外でもターンが近づくと通知がポップアップする。

(左上)fenix 6シリーズとは違い地図は表示されないが、緑色の線でコースが表示される。次の右ターンまで242mと表示されている(右上)ターンまで30mほどで通知(左下)ターンするポイントで再度通知(右下)コース画面以外でもターンが近づくと通知がポップアップする。

GPS信号受信のタイムラグのせいか、市街地で細かく交差点を曲がるところではアラートが少し遅れる感じもします。しかし、トレイルであればそうした遅延はあまり気にならず、ナビゲーション機能は正しくコースを進んでいることの確認となって安心して走ることができます。

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新機能に関連するところでは「ウルトララン」で利用可能になった休憩タイマーの設定ができます。休憩タイマーは右下のLapキーを押すことで、ランの一時停止と休息のスタートを記録し、再度キーを押すと休息の終了とランの再開を記録するというもの。アクティビティ全体を通してスタートから終了までGPSで距離と時間を計測しつつ、ランと休息を分けて集計することができます。例えばレースでのエイドステーションでの滞在中やツーリングでの休憩中に休憩タイマーを使うことで、ランニングをしていた時間と距離だけを区別して集計できます。

ウルトラランではLAPキーに休憩タイマーのオン、オフを割り当て可能。オンにするとディスプレイのカラーが白黒で反転する。この間もアクティビティは継続中でGPSログの記録も続いている。

ウルトラランではLAPキーに休憩タイマーのオン、オフを割り当て可能。オンにするとディスプレイのカラーが白黒で反転する。この間もアクティビティは継続中でGPSログの記録も続いている。

アクティビティを終えると、休憩タイマーをオン、オフしたことにより、ランと休息が分けて記録されており、ランのみ、休息のみの時間を集計することもできる。

アクティビティを終えると、休憩タイマーをオン、オフしたことにより、ランと休息が分けて記録されており、ランのみ、休息のみの時間を集計することもできる。

なお左中のMENUキーから呼び出せる「ウルトララン設定」では「ラップキー」の設定で右下のLapキーに割り当てる機能を「ラップ+休息」(デフォルト)、「ラップ」、「休息のみ」の三つから選択できます。

ウルトラランでLAPキーに設定する機能を三つの設定から選べる。

ウルトラランでLAPキーに設定する機能を三つの設定から選べる。

また、アクティビティ中に登りセクションのプロファイルをリアルタイムに表示するClimbPro機能はナビゲーション機能でコースを読み込むと利用可能になります。走っているコースをウォッチが分析して登りセクションを見つけ出し、そのセクションを走っている間は距離や垂直上昇速度、獲得高度などを表示してくれます。トレイルの登りであとどれだけ続くかを教えてくれるのでオーバーペースにならないよう気をつけるのに役立つほか、もうひと頑張りするための励みになります。Enduroからはこの機能が下りのセクションにも拡張されました。トレイルランニングの場合はレース後半になると下りの一歩一歩が足にジンジンと響いて登り以上に辛いこともありますから、もうひと頑張りための励みになりそう。

この機能では登りセクションに入った時点でアラートを出す機能がありましたが、アラートのタイミングをクライム開始前のあらかじめ設定した距離に達した時点とすることも可能になりました。「ウルトララン設定」から「ClimbPro」→「アラート」で設定できます。

(左上)登りの途中でClimbProを表示してこのセクションの登りはあとわずかで終わりと確認(右上)コース全体でこのあとどれくらい登り下りがあるかを確認(左下)アラートを設定したので次の下りセクションの始まりまで0.4kmのところで通知(右下)下りセクションでもClimbPro機能が使えるようになった。

(左上)登りの途中でClimbProを表示してこのセクションの登りはあとわずかで終わりと確認(右上)コース全体でこのあとどれくらい登り下りがあるかを確認(左下)アラートを設定したので次の下りセクションの始まりまで0.4kmのところで通知(右下)下りセクションでもClimbPro機能が使えるようになった。

(左)ClimbProの設定画面(右)クライムの通知についてオフ、クライム開始時、クライム開始前に指定した距離についた時、を設定できる(下)距離は0.01km単位で設定可能。

(左)ClimbProの設定画面(右)クライムの通知についてオフ、クライム開始時、クライム開始前に指定した距離についた時、を設定できる(下)距離は0.01km単位で設定可能。

このほか、fenix 6Xのレビュー記事で詳しく紹介したことがありますが、スマートフォンを経由して予め登録してある相手(例えば家族)にアクティビティの開始やリアルタイムに自分が地図上のどこを走っているか確認できるリンクを通知する「LiveTrack」機能は引き続き私の家族に好評。ウォッチを装着中に転倒や衝突といった事故に遭った場合を自動的に検出して予め登録した緊急連絡先にメールで自動的に連絡する「事故検出」機能、電話連絡もできない緊急事態にウォッチのボタンを押せば緊急連絡先にメールで連絡できる「援助要請」機能も備えます。昨年は実際に舗装路の路面で段差につまづいて転倒したことがありましたが、その時もfenix 6Xの事故検出機能が作動しました(幸いにも自力で起き上がることができたので、通知へのカウントダウンが始まったところで手動でオフにしました)。

Enduroの目玉となる機能として忘れてはいけない「ソーラー充電機能」は、ディスプレイの見え方を損なわずに周囲の目立たない部分に太陽光を受けることでバッテリー持続時間を延ばすというもの(バッテリー消費を上回るペースでの充電はできません)。ソーラー充電の状況はウォッチフェイスで常時確認できるほか、ウィジェットから確認できます。

実際に使うと、日差しのある時でも長袖シャツやジャケットの袖がウォッチにかかっているソーラー充電はされていませんでした。トレイルランニングやウルトラマラソンのレースで活用する場合にはEnduroに袖がかからないよう気をつけたほうがよさそうです。

ウォッチフェイスが対応していれば、ソーラー充電の推移を常に確認できる(ディスプレイの下段)。

ウォッチフェイスが対応していれば、ソーラー充電の推移を常に確認できる(ディスプレイの下段)。

ウィジェットからソーラー充電の推移を確認。この日はよく晴れて日差しが強い日の午後に約2時間走った時に、ソーラー充電が機能したことがわかる。

ウィジェットからソーラー充電の推移を確認。この日はよく晴れて日差しが強い日の午後に約2時間走った時に、ソーラー充電が機能したことがわかる。

まとめ:トレイルランナー、ウルトラランナーのニーズに応えたEnduro

実際に日々のご近所ランニングや近場でのトレイルランニングでEnduroを試し、注目の機能を中心にちょっと詳しく紹介しました。Enduroの最大の魅力はソーラー充電機能付きでスポーツGPSウォッチとしては群を抜くバッテリー持続時間にあります。バッテリーの持続時間を延ばすための細かい設定が可能なことを紹介しましたが、正直なところ100マイルのレースを48時間かけて完走するくらいならバッテリーを節約する設定にしなくても安心して使えます。節約が必要なのは何週間もバッテリーの充電ができない状況でしょうから、ヒマラヤやアマゾンあるいは南極を縦走するとか、ヨットで太平洋を一周するというような壮大な冒険に挑むときくらいでしょう。でもそんな壮大な冒険にも対応できるEnduroをいつも身につけていることは、日常を少しワクワクするものに変えてくれる気もします。

Garminのfenix 6シリーズが地形図やウォッチ本体のメモリに曲を保存可能な音楽プレイヤーなどオールラウンドにプレミアム機能を盛り込んできているのに対して、トレイルランナーがこだわるバッテリー持続時間をさらに強化したEnduro。アスリートにとってはGarminの頼もしい選択肢が増えたといえるでしょう。

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