上田瑠偉が3位、近江竜之介が8位に・スカイランニング世界選手権最終日【7月9-11日開催】

ライブ配信では緊迫したレース展開を観ることができました。

スペイン・カタルーニャのBUFF® Mountain Festivalで開催されていたスカイランニング世界選手権 Skyrunning World Championshipsは7月11日日曜日に最終日を迎え、42kmのBuff Epic Trail 42Kで「スカイ」競技が行われました。男子で世界チャンピオンとなったのは後半に一気にリードを広げたマヌエル・メリラス Manuel Merillas (スペイン)でした。2位にはクリスティアン・マシス Christian Mathys(スイス)。初日のVKで優勝の 上田瑠偉 Ueda Ruy(日本) は序盤にリードしたもののフィニッシュは3位に。しかしVKとスカイを合算するコンバインドでは首位となって金メダルを獲得しました。女子ではVKと同じく、マルセラ・バシノバ Marcela Vasinova(チェコ)が優勝、オイアナ・コルタザ Oihana Kortazar Aranzeta(スペイン)が2位に。3位にはマルタ・モリスト Marta Molist Codina(スペイン)が続きました。

Sponsored link


日本代表選手は上田のほか、男子で 近江竜之介 Omi Ryunosuke (日本) が8位となり、コンバインドでは4位と健闘。上正原正人 Kamishohara Masato(日本) が23位でした。女子は楠田涼葉 Kusuda Suzuha(日本) が11位、上田絢加 Ueda Ayaka(日本) が20位でした。

(写真・スカイで男子3位、コンバインドで金メダルの上田瑠偉 Ueda Ruy。Photo by Jordi Saragossa / ISF)

男子のレースは序盤で上田瑠偉がリードしてクリスティアン・マシスが続いていましたが、中盤にマヌエル・メリラスが追撃を開始。25km過ぎの最後の大きな登りのセクションでメリラスがトップに立ち、続く下りセクションが始まるとマシスが上田に先行することになりました。優勝したメリラスは4時間0分、2位のマシスは4時間6分でフィニッシュ。3位の上田は4時間10分。3人のタイムの差は最後のチェックポイントからの下りの10kmでさほど変わっておらず、最後の登りのセクションでの順位の入れ替わりがこの日の勝負を決めたといえそうです。なお2019年にスカイランナー・ワールドシリーズのレースだったこの大会に上田が出場しており、その際は4時間13分で4位でした。

SkyWorldChamps20-DSC01195

世界選手権・スカイ男子トップ3のマヌエル・メリラス(中)、クリスティアン・マシス(左)、上田瑠偉。Photo by Japan Skyrunning Association

女子のレースは前週末のMarathon du Mont-Blancで3位のブランディーヌ・リロンデル Blandine L’Hirondel(フランス)がレース中盤の22kmまで2、3分のリードで先頭を走っていましたが、前週の捻挫が響いたのかリタイア。後半に入ってバシノバがトップに立ち、コルタザが追う展開になり、そのままバシノバが4時間50分、コルタザが4時間57分でフィニッシュ。VKと同様のワンツーフィニッシュとなりました。続く3位にはパトリシア・ピネダが続いていましたが、マルタ・モリストが急迫。22km地点では5分近かった差を続く10kmで8秒差まで縮め、最後にはモリストが3位でフィニッシュするという展開となりました。

バーティカル、スカイウルトラ、スカイの全競技を終え、バーティカルとスカイを合算(優勝タイムに対する比率を合算)するコンバインドの結果も発表され、上田瑠偉が男子優勝で金メダルを獲得。このほか国別団体のランキングも発表され、スペインが金メダル、イタリアが銀メダル、チェコが銅メダルを獲得。日本は獲得ポイント数で上位3カ国に続く5位でした。

スカイランニング世界選手権2020・Sky(Buff Epic Trail 42K)

リザルトはこちら

女子 Women

  1. マルセラ・バシノバ Marcela Vasinova(チェコ)04:50:24
  2. オイアナ・コルタザ Oihana Kortazar Aranzeta(スペイン) 04:57:48
  3. マルタ・モリスト Marta Molist Codina(スペイン) 05:03:37
  4. パトリシア・ピネダ Patrica Pineda Cornejo(スペイン) 05:03:56
  5. エミリ・シミッツ Emiliy Schmitz(アメリカ) 05:23:39
これも読む
【第一ステージ】レミ・ボネ、アリー・マクラフリンが初日を制す、上田瑠偉は9位で発進・Golden Trail Series Grand Final 2022 ダイジェスト

11 楠田涼葉 Kusuda Suzuha(日本) 05:45:15
20 上田絢加 Ueda Ayaka(日本) 06:26:46

男子 Men

  1. マヌエル・メリラス Manuel Merillas (スペイン) 04:00:13
  2. クリスティアン・マシス Christian Mathys(スイス) 04:06:46
  3. 上田瑠偉 Ueda Ruy(日本) 04:10:51
  4. ザイド・アイト・マレク Zaid Ait Malek (スペイン) 04:18:23
  5. マッティア・タナーラ Mattia Tanara(イタリア) 04:18:55

8 近江竜之介 Omi Ryunosuke (日本) 04:27:23
23 上正原正人 Kamishohara Masato(日本) 05:07:06

スカイランニング世界選手権2020・コンバインド

VKとSkyのそれぞれ優勝タイムに対する比率を合算したランキング、リザルトはこちら

女子 Women

  1. マルセラ・バシノバ Marcela Vasinova(チェコ)200ポイント
  2. オイアナ・コルタザ Oihana Kortazar Aranzeta(スペイン) 208ポイント
  3. エミリ・シミッツ Emiliy Schmitz(アメリカ) 224.58ポイント

5 楠田涼葉 Kusuda Suzuha(日本) 245.88ポイント
7 上田絢加 Ueda Ayaka(日本) 262.29ポイント

男子 Men

  1. 上田瑠偉 Ueda Ruy(日本) 204.43ポイント
  2. マヌエル・メリラス Manuel Merillas (スペイン) 209.64ポイント
  3. オスカー・カサル・ミル Oscar Casal Mir(アンドラ) 216.96ポイント
これも読む
NNormalが革新的なモジュール式シューズ「Kboix 01」を発売開始、ISPOアワード2024を受賞

4 近江竜之介 Omi Ryunosuke (日本) 218.81ポイント
9 上正原正人 Kamishohara Masato(日本) 247.45ポイント

スカイランニング世界選手権2020・国別団体

3競技の各選手の着順に応じて与えられるポイントについて、各競技について最大上位4選手のポイントを合算(ただし4選手を合算する場合には必ず男女それぞれ1選手以上含む)。リザルトはこちら

  1. スペイン 1002ポイント
  2. イタリア 760ポイント
  3. チェコ 656ポイント

5 日本 616ポイント

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link