DC Weekly 2021年10月25日 Diagonales des Fous、Templiers、Matheysins、白馬国際

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

こちらの記事をベースにプラスアルファの解説や、ゲストのインタビューをライブ配信またはプレミア配信でお届けする「DC Weekly LIVE+」を10月25日月曜日21時からお届けします。Big’s Backyard Ultraで80ヤード(または80時間)を記録して最後の3人まで残った森下輝宝 Terumichi Morishitaさんのインタビューをご覧いただきます。

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(写真・ des Matheysinsで女子優勝のジョアンナ・アストロム Johanna Aström。Photo by Skyrunner World Series)

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トレイルランニング関連ニュース

城武雅さん、香港マラソンで最後の競り合いで勝利を譲ることに

10月24日曜日には1万6千人が参加して、2年ぶりに香港マラソンが開催されました。このレースに2018年のハセツネCUP準優勝で、現在は香港在住の城武雅 SHIROTAKE Masashiさんが参加。この日のレースを引っ張りそのままトップでフィニッシュまであと20メートルとなったところで、後続のランナーに抜かれる、という出来事がありました。優勝したのはエリック・ウォン選手で2時間31分8秒でした。(情報提供 @Brandon

先週末開催のイベント

10月16日土曜日

Big Dog’s Backyard Ultra World Championships

Barkley Marathonsを主催するラザルス・レイク Lazarus Lakeがアメリカ・テネシー州で開催するバックヤードウルトラ界の事実上の世界選手権。先週は65時間が経過の時点で森下輝宝 Terumichi Morishita(日本)、クリス・ロバーツ Chris Roberts、ハーベイ・ルイス Harvey Lewisの男子3選手がレースを続行中とお伝えしました。その後、森下が80周(536km)で3位になったのち、残る2人が世界記録の81周を越えてレースを続行。膝の痛みがあったというクリス・ロバーツが85周を走り始めたところでリタイアして「アシスト」のタイトルを獲得。ハーベイ・ルイスは85周目を49分42秒で終えて、世界新記録でこの大会のチャンピオンとなりました。DC Weekly LIVE+で森下さんのインタビューをお送りします。速報は速報サイトのほか大会Facebookグループから。

10月9日土曜日 – 24日日曜日

Takahara 3Peak’s Mountain Race

栃木県矢板市・塩谷町。26kmのコースでのタイムトライアル形式のレースは本稿執筆時点では確定したリザルトはまだ公開されていませんが、速報がウェブサイトに掲載されています。

10月21日木曜日 – 24日日曜日

Grand Raid Reunion (160km, 105km, 72km, リレー)

南インド洋の島、レユニオンで開催されるトレイルランニングレース。島を縦断する160km 9,400mD+のディアゴナル・デ・フゥ Diagonale des Fousの男子のレースはダニエル・ユング Daniel Jung(イタリア)がレース中盤をリードしていたところに、この大会で2度(2014年、19年)優勝しているルドビック・ポムレ Ludvic Pommeret(フランス)が100km過ぎで追いつきます。以後はほぼ並んでコースを進み、ユングとポムレは23時間2分の同着タイで共に優勝となりました。3位はベナト・マルミソレ Beñat Marmissolle(フランス)で23時間45分でした。女子では地元在住でこの100マイルには初挑戦のエミリー・マロトー Emilie Maroteaux(フランス)が着実にリードを広げて優勝。2位はアマンディーヌ・ジヌーブ Amadine Ginouve(フランス)で32時間3分、3位はソフィー・ブラール Sophie Blard(フランス)で32時間51分でした。リザルトはこちら

Festival des Templiers (80k, 100k)

フランス南部の中央山塊に位置するミヨー Millauで開催。さまざまな距離のレースがこのイベントの中で行われますが、例年通り最も注目を集めるレースとなったのは80kmのグラントレイル・デ・トンプリエ Grand Trail des Templiersでした。男子のレースは前評判通り、上位を走った選手たち、セバスチャン・スペーラー Sebastien Spehler(フランス)、ジョン・アルボン Jonathan Albon(イギリス)、ピーター・エンダール Petter Engdahl(スウェーデン)、ロビー・シンプソン Robbie Simpson(イギリス)、ニコラ・マルタン Nicolas Martin(フランス)、セバスチャン・カプ Sebastien Capus(フランス)の6人が50km地点近くまで順位を入れ替えならタイトなレース展開が続きました。しかし最後の残り11kmの区間で山を越えるセクションに入ると、ジョン・アルボンが一気に加速してリード。そのまま6時間32分でフィニッシュして優勝しています。今年のOCCのチャンピオンでもあります。2位には7分差でセバスチャン・スペーラーが6時間39分、3位は後半に順位を上げたベノワ・コリ Benoit Cori(フランス)が6時間44分で続きました。スペーラー、コリは二人ともこの大会で2度優勝した経験があります。4位にニコラ・マルタン、5位は今年のOCC3位のピーター・エンダールでした。

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日本代表チーム・レース前インタビュー 2019年トレイル世界選手権 Trail World Championships(城武雅、秋山穂乃果、牛田美樹)

女子はレース前半でヘマ・アレナス Gemma Arenas(スペイン)がリード、その後をジュリー・ルー Julie Roux(フランス)が追います。しかし35kmを過ぎるとルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)がリードを奪います。そのままクロフトの後続へのリードは広がり、7時間51分でフィニッシュ。このレースで2017年に続く2度目の優勝となりました。9分差の8時間10分でアレナスが2位、その1分半後の8時間12分でルーが3位という結果でした。リザルトはこちら

10月23日土曜日 – 24日日曜日

魚沼スカイラン (18km, 12km)

新潟県魚沼市。土曜日に1.5kmのバーティカル、日曜日にスカイレースが行われました。18kmのレースがスカイランニング北信越選手権でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Łemkowyna ULTRA-TRAIL® (150k, 103k, 70k, 48k, 30k)

ポーランド南東部、レンコの地のBeskid Niski山地で開催。リザルトは大会ウェブサイトに掲載されています。

10月23日土曜日

Eco Trail Funchal – Madeira Island (85k, 45k, 30k, 15k)

マデイラ島フンシャルで開催。85kmの累積獲得高度は5,672mD+のコースなどで4つのレースが行われました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

MSIG HK50 Series – Hong Kong Island (24 km / 50 km)

Action Asia Eventsが香港で開催する50kmのトレイルランニングレースのシリーズ戦で香港島で開催。男子はジョンレイ・オニファ John Ray Onifa(フィリピン)が4時間32分で優勝し、ギヨーム・ペロー Guillaume Perrot(フランス)が4時間35分、ライアン・ウェラン Ryan Whelan(イギリス)が4時間42分で続きました。女子はカトリナ・ハムリン Katrina Hamlin(イギリス、5時間29分)、キャンディス・ランゾーニ Candice Lanzoni(アメリカ、5時間31分)、アンジェリカ・ハーン Angelika Hahn(ドイツ、6時間2分)がトップ3に。リザルトは大会ウェブサイトに掲載されています。

10月24日日曜日

ひろしま恐羅漢トレイル in 安芸太田(85km, 66km, 29km)

広島県安芸太田町。島根、広島の両県にまたがる恐羅漢(おそらかん)山で開催され、今年は85kmの「More Climb」が新たに加わっています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

富士山原始林トレイルラン in 精進湖・本栖湖(20k/17k)

山梨県富士河口湖町の旧精進小学校を会場に開催。20kmのロングコース男子は板垣辰矢が2時間7分で優勝、大瀬和文が2時間10分、大杉哲也が2時間12分でそれぞれ2位、3位に。女子は好士理恵子が男女総合10位の2時間29分で優勝。境なつき(3時間1分)が2位、小澤瑠里子(3時間2分)が3位でした。17kmのショートでは滝口洋介(1時間13分)、藤本麻理(1時間24分)が男女それぞれで優勝しました。リザルトはこちら

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白馬国際トレイルラン(50k/35k/21kなど)

長野県白馬村。昨年は予選にあたるバーチャルと決勝にあたるリアルの二つの形式で開催されましたが、今年は以前のようにリアルの大会が行われました。33kmのロングコースの女子は中園真理亜が3時間27分で優勝、2位に(3時間34分)、3位に小平美那子(3時間46分)。男子は森本幸司(2時間44分)、尾田賢典(2時間45分)、木村隼人(2時間57分)がトップ3でした。ショートでは薛玄太郎(1時間31分)、表知史(1時間56分)が優勝しています。今回は50kmのレースは見送られました。リザルトはこちら

龍馬脱藩トレイルレース

高知県須崎市、津野町。四万十川の源流点となる四国カルストをスタートして須崎市を目指すコース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Skyrace des Matheysins (28km)

フランス・グルノーブルの南30kmの山岳エリア、メテイザンで開催。例年は5月に開催されるレースですが、コロナ禍で開催が昨年に続いて秋に変更されています。テクニカルな山岳コースを中心とする28kmがスカイランナー・ワールドシリーズのレースで、女子はジョアンナ・アストロム Johanna Aström(スウェーデン)が2時間55分で優勝、2位3位はそれぞれジョージア・ティンドレー Georgia Tindley(スコットランド)が2時間59分、ファビオラ・コンティ Fabiola Conti(イタリア)が3時間0分で43秒差の僅差でした。アストロムはワールドシリーズでは2019年8月のMatterhorn Ultraks以来の勝利。

男子はフレデリック・トランシャン Frédéric Tranchandが2時間24分、バンジャマン・ルービオル Benjamin Roubiolが2時間26分とフランス勢が続き、3位にクリスティアン・ミノッジョ Cristian Minoggio(イタリア)が2時間27分でした。日本から参戦した近江竜之介 OMI Ryunosukeはトップに11分差の2時間35分で13位、小林海仁 KOBAYASHI Kaitoが2時間56分で48位でした。リザルトはこちら

Skyrace des Matheysinsで男子優勝のフレデリック・トランシャン Frédéric Tranchand。Photo by Skyrunner World Series

des Matheysinsで男子優勝のフレデリック・トランシャン Frédéric Tranchand。Photo by Skyrunner World Series

今週末開催のイベント

10月27日水曜日 – 31日日曜日

(中止)Transvulcania (74.3k / 45k / 24.28k, VK)

スペイン・カナリア諸島ラパルマ島で例年5月に開催される国際的な大会。今年は10月に延期されていましたが、先月始まった火山噴火により大会は中止となっています。大会では今年の参加選手に用意されていたTシャツなどの参加賞セットを20ユーロでオンライン販売しており、売り上げの全額が被災者に寄付されます。

10月29日金曜日 – 30日土曜日

Limone Extreme

イタリア北部・ガルダ湖の湖岸の町、リモーネで開催。今年もスカイランナー・ワールドシリーズの最終戦が27kmのレースで行われるほか、バーティカルキロメーターはVK Openの最終戦ともなっています。日本からはVKに吉住友里 YOSHIZUMI Yuriが参戦し、今年のシリーズチャンピオンを目指します。

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10月29日金曜日 – 31日日曜日

(延期) Thailand by UTMB (175k, 120k, 80k, 25k)

タイ・チェンマイで開催される「by UTMB®︎」の大会として昨年初めて開催されました。今年の大会は今週末から12月9-12日に延期が発表されました。タイではコロナ禍により厳しく制限されていた国外からの入国を緩和する方針が示されており、12月の大会はアジアでは久しぶりとなる国際的なトレイルランニングイベントとなる見込みです。

(中止)9 Dragons Malaysia (50m, 50k, 25k, 10k)

香港で二日間にわたって開催される2ステージのトレイルランニング大会として知られる「9 Dragons」のマレーシア版となる大会。当初予定されていた3月12-14日から今週末に延期されていましたが、再度の延期で来年2022年10月28-30日に開催とアナウンスされています。今年予定されていた大会に代わる形で、10月25日から11月7日の間にバーチャルレースが行われます。

(中止)ステージレース三陸100

岩手県宮古市から宮城県南三陸町までの311kmを6日間で走るステージレースの開催を目指すNPO法人ディスカバー・リアスが、そのプレ大会として企画していた100km・2日間の大会。コロナ禍のため、今年の開催を見送り延期することが発表されています。

(中止)スリーピークス八ヶ岳トレイル(38k/23k)

山梨県北杜市。三分一湧水館を拠点に八ヶ岳中腹の編笠山、三ツ頭、八ヶ岳横断歩道などを通るコースで開催される人気の大会。6月12日開催から10月30-31日に延期されていましたが、その後今年の大会の中止を決めています。

10月30日土曜日 – 31日日曜日

GreenWeez MaXi-Race (110k, 80k, 40k, 15k)

フランス・アヌシー Annecyをメイン会場に開催されるトレイルランニングの大会。例年は5月末に開催される大会ですが、コロナ禍で延期されて今年は10月末の開催に。来年2022年はまた5月末に戻して開催が予定されています。大会は例年開催される二日間のステージレースやリレーが今年は見送られています。

Javelina Jundred (100m / 100k)

アメリカ・アリゾナ州。砂漠地帯の周回コースを5周する100マイル。今年も毎年ハロウィン直前の週末に開催される、アメリカのシーズン最終盤の100マイルレースです。Ultra-Trail World Tourのレースとなります。

10月31日日曜日

Eboshi Skyrun

長野県上田市。烏帽子岳(標高2,066m)山頂まで7.5km、標高差1,200mのバーティカルが土曜日、25km 1,550mD+のスカイレースが日曜日に行われます。それぞれスカイランナー・ジャパンシリーズのバーティカル、スカイの各シリーズの第4戦となります。

(中止)IAU 50K World Championships (Chinese Taipei)

IAU(国際ウルトラランナーズ協会)によるウルトラマラソンの世界選手権の一つである50km世界選手権が今週末に台北で予定されていましたが、大会は中止に。次回の50km世界選手権は2023年5月に南アフリカで開催されることが先日決まった他、同じく2023年の12月には台北で24時間走世界選手権が開催されることになっています。

(中止)忍者トレイルランニングレース(48k、18k)

三重県伊賀市。さるびの温泉をメイン会場に、鈴鹿山脈の南端・油日岳などを通るコースで、18kのショート、48km(2500mD+)のロングのレースが行われる大会。昨年に続いて、今年の大会は中止となっています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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