2022年CCC:ブランディーヌ・リロンデルが堂々の勝利、ペター・エングダールが新記録で優勝

UTMB Mont-Blancの100km 6,100mD+のレース、CCCは男子のレースでペター・エングダール Petter Engdahl (SWE) が9時間53分で勝利。10時間の壁を破る大会新記録を打ち立てました。女子は昨年のOCCチャンピオン、ブランディーヌ・リロンデル Blandine L’Hirondel (FRA) が圧倒的な強さで優勝を飾りました。

CCCは8月26日金曜日にスタート。クールマイユールから2000人以上の選手が新型コロナ以前と同様に、午前9時から三つのウェーブに分かれて順次スタートしました。天候は曇り空で気温16℃。コース前半のグランコルフェレ(30.7km)では雨が降る一方、午後からは強い日差しで選手は暑さと闘うこととなりました。

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男子のレースでは、昨年のOCCの優勝者であり、2019年トレイル世界選手権チャンピオン、今年はMarathon du Mont-Blancを制しているジョナサン・アルボンJonathan Albon (GBR) がリードすると予想されていました。蓋を開けてみると、実際にレースをリードしたのは昨年のCCCで3位、28歳のペター・エングダール Petter Engdahl (SWE) でした。クロスカントリースキーのW杯で活躍した経験を持つエングダールは13km地点のベルトーネの最初のチェックポイントからトップに。粘り強い走りでそのまま終盤までリードをキープします。

エングダールと同じく、今回が初めて100kmの距離をレースで走るアルボンはこの日は慎重なスタート。雨の降るグランコルフェレ越えで次第に順位を上げて、エングダールとの差を縮めます。しかし、「すべてが計画通りに進んでいたのですが、シャンペ(54km)でお腹の調子が悪くなり、バロルシーヌ(81km)への下りでさらに悪くなってしまいました。そこで一旦立ち止まるしかありませんでした。」とアルボンはレースを振り返りました。この間、エングダールは安定したペースを維持し、レース終盤にはペースを上げます。「タイムについてはあまり考えず、自分のペースを維持することだけを考えていました。コルデモンテまで時計を見ていません。そこで自分の調子が良いことを確認し、10時間を切ることができるかもしれないと思いました。」と話しました。

CCC男子優勝のペター・エングダール Petter Engdahl。Photo by UTMB Mont-Blanc

CCC男子優勝のペター・エングダール Petter Engdahl。 by Mont-Blanc

エングダールは9時間53分2秒でフィニッシュしてCCCの新記録を樹立(これまでの記録は昨年のティボー・ガリビエによる10時間23分27秒)。2位をめぐってはそのポジションをキープしようとするジョナサン・アルボンにアンドレアス・ライテラー Andreas Reiterer (ITA) が迫ります。イタリアの菓子職人という顔を持つライテラーはバロルシーヌ(81km)を出るとアルボンの前に出て2位に。テットオーバン(89km)までその座をキープしましたが、力を振り絞ったアルボンがライテラーをとらえます。2位は10時間16分7秒でフィニッシュしたジョナサン・アルボン。3位のアンドレアス・ライテラー(10時間23分16秒)に7分の差をつけていました。

CCC男子トップ3。左から2位のアルボン、優勝したエングダール、3位のライテラー。

CCC男子トップ3。左から2位のアルボン、優勝したエングダール、3位のライテラー。

女子は、2019年のトレイル世界選手権、2022年のトレイルランニング欧州チャンピオン、ブランディーヌ・リロンデルが初めて100kmに挑戦することが注目されていました。

CCC女子優勝のブランディーヌ・リロンデルがグランコルフェレを越える。

CCC女子優勝のブランディーヌ・リロンデルがグランコルフェレを越える。

産婦人科医であるリロンデルは、グランコルフェレを越えたラ・フーリー(40km)ですでに後続に23分のリードを獲得していました。しかしコース後半になると続く選手たちもペースを上げ始めます。ラ・フレジェール(92km)からの最後の下りで2位のポジションを固めたのは、23歳のネパール人選手、スンマヤ・ブッダ Sunmaya BUDHA (NEP) でした。同国のエリート選手であるミラ・ライに鍛えられたブッダはリロンデルとの差を5分まで縮めてシャモニーにフィニッシュしました。フィニッシュ後にリロンデルは「初めて走る100kmで自分自身がどう反応するのか興味津々でした。自分には向いていると感じました。」と語りました。3位はアビー・ホール Abbie Hall (USA) でした。

CCC女子トップ3。左から2位のブッダ、優勝したリロンデル、3位のホール。

CCC女子トップ3。左から2位のブッダ、優勝したリロンデル、3位のホール。

日本の選手では今年のウルトラトレイルマウントフジのUTMF165kで2位の矢野淳子 Junko Yanoが16時間18分で女子50位でフィニッシュしています。

Kaori NIWAが後半に入って持ち前の粘り強さを発揮して女子14位(28時間54分)でフィニッシュ。UTMB初挑戦の Kimino MIYAZAKIが女子24位(32時間12分)。男子ではこちらもUTMB初挑戦の万場大 Hajime MAMBAが23時間44分、男子27位でシャモニーにフィニッシュ。西村広和 Hirokazu NISHIMURAが男子33位(24時間5分)、澤柳匠 Takumi SAWAYANAGIが男子50位(25時間27分)、中谷亮太 Ryota NAKATANIが男子59位(26時間33分)。2019年UTMBで8位の小原将寿 は28時間44分で男子103位でした。

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CCCリザルト

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女子

  1. Blandine L’HIRONDEL 11:40:55 FRA
  2. Sunmaya BUDHA 11:45:44 NEP
  3. Abby HALL 12:12:56 USA
  4. Jazmine LOWTHER 12:19:55 CAN
  5. Rosanna BUCHAUER 12:24:25 GER
  6. Henriette ALBON 12:35:12 NOR
  7. Erin CLARK 12:40:37 USA
  8. Megan MACKENZIE 12:40:50 RSA
  9. Taylor NOWLIN 12:53:16 USA
  10. Johanna ANTILA 13:00:00 FIN

男子

  1. Petter ENGDAHL 09:53:02 SWE
  2. Jonathan ALBON 10:16:26 GBR
  3. Andreas REITERER 10:23:16 ITA
  4. Jiasheng SHEN 10:29:20 CHN
  5. Peter FRAŇO 10:35:03 SVK
  6. Andreu SIMON AYMERICH 10:40:33 ESP
  7. Jean-Philippe TSCHUMI 10:46:45 SUI
  8. Raul BUTACI 10:47:31 ROU
  9. Aritz EGEA CACERES 10:56:32 ESP
  10. Baptiste CHASSAGNE 10:59:55 FRA
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