DC Weekly 2022年10月18日 BackYard Ultra世界選手権、ソウル100k、秋田、常陸国、富士山原始林

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真 AKITA TRAIL RUN FESTIVAL in まんたらめのスタート直前。Photo by race organization)

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トレイルランニング・ニュース

Sierre-Zinalの男子優勝者はドーピング検査陽性で優勝を剥奪され、正式にアンドレウ・ブレーンス Andreu Blanesが優勝者に

先週のこのコラムで今年8月のSierre-Zinalの男子チャンピオン、マーク・カンゴゴ Mark Kangogo (KEN)がドーピング検査で陽性となったことを伝えました。その後、Athletics Integrity Unitはカンゴゴが違反行為を認め、抗弁せず処分を受け入れたことを明らかにしました。【追記:AIUによるカンゴゴの処分はSierre-Zinalの失格のほか、2022年9月9日からの3年間の出場資格喪失となりました。2022.10.19】その結果、カンゴゴの優勝は取り消され、Sierre-Zinalの男子チャンピオンは2時間29分でフィニッシュしたアンドレウ・ブレーンス Andreu Blanes(ESP)と決まりました。ブレーンスはキリアン・ジョルネに続いて、この欧州のビッグイベントでスペイン人としては2人目の優勝者となります。これに伴って、Golden Trail Seriesのランキングも修正されています。

先週末開催のイベント

10月15日土曜日 – 16日土曜日

Salomon Cappadocia Ultra-Trail (119k, 63k, 38k)

トルコでも最も有名な観光地、世界遺産のカッパドキアを走る大会です。リザルトはこちら

10月15日土曜日

峨山道トレイルラン(73km, 25km)

石川県。古道「峨山道(がさんどう)」をベースとしたコース。速報ページによれば「クラシカル73km」は河内陽介(7時間34分)、楞川佳奈(9時間32分)が男女それぞれの優勝者に。「ミドル25km」は清水康平(2時間49分)、大坪風音(3時間51分)が男子、女子のレースを制しました。

Forestrail Shinjo-Hiruzen(67km, 38km, 16km)

岡山県新庄村・真庭市の蒜山周辺の山岳エリアで開催。67kmの「あさなべ・みひらやま縦走コース」は女子が⻄尾野絵(10時間26分)、男子は本間誠(8時間29分)はそれぞれ優勝。38kmの「ひるぜん高原コース」は藤田久美子(4時間44分)、来住裕也(3時間43分)、16kmの「グリーナブルショートコース」は古林亜弥子(1時間34分)、堅田真一(1時間24分)がそれぞれ優勝しました。リザルトはこちら

Big Dog’s Backyard Ultra Satellite Team Championships

ラザルス・レイク Lazarus Lakeが主催するBig Dog’s Backyard Ultraはバックヤードウルトラの創始者による世界選手権というべき存在です。今年は各国に設けられるサテライト大会をオンライン上で結ぶ形で開催されています。15日土曜日午前7時(アメリカ中部時間、日本時間同日午後9時)にスタートして、本稿執筆時点で67ヤード(4.1667マイルの周回コースを1時間おきにスタートすることを繰り返すこと67回目)に達しています。37カ国の各サテライト大会にそれぞれ15人が参加して始まり、各大会は最後の一人となった時点で終了というルールで、現在も選手が残っているのはメキシコ(2人)、ベルギー(3人)、オーストラリア(3人)、日本(4人)、アメリカ(5人)の5カ国のみ。2021年のテネシーでの大会で85ヤードを記録してLast One Standingとなったハーベイ・ルイス Harvey Lewisはアメリカで走り続けていますが、その昨年の大会で最後の2人に残ったAssistのクリス・ロバーツ Chris Robertsは60ヤードで終えています。日本のサテライト大会は群馬県上野村で開催中で芝脇大貴、平田時正、吉田幸徳、倉井カトルスの4選手が68ヤード目をスタートしています。昨年のテネシーでの大会で80ヤードを走って3位の森下輝宝は今回の大会には参加していません。進行一覧表はこちらFacebookグループで開催中のアップデートが発信されています。なお、日本のBackYard Ultra Last Samurai Standingは11月19日から6つの会場で同時開催されます。

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DC Weekly 2023年9月20日 Pikes Peak, 信越五岳, TORX, Wildstrubel

Seoul 100k (100k, 50k)

韓国の首都・ソウルの都心部間近に広がるプッカンサン(北漢山)国立公園をグルリと時計回りで一周する「ULTRA100」(100km 4,400mD+)と「SKY50」(52.2km 2,810mD+)の二つのレースが行われました。「ULTRA100」ではゲディミナス・グリニウス Gediminas GRINIUS (LTU)が12時間53分で男子優勝。2位のキム・ジスー Jisu KIMに43分差での優勝でした。2位のキムが13時間36分、3位にベテランのシン・ジェドク Jaeduk SIMが14時間4分。女子はパク・ジュンスン Jungsoon Park が18時間15分で優勝、2位に尾藤朋美 Tomomi BITOHが18時間49分、3位に鈴木栞奈 Kanna SUZUKIが19時間44分と日本の選手が続きました。日本の選手では男子5位に高橋和之 Kazuyuki TAKAHASHI(14時間46分)、男子7位に松山優太 Yuta MATSUYAMA(15時間27分)、男子12位に鏑木毅 Tsuyoshi KABURAKI(17時間18分)、女子4位に中尾嘉弥 Kaya NAKAO(21時間52分)、女子5位が中島英摩 Ema NAKAJIMAが(22時間4分)でした。「SKY50」では安ケ平萌子 Moeko YASUGAHIRAが7時間37分で優勝、2位にチャン・ボヨン Boyoung Jangが7時間52分、3位はリ・ユンミ Yunmi LEEで8時間1分でした。男子はキム・ジスプ Jisub KIMが5時間33分でレースを制し、ノ・ヘソン Heeseong NOH(6時間46分)、ミン・セウンジャ Seung-Jae MIN(7時間0分)が続きました。リザルトはこちら

Autumn 100

イギリス・ロンドンから西に行ったテムズ川に面したGoringとStreatleyの二つの村を拠点にした100マイルのレース。リザルトはこちら

Oil Creek 100

ペンシルベニア州のオイルクリーク州立公園で開催。リザルトはこちら

Limone Extreme (35k, VK)

イタリア北部で開催のスカイランニングの名レース。スカイレース男子ではロベルト・デロレンジ Roberto DELORENZI (SUI)がジャン・シムケカ Jean Baptiste SIMUKEKA (RWA)とのレースを6秒差で制して2時間25分で優勝。女子はファビオラ・コンティ Fabiola CONTI (ITA)が2時間59分で制しました。リザルトはこちら

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DC Weekly 2022年4月19日 チャレンジ富士五湖、多度山、平尾台、Mizukami

10月16日土曜日

AKITA TRAIL RUN FESTIVAL in まんたらめ(22km, 4km)

秋田市の大平山スキー場で開催。25kmのロングの部は山本裕貴が2時間30分、本田愛理が3時間16分で男女それぞれのレースで優勝。リザルトは大会Facebookページに掲載されています。

常陸の国トレイルラン大会(31.8km、14.2km、8.9km)

茨城県石岡市。朝日里山学校を会場に開催。ロングは中村雅(3時間8分)、落合未知子(3時間51分)、ミドルは鈴木宏之(1時間15分)、山本由美子(1時間41分)、ショートは来栖翼(44分0秒)、和田優(57分02秒)がそれぞれのチャンピオンと決まりました。リザルトは大会ウェブサイトに掲載されています。

富士山原始林トレイルラン in 精進湖・本栖湖(20k/17k)

山梨県富士河口湖町の旧精進小学校を会場に開催。富士の樹海の中を走るコースで行われた20kmの「ロング」は江本英卓が2時間16分で男子優勝、藤井拓輝(2時間21分)、小林聖(2時間24分)がトップ3に入りました。女子では好士理恵子が2時間41分で優勝、又井ゆうこが3時間12分、吉川ちぐさが3時間15分で続きました。ショートは葛窪千晴(1時間09分)、田中角治(1時間10分)、一ノ瀬友紀夫(1時間14分)が男子トップ3、女子では藤本麻里(1時間25分)、山﨑牧(1時間37分)、小林静(1時間40分)が表彰台に立ちました。リザルトはこちら

小辺路 TRAIL JOURNEY in 十津川(57.8km、28km)

奈良県十津川村。熊野古道・小辺路の一部をコースとするレース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Crater Rim Ultra / New Zealand Trail Running Championship (3km)

ニュージーランド南島のクライストチャーチで行われたCrater Rim Ultraは今年のニュージーランドのトレイルランニングの国内選手権として開催されました。その中の83kmのレースで、安曇樹香 Konoka AZUMIが3位となりました。ニュージーランド陸連によるプレビュー、結果紹介はこちら

今週末開催のイベント

10月20日木曜日 – 23日日曜日

Festival des Templiers (104.6km, 66.3km, 35.6km, 47km, 34.4km, 29.8km, 17.7km, 11.4km, 7.2km, 80.6km)

フランス南部の中央山塊に位置するミヨー Millauで開催。100kmから7kmまで、そしてキッズレースと多くのレースが開催される大規模な大会。メインイベントとなるのはグラントレイル・デ・トンプリエ Grand Trail des Templiersで、コースは80.6km 3,530mD+となっています。LiveTrailで見られるエントリーリストによると、女子の有力選手ではルース・クロフト Ruth CROFT (NZL)、カミーユ・ブリュイアス Camille BRUYAS (FRA)、男子ではジム・ウォルムズレイ Jim WALMSLEY (USA)、セバスチャン・スペーラー Sebastien SPEHLER (FRA)が出場予定です。

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DC Weekly 2023年10月4日 Nice Côte d’Azur by UTMB, Ultra Pirineu, Spartathlon, 奥三河パワートレイル

Grand Raid Reunion (164km, 109km, 72km, リレー)

南インド洋の島、レユニオンで開催されるトレイルランニングレース。今年も164km 10,210mD+のディアゴナル・デ・フゥ Diagonale des Fous、109km 6,260mD+のトレイル・デ・ブルボン Trail de Bourbon、72km 3,880mD+のマスカリン La Mascareignes、148kmのコースを4人のリレーで走るゼンブロカル Zembrocal Trailが行われます。今年のディアゴナル・デ・フゥにはフランソワ・デンヌ François D’HAENE (FRA)【追記・フランソワ・デンヌはケガからのリカバリーのため見送る模様です。20221018】、コートニー・ドウォルター Courtney DAUWALTER (USA)というウルトラトレイル界の男女それぞれのトップ選手がエントリーしています。デンヌはこのレースでは2013年、2014年、2016年、2018年の4度優勝。ドウォルターはウェスタンステイツ(2018年)やUTMB(2019年、2021年)を制しておりこのレースは初挑戦となります。このほか女子ではサラ・ビエイユ Sarah VIEUILLE (FRA)、アンナ・カールソン Anna CARLSSON (SWE)、アン=リセ・ルセ Anne-Lise ROUSSET (FRA)が出場予定。男子はジャン=フィリップ・チュミ Jean – Philippe TSCHUMI (SUI)やバンジャマン・ルビオル Benjamin ROUBIOLジェルマン・グランジェ Germain GRANGIERルドビック・ポムレ Ludovic POMMERETといったフランス勢が参戦。

10月20日木曜日 – 22日土曜日

Transvulcania by UTMB®︎ (75k, 45k, 28k, 1.5k)

スペイン・カナリア諸島ラ・パルマ島で開催の大会はコロナ禍の前は5月に開催され、スカイランニングの春のビッグイベントとして注目されていました。昨年は秋に2年半ぶりの開催を予定していましたが、直前に島の火山が噴火するという災害に見舞われて中止に。大会はその後、UTMBワールドシリーズに加わることを発表し、今回は装い新たに3年半ぶりの開催となります。75kmのUltramaratonの女子にはアビー・ホール Abby HALLテイラー・ノウリン Taylor NOWLINといったアメリカ勢、アロア・シオ Aroa SIOをはじめとするスペイン勢と国際色豊かな有力選手の顔ぶれ。男子もマルタン・アンタマッテン Martin ANTHAMATTEN (SUI)、ミゲル・ヘラス Miguel Angel HERAS HERNANDEZ (ESP)、ダミアン・ウンベール Damien HUMBERT (FRA)といった選手がエントリーしています。

10月22日土曜日 – 23日日曜日

Mt.Rokko Cannonballrun (100k, 50k)

春と秋に開催される六甲全山縦走路を走る人気の大会。今回も須磨浦公園から宝塚までの片道のみの56km、往復の112kmをソロ、あるいは二人や数人のグループで走るなどいくつかのカテゴリーで開催されます。

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志賀高原エクストリームトレイル(55km, 32km, 8km)

長野県・志賀高原で開催。今年もロング55kmがスカイランニング日本選手権のスカイウルトラ、ミドル32kmがスカイの競技となっています。

スリーピークス八ヶ岳トレイル(39km, 22km, 4km)

山梨県北杜市。三分一湧水館を拠点に八ヶ岳中腹の三ツ頭、天女山、八ヶ岳横断歩道などを通るコースで開催されるレース。2019年以来の開催で、開催時期はこれまでの6月から10月に移して開催されます。

ちいさなUTMF

静岡県御殿場市の御殿場MTBパーク FUTAGOで開催。大人も子供も安心してトレイルランニングを楽しめるイベントとして25km、15kmのトレイルリレー、3km、2km、1kmのキッズ・ファミリーレースが行われます。 UTMFフレンドシップレースとなっています。

Lemkowyna ULTRA-TRAIL (150k, 103k, 70k, 48k, 30k)

ポーランド南東部、レンコの地のBeskid Niski山地で開催。150kmのレースの累積獲得高度は5,860mD+となっています。

10月22日土曜日

Eco Trail Funchal – Madeira Island (80k, 45k, 30k, 15k)

マデイラ島フンシャルで開催。85kmの累積獲得高度は5,672mD+のコースなどで4つのレースが行われます。

MSIG HK50 Series – Hong Kong Island (24 km / 50 km)

Action Asia Eventsが香港で開催する50kmのトレイルランニングレースのシリーズ戦で香港島・ビクトリアピークをスタートするコースで開催される大会。

10月23日日曜日

宇都宮トレイルラン(36km, 21km, 4km)

栃木県宇都宮市。森林公園に設けられたコースで行われるトレイルランニングの大会で、星野由香理さんが大会アドバイザー。

信州聖山天空ラン(23km)

長野県麻績村。トレイルと林道をつなぐ28kmと35kmのコースで開催されます。

山村都市交流の森 花背トレイルラン(42km, 25km, 16km)

京都市。鞍馬から花脊峠を越えた先の花脊の山村を会場にして開催。

龍馬脱藩トレイルレース

高知県須崎市、津野町。四万十川の源流点となる四国カルストをスタートして須崎市を目指します。

Ultramarathon de Sai Kung (58km)

HK168を開催するチームによる新しい大会で、香港・サイクンで開催されます。Asia Trail Masterのシリーズ戦。

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