DC Weekly 2023年2月13日 Tarawera、The Coastal Challenge、くだまつ笠戸島、牟岐五剣山

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・ニュージーランドで開催されたTarawera Ultramarathon by UTMBの100マイルでそれぞれ女子、男子の2位となった宮﨑喜美乃(右)と万場大。Photo © ranyotanaka)

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トレイルランニング関連ニュース

ジョー・ザグゼウスキーが女子48時間走の世界記録を更新

iRunFarによると、先週末に台北で開催された台北ウルトラマラソン(臺北超級馬拉松)ジョー・ザグゼウスキー Joasia “Jo” Zakrzewski (GBR)が48時間走で411.458 km (255.668マイル)を記録。昨年5月に生まれたばかりの女子48時間走の世界記録を更新しました。これまでの記録はパトリシア・ベレズノウスカ Patrycja Bereznowska (POL)の403.32km(250.611マイル)でした。ザグゼウスキーはIAU 100km世界選手権で2014年に女子3位になるなどの成績を残しているウルトラランナーですが、48時間走は今回が初めて、24時間走も昨年一度完走(247.985km)したのみながら今回の快挙となりました。記録は今後、国際競技団体による審査経てから公式記録と認められることになります。

先週末開催のイベント

2月4日土曜日 – 10日金曜日

The Coastal Challenge (230km, 6 stages)

南米コスタリカで開催。6ステージで合計230m、累積獲得高度10,000mD+のコースというステージレースでした。女子のレースは昨年のUTMBチャンピオンのケイティ・シャイド Katie Schide(USA)がステージ2以降の5ステージをトップでフィニッシュして合計タイム30時間30分で勝利。昨年のUTMBで2位のマリアン・ホーガン Marianne Hogan(CAN)が第2ステージを終えたのちに故障のためレースから離脱したのちは、尾藤朋美 Tomomi Bitoh(JPN)と開催国コスタリカのパオラ・ヘレーラ Paola Herrera Montero(CRC)が2位、3位を分け合うことになりました。総合成績では234時間45分でヘレーラが2い、尾藤が35時間33分で3位となりました。男子は前半の3ステージを昨年のUTMB2位のマチュー・ブランシャール Mathieu Blanchard(FRA)がトップでフィニッシュしたのち、残る3ステージはディドリク・ヘルマンセン Didrik Hermansen(NOR)がトップに。最終日の第6ステージを同時にフィニッシュした二人は、ヘルマンセンが優勝、ブランシャールが準優勝となりました。3位はダニエル・ユング Daniel Jung(ITA)でした。速報はこちらから。

The Coastal Challengeの女子トップ3、左から2位の尾藤朋美、優勝のケイティ・シャイド、3位のパオラ・ヘレーラ。Photo © Ian Corless / The Coastal Challenge

The Coastal Challengeの女子トップ3、左から2位の尾藤朋美、優勝のケイティ・シャイド、3位のパオラ・ヘレーラ。Photo © Ian Corless / The Coastal Challenge

2月11日土曜日

Sai Kung 50 – race 4 HK50 series (54k, 22k, 13k)

香港の東部の豊かな自然が残る西貢 Sai Kungで開催。Action Asia Eventsが開催する香港の50kmレースシリーズの全4戦の最終戦でした。濃い霧が立ち込める中でスタートした54kmの男子はチャン・カギョン Ka Keung Chan 陳家強(HKG)が6時間34分でシリーズ戦だったHK 50 Westに続いて優勝。女子はアリス・マクレオド Alice McLeod(GBR)が8時間31分で優勝しています。リザルトは大会のウェブサイトから。

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【追記あり】DC Weekly 2023年1月16日 Japan Trophy、Bandera、HURT 100

2月11日土曜日 – 12日日曜日

Tarawera Ultramarathon by UTMB (100m, 102k, 50k, 21k)

ニュージーランド北島のロトルアを拠点に開催。一昨年は国内在住者のみが参加、昨年は新型コロナウィルスの感染拡大で中止となっていて、3年ぶりに国際的なイベントとして開催されました。UTMBワールドシリーズの開幕戦です。今年は大会開催の前週の土砂崩れによりコースが大きく変更されました。

2019年から加わった100マイルのレース「TUM Miler」は男女それぞれトップ3人の選手がUTMBの出場権を手にすることになります。男子のレースは昨年のUTMBで5位のザック・ミラー Zach Miller(USA)が終始リードして14時間41分で優勝。2位には万場大 Hajime MAMBAが続き、30分差の15時間11分でフィニッシュ。万場は昨年28位で初挑戦のUTMBを完走しており、今年もUTMBの出場権を獲得しました。3位はニコラス・バンフォード Nicholas Bamford(GBR)で15時間32分でした。女子はルーシー・バーソロミュー Lucy Bartholomew(AUS)が17時間13分で制し、2位に宮﨑喜美乃 Kimino MIYAZAKIが17時間54分でフィニッシュ。昨年のUTMBでの24位、Doi Inthanon Thailand by UTMBの100マイルでの8位に続く好成績でした(今年のUTMB出場権はDoi Inthanonで獲得済み)。3位はケイティ・ライト Katie Wright(NZL)で18時間19分でした。当サイトでは万場大さん宮﨑喜美乃さんにそれぞれレース後にインタビューをしています。

Tarawera Ultramarathon by UTMBの表彰式、女子2位の宮﨑喜美乃(左から二人目)。Photo © ranyotanaka

Tarawera Ultramarathon by UTMBの表彰式、女子2位の宮﨑喜美乃(左から二人目)。Photo © ranyotanaka

Tarawera Ultramarathon by UTMBの100マイルで男子2位の万場大(左から二人目)と優勝のザック・ミラー(左端)。Photo © ranyotanaka

Tarawera Ultramarathon by UTMBの100マイルで男子2位の万場大(左から二人目)と優勝のザック・ミラー(左端)。Photo © ranyotanaka

102kmのレース「TUM102」はトップ3がCCCのチケットを手にするのに加えて、上位2選手がウェスタンステイツへの出場権を手にするHOKA Golden Ticket Raceともなっていました。女子は序盤にアマンダ・バシャム Amanda Basham (USA)がリードしたのちはナンシー・ジャン Nancy Jiang (NZL)とステファニー・オーストン Stephanie Auston (AUS)の二人が並んでレースをリード。最後の5km余りで前に出たジャンが9時間26分で優勝、81秒差でオーストンがフィニッシュして2位に(9時間27分)。ジャンはニュージーランドの名レース、Kepler Challengeで優勝経験を持ちます。一方のオーストンは母国で昨年12月に開催のUltra-Trail Kosciuszko by UTMBの100kmのレースで優勝しています。3位には昨年のUTMBで8位のアロア・シオ Aroa Sio (ESP)が9時間30分で続きました。そのほか、シャン・フージャオ Fuzhao Xiang (CHN)が5位、ニュージーランド在住の安曇樹香 Konoka AZUMI (JPN)が7位となっています。男子のレースは序盤をサム・マカケオン Sam McCutcheon (NZL、英国在住)がリードしますが、その後はダニエル・ジョーンズ Daniel Jones (NZL)とヘイデン・ホークス Hayden Hawks (USA)の二人がリード。最終盤で前に出たジョーンズが7時間27分で優勝、14分さの7時間42分でホークスが2位という結果に。ライアン・モンゴメリー Ryan Montgomery (USA)が8時間11分で3位となりました。ウェスタンステイツのGolden Ticketの行方はまだ確定していませんが、ホークスは昨年のトップ10入りで出場権を獲得済みのため、権利は3位のモンゴメリーが手にします。リザルトはこちら

Tarawera Ultramarathon by UTMBの表彰式会場での宮﨑喜美乃(右)と万場大。Photo © ranyotanaka

Tarawera Ultramarathon by UTMBの表彰式会場での宮﨑喜美乃(右)と万場大。Photo © ranyotanaka

2月12日日曜日

おんじゅくオーシャントレイル(16km)

千葉県・御宿で開催。温暖な海辺の町のコースは砂浜や浜辺の集落を通るコースでした。レースの結果は女子は前野裕香が1時間32分、男子は佐藤幸裕が1時間8分で優勝しています。リザルトはこちら。【リザルトを追記しました。2023.02.15】

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DC Weekly 2023年5月22日 彩の国、白馬五竜ナイトバーティカル 、経ヶ岳、柴又100K、Trail Alsace Grand Est by UTMB

くだまつ笠戸島アイランドトレイル(30k, 17k)

山口県下松市の沖合、瀬戸内海に浮かぶ三日月形をした島、笠戸島で開催されるました。ロング30kmの男子は昨年に続いて前田渉が優勝、タイムは3時間3分。昨年5位の木村正造が3時間17分で2位で続き、3位は3時間28分で山口貴大でした。ロング女子は九州から参戦の吉田広美が19秒差でレースを制して4時間6分で優勝、川地里佳が4時間6分で2位、井上千賀子が4時間8分で3位。ショート17kmは女子で長野安那が2時間4分で優勝。武居修子(2時間9分)、石川操(2時間21分)がトップ3に。同じく男子は塚本雄大が1時間37分で優勝、2位に山本和宏(1時間46分)、3位に内田涼太(1時間48分)という結果でした。リザルトはこちら

牟岐五剣山バーティカルレース(3.5km 600mD+)

徳島県牟岐町。五剣山で開催される3.5km 600mD+のバーティカルレースで、スカイランニング地域シリーズとなっています。男子は吉井将晃が31分15秒で昨年に続いて優勝。2位に高前直幸、3位に佐幸直也とこちらも昨年と同じ顔ぶれとなりました。女子の参加は一人だけで、田中美子が45分54秒で完走して優勝者となりました。リザルトはこちら

今週末開催のイベント

2月16日木曜日 – 19日日曜日

Vibram Hong Kong 100k (103km, 56km, 33km)

2011年に始まった香港でも国際的に知られたトレイルランニングイベント。大会が始まった時から開催されているマクレホーズトレイルをコースとする103kmが土曜日から日曜日にかけて開催されるのに加えて、木曜日には2020年に始まった33km、金曜日には今回から開催される56kmのレースも行われます。2020年1月にリアルの大会が開催されたのち、2021年、2022年はバーチャルの形式の大会「FLEX」として開催されていました。今年は「FLEX」に加えてリアルの大会が3年ぶりに開催されます。

Amazean Jungle Thailand by UTMB (160k, 100k, 50k, 25k, 10k)

タイ南部のマレーシアに国境を接するヤラー県ベートン郡の密林エリアをコースとする大会で、今年はUTMBワールドシリーズの大会となってリニューアル。タイで開催されるシリーズのイベントは12月のDoi Inthanon Thailand by UTMBに続いて二つ目となります。

2月18日土曜日 – 19日日曜日

Black Canyon Ultras 100k / 60k

アメリカ・アリゾナ州で開催。土曜日に行われる100kmのレースがWestern Statesへの出場権がかかったHOKA Golden Ticket Racesとなります。エントリーリストによれば日本から枝元香菜子 Kanako EDAMOTOが参加します。

2月18日土曜日

Fourmidable (50K, 35K, half marathon, 13k)

アメリカ・カリフォルニア州オーバーンで開催のトレイルランニング大会です。

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松永紘明氏がレース攻略を指南・MT. AWA SKYRACE、DEEP JAPAN ULTRAがダブルエントリー枠を追加募集

2月19日日曜日

DA MONDE TRAIL Presents Way to Go!! (8km)

愛知県新城市の愛知県民の森で開催。奥三河で開催されるDA MONDE TRAILが開催する大会で、8km 520mD+のコースに二人1組のペアで参加するという形式で行われます。本格的なトレイルランニングへの挑戦の第一歩として企画されています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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