2023年のウルトラトレイルマウントフジ Ultra-Trail Mt. Fuji(MF)の開催が4月21日金曜日に迫っています。今回はコロナ以前と同じく、海外からも参加者を迎えて165kmのFUJIと69kmのKAIの二つのレースが行われます。
今回のFUJIにエントリーしているチョウ・ジアジュ Jiaju Zhao 赵家驹さんを富士山麓の滞在先に訪ねてインタビューしました。インタビューはYouTubeで公開しており、日本語のテロップ付きでご覧いただけます。
Sponsored link
2017年に本格的にランニングに取り組み始め、現在28歳のチョウが中国国内のトレイルランニングレースの表彰台の常連となるまで、時間はかかりませんでした。国際的なトレイルランニング大会でも、2019年のCCCで11位、2020年のPanda Trail by UTMBの100マイルで2位、2021年のThailand by UTMB 100マイルで優勝し、その後継大会のDoi Inthanon by UTMB 100マイルも昨年12月に制しています。今回のFUJIの参加者の中で唯一、ITRAパフォーマンスインデックスやUTMBインデックスで900を超えるといえば、その実力の高さが窺えるでしょう。
今回のインタビューでは、陸上競技の経験など全くなく、格闘技のチャンピオンを目指していたというチョウさんがトレイルランニングに目覚めたというお話を聞きました。また、2019年のマウントフジで2位となったリャン・ジン選手とはチームメイトで、トレーニングやレースで一緒に長い時間を過ごしていたといいます。2021年の中国甘粛省でのトレイルランニング大会での事故で亡くなったリャン・ジンとの思い出も聞きました。
なお、当サイトのプレビュー記事では最近のチョウ・ジアジュについてFUJIに向けて調整が進んでいるか気になるところ、としていました。これについてもインタビューの後、聞いてみたところ、不安はなく前週末のUltra-Trail Ninghai by UTMBでのDNFもあくまでFUJIに向けた調整のため、とのことでした。
FUJIは富士山こどもの国(富士市)をスタートし、富士急ハイランド(富士河口湖町・富士吉田市)でフィニッシュする165.3km 7,574mD+ / 7,614mD-のトレイルランニングレースとなります。第一ウェーブは4月21日金曜日14時30分にスタートします。
(2023年4月19日収録)