DC Weekly 2023年4月29日 Marathon de Sable、Penyagolosa、MIUT

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

【お知らせ】ポッドキャスト「Run the World, by DogsorCaravan」はAnchor.fmで公開し、Apple PodcastやSpotifyなどの各種プラットフォームで配信しています。ポッドキャストへのメッセージ、感想、リクエストをお待ちしています。エピソードやウェブサイトの中でご紹介します。投稿フォームはこちら。DogsorCaravanのライブ配信イベントの予定はGoogleカレンダーで公開しています。登録すると見逃しを防げます。

先週末開催のイベント

4月21日金曜日 – 5月1日月曜日

Marathon des Sables (240km/5days)

モロッコ南部のサハラ砂漠で開催される6つのステージからなる合計250kmのステージレース。23日日曜日に35.9kmの第一ステージで開幕しました。このレースで9度優勝している絶対王者、ラシッド・エルモラビティ Rachid El Morabity (MAR) は27日木曜日までの4つのステージをトップまたは2位で完走し、第4ステージ終了時点の累計タイムでは首位に数分差に迫っていました。その27日の現地時間午後に大会本部は、外部からのアシスタンスを受けたとしてラシッド・エルモラビティとアジズ・エルアカド Aziz El Akad (MAR)の二人にタイムに3時間を加算するペナルティを課すことを発表しました。その後、両選手はレースからリタイアしました。iRunfarによればラシッドは4人チームのチーム戦からも脱落したことになります。

Sponsored link


本稿執筆時点では上位選手はレースの順位が確定する第5ステージを終えました。結果、第一ステージのみ兄のラシッドにトップを譲った他は各ステージで首位だったモハメド・エルモラビティ Mohamed El Morabity (MAR) が累計タイムで男子優勝。モハメドにとって今回が初めての優勝です。2位にアジズ・ヤチョウ Aziz Yachou (MAR) が10分足らずの差で累計で男子2位。モハメドに約2時間差でマチュー・ブランシャール Mathieu Blanchard (FRA) が3位に。

女子では2019年のこの大会で優勝しているラグナ・デバッツ Ragna Debats (NED) が最初の三つのステージをいずれも首位で終えていましたが、90kmの第4ステージで失速。最初の4つのステージをいずれも2位、第5ステージをトップで終えたマリリン・ナカシェ Maryline Nakache (FRA) が今年の女子チャンピオンとなりました。累計タイムの2位は第4ステージでトップのアジサ・エルアムラニ Aziza El Amrany。そして3位に尾藤朋美 Tomomi Bitohが続きました。尾藤は初挑戦の2021年大会で2位となり、昨年も参加予定でしたが現地入りしてからコロナ陽性のためレースに参加できず。今回は昨年の悲運を吹き飛ばすトップ3位となりました。ラグナ・デバッツは第5ステージを完走し、累計順位で7位となりました。リザルト速報はこちら

4月21日金曜日 – 23日日曜日

ウルトラトレイル・マウントフジ / Ultra-Trail Mt. Fuji (165k, 69k)

富士山麓で開催される国際的な100マイルトレイルランニングレース。今回は4年ぶりに海外からも選手を迎えて開催され、100マイルのFUJIでは2019年女子優勝のシャン・フージャオ Fuzhao Xiang (CHN)が女子優勝、チョウ・ジアジュ Jiaju Zhao (CHN) が男子優勝という結果に。68kmのKAIは田村健人 Kento Tamuraが男子優勝、相原千尋 Chihiro AIBARAが女子優勝という結果でした。当サイトではウルトラトレイルマウントフジのリザルトを紹介する記事を公開しています。

これも読む
DC Weekly 2022年3月14日 川崎雄哉さんインタビュー/Barkley Marathons、小江戸大江戸200k、Pierra Menta

4月22日土曜日

Penyagolosa Trails (106k, 63k)

スペイン・カスティリョンで開催される山中の聖堂への参道を再生したコースで開催される大会は今回で24回目を迎えました。106kmの「CSP」ではメルセデス・ピラ Mercedes Pila (ECU) が13:12で大会新記録で女子優勝。カミラ・スパノール Camilla Spagnol (ITA) が13:49、ジョセリン・ポーリー Jocelyne Pauly (FRA) が13:56でトップ3になりました。男子はベン・ディマン Ben Dhiman (USA)が10:35で優勝し、こちらも大会新記録となりました。男子のレースは2位のノエル・ヤニック Noel Yannick (FRA) の10:54に続いて、西村広和 Hirokazu NISHIMURAが11:37で3位になりました。60kmの「MiM」はこの大会のスタート時から続くオリジナルのレース。女子はジェマ・アレナス Gemma Arenas (ESP)が6:20、男子はホセ・アンヘル José Ángel Fernández (ESP)が5:12でそれぞれ優勝。こちらも男女共に大会記録を更新しました。リザルトはこちら

MIUT, Madeira Island Ultra-Trail (115k, 85k, 60k, 42k, 16k)

北大西洋のマデイラ島(ポルトガル)で開催されました。115kmの女子のレースはマノン・ボアール Manon Bohard (FRA) が終始リードを守って15:48で優勝。ルツィア・ビューラー Luzia Buehler (SUI) が16:40で2位、ルーシー・ジャムシン Lucie Jamsin (FRA)が16:47で3位に。男子ではランベール・サンテリ Lambert Santelli (FRA) が14:01で優勝、ベノワ・ジロンデル Benoît Girondel (FRA) が14:13で続き、3位はルイス・フェルナンデス Luís Fernandes (POR)で14:23でした。リザルトはこちら

Leona Divide (100k, 50m, 50k, 30k)

アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスの郊外で開催される50マイルのレース。今年の大会はオリジナルの開催地であるヒューズ湖へと戻り、コースの大半はパシフィッククレスト・トレイルと重なるとのこと。

100kではジアン・スプリンガー Jian Springerが12:28で女子優勝、クラーク・メスマン Clark Messmanが9:40で男子優勝。50マイルはブリアンナ・パガン Brianna Pagan (9:34) とマカイ・クレモンス Makai Clemons (7:09) が女子、男子それぞれで優勝しました。リザルトはこちら

これも読む
ゲディミナス・グリニウス Gediminas Griniusが東京で100マイルの対策をレクチャー、2月28日開催

4月23日日曜日

RunRunトレイルかごしまinグリーンファーム(12.5k, 7.5k)

鹿児島市観光農業公園グリーンファームで開催。2.5kmの周回コースでロングとショートの二つのレースが行われました。12.5kmのロング男子は新牛込崇史が他の選手を10分引き離す1時間7分で優勝。ロング女子は岩下香織が1時間38分で首位でした。3周の7.5kmのミドルでは本田純一が45分34秒で男子優勝。1秒差で久永宰が続きました。女子は濵平由利恵が59分38秒でレースを制しました。リザルトはこちら

今週末開催のイベント

4月28日金曜日 – 29日土曜日

Canyons Endurance Run by UTMB (100M, 100K, 50K, 25K)

アメリカ・カリフォルニア州オーバーン。UTMB World Seriesのメジャーレーベルの大会となっているほか、(100マイルではなく)100kmのレースがWestern States 100への出場権をかけたGolden Ticket Raceの最終戦となります。本稿執筆時点では100マイルのレースはすでにスタートしています。こちらには日本から昨年のUTMF準優勝の矢野淳子 Junko YANOがエントリーしています。100kのレースには吉住友里 Yuri YOSHIZUMIがエントリー。このレースの女子のエリート選手ではUTMBインデックスの高い順にイーダ・ニルソン Ida Nilsson (SWE) 、アディ・ブレイシー Addie Bracy (USA)、キャサリン・ショート Katherine Short (CAN)の名前が並びますが、吉住は続く4番目となります。昨年のOCCでは18位で、昨年9月のNice Cote d’Azur by UTMB 50kで3位、12月のDoi Inthanon by UTMB 100kの優勝で今年のモンブランのOCCまたはCCCのチケットは手にしています。このCanyonsの100kで2位以内に入ればウェスタン・ステイツのGolden Ticketを獲得できる可能性もあります。100kは日本時間4月29日土曜日午後9時にスタートします。

4月29日土曜日 – 30日日曜日

ヤリカン12時間耐久&100mile

石川県能美市仏大寺町の遣水観音山を会場に一周約8.7kmの周回コースで12時間走と100マイルのレースが行われます。

4月29日土曜日

いしおかトレイルラン大会(50k, 24k, 15k, 9k)

茨城県石岡市。50kmのスーパーロング、27kmのロング、17kmのミドル、9kmのショートの各レースが行われます。

Calamorro Skyrace (27.5km)

スペイン南部のアンダルシア州、ベナルマデナ Benalmádenaで開催され、27.5km 2270mD+のレースが今シーズンのSkyrunner World Series の開幕戦です。現地時間29日土曜日15時にスタートするレースの模様はライブ配信も行われます。

Korea 50k (50k, 25k, 10k)

韓国・ソウル近郊の東豆川(Dongucheon)市で開催され、Asia Trail Masterの大会です。エントリーリストをみると、50kに小笠原光研 Koken Ogasawara喜多村久 Hisashi KITAMURAジャンタラブーン ”ジェイ” キアンチャイパイファナ Jantaraboon Kiangchaipaiphana (THA)、先週のKAIで3位のキム・ジソプ Jisub KIM (KOR)、昨年のCCCで女子2位のスンマヤ・ブッダ Suumaya BUDHA (NEP) がエントリーしています。

これも読む
スカイランニング世界選手権・プレビュー【7月9-11日開催】

3 Peaks Race (37.4km)

イングランド北部、ヨークシャーデールズ国立公園の中にある三つの山をコースにしたフェル・ランニングのレース。

Ultra Race of Champions (UROC) 100k / 50k /25k

アメリカ・バージニア州で開催。

4月30日日曜日

信夫山パークランニングレース(15k, 5k, 3k)

福島市の中心に位置する信夫山をコースに街とトレイルの両方を楽しめるイベントとして開催されます。10km、5km、3kmなどのレースがあります。

4月30日日曜日 – 5月5日金曜日

日本横断川の道フットレース(514km/254km)

東京から新潟を目指す513kmの「日本横断ステージ」が4月30日、小諸(長野県)から新潟の251kmの「千曲川〜信濃川ステージ」が5月3日にスタートします。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link