DC Weekly 2023年5月8日 川の道、Cocodona 250、Transvulcania by UTMB、上田バーティカル&スカイレース

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・Transvulcania by UTMBの78kmのレースの男子トップ3。左から2位のダミアン・ウンベール、優勝のダコタ・ジョーンズ、3位のアンドレアス・ライテラー。Photo by UTMB World Series)

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先週末開催のイベント

4月30日日曜日 – 5月5日金曜日

日本横断川の道フットレース(514km/254km)

東京から新潟を目指す513kmの「日本横断ステージ」では仲田光穂が76時間3分35秒で男女を通じて総合優勝。DUVのデータベースによれば、このタイムはこれまでの大会記録(76時間52分20秒、中田和彦、2022年)を49分上回る大会新記録ととなります。仲田は2021年にこの大会の「千曲川〜信濃川ステージ」251kmで25時間14分4秒の大会新記録を残しており、両ステージの大会記録を塗り替える快挙となりました。513kmの男子は81時間26分21秒で吉田幸徳が優勝。251kmは飯塚啓一が28時間38分、佐藤恵里が36時間42分で男女それぞれの優勝者となりました。リザルト速報はこちら (251km, 513km) 。

5月1日月曜日 – 6日土曜日

Cocodona 250

アメリカ・アリゾナ州ブラックキャニオンシティからフラッグスタッフへと北上する距離402km、累積獲得高度12,012mの超長距離のウルトラランニングのイベント。制限時間は125時間に及びます。3回目のレースの男子では昨年2位だったマイケル・マクナイト Michael McKnightが69:41で優勝。コース後半に入ってレースをリードするようになり、そのまま勝利を勝ち取りました。2位にはロングトレイルのスルーハイカーとして経験豊富なジョシュ・ペリー Josh Perryが70時間57分。マイケル・グリアー Michael Greerが72時間47分で3位になりました。女子ではサラ・オスタシェフスキ Sarah Ostaszewskiが72時間50分で優勝。この大会では第一回大会の5位(99時間24分)、第二回大会の3位(84時間21分)に続く3度目の挑戦でした。2位にアライザ・ラピエール Aliza Lapierre(77時間4分)、3位にミカ・テウェス Mika Thewesが78時間27分。昨年、アメリカの三つの200マイルを完走する「トリプルクラウン」を達成した村井絢子 Ayako MURAI は113時間29分、女子22位で完走しました。このほか、並行して行われたSedona Canyons 125ではジェフ・ブラウニング Jeff Browingが25時間29分で圧勝。来年は250mマイルに挑戦すると話しています。リザルトはこちら

5月3日水曜日

いいづなトレイルランニングレース(20km, 10km)

長野県飯綱町を会場に三登山・髻山周辺のトレイルで開催。ロング20km男子は宮原徹が1:30で優勝、関真二(1:33)、尾田賢典(1:34)が続きました。 ロング女子は水谷怜愛が1:59で優勝、2位は齋藤美紀が2:07、3位は塚本百恵が2:15という結果でした。ショート10km男子は駒村俊介が51分35秒で制し、山本生吹が52分48秒、加藤輝が54分57秒でトップ3に。ショート10km女子は和田亜海が1時間6分で優勝、石川優菜が1時間7分、河野若穂が1時間11分で続きました。リザルトはこちら

これも読む
DC Weekly 2023年7月17日 Hardrock 100, Dolomyth Run, Eiger, OSJ Ontake 100, 野沢温泉

5月3日水曜日 – 4日木曜日

上田バーティカルレース/スカイレース(太郎山登山競走)

長野県上田市で開催。1日目のバーティカルレースはV GAMES JAPANの開幕戦、2日目のスカイレースはスカイランナー・ジャパンシリーズの開幕戦でした。いずれのレースでも秋山穂乃果と宮川朋史が女子、男子それぞれのチャンピオンになりました。とりわけ秋山は昨年に続いていずれのタイトルも守る快挙でした。当サイトではバーティカルスカイレースのそれぞれの結果をレポートしています。

5月4日木曜日 – 5日金曜日

Transvulcania by UTMB (72k, 48k, 28k, VK)

スペイン・カナリア諸島ラ・パルマ島。コロナ禍と2021年の火山噴火を経て3年半ぶりに大会が昨年10月に復活。今回は以前と同じく5月に開催時期を戻して開催。前回に続いてUTMBワールドシリーズのレースでした。大会を象徴する72kmのレースは島の南端の港からスタートして標高2420mの火山に登り、再び島の西側の港町へと降りてからフィニッシュとなる町まで登り返す累積獲得標高4600mD+のコースで行われました。男子は上位3選手が序盤からリードしますが、後半に入るとダコタ・ジョーンズ Dakota Jones (USA) がリード。後続に8分の差をつけて7:02で優勝しました。ダコタ・ジョーンズは2012年のこの大会で優勝しており、11年ぶりに参加したこの大会で2度目の勝利となりました。2位には7:10でダミアン・ウンベール Damien Humbert (FRA)、3位はアンドレアス・ライテラー Andreas Reiterer (ITA) で7:17でした。

女子のレースはエディタ・レバンドフスカ Edyta Lewandowska (POL) がリードし、マルティナ・バルマソイ Martina Valmassoi (ITA) 、メグ・マッケンジー Meg Mackenzie (RSA) が追う展開で、コース中盤の登りの終わりとなる51km地点ではリードは15分差まで広がっていました。しかしここからの標高差2000m以上の下りに入ると、バルマソイが加速。海辺の町の68km地点ではバルマソイがレバンドフスカに対して13分のリードで首位に。レースはバルマソイが9:09で優勝。レバンドフスカが9:21で続いて2位、マッケンジーが9:28で3位となりました。

このほか、48kmのレースではディマス・ペレイラ Dimas Pereira Obaya (ESP) が4:20、トニ・マッキャン Toni McCann (RSA) が4:49で男女それぞれで優勝しています。

リザルトはこちら

5月5日金曜日- 6日土曜日

Ultra Blue Island (118k, 65k, 42k, 25k, 11k)

北大西洋のアソーレス諸島(ポルトガル)のファイアル島で開催されるトレイルランニング・イベント。Whalers’ Great Route Ultra-Trailとして開催されていた大会がリブランドされています。リザルトはこちら

5月6日土曜日 – 7日日曜日

軽井沢トレイルランニングレース (45km, 21km, 5km)

長野県軽井沢町、群馬県安中市、長野原町で今年で2回目の開催。ロング45km男子ではジョン・レイ・オニファ John Ray Onifa (PHI)が参加し、2位に9分差の4:34で優勝。Asia Trail Masterのレースなどアジア各地のレースで活躍し、日本では2018年のSTYで5位となった経験を持ちます。2位に黒岩宗哲(4:43)、3位に矢嶋信(4:54)が続きました。ロング女子では大石由美子が6:12で優勝、関侑華(6:19)、小幡真紀(6:42)がトップ3に入りました。ミドル21kmは男子は伊藤樹(1:53)、半田佑之介(1:56)、小山祐(1:57)、女子は好士理恵子(2:15)、長野安那(2:32)、小川咲絵(2:37)が上位3位を占めました。リザルトはこちら

これも読む
DC Weekly 2023年2月27日 Transgrancanaria、Oxfam Trail Walker Hong Kong、Nedbank Runified 50km

Miwok 100k

アメリカ・カリフォルニア州。スティンソンビーチ Stinson Beachで開催されました。リザルトはこちらに掲載される見込みです。

5月6日土曜日

Thames Path 100

イギリスのロンドンからオックスフォードまで、川沿いの道を遡る100マイルのランニングレース。ジョフレイ・チェシャー Geoffrey Cheshireが14時間18分、リネ・カリスカナー Line Caliskanerが17時間2分でそれぞれ男子、女子の優勝者となっています。リザルト速報はこちら

今週末開催のイベント

5月11日木曜日 – 14日日曜日

Ultra-Trail Australia by UTMB (100k, 50k, 22k, 11k)

オーストラリア・シドニーの郊外のブルーマウンテンズ国立公園で開催されます。この週末に開催されるUTMBワールドシリーズの三つのイベントの一つです。

5月12日金曜日 – 14日日曜日

Ultra-Trail Snowdonia by UTMB(168km, 107km, 55km, 25km)

イギリス・ウェールズのランベリス Llanberisを拠点に開催されるトレイルランニング・イベント。自然豊かな山岳エリアとして知られるスノードニアで2018年に始まった大会はUTMBワールドシリーズの一つとなっています。

Valhöll Argentina by UTMB(125k, 80k, 50k, 33k, 22k, 11k)

アルゼンチン中部、コルドバ州にある山村、 ビージャ・ヘネラル・ベルグラノ Villa General Belgranoで開催。カラムチタ渓谷に位置し、ドイツからの移民が拓いた村を拠点に標高2,790mのセロ・チャンパキ Cerro Champaquiなどの山頂を通るトレイルを走ります。こちらもUTMBワールドシリーズの大会です。

5月13日土曜日 – 14日日曜日

みなかみTrailRace(100k、80k、40k、20k)

群馬県みなかみ町のノルン水上スキー場。GONTEXによるトレイルランニングイベントで24kmの周回コースで開催されます。

Aso Volcano Trail (105km)

熊本県の阿蘇市、高森町、南阿蘇村にまたがる約100km、累積獲得高度約5000mのコースで今回初開催のトレイルランニング大会です。

5月13日土曜日

比叡山インターナショナルトレイルラン (23k, 50k, 50mile)

滋賀県大津市。比叡山延暦寺をスタート、フィニッシュとするコースで開催。累積獲得高度5,500mD+の50マイルのレースは制限時間11時間30分と完走のハードルが高いレースとして知られます。

Ice Age (50m, 50k, 21k)

アメリカ・ウィスコンシン州のアイス・エイジ・トレイルで開催。1982年から続く歴史ある大会で50マイル、50km、21kmのレースが行われます。

5月14日日曜日

Skyrace des Matheysins (26km)

フランス・グルノーブルの南30kmの山岳エリア、メテイザンで開催。25km 2,000mD+のレースは今年もスカイランナー・ワールドシリーズのレースです。日本から髙村貴子 Takako Takamuraがエントリーしています。

これも読む
DC Weekly 2022年5月23日 彩の国、比叡山 、柴又、野辺山

Maraton Alpina Zegama-Aizkorri (42.2k)

スペイン・バスクで開催される山岳マラソンで世界からトップレベルの選手が集まるハイレベルなレースで知られます。コースはテクニカルで、ウェットで滑りやすいトレイルというハードなコンディションとなることでもよく知られます。今回もGolden Trail World Seriesの開幕戦となっており、14日日曜日午前9時(日本時間同日午後4時)にスタートするレースはGolden Trail SeriesのYouTubeチャンネルで英語版大会YouTubeチャンネルでスペイン語版のライブ配信が行われます。

Da MONDE TRAIL Challenge(3時間)

愛知県新城市。愛知県民の森に設けられる約2.5kmの特設周回コースで行われる3時間耐久レースです。

FunTrails Round みなの 50K/30K

埼玉県皆野町の皆野スポーツ公園を会場に開催される50Kと30Kのレース。昨年6月の第一回大会に続いて2回目の開催となります。

SAIOTO COLORS ~Green Ver.~ (52K, 31K)

広島県北広島町才乙で開催の52Kと31Kのレース。個人の部のほか、三人のチームの部も設けられています。

TOKYO成木の森トレイルラン(21k)

東京都青梅市成木で開催。高水山、岩岳石山を通るコースで13回目の開催です。

ふどうの森トレイルラン(44k, 22k, 9k, 3k)

岐阜県関市。関市、各務原市、坂祝町にまたがるコースからは濃尾平野、飛騨山脈を一望できます。44km、22kmなどのレースが予定されています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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