【編者より・週末に開催されたUTMB World Seriesの大会について、プレスリリースの情報を元にお伝えします。】
ユネスコの世界遺産に登録されているイタリア・アルプスのドロミテ山塊を舞台にLa Sportiva Lavaredo Ultra Trail by UTMBが開催され、標高差5,800m、120kmのチャレンジングなコースを走ったジョナス・ルッシ Jonas Russi (SUI) とフィオナ・ポルテ Fiona Porte (FRA) が勝利しました。
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ルッシはレースを通してトップ3以内につけていましたが、80km地点で後続を引き離し、コルティナ・ダンペッツォの美しい町でのフィニッシュまでレースをリードしました。昨年2022年のこのレースで6位となっていたルッシがロベルト・ハジナル Robert Hajnal (ROU) 、ゲオルグ・ピアッツァ Georg Piazza (ITA) を抑えて首位に立ちました。
ポルテは娘を腕に抱きながら、後続の女子選手に45分以上先行してコルティナ・ダンペッツォにフィニッシュしました。2位のマリーヌ・ナカチェ Maryline Nakache (FRA) は4月のサハラ砂漠マラソンでの優勝から好調をキープしています。今年のUltra-Trail Snowdonia by UTMB で優勝したエマ・スチュアート Emma Stuart (GBR) が3位となりました。
80kmのレースでは、アンドレ・ロドリゲス Andre Rodrigues (POR) が2022年の100マイルレースでのリタイアの雪辱を果たしました。彼はレーススタート後からフィニッシュまでリードし続けて、8時間15分59秒で勝利。UTMB World Seriesのレースで優勝した最初のポルトガル人男子選手となりました。2位にはマルティン・ハラシュ Martin Halász (SVK) 、3位にはカミル・レスニアク Kamil Lesniak (POL) が入り、国際的な表彰台となりました。
2022年のUTMB Mont-BlancのOCCで7位になったエスター・ユスターシュ Esther Eustache (FRA) が、ケリー・エンジェル Kellie Angel (AUS) 、サンドラ・セビジャーノ・ゲラ Sandra Sevillano Guerra (ESP) を抑えて80kmの女子チャンピオンとなっています。
雷雨の中でのレースとなった50km男子ではフランチェスコ・プッピ Francesco Puppi (ITA) がナディール・マゲ Nadir Maguet (ITA) に1分11秒差をつけて優勝。スペインのヤン・マルガリット Jan Margarit (ESP) が24分51秒差の3位で表彰台に上りました。
50km女子ではイレーネ・フエルテス Irene Fuertes (ESP) が優勝。ロマーナ・ルドルフ・ロジュコヴァ Romana Rudolf Lojková (CZE) とレルーカ・アドリアナ・ブルテア Reluca Adriana Burtea (ROU) がそれぞれ2位と3位で表彰台に立ちました。
20kmのレースはダニエル・パティス Daniel Pattis (ITA) がロベルト・デロレンツィ Roberto Delorenzi (SUI) に3分5秒差をつけてレースを制しました。2位と3位の表彰台争いはすさまじく、アレックス・バルダッチーニ Alex Baldaccini (ITA) がデロレンツィからわずか9秒差で3位に入りました。
女子の20kmでは、アリス・ガッジ Alice Gaggi (ITA) が1位でフィニッシュ。アンナ・コメット・パスクア Anna Comet Pascua (ESP) とエリサ・デスコ Elisa Desco (ITA) も、試練の上りで猛烈なレースを展開し、2位と3位でフィニッシュしています。
7月5日から9日にかけては、UTMB World Seriesのトリプルヘッダーとなる週末が待ち構えています。シリーズのヨーロッパ・メジャーと位置付けられるVal d’Aran by UTMB®(スペイン)に加え、地中海のコルシカ島で開催のRestonica Trail by UTMB®(フランス)、アルプスで開催のTrail Verbier St. Bernard by UTMB®(スイス)が世界中のトレイルランナーを迎え、8月にシャモニーで開催されるUTMB World Series Finalへのカウントダウンで盛り上がります。
La Sportiva Lavaredo Ultra Trail by UTMBのリザルトはこちらから。