【編者より・週末に開催されたUTMB World Seriesの大会について、プレスリリースの情報を元にお伝えします。】
今年のEiger Ultra Trail by UTMBには85の異なる国から4,200人以上のランナーが参加しました。選手たちはスイスアルプスの美しい景色を背景に、16km、35km、51km、そして101kmのレースに挑みました。
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(写真 © Tina Fischer / Eiger Ultra Trail by UTMB)
E101 – Ultra Trail (101km 6700mD+)
昨年、一昨年のLavaredo Ultra-Trail のチャンピオン、
ハンネス・ナンバーガー Hannes Namberger (GER) がE101の男子のレースを11:38で制しました。「とても暑い日だったけれど、今日の優勝にとても満足しています。これからはUTMBに向けて集中します。モンブランを楽しみにしていてください。」とコメントしています。女子は昨年のE101で優勝したカタリーナ・ハルムト Katharine Harmuth (GER) が昨年のタイムを20分上回る13:17で連覇。「最初の5時間は胃の調子が悪くて、そのあとは脚の筋肉痛やマメに苦しむことになって、ベストな1日ではなかったです。」と振り返りました。
男子はラフェル・シュプレンガー Raphel Sprenger (SUI)
がトップに26分差の12:04で2位、ジョシュ・ウェイド Josh Wade (GBR) が12:17で3位となりました。女子ではバージニー・キノドス Virginie Quinodoz (SUI)が13:41で2位に。ジョセリン・ポーリー Jocelyne Pauly (FRA) が14:41で3位でした。
E51 – Panorama Trail (51km 3100m+)
女子のレースはエミリー・フォルシュベリ Emelie Forsberg (SWE) がリードし、2位に13分差をつけて5:59でフィニッシュして勝利しました。「登りは得意だけれど最後の7kmはフラットで気温も高くなるから苦しいレースになると思っていました。この大会は私が走った中で最も美しいレースの一つです。」と話しました。女子は6:12でエレノア・デイビス Eleanor Davis (GBR) が2位、6:20でアン – セシル・テベノ Anne-Cecile Thevenot (FRA) が3位でした。
男子はペーター・エングダール Petter Engdahl (SWE) が4:48で優勝。昨年のシリーズファイナル、CCCで優勝したエングダールは今年は100マイルのUTMBに挑みます。2位にはステファン・ウェンク Stephan Wenk (SUI) が5:04、3位にアンドレアス・ライテラー Andreas Reiterer (ITA) が5:08で続きました。
E35 – North Face Trail (35km 2500mD+)
男子ではロビー・シンプソン Robbie Simpson (GBR) が3:21で優勝。「最初はトレイルで自分のペースをつかめなかったが、次第に調子が上がっていって下りもいい感じで走れた。アイガーはずっと走ってみたいレースだった。」とフィニッシュ後に話しました。女子は3:47でダニ・モレノ Dani Moreno (USA) が優勝しています。
このほか、男子ではスティアン・ソメルセス Stian Dahl Sommerseth (NOR)が3:26で2位、ジャン・シックタンツ Gian Marchet Schicktanz (SUI) が3:29で3位。女子はビアンカ・タルボトン Bianca Tarboton (RSA) が4:05で2位、ジュリア・ペーター Julia Peter (SUI) が4:30で3位でした。
E16 – Pleasure Trail (16km 960mD+)
16歳のロリック・ブクラン Lorick Buclin (SUI) が1:21で男子で優勝しました。ブクランは前週末のTrail Verbier St Bernard by UTMBの20Kが初めてのトレイルのレースで7位になっていましたが、翌週には1位を勝ち取りました。女子ではロクサナ・エリサベータ・ロタル Roxana Elisabeta Rotaru (SUI) が1:31で優勝。ロタルは陸上競技のプロ選手として活躍してきましたが最近引退したばかりで、初挑戦のトレイルランニングレースでの勝利でした。
この日はE51で優勝したフォルシュベリの夫でトレイルランニング界のスーパースター、キリアン・ジョルネ Kilian Jornet (ESP) がE16に出場したことも話題となりました。レース前にキリアンは今年のファイナルで100マイルのUTMBに出場することを明かしており、昨年の4度目の優勝に加えて前人未到の5度目のUTMB優勝となるか、早くも注目されています。前年のUTMBワールドシリーズ・ファイナルの男女それぞれの上位3選手は少なくとも一つのランニング・ストーンを得ることで翌年のファイナルにも出場することができます。
この日のキリアンはE16を48位で完走しました。キリアンは「2日前に少しケガをしてしまったけれどトレーニングは順調に進んでいる。これまでの仕上がりには満足しているので、小さなケガをしっかり治したい」と話しました。
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