【編者より・UTMB World Seriesの大会について、プレスリリースの情報を元にお伝えします。】
先週末の7月19 – 20日にアメリカ・ユタ州のワサッチ山脈を舞台にSpeedgoat Mountain Races by UTMBが開催されました。この美しくも過酷なレースには、米国の48の州と24カ国から合計1,400人以上のランナーが参加しました。最も距離の長い50K(49.8km 3,474mD+)を最速で走り抜けたのは、男子がクリスチャン・アレン Christian Allen(USA)と女子がヘレン・ミノ・フォークナー Helen Mino Faukner(USA)で、それぞれのタイムは5:23:38と6:09:17でした。
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(Photo © Eric Wynn | Speedgoat Mountain Races by UTMB)
ウルトラディスタンスはもちろん、マラソンも未経験というアレンの勝利は、週末の驚きの出来事でした。彼は2位のニック・ハンデル Nick Handel(USA)と3位のエイドリアン・マクドナルド Adrian MacDonald(USA)を抑えての優勝で、来月末のOCCのチケットを手にしました。アレンはレース後、「初めての体験で自分をさらけ出して何が起こるか見てみるのは楽しかった。そして、この大会が自分のなじみの山で行われたのは素晴らしかった」と語りました。
女子のレースでは、ヘレン・ミノ・フォークナーが優勝し、5月のValhöll Argentina by UTMBの100Kでの優勝に続き、今シーズンの二勝目を挙げました。2位のマリ・ノイズ Mali Noyes(USA)に対して10分のリードでの優勝でした。3位は昨年のこの大会で優勝したアディ・ブレーシー Addie Bracy(USA)でした。ミノ・フォークナーは、「コースはとても美しかった!今まで(開催地の)スノーバード・スキーリゾートに行ったことがなかったけれど、聞いていた通りの傾斜の厳しさでした。雪原を滑り降りるところや、20マイル過ぎの大きな登りが気に入りました。来月のCCCのためのよいウォームアップになりました」と話しました。
28Kのレースでは、アンディ・ワッカー Andy Wacker(USA)とハンナ・ロウ Hannah Rowe(USA)が男女それぞれで優勝。タイムはワッカーが2:55:06、ロウが03:35:54でした。この日の28Kには東京五輪マラソンの銅メダリストであるモリー・セイデル Molly SIEDEL (SHAPIRO) が参加して2位となったことも話題になりました。レース後にセイデルは「私はプロのロードランナーだけど、フルマラソンのシーズンに入る前の休養期間に何かハードことをやってみようと思いました。ロードやトラック出身の私にとって、トレイルランニングがどれほど大きなもので、どれほど素晴らしいコミュニティであるか、よくわかりました。」とコメントしています。
このほか、ティモシー・パー Timothy Parr(USA)は同じ日に開催された21Kと10Kの二つのレースに参加し、両方で優勝するという驚異的な結果を残しました。21Kの女子ではブリタニー・ブリッツァー Brittany Blitzer(USA)が総合7位でフィニッシュし、優勝を飾りました。
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次回のUTMBワールドシリーズ は8月3 – 5日に欧州・オーストリアで開催されるKAT100 by UTMBとなります。その後は8月末にUTMBワールドシリーズ・ファイナルとなるUTMB Mont-Blancがやってきます。