トレイルランニングの国際的なレースサーキット「Golden Trail Series(ゴールデントレイルシリーズ)」は今シーズンの最終戦「グランドファイナル」を10月19日木曜日から22日日曜日にかけてイル・ゴルフォ・デル・イソラ・トレイルレース Il Golfo dell Isola Trail Race で開催中です。
グランドファイナルではと、距離は26km、累積獲得高度は1,430mの「メインレース」の二つのレースを選手は走り、それぞれの順位に基づきポイントを獲得します。メインレースは大きい三つのループと街の近くを周回する二つのループから構成され、街の中央に設けられた「ファンゾーン」をそれぞれのループを周回するたびに通過します。これによりすることで、多くの観衆の声援を受けるといいう「フラワーコース」というデザインが取り入れられます。
Sponsored link
初日の女子の距離8.7km、獲得高度400mのタイムトライアル形式の「プロローグ」に続いて、二日目の金曜日は男子の「プロローグ」が開催されました。エルハウジン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui (MAR) が最も速いタイムでレースを制しました。世界の12の国・地域で並行して開催されたGolden Trail National Seriesのランキングトップ3が集まるGTNS (Golden Trail National Series) の参加者ではリーナス・フルテガルド Linus Hultegard (SWE) がレースに勝利し、GTNSノルディックスチームをチームランキングのトップに押し上げました。
(Photo 男子プロローグで優勝したエルハウジン・エラザウイ Elhousine Elazzaoui。Photo © Golden Trail Series/The Adventure Bakery)
速かったエルハウジン
レースを制したエルハウジン・エラザウィは登りで遅れをとったものの、レミ・ボネ Rémi Bonnet (サロモン/レッドブル, SUI)のちょっとしたミスにより、下りで遅れを取り返しました。最後の平坦なセクションでエルハウジンがレミ・ボネから勝利を奪うレースとなり、わずか19秒差で優勝を勝ち取りました。
「これは自信がブーストしてくれたおかげです。私は下りと平地で強いことを知っていた。全力ではなかったが、完全には控えていなかった。この勝利に本当に興奮しています。日曜日(のメインレース)に向けて刺激になりました。再び勝利を目指せることを願っている」とエルハウジンは語りました。
年間シリーズランキングではこの日のプロローグで3位のパトリック・キプンゲノ Patrick Kipngeno (Run2gether, KEN) が2位に浮上するなど、日曜日のレース前にすでに全体のランキングが変わっています。
リーナス・フルテガルドがGTNSでトップに
GTNSランナーの中で最初にフィニッシュし、全体で5位となったリーナス・フルテガルドは、GTNSノルディックスチームにとって1位を確固たるものにしました。前日の女子の活躍に加えてフルテガルドのGTNS首位が重なりました。ランキングは各GTNSで最も優れた2人の男性と2人の女性の累計タイムに基づいています。
「私はロードマラソンを走ってきました」と彼はフィニッシュラインで明かしました。この日はウェーブスタートするレースで最初は先頭を走り続け、後ろから来るはずのエリート選手を待っていたといいます。「だから、私が長い間リーダーの座に座っていたことにかなり驚いている。コース全体、登りと下りを本当に楽しんだ。日曜日のルートをまだ確認していないが、今日のトレイルと同じようなものだと思っている。最後に何が起こるのかを見るのが楽しみだ」と話しました。
今回のGTNSファイナルに参加している日本勢では田村健人 Kento Tamuraが39:00で42位、牛田美樹 Miki Ushidaは40:20で57位。甲斐大貴 Hiroki Kaiは41:18で62位でした。
土曜日は女子のメインレース
二日間のプロローグのレースに続いて10月21日土曜日は女性アスリートが今シーズンのゴールデン・トレイル・シリーズの究極のチャレンジとなる26kmと1,400メートルのバーティカルゲインに挑みます。午前9時45分(日本時間午後4時45分)からYouTubeなどでライブ配信が行われます。
リザルト
Golden Trail World Series Grand Final・プロローグ男子
(総合)
- エルホシン・エラザウイ(HOLYFAT – MAR): 0:33:24 (+100 pts)
- レミ・ボネ(SALOMON / RED BULL – CHE): 0:33:43 (+94 pts)
- フィレモン・オンボゴ・キリアゴ(Philemon Ombogo Kiriago, RUN2GETHER – KEN): 0:34:41(+88 pts)
- パトリック・キプネゲノ(RUN2GETHER – KEN): 0:34:48 (+83 pts)
- リーナス・フルテガルド(HOKA – SWE): 0:35:34 (+78 pts)
(GTNS)
- リーナス・フルテガルド (SWE – GTNS NORDICS): 0:35:34
- マルコ・フィロシ(Marco Filosi, ITA – GTNS ITA): 0:36:13
- ミケル・コルベラ・ルビオ(Miquel Corbera Rubio, ESP – GTNS ESP/POR): 0:36:15
- オスカー・クラエッソン(Oscar Claesson, SWE – GTNS NORDICS): 0:36:46
- ゴンザル・ムルゴイティオ・エスパルザ(Gontzal Murgoitio Esparza, ESP – GTNS ESP/POR): 0:37:19
GTNSチーム
- GTNS NORDICS: 2:40:34
- GTNS ESP/POR: 2:45:56
- GTNS FRANCE: 2:51:30
- GTNS DACH: 2:51:31
- GTNS CZE/SVK/POL: 2:52:54