IZU TRAIL Journey 伊豆トレイルジャーニー 2023 プレビュー

今週末の12月10日日曜日はIZU TRAIL Journey 伊豆トレイルジャーニー(ITJ)が開催されます。レースは松崎新港(松崎町)から修善寺総合会館(伊豆市)へと伊豆半島を縦断する「ITJ70k」と、今回が4回目となる仁科峠から修善寺をエイドでの補給なしで目指す「Around Alone 28k」の二つが開催されます。

今年もITJのYouTubeチャンネルでは午前6時のスタートからフィニッシュの関門締切となる午後8時まで大会の模様がライブ配信されます。当サイトではこのライブ配信に協力します。

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今年のコースは昨年と同じで、ITJ70kにはスタートから約16kmの地点から諸坪峠までの約5kmの林道のセグメントの所要タイムをStravaのアプリ内で競う「ITJ 2023 Gravel Master」が開催されます。StravaにはITJの公式クラブ「ITJ Running Club」も設けられています。Gravel Masterの結果については大会翌週のITJLIVEの中で発表される予定です。

当サイトの注目する有力選手

今年のIzu Trail Journeyに登場する有力選手の顔ぶれをみてみましょう。

ITJ70k 女子 Women

今年は香港からエスター・チラーグ Eszter CSILLAG (HUN) が参戦します。昨年のUTMBで5位となったのちにチェンマイでのWMTRC世界選手権・ロングで4位。今年はWestern Statesで3位となるなど最近頭角を表してきたウルトラランナーです。先月にはTransLantau by UTMBの100kmで優勝しています。今回のITJでは女子レースの優勝候補となります。西洋美術史の研究者という顔も持ちます。

2020年に優勝、21年に準優勝、2022年に優勝とITJ70kの表彰台に立ち続けている秋山穂乃果 Honoka AKIYAMA は今シーズンはインスブルックでのWMTRC世界選手権・ロングで9位と健闘しました。エスター・チラーグにどこまで迫れるかに注目です。昨年のITJ70kで2位の向井成美 Narumi MUKAI は今年の奥信濃100K、信越五岳100マイル、LAKE BIWA 100で優勝しており、今シーズンも快調です。相原千尋 Chihiro AIBARA もITJ70kでは2020年に3位、昨年4位と伊豆のトレイルとは相性のよい選手です。今年はKAI 68Kでの優勝が印象的で、10月のハセツネCUPでは昨年の3位に続いて今年は2位となっています。

加えて次の皆さんにも注目です。

  • 徳本順子 Junko TOKUMOTO: 2022年ITJ70kで7位、2023年KAI 68kで3位、Tokyo Grand Trail 160kで優勝、信越五岳100マイルで4位。
  • 中野沙知 Sachi NAKANO: 昨年のITJ70kで9位、今年の志賀高原100で2位、ハセツネCUPで3位。
  • 浅原かおり Kaori Asahara: ITJでは2016年、2017年、2018年にいずれも2位、2019年に3位。今シーズンはTokyo Grand Trail 160kで2位、甲州アルプス・クレーシャ108で2位に。

ITJ70k 男子 Men

今年の男子のレースをリードするのはまず2019年のチャンピオンで2020年に準優勝の西村広和 Hirokazu NISHIMURA です。今シーズンはPenyagolosa Trails CSP 105kで3位、TransJeju by UTMB 100kで5位となりました。加えてマウントフジ・FUJI100マイルで2022年3位、2023年4位の万場大 Hajime MAMBAがエントリーしています。今年もTarawera Ultramarathon by UTMB 100マイルで2位、Tamba 100で2位、OSJ Ontake 100kで2位などウルトラディスタンスで好成績を連発しています。ただ、意外にもITJには2016年、2017年、2018年、2020年、2022年と5度完走した経験はあるもののいずれもトップ10には入っていません。ミッドディスタンスのトレイルレースに強い横内佑太朗 Yutaro YOKOUCHI は2019年のITJで準優勝。2020年、2022年にもトップ10に入っています。今年は3月にアメリカで開催されたDesert Rats by UTMB 100K(コース変更で50km)で3位のほか、FTRみなの50kやRockin’ Bear 妙高50kで優勝、信越五岳110kで準優勝しています。

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加えて、矢部達也 Tatsuya YABE は2020年のITJで4位。今シーズンは比叡山50マイル優勝、奥信濃100Kで2位、信越五岳110Kで優勝、中能登トレジャー50マイル優勝と好調です。2022年ITJ70kで5位の大瀬和文 Kazufumi OSE は奥信濃100Kで3位、Deep Japan Ultra 80kで2位、志賀高原100で優勝。今年のマウントフジ FUJI100マイルで3位の鬼塚智徳 Tomonori Onitsuka は今年の霧島えびの高原63kのチャンピオン。昨年のITJ70kでは6位でした。

次の皆さんにも注目です。

  • 板垣辰矢 Tatsuya ITAGAKI: 2022年ITJで3位、2023年白馬国際クラシック28Kで3位。
  • 喜多村久 Hisashi KITAMURA: 2023年Borneo Ultra Trail Marathon 106kで優勝、Malaysia Mountain Trail Festival 100kで3位。2022年ITJ70kで18位。
  • 下家悟 Satoru GEYA: 2023年那岐ピークス58k、フェアリートレイル60K、Deep Japan 80で優勝、ハセツネCUPで9位。
  • 吉村健佑 Kensuke YOSHIMURA: マウントフジ FUJI100マイルで2022年、23年にいずれも8位。2022年Doi Inthanon Thailand by UTMB 100kで6位。
  • 竹村直太 Naota TAKEMURA: 2023年FUJI100マイルで12位、TransJeju by UTMB 100kで11位。
  • 菊嶋啓 Kei KIKUSHIMA: 2022年ハセツネCUPで7位、2023年奥信濃100Kで6位。
  • 藤岡学 Manabu FUJIOKA: 2023年FUJI100マイルで13位、志賀高原100で3位。
  • 荒川純 Jun ARAKAWA: 2023年FUJI100マイルで10位、Tamba100で4位、彩の国100マイルで3位。
  • 松山優太 Yuta MATSUYAMA: 2023年Bali Ultra Trail 100kで2位、上州武尊山スカイビュー80Kで3位。
  • 大西元気 Genki Onishi: 2023年FTRみなの50Kで3位、信越五岳110kで4位。
  • 名取将大 Masahiro NATORI: 2022年ハセツネCUPで10位、同年スリーピークス八ヶ岳39kで優勝。
  • 河内陽介 Yosuke KAWAUCHI: 2022年ITJ70kで8位。2023年OSJ山中温泉75kで3位。
  • 石井克弥 Katsuya ISHII: 2023年FTRみなの50Kで4位。
  • 高島宏希 Hiroki TAKASHIMA: 2022年比叡山50マイル3位、2023年中能登トレジャー50マイル3位。
  • 市毛富士雄 Fujio ICHIGE: 2022年ハセツネCUPで6位。
  • 尾田賢典 Yoshinori ODA: 2022年ITJ70kで7位、2023年志賀高原100-40kで優勝。
  • 南圭介 Keisuke MINAMI: 2022年Crossing Switzerland 380kで3位、2023年Eiger Ultra-Trail E250で優勝。
  • 杉本大治 Hiroharu SUGIMOTO: 2023年OSJ安達太良50Kで3位、OSJ KOUMI 100で6位。
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Around Alone 28k

ITJ70kのコース後半部をエイドでの補給を受けずに進む28kmのレースには2021年に5位、2022年に2位の加藤麻美子 Mamiko KATOがエントリー。かつて中学生の頃トレイルランニングで活躍したのち、大学生の今は自転車競技のトップ選手として注目されている渡部春雅 Kasuga WATABEの名前もエントリーリストにあります。

今年のWMTRC世界選手権日本代表の森本幸司 Koji MORIMOTOは今回は28kに出場。ITJ70kでは2015年に2位、2021年に9位でした。若手で最近注目されている山口大河 Taiga YAMAGUCHIはITJに初参戦。今年は4月のハセツネ30Kで4位でした。今年の白馬国際クラシック28kで6位の反中祐介 Yusuke TANNAKAもITJに初参戦。韓国から参加のグ・ギョジョン Gu GyoJeongはUlju Trail Nine Peaks 45kで3位、Jangsu Trail 67kで優勝しており、日本のレースには初挑戦となります。

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